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、 2013年1月19日 (土) 21:47
== スーパーロボット(Super Robot) ==
スーパーロボットとは創作作品におけるロボットの分類方法の一つで、「[[スーパー系]](の機体)」とも呼ばれる。対義語は『'''[[リアルロボット]]'''』。
一般的には[[マジンガーZ]]や[[ゲッター1|ゲッターロボ]]、[[コン・バトラーV]]などがスーパーロボットの代表格とされており、またこれらのロボットが活躍する作品を「スーパーロボット系(の作品)」「スーパー系(の作品)」と呼ぶことが多い。しかし、リアル・スーパーの区分基準や垣根(特に後者の、作品自体の分類)についてはファンの間で多様な見解が見られ、一言で説明するのは困難である。詳細は『'''[[スーパーロボットとリアルロボット]]'''』を参照されたい。
=== ゲーム中の能力面から見たスーパーロボット ===
スーパーロボット大戦のゲーム中で「スーパー(ロボット)」という用語が初めて明確に登場したのは[[第4次スーパーロボット大戦]]である。本作はスーパーロボット大戦において初めて「[[主人公]]」のシステムが取り入れられた(EXのマサキ達を除く)作品であるが、この主人公の設定は「リアル」「スーパー」の2種類から選択することが可能となっていた。
様々なタイプのロボットアニメが参戦を果たしている本シリーズの名称に「スーパーロボット」という語を冠していることから明らかなように、元々この語は、創作作品で描かれる現代科学の水準を凌駕する能力を持ったロボット全般に対して用いられるものであり、ロボットアニメファンの間では以前から定着していた語であった。しかしガンダム、マクロス、ボトムズといった作品のヒット後、これらを「リアル系」として区分する向きは徐々に強まることになる。これらの作品の中でも特にガンダムシリーズはスパロボにおいて大きな影響力を持つようになっており、第4次の主人公設定で「[[リアル系]]」が選択肢に加えられたのは、ガンダム世代のニーズを重視したものであると言われている。
第4次において「明確に『[[リアル系]]』とされる機体」が登場したことで、スーパーロボットの能力が[[リアルロボット]]とどのように異なるか、という点が、初めて数値基準で明確に設定されることとなる。そしてその結果与えられた能力は「'''装甲の厚さ、及び必殺武器による超火力'''」を主たる特徴とするものであった。
この結果、今日では'''装甲重視、かつ一撃必殺の必殺技を持つ機体をスーパー系と呼称する用法'''がかなり広範に普及している。また、このような攻撃を耐えるタイプの運用を「スーパー系の運用」、防御に秀でた能力値を「スーパー寄り」などとする呼称も多くの攻略本を中心に広まっている用法である*1 。
但しこれは、繰り返しになるが「ゲーム中の能力面から見た場合」という前提での用法であり、一般に「スーパーロボット」としてイメージされる機体から受ける印象と概ねは一致するものの、異なる部分もありうる区分であることには注意する必要がある。機体の設定や、その機体が登場する作品の作風等を踏まえた上でのスーパー、リアルの区分については、前述の通り別記事を参照されたい。
<br /><br /><br />
*1:それ以外にも、ゲーム中の性能面からの区分においては、下記のような点も注目される。
**上記の性質の裏返しとして(リアル系対比で)「命中や回避に劣る」点や、「[[必中]]等の[[精神コマンド]]がパイロットの標準装備となっている」点も、あわせてスーパーロボットの特徴とみなされやすい。
**バンプレオリジナルの「スーパーロボット」カテゴリ機では例が多くないのだが、「複数人乗りである」点などもスーパー系とされる機体の多くに共通する要素なので、よく話題になる。
**一方「大火力の必殺技」という点についてであるが、今日ではリアル系の機体の火力がスーパー系のそれを上回ることもしばしば起こる。更に近年では、かつてスーパー系の専売特許であった「気力制限のある必殺技」をリアル系の機体が搭載することも多く、この点はスーパー系の能力の主たる特徴とは必ずしも言えなくなってきている。但し、あくまで一般論として見た場合には、この傾向は未だに有力な特徴の一つである。
=== 歴代のバンプレストオリジナル・スーパー系主人公機 ===
本項では、これまでに「スーパー系」という括りで紹介されてきた主人公機*2 を列挙する。
設定面については多くの議論の余地はあれど、前述した「固くて大火力」という能力値であるという点については共通していることが確認できる。
{| class="wikitable"
|-
! 作品 !! スーパー系主人公機 !! スーパー系主人公
|-
| [[第4次スーパーロボット大戦]](S)<br />[[スーパーロボット大戦F]] || [[ゲシュペンスト]](スーパー)<br />[[グルンガスト]] ||
|-
| [[新スーパーロボット大戦]] || [[SRX]]*3 ||
|-
| [[スーパーロボット大戦64]] || [[アースゲイン]]、[[スーパーアースゲイン]]<br />[[スイームルグ]]、[[スイームルグS]] || [[ブラッド・スカイウィンド]]<br />[[マナミ・ハミル]]
|-
| [[スーパーロボット大戦α]] || [[グルンガスト弐式]]<br />[[龍虎王]]([[虎龍王]]) ||
|-
| [[スーパーロボット大戦A]] || [[ソウルゲイン]]<br />[[ヴァイサーガ]]<br />[[アンジュルグ]] ||
|-
| [[第2次スーパーロボット大戦α]] || [[グルンガスト参式]]、[[ダイゼンガー]]<br />[[龍人機]]、[[龍虎王]]([[虎龍王]]) || [[ゼンガー・ゾンボルト]]<br />[[クスハ・ミズハ]]
|-
| [[スーパーロボット大戦D]] || [[ガナドゥール]]、[[ストレーガ]]、[[フォルテギガス]] ||
|-
| [[スーパーロボット大戦MX]] || [[ガルムレイド]]、[[ガルムレイド・ブレイズ]] ||
|-
| [[スーパーロボット大戦GC]]([[スーパーロボット大戦XO|XO]]) || [[ソウルセイバー]]、[[スーパーソウルセイバー]] ||
|-
| [[スーパーロボット大戦J]] || [[グランティード]]、[[グランティード・ドラコデウス]] ||
|}
*2:公式にアナウンスがあるもの、または主人公機を複数の中から選択可能な作品において、攻略本等の媒体で「スーパー系」に分類され紹介されているもの。
*3:機体名の由来は「'''Super Robot''' type-X」であり、明瞭なスーパーロボット。合体前の[[Rシリーズ]]3機と比較しても、超火力の[[必殺武器]]・[[合体]]機構による複数人乗り等の面でスーパーロボットとしての特徴を有する。
;'''参考'''(性能的にスーパー系と目されることの多い主人公機)
:
{| class="wikitable"
|-
! 作品 !! 主人公機 !! 主人公
|-
| [[第3次スーパーロボット大戦α]] || [[雷鳳]]、[[大雷鳳]]<br />[[轟龍改]]&[[雷虎改]]、[[真・龍虎王]]([[真・虎龍王]]) || [[トウマ・カノウ]]<br />[[クスハ・ミズハ]]、[[ブルックリン・ラックフィールド]]
|-
| [[スーパーロボット大戦Z]] || [[ガンレオン]] ||[[ランド・トラビス]]
|}
=== スーパー系かどうかの判断が難しい作品・機体の一例 ===
設定や作品の作風などまで考慮に入れた上でのリアル・スーパー区分は、前述の通り議論が込み入りがちである(詳細は前述の通り別記事を参照)。下記によく話題に上る作品を一部例示する。
;[[マシンロボ クロノスの大逆襲]]([[マシンロボ]])
:作品のノリはスーパー系だが、ユニット性能的には[[スーパー系]]と[[リアル系]]が混在する。造形的にも、[[ブルー・ジェット]]などはリアル系に近いが、[[バイカンフー]]などはどう見てもスーパー系である。
;[[新世紀エヴァンゲリオン]]([[エヴァンゲリオン]])
:ユニットの性能や設定こそスーパー系だが、造形のセンスや作品のノリはリアル系に近い。また、敵が[[使徒|人外の存在]]であるという点はスーパー系的。
;[[伝説巨神イデオン]]
:[[イデオン]]は明らかにスーパーロボットだが、作品全体の雰囲気は逆にリアル系的。[[重機動メカ]]も一般的なスーパー系の敵とは違い、[[バッフ・クラン]]の[[リアルロボット]]的な存在。
;[[銀河疾風サスライガー]]
:[[サスライガー]]は前2作の主役メカと比べ単体での攻撃力や機体性能などリアル系に近い仕様。作品のノリとしても武器名を叫ばなくなったりとリアル系寄りになっている。
;[[忍者戦士飛影]]
:マシンの出自から見るとスーパー系だが、ユニット性能はリアル系。作品のノリもどちらかといえばリアル系か。
;[[機獣創世記ゾイドジェネシス]]([[ゾイド]])
:ゾイド自体が生命体であり自我を持ち、自己修復能力があるなど、ロボット自体はスーパー系の要素が強いが、世界観などはリアル系寄りである。アニメ版はよりスーパー系然とした演出や設定が原作のバトルストーリーよりも目立っており、厳密な区分は難しい。
;[[SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors]]([[SDガンダム]])
:この作品では明確に設定が定義されているわけではないが、登場するSDガンダムたちは生命体であり、成長や老化、食事による栄養の摂取、生殖といった生物としての特徴を備えている。作品としてはスーパー系の要素が色濃い。
== 関連する用語 ==
=== 機体カテゴリ ===
一般的にスーパー系であるとの認識が強い機体カテゴリの一覧。
程度の差はあるが、下記の機体群がスパロボに登場する場合、前述の理由により大概は装甲に重点が置かれた能力値になる。逆に、下記のカテゴリに含まれる機体であっても、装甲より運動性重視の能力設定となれば「リアル寄りの能力値」などと評されることが多い。
;[[マジンガー]] ([[マジンガーシリーズ]])
:
;[[ゲッターロボ (兵器)|ゲッターロボ]] ([[ゲッターロボシリーズ]])
:原作では世界各国のスーパーロボット軍団なる物が存在していて、それぞれの国でスーパーロボットを作成している。現時点でスパロボで登場したのは[[テキサスマック]]([[テキサスマック (OVA)|OVA版]]含む)と[[ステルバー]]、[[インベーダー]]に寄生された[[メタルビースト・バロゾフ|バロゾフ]]のみである。
;超電磁系 ([[ロマンロボシリーズ]])
:作品間の繋がりは無いが、[[長浜作品]]なのでSRWでは何かと係わりを持つ。作品によっては兄弟機のように扱われる。『[[闘将ダイモス]]』も含む場合「超電磁&闘将系」や「[[ロマンロボシリーズ|ロマンロボ]]系」などとも呼ばれる。
;無敵系 ([[無敵シリーズ]])
:作品間の繋がりは無いが、スパロボでは何かと係わりを持つ。作品によっては合体攻撃が用意されている事もある。<br />なお、『[[無敵ロボ トライダーG7]]』、『[[最強ロボ ダイオージャ]]』はザンボットやダイターンと同じ放送枠で関連がある作品であるが(監督は違う)、ゲームでの共演は前者のみで後者は今だ果たされていない。
;J9系 ([[J9シリーズ]])
:
;[[獣戦機]] ([[超獣機神ダンクーガ]])
:
;[[グラヴィオン]] ([[超重神グラヴィオン]])
:
;[[六神ロボ]] ([[六神合体ゴッドマーズ]])
:
;[[マシーン兵器]] ([[トップをねらえ!]])
:
;[[八卦ロボ]] ([[冥王計画ゼオライマー]])
:
;[[マシンロボ]] ([[マシンロボ クロノスの大逆襲]])
:
;[[エヴァンゲリオン]] ([[新世紀エヴァンゲリオン]])
:
;[[ガンメン]] ([[天元突破グレンラガン]])
:
;[[勇者ロボ]] ([[勇者王ガオガイガー]] / [[勇者王ガオガイガーFINAL]])
:
;[[エルドラン]]製ロボ ([[エルドランシリーズ]])
:
;[[メガデウス]] ([[THE ビッグオー]])
:
;[[GEAR]] ([[GEAR戦士電童]])
:
;[[アクエリオン]] ([[創聖のアクエリオン]])
:
;[[ゾイド]] / [[バイオゾイド]] ([[機獣創世記ゾイドジェネシス]])
:
;[[ヨロイ]] ([[ガン×ソード]])
:
;[[アイアンリーガー]] ([[疾風!アイアンリーガー]])
:
;[[守護騎士]] ([[NG騎士ラムネ&40]])
:
;[[リュー]] ([[覇王大系リューナイト]])
:
;[[マキナ]] ([[鉄のラインバレル]])
:
;[[鉄人28号|鉄人]] ([[太陽の使者 鉄人28号]])
:
;[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]([[DGG]]) ([[バンプレストオリジナル]])
:
;[[超機人]] ([[バンプレストオリジナル]])
:
=== その他用語 ===
;[[ザ・ビッグ]] ([[THE ビッグオー]])
:
;[[GR計画]] ([[ジャイアントロボ THE ANIMATION ~地球が静止する日~]])
:
;[[オリジナル7]] ([[ガン×ソード]])
:
;[[SRX計画]] ([[超機大戦SRX]])
:
;[[特機]] ([[バンプレストオリジナル]])
:
;[[特機法]] ([[バンプレストオリジナル]])
:
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== リンク ==
*[[小辞典]]
*[[リアルロボット]]
[[category:小辞典]]
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