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| また、愛娘の[[リューネ・ゾルダーク|リューネ]]に与えた[[ヴァルシオーネ]]はおよそロボットという枠を逸脱した、人間の美少女に限りなく近いフォルムで、一見すると、開発したビアンが変人に見られがちな機体であるが、駆動系(及び人間的な柔らかな表情の実現)に用いられている人工筋肉は高い追従性を発揮する優れた素材であり、後の[[ダイゼンガー]]の『ダイレクト・モーション・リンク』にも採用されている。 | | また、愛娘の[[リューネ・ゾルダーク|リューネ]]に与えた[[ヴァルシオーネ]]はおよそロボットという枠を逸脱した、人間の美少女に限りなく近いフォルムで、一見すると、開発したビアンが変人に見られがちな機体であるが、駆動系(及び人間的な柔らかな表情の実現)に用いられている人工筋肉は高い追従性を発揮する優れた素材であり、後の[[ダイゼンガー]]の『ダイレクト・モーション・リンク』にも採用されている。 |
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− | 更に、近年ビアンの開発である事が明らかになった[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]シリーズに関しては、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]用の[[ダイゼンガー]]、[[エルザム・V・ブランシュタイン|エルザム]]([[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]])用の[[アウセンザイター]]、共に彼らの趣味や得意分野を看破した上で、この両機による連携攻撃を主体とした機能を盛り込んでいる。特にアウセンザイターには実用性に乏しい馬への[[変形]]機構を組み込んでいるが、彼らはそれを活かす形で強力な連携攻撃を生み出しており、また「馬上の鎧武者」というフォルムは彼の作品の中でも視覚的効果という点では傑出している。 | + | 更に、近年ビアンの開発である事が明らかになった[[ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン]]シリーズに関しては、[[ゼンガー・ゾンボルト|ゼンガー]]用の[[ダイゼンガー]]、[[エルザム・V・ブランシュタイン|エルザム]]([[レーツェル・ファインシュメッカー|レーツェル]])用の[[アウセンザイター]]、共に彼らの趣味や得意分野を看破した上で、この両機による連携攻撃を主体とした機能を盛り込んでいる。特にアウセンザイターには実用性に乏しい馬への[[変形]]機構を組み込んでいるが、ゼンガーとレーツェルはそれを活かす形で強力な連携攻撃を生み出しており、また「馬上の鎧武者」というフォルムは彼の作品の中でも視覚的効果という点では傑出している。 |
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− | 他の分野では、[[サイバスター]]の「サイフラッシュ」のデータを参考にして「サイコブラスター」という敵味方識別型大量広域先制攻撃兵器を開発した逸話がある。当時の脚本の出鱈目さもあって、「ビアンは該当兵器を見ただけでその原理の理解に成功。短期間で完全模倣を実現させた」などと誇張してまわるユーザーが急増した。それに対してスタッフ陣が反省したのかはわからないが、漫画『DW Reord of ATX』の3巻(2010年)でビアンが「サイコブラスター」を開発できた理由を補足しており、娘であるリューネが「(マサキの)[[シュウ・シラカワ|関係者]]が情報を出したんじゃないのか」という推測を述べている。 | + | 他の分野では、[[サイバスター]]の「サイフラッシュ」のデータを参考にして「サイコブラスター」という敵味方識別型大量広域先制攻撃兵器を開発した逸話がある。これについては長らく開発の背景が不明であったが、「Record of ATX」にて、リューネが「関係者が情報を出したんじゃないか」と出所を推察した上で、「理屈と概念が分かれば、あの親父ならモノにする」と評していることから、恐らくはシュウからもたらされたサイフラッシュについてのデータをベースにヴァルシオーネに実装したものと思われる。 |
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− | 「サイフラッシュ」に関しては、ビアンは単なる模倣者に過ぎない。ただ、「理屈と概念が分かればあの親父ならモノにする」と娘が弁護したように、「練金学」の分野でもオリジナルの開発者にあたる[[ウェンディ・ラスム・イクナート]]に迫る天性を秘めていた事は間違いない。ちなみに、「サイフラッシュ」が完成したのは新暦4957年頃、[[OGシリーズ]]の[[新西暦]]でなら185年の末か186年初頭の出来事と思われる。OG世界のビアンが短期間で「サイコブラスター」を完成出来たといえるかどうかは微妙。
| + | 大元のサイフラッシュの開発者である[[ウェンディ・ラスム・イクナート]]が開発・実装にかけた期間を考慮すると、模倣とは言えかなりの短期間(サイバスターの実戦投入時期とDC戦争でのビアンの戦死を考慮すると、早くとも新西暦185年末に情報がもたらされ、その後186年末までにはヴァルシオーネが完成しているため、1年前後と思われる)でサイコブラスターの開発に成功したビアンの才覚は、やはり天才的なものと言えるだろう(ヴァルシオーネの開発がいつ頃始まったのかは定かではないが、サイコブラスターの設計がそれよりも前から考案されていた可能性もある)。 |
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− | 『魔装機神III』で補足されたサイフラッシュの識別原理は、「機体の識別信号で区別する方式」と「悪意の感知システム」による2方式の使い分け。機械的な処理で進行可能と思われる「識別信号の審査」はともかく、魔術制御機構のない[[ヴァルシオーネ]]でどのようにして「悪意の感知システム」あるいはそれに対応するシステムを再現したかは公式の説明がないため、今なお不明のまま。ヴァルシオーネのブラスターに「悪意の感知システム」を用意することが出来なかった可能性はある(地底世界の練金学で改修された[[ヴァルシオーネR]]は別)。 | + | 『魔装機神III』で補足されたサイフラッシュの識別原理は、「機体の識別信号で区別する方式」と「悪意の感知システム」による2方式の使い分け。機械的な処理で進行可能と思われる「識別信号の審査」はともかく、魔術制御機構のない[[ヴァルシオーネ]]でどのようにして「悪意の感知システム」あるいはそれに対応するシステムを再現したのか、はたまた再現自体出来なかったのかは謎のままである(地底世界の練金学で改修された[[ヴァルシオーネR]]ならば話は別だが)。 |
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| == 登場作品と役柄 == | | == 登場作品と役柄 == |
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| === [[特殊技能]](特殊スキル) === | | === [[特殊技能]](特殊スキル) === |
| ;[[インファイト]]L4、[[指揮官]]L4、[[リベンジ]]、[[天才]] | | ;[[インファイト]]L4、[[指揮官]]L4、[[リベンジ]]、[[天才]] |
− | :天才以外は特に強い技能ではない。指揮官もシュウにギリギリ届かない。ヴァルシオンは射撃主体なのだが覚えるのはインファイトである。ただ、能力自体は射撃の方が高いのだが。マイヤーと違い底力がないので、防御面だと若干脆い。が、ヴァルシオンには歪曲フィールドがあり、グルンガストなど一部を除いてはまともにダメージが通せない。 | + | :天才以外は特に強い技能ではない。指揮官もシュウにギリギリ届かない。ヴァルシオンは射撃主体なのだが覚えるのはインファイトである。ただ、能力自体は射撃の方が高いのだが。マイヤーと違い底力がないので、防御面だと若干脆い。が、ヴァルシオンには歪曲フィールドがあり、グルンガストなど一部を除いてはまともにダメージが通せない。もし底力かガードがあれば大苦戦は免れなかっただろう。 |
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| === [[エースボーナス]] === | | === [[エースボーナス]] === |
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| 良くも悪くも、直接的にも間接的にも、ビアンが関わった人間達はその後に何かしらの大きな影響を残している。 | | 良くも悪くも、直接的にも間接的にも、ビアンが関わった人間達はその後に何かしらの大きな影響を残している。 |
| ;[[リューネ・ゾルダーク]] | | ;[[リューネ・ゾルダーク]] |
− | :愛娘。乗機のヴァルシオンは娘の為に開発していたのだが、彼女の「ださい」の一言で急遽[[ヴァルシオーネ]]が開発された。ただ、そのヴァルシオーネも完全に納得のいくものでは無かったらしく、後に[[ヴァルシオーネR]]へと改修される。力で相手を屈服させるという父のやり方に反発して家を飛び出したが、内心は『親心』と『父を慕う気持ち』で繋がっていた。 | + | :愛娘。乗機のヴァルシオンは娘の為に開発していたのだが、彼女の「ださい」の一言で急遽[[ヴァルシオーネ]]が開発された。ただ、そのヴァルシオーネも(主にプロポーションが)完全に納得のいくものでは無かったらしく、後に[[ヴァルシオーネR]]へと改修される。力で相手を屈服させるという父のやり方に反発して家を飛び出したが、内心は『親心』と『父を慕う気持ち』で繋がっていた。 |
| ;[[シュウ・シラカワ]] | | ;[[シュウ・シラカワ]] |
| :同志。研究員時代からの知り合いで、最大の理解者。歴代スパロボでも最強の天才タッグである。ビアンの真意には気付いており、マップ『暁の決戦』で共闘する。ちなみに二人そろって大ボス格なのに「底力」がなかったりする。 | | :同志。研究員時代からの知り合いで、最大の理解者。歴代スパロボでも最強の天才タッグである。ビアンの真意には気付いており、マップ『暁の決戦』で共闘する。ちなみに二人そろって大ボス格なのに「底力」がなかったりする。 |
− | :自由を尊ぶ彼に、邪神の洗脳の上から「'''あなたの思想に惹かれた'''」とまで言わしめた辺りにカリスマの強さが伺える(しかも、ビアンが言わなければ決戦で運命を共にするつもりだったらしい)。 | + | :自由を尊ぶ彼に、邪神の洗脳の上から「'''あなたの思想に惹かれた'''」とまで言わしめた辺りにカリスマの強さが伺える(しかも、ビアンが言わなければ'''決戦で運命を共にするつもりだった'''らしい)。 |
| ;[[マサキ・アンドー]] | | ;[[マサキ・アンドー]] |
| :血気盛んな彼と愛機サイバスターを、自分自身とヴァルシオンの圧倒的威圧感で黙らせ、マサキに対してシュウへの私怨を超えた団結を教えた。最期はマサキの一撃でこの世を去ることに。 | | :血気盛んな彼と愛機サイバスターを、自分自身とヴァルシオンの圧倒的威圧感で黙らせ、マサキに対してシュウへの私怨を超えた団結を教えた。最期はマサキの一撃でこの世を去ることに。 |
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| ;「何もしないという事は生きる事を放棄する事と同じだ。それは生命体の存在意義に反する」<br />「人類に逃げ場なし…だから、選ぶべきは戦いの道…生き残る道だ…そして、人類はその道を選んだ。それが無駄な足掻きであろうと、そこには確かに生が有る」<br />「最後まで人間として生きよう。それが、我々の出した答えだ」 | | ;「何もしないという事は生きる事を放棄する事と同じだ。それは生命体の存在意義に反する」<br />「人類に逃げ場なし…だから、選ぶべきは戦いの道…生き残る道だ…そして、人類はその道を選んだ。それが無駄な足掻きであろうと、そこには確かに生が有る」<br />「最後まで人間として生きよう。それが、我々の出した答えだ」 |
| :[[第3次α]]第53話終了時の[[ソフィア・ネート|ソフィア]]との対話。ビアンの論は「例え全てが無駄であろうとも、戦い、抗い、足掻いてこそ人間足りうる。ゆえに、人間である我々は最後まで足掻くべき」というもので、奇しくも、直前の第52話で[[碇ゲンドウ]]が遺した数々の悲観論と、見事なまでに対を成しているのが興味深い。 | | :[[第3次α]]第53話終了時の[[ソフィア・ネート|ソフィア]]との対話。ビアンの論は「例え全てが無駄であろうとも、戦い、抗い、足掻いてこそ人間足りうる。ゆえに、人間である我々は最後まで足掻くべき」というもので、奇しくも、直前の第52話で[[碇ゲンドウ]]が遺した数々の悲観論と、見事なまでに対を成しているのが興味深い。 |
− | ;(若者達よ…その手で未来をつかみとれ…そう、力尽くでだ…) | + | ;(若者達よ…その手で未来をつかみとれ…そう…力尽くでだ…) |
| :上記の対話終了後、[[ゼ・バルマリィ帝国]]本星へと旅立った[[αナンバーズ]]の若者達に送るメッセージ。「力尽く」という表現を交えるところが、良くも悪くもビアンらしい。 | | :上記の対話終了後、[[ゼ・バルマリィ帝国]]本星へと旅立った[[αナンバーズ]]の若者達に送るメッセージ。「力尽く」という表現を交えるところが、良くも悪くもビアンらしい。 |
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| ;「私に勝った責任は取ってもらうぞ」<br />「世界を、この星を守ってもらう」 | | ;「私に勝った責任は取ってもらうぞ」<br />「世界を、この星を守ってもらう」 |
| :コミカライズ「Record of ATX」にてマサキに撃破された際の台詞。凄絶な笑みと共に、地球圏の未来を託す。 | | :コミカライズ「Record of ATX」にてマサキに撃破された際の台詞。凄絶な笑みと共に、地球圏の未来を託す。 |
| + | ;「―――戦を始めた者の責任というものがある それがどんな理想の果てであろうともだ」 |
| + | :脱出を促されての返し。盟友マイヤーと同じ言葉を残した。 |
| ;「――――――何と目覚めるばかりに自然の照り映えている事よ」<br />「何と大地の輝いている事よ」<br />「木々からは花が吹き出て、心からは歓喜が湧き溢れる」<br />「おお太陽よ、黄金成すその美しさよ。お前は祝福する、この香しい大地を」<br />「私はどんなにお前を愛している事だろう、どんなにお前の目に輝いている事だろう」<br />「いつまでも幸せあれ。私がお前を、愛する限り」 | | ;「――――――何と目覚めるばかりに自然の照り映えている事よ」<br />「何と大地の輝いている事よ」<br />「木々からは花が吹き出て、心からは歓喜が湧き溢れる」<br />「おお太陽よ、黄金成すその美しさよ。お前は祝福する、この香しい大地を」<br />「私はどんなにお前を愛している事だろう、どんなにお前の目に輝いている事だろう」<br />「いつまでも幸せあれ。私がお前を、愛する限り」 |
| :「Record of ATX」における死の間際の台詞(DWでもほぼ同じ事を言っている)。 | | :「Record of ATX」における死の間際の台詞(DWでもほぼ同じ事を言っている)。 |