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| コウモリ退治戦役後、フリットは地球連邦軍へ正式に入隊。以降は青を基調とした[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を老年期まで着用している。入隊後、着実に戦果を挙げた事によって22歳の時点でモビルスーツ部隊長([[部隊名]]は「アスノ隊」)への昇進を果たし、地球連邦軍基地の一つ「トルージンベース」へと赴任した。 | | コウモリ退治戦役後、フリットは地球連邦軍へ正式に入隊。以降は青を基調とした[[パイロットスーツ|ノーマルスーツ]]を老年期まで着用している。入隊後、着実に戦果を挙げた事によって22歳の時点でモビルスーツ部隊長([[部隊名]]は「アスノ隊」)への昇進を果たし、地球連邦軍基地の一つ「トルージンベース」へと赴任した。 |
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− | トルージンベースは(防衛戦力がアスノ隊の一つだけしか無かった状態だったとはいえ)前線から遠く離れた宙域に所在していた為、そこに駐留する軍人達の緊張感は皆無であった。しかし、フリットは新たな[[換装|換装形態]]「ガンダムAGE-1 レイザー」の調整を進めながら、敵襲への警戒を怠らなかった。<ref>ちなみに、フリットは「トルージンベースの防衛戦力が、自分自身が率いるアスノ隊だけしか存在しない状態になっている」点や、「アスノ隊のトルージンベースへの赴任は、地球連邦首相フロイ・オルフェノア直々の辞令であった」点に対して疑問を抱いている。その疑問の答えはアセム編で明らかになる。</ref> | + | トルージンベースは(防衛戦力がアスノ隊の一つだけしか無かった状態だったとはいえ)前線から遠く離れた宙域に所在していた為、そこに駐留する軍人達の緊張感は皆無であった。しかし、フリットは新たな[[換装|換装形態]]「ガンダムAGE-1 レイザー」の調整を進めながら、敵襲への警戒を怠らなかった。<ref>ちなみに、フリットは「トルージンベースの防衛戦力が、自分自身が率いるアスノ隊だけしか存在しない状態になっている」点や、「アスノ隊のトルージンベースへの赴任は、地球連邦首相フロイ・オルフェノア直々の辞令であった」点に対して疑問を抱いている。ついでに、その疑問の答えはアセム編で明らかになる。</ref> |
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− | そんな状況の中、ヴェイガンの4隻の巨大戦艦からなる艦隊がトルージンベースに襲来する。フリットは単機で敵MSを相手に[[無双|奮戦]]するも、多勢に無勢であった。しかし、フリットは「[[戦艦|敵艦]]の外壁に取り付かせて情報法伝達ケーブルを伝って航行コンピュータを乗っ取る」という奇策を編み出し、部下である技術部門出身の連邦兵にそれを実行させる。その結果、敵艦の操舵を乗っ取る事に成功。さらに、この艦を他の艦に玉突き衝突させて、ヴェイガン艦隊を壊滅させる事に成功する。フリットはたった一部隊でヴェイガンの4隻の巨大戦艦からなる艦隊を撃退し、トルージンベースを守り抜いた戦い(後に「アーシュランス戦役」と呼称される)の功績によって、異例の三階級特進となった。 | + | そんな状況の中、ヴェイガンの4隻の巨大戦艦からなる艦隊がトルージンベースに襲来する。フリットは単機で敵MSを相手に[[無双|奮戦]]するも、多勢に無勢であった。しかし、フリットは「[[戦艦|敵艦]]の外壁に味方MSを取り付かせ、外壁部に出ている情報法伝達ケーブルを伝って敵艦の航行コンピュータを乗っ取る」という奇策を編み出し、部下である技術部門出身の連邦兵にそれを実行させる。その結果、敵艦の操舵を乗っ取る事に成功。さらに、この艦を他の艦に玉突き衝突させて、ヴェイガン艦隊を壊滅させる事に成功する。フリットはたった一部隊でヴェイガンの4隻の巨大戦艦からなる艦隊を撃退し、トルージンベースを守り抜いた戦い(後に「アーシュランス戦役」と呼称される)の功績によって、異例の三階級特進となった。 |
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| アーシュランス戦役後、フリットはトルージンベースへの赴任中に再会した幼馴染の[[エミリー・アモンド|エミリー]]と結婚。彼女との間に[[アセム・アスノ|アセム]]と[[ユノア・アスノ|ユノア]]の一男一女をもうけた。 | | アーシュランス戦役後、フリットはトルージンベースへの赴任中に再会した幼馴染の[[エミリー・アモンド|エミリー]]と結婚。彼女との間に[[アセム・アスノ|アセム]]と[[ユノア・アスノ|ユノア]]の一男一女をもうけた。 |
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| === 携帯機シリーズ === | | === 携帯機シリーズ === |
| ;[[スーパーロボット大戦BX]] | | ;[[スーパーロボット大戦BX]] |
− | :初登場作品。本作ではシナリオの都合上、第3部の姿での登場となるが、第41話で一度だけ少年時代の姿が見られる。 | + | :初登場作品。本作ではシナリオの都合上、第3部の姿での登場となるが、第41話「君の中の英雄」で一度だけ少年時代の姿が見られる。 |
− | :序盤から自軍部隊に同行し、[[ブライティクス|BX]]の[[まとめ役|首脳陣]]の一人として活躍する。自軍の中でも屈指の老齢であり、後述にもあるように『[[機動戦士ガンダムAGE|ガンダムAGE]]』のみならず[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]や『[[機動戦士ガンダム00|ガンダム00]]』、[[マクロスシリーズ]]の[[世界観/BX|歴史を内包した世界観を持つ本作の世界]]で[[前大戦|長きにわたる戦い]]を生き続け、十分なまでの勇名を馳せている為その存在感は非常に大きい。また、その年齢と経歴ゆえ、物語開始以前から幾人もの他作品のキャラクターと面識を持っている。 | + | :序盤から自軍部隊に同行し、[[ブライティクス|BX]]の[[まとめ役|首脳陣]]の一人として活躍する。自軍の中でも屈指の老齢であり、後述にもあるように『[[機動戦士ガンダムAGE|ガンダムAGE]]』のみならず[[宇宙世紀]][[ガンダムシリーズ]]や『[[機動戦士ガンダム00|ガンダム00]]』、[[マクロスシリーズ]]の[[世界観/BX|歴史を内包した世界観を持つ本作の世界]]で[[前大戦|長きにわたる戦い]]を生き続け、十分なまでの[[エース|勇名]]を馳せている為その存在感は非常に大きい。また、その年齢と経歴ゆえ、物語開始以前から幾人もの他作品のキャラクターと面識を持っている。 |
| :原作同様[[ヴェイガン]]に対して強い憎悪を向ける場面では周囲に戸惑いを与える事もあるが、同時に優れた人格者である面も多々描写され、BXのメンバーからも強く信頼されている。終盤には原作同様、地球連邦軍の総司令に復帰する。精神世界での[[ユリン・ルシェル|ユリン]]との邂逅、そこから続く戦場全域への協力要請イベントはしっかり再現されているが、この時(原作再現なのだが)'''全域の注目を集めるため何もない地点にプラズマダイバーミサイルを撃ち込んでいる'''。 | | :原作同様[[ヴェイガン]]に対して強い憎悪を向ける場面では周囲に戸惑いを与える事もあるが、同時に優れた人格者である面も多々描写され、BXのメンバーからも強く信頼されている。終盤には原作同様、地球連邦軍の総司令に復帰する。精神世界での[[ユリン・ルシェル|ユリン]]との邂逅、そこから続く戦場全域への協力要請イベントはしっかり再現されているが、この時(原作再現なのだが)'''全域の注目を集めるため何もない地点にプラズマダイバーミサイルを撃ち込んでいる'''。 |
− | :当初は[[ディーヴァ]]の[[サブパイロット]]として参入し、終盤でAGE-1 グランサのパイロットに転向する。恐ろしいまでの火力を誇るAGE-1のお陰ですぐ1軍になれるだけの能力はあるのだが、'''ディーヴァを使っていないと低レベルで加入する事になる'''のが最大の難点。そのディーヴァも比較的性能が低く、他の戦艦に押され気味で出番が少ない。 | + | :当初は[[ディーヴァ]]の[[サブパイロット]]として参入し、終盤で[[ガンダムAGE-1グランサ]]のパイロットに転向する。恐ろしいまでの火力を誇るAGE-1のお陰ですぐ一軍になれるだけの能力はあるのだが、'''ディーヴァを使っていないと低レベルで加入する事になる'''のが最大の難点。そのディーヴァも比較的性能が低く、他の[[母艦]]に押され気味で出番が少ない。 |
| :また、サブパイロットとして自軍に参入済みである(自身で出撃していないので撃墜数を稼げるわけがない)ためか、あるいは退役して長かったことを表しているのか、参入時の'''撃墜数が0である。'''……乗機がトンデモ性能のMAP兵器を持っていることも一因と思われるが。 | | :また、サブパイロットとして自軍に参入済みである(自身で出撃していないので撃墜数を稼げるわけがない)ためか、あるいは退役して長かったことを表しているのか、参入時の'''撃墜数が0である。'''……乗機がトンデモ性能のMAP兵器を持っていることも一因と思われるが。 |
| :なお、[[戦術指揮]]も担当する。内容も相応にフリットらしいものであり、三段階目までいくとヴェイガンに対して猛威を奮う。 | | :なお、[[戦術指揮]]も担当する。内容も相応にフリットらしいものであり、三段階目までいくとヴェイガンに対して猛威を奮う。 |
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| == パイロットステータス設定の傾向 == | | == パイロットステータス設定の傾向 == |
| === [[能力|能力値]] === | | === [[能力|能力値]] === |
− | 老齢かつブランクが長いとは思えないエース級能力の持ち主で、防御以外の全能力が平均的に高い。AGE-1は射撃特化なのだがフリットのパイロット特性は「格闘」なので、キオや[[刹那・F・セイエイ|刹那]]、[[撃龍神]]、フラグが立っていればゼハートやジラードなど、「長射程の格闘武器」持ちと組むと良い。 | + | 老齢かつブランクが長いとは思えないエース級能力の持ち主で、防御以外の全能力が平均的に高い。AGE-1は射撃特化なのだがフリットのパイロット特性は「格闘」なので、[[キオ・アスノ|キオ]]や[[刹那・F・セイエイ|刹那]]、[[撃龍神]]、フラグが立っていれば[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]や[[ジラード・スプリガン|ジラード]]など、「長射程の格闘武器」持ちと組むと良い。 |
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| === [[精神コマンド]] === | | === [[精神コマンド]] === |
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| :母。フリットが7歳の時に屋敷を襲撃され落命。その際、AGEデバイスを手渡した。 | | :母。フリットが7歳の時に屋敷を襲撃され落命。その際、AGEデバイスを手渡した。 |
| ;[[エミリー・アモンド]](エミリー・アスノ) | | ;[[エミリー・アモンド]](エミリー・アスノ) |
− | :幼馴染。後に結婚する。小説版の描写から、恐妻家な一面も見受けられる。 | + | :幼馴染。後に結婚する。'''[[小説|小説版]]の描写によるとら、恐妻家な一面も見受けられる'''。 |
| ;バルガス・ダイソン | | ;バルガス・ダイソン |
| :エミリーの祖父で、後に義理の祖父となる。ガンダムAGE-1開発を支援した。 | | :エミリーの祖父で、後に義理の祖父となる。ガンダムAGE-1開発を支援した。 |
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| :[[キャプテン・アッシュ]]として活動するようになった後には、方針の違いで対立する。 | | :[[キャプテン・アッシュ]]として活動するようになった後には、方針の違いで対立する。 |
| ;[[ユノア・アスノ]] | | ;[[ユノア・アスノ]] |
− | :娘。アニメ本編では純粋に良き父親と慕われているが、[[小説|小説版]]では「フリットが放任主義であったことや連邦内のヴェイガンの内通者を過剰に粛清したこと等が原因で、キオ編の時点ではユノアから愛憎入り混じった目を向けられている」等、険悪な関係となっている。 | + | :娘。アニメ本編では純粋に良き父親と慕われているが、一方の小説版では「フリットが放任主義であったことや連邦内のヴェイガンの内通者を過剰に粛清したこと等が原因で、キオ編の時点ではユノアから愛憎入り混じった目を向けられている」等、険悪な関係となっている。 |
| ;[[キオ・アスノ]] | | ;[[キオ・アスノ]] |
| :孫。プレゼントとしてゲームと称したMSシミュレーターを与えるなど、アスノ家の後継者としての教育を施す。 | | :孫。プレゼントとしてゲームと称したMSシミュレーターを与えるなど、アスノ家の後継者としての教育を施す。 |
| :一方で、老化によって身体能力が衰えた自分の代わりにヴェイガンを滅ぼす者としての教育をしたことに対して強い罪悪感も抱いていた。もっとも、キオの危機には我が身を省みず助けようとする等、家族としての愛情も確かなものである。 | | :一方で、老化によって身体能力が衰えた自分の代わりにヴェイガンを滅ぼす者としての教育をしたことに対して強い罪悪感も抱いていた。もっとも、キオの危機には我が身を省みず助けようとする等、家族としての愛情も確かなものである。 |
− | :なお、[[小説|小説版]]では「MSシミュレーターは親がおらず寂しがるキオにゲームとして与えたもので、操縦訓練はついでだった」ことが語られている。 | + | :なお、小説版では「MSシミュレーターは親がおらず寂しがるキオにゲームとして与えたもので、操縦訓練はついでだった」ことが語られている。 |
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| === 友人 === | | === 友人 === |
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| :[[ディーヴァ]]初代艦長。彼の壮絶な生き方と思想はフリットの後々の人生に大きな影響を与える事になり、フリットにとっては人生の師の一人である。 | | :[[ディーヴァ]]初代艦長。彼の壮絶な生き方と思想はフリットの後々の人生に大きな影響を与える事になり、フリットにとっては人生の師の一人である。 |
| ;ラーガン・ドレイス | | ;ラーガン・ドレイス |
− | :AGE-1のテストパイロットであり、少年時代からの兄貴分。 | + | :ガンダムAGE-1の[[テストパイロット]]であり、少年時代からの兄貴分。 |
| ;ウルフ・エニアクル | | ;ウルフ・エニアクル |
| :ラーガンと並ぶもう一人の少年時代からの兄貴分であり、息子のアセムにとっても恩人となる。ゲーム等で描写された青年期においては二人で組んでいたことから「二筋の流星」という[[異名]]で呼ばれていたことも。 | | :ラーガンと並ぶもう一人の少年時代からの兄貴分であり、息子のアセムにとっても恩人となる。ゲーム等で描写された青年期においては二人で組んでいたことから「二筋の流星」という[[異名]]で呼ばれていたことも。 |
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| === ゲーム・書籍媒体 === | | === ゲーム・書籍媒体 === |
| ;「戦争に大丈夫などない。生き延びたいのなら…死を覚悟して全力で戦うしかない」<br>「アスノ隊! 我々はどんな状況であろうと勝利を信じて戦う。それだけだ!」<br>「私に続け! フリット・アスノ、ガンダムAGE-1出る!」 | | ;「戦争に大丈夫などない。生き延びたいのなら…死を覚悟して全力で戦うしかない」<br>「アスノ隊! 我々はどんな状況であろうと勝利を信じて戦う。それだけだ!」<br>「私に続け! フリット・アスノ、ガンダムAGE-1出る!」 |
− | :[[PSP]]のゲーム『ユニバーサルアクセル』及び『コズミックドライブ』における青年フリット編の出撃時の台詞。 | + | :[[PSP]]のゲーム版『[[機動戦士ガンダムAGE]]』ユニバーサルアクセル/コズミックドライブにおける青年フリット編における出撃時の台詞。 |
| ;「よくやったキオ! さすがはワシの孫じゃ!」 | | ;「よくやったキオ! さすがはワシの孫じゃ!」 |
| :[[漫画|コミカライズ]]である『クライマックスヒーロー』にて。このように、[[アムロ・レイ|歴代ガンダム]][[シーブック・アノー|コミカライズ]][[ウッソ・エヴィン|作品]]の例に漏れず、当作品においてのフリットは孫煩悩で砕けたキャラとなっている。 | | :[[漫画|コミカライズ]]である『クライマックスヒーロー』にて。このように、[[アムロ・レイ|歴代ガンダム]][[シーブック・アノー|コミカライズ]][[ウッソ・エヴィン|作品]]の例に漏れず、当作品においてのフリットは孫煩悩で砕けたキャラとなっている。 |
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| ;(こんな……こんな悲しみを広げるために、私は戦って来たというのか……!) | | ;(こんな……こんな悲しみを広げるために、私は戦って来たというのか……!) |
| :エスペランス・ゾーン攻防戦にて、暴走した[[ティエルヴァ]]のビットがキオを撃とうとしているのに気づき、やむなくティエルヴァを撃墜した後に。孫を救うためとはいえ、分かり合えたはずの相手を殺し、己の手で悲劇を生み出してしまった事実に慟哭する。 | | :エスペランス・ゾーン攻防戦にて、暴走した[[ティエルヴァ]]のビットがキオを撃とうとしているのに気づき、やむなくティエルヴァを撃墜した後に。孫を救うためとはいえ、分かり合えたはずの相手を殺し、己の手で悲劇を生み出してしまった事実に慟哭する。 |
− | ;「嬰児殺しの罪を被るつもりはある! EXA-DBのデータも吸収したガンダムの進化ならば、太陽系のヴェイガンのことごとくを殲滅することは可能だ! その後で私という独裁者を討って平和を取り戻すのは、キオでもナトーラでも、若者がやればいい!」 | + | ;「嬰児殺しの罪を被るつもりはある! EXA-DBのデータも吸収したガンダムの進化ならば、太陽系のヴェイガンのことごとくを殲滅することは可能だ! その後で私という独裁者を討って平和を取り戻すのは、キオでもナトーラでも、若者がやればいい!」 |
| :最終決戦にて。FXバーストモードの影響を受けて精神世界へと沈み、ユリンを始めとする「守れなかった者達」からもういいのだ、と語りかけられるが、アニメ版と異なり真っ向から拒絶する。 | | :最終決戦にて。FXバーストモードの影響を受けて精神世界へと沈み、ユリンを始めとする「守れなかった者達」からもういいのだ、と語りかけられるが、アニメ版と異なり真っ向から拒絶する。 |
| :フリットにとっては、イゼルカントのエゴも、ヴェイガンの堕落も、何より自分自身を許すことは絶対に出来なかった。だからこそ、ヴェイガンを残らず滅ぼし、虐殺者となった自分を若者が討てば全て解決する、と妄執にも似た叫びを叩き付ける。が……。 | | :フリットにとっては、イゼルカントのエゴも、ヴェイガンの堕落も、何より自分自身を許すことは絶対に出来なかった。だからこそ、ヴェイガンを残らず滅ぼし、虐殺者となった自分を若者が討てば全て解決する、と妄執にも似た叫びを叩き付ける。が……。 |
| ;「フリット・アスノ! あなたは、間違っているッ!!」 | | ;「フリット・アスノ! あなたは、間違っているッ!!」 |
| :記憶の彼方に消えたはずの声が響き、グランサの前に白いモビルスーツが現れる。全ての始まりとなった懐かしき姿、ガンダムAGE-1ノーマル。それを駆り、フリットを否定したのは、他でもない少年時代の彼自身だった。 | | :記憶の彼方に消えたはずの声が響き、グランサの前に白いモビルスーツが現れる。全ての始まりとなった懐かしき姿、ガンダムAGE-1ノーマル。それを駆り、フリットを否定したのは、他でもない少年時代の彼自身だった。 |
− | ;「覚悟があれば殺してもいいのか? それじゃイゼルカントとどこが違うんだ! 言ってみろ、フリット・アスノ! 自分の命を賭け金にしたら、自分が死ぬつもりがあったら、どんなテロリズムも行っても良いのか!? あなたとデシル・ガレットに何の違いがあるんだ!!」<BR/>「自分の過ちを認めて、他人の過ちを許して―――戦争を終わらせることが、『僕の勝利条件』じゃなかったのか、フリット・アスノ! 僕は……僕が、救世主になることをあきらめるなんて、決して許さないぞ!」 | + | ;「覚悟があれば殺してもいいのか? それじゃイゼルカントとどこが違うんだ! 言ってみろ、フリット・アスノ! 自分の命を賭け金にしたら、自分が死ぬつもりがあったら、どんなテロリズムも行っても良いのか!? あなたとデシル・ガレットに何の違いがあるんだ!!」<BR/>「自分の過ちを認めて、他人の過ちを許して―――戦争を終わらせることが、『僕の勝利条件』じゃなかったのか、フリット・アスノ! 僕は……僕が、救世主になることをあきらめるなんて、決して許さないぞ!」 |
− | :精神世界で激突する2機のAGE-1。少年時代のフリットは、老いた自分自身に叫ぶ。お前のやっていることは、イゼルカントやデシルと何も変わらないと。 | + | :精神世界で激突する2機のガンダムAGE-1。少年時代のフリットは、老いた自分自身に叫ぶ。お前のやっていることは、イゼルカントやデシルと何も変わらないと。 |
| :仇敵たちの行いと、まさに今自分がやろうとしていたことが何も変わらないという事実、そして己の業を憎き敵と己自身を断罪することで清算しようとした……言い換えれば、逃げ出そうとした弱さを突きつけられる。 | | :仇敵たちの行いと、まさに今自分がやろうとしていたことが何も変わらないという事実、そして己の業を憎き敵と己自身を断罪することで清算しようとした……言い換えれば、逃げ出そうとした弱さを突きつけられる。 |
− | :直後、AGE-1ノーマルの放った怒りの一閃にAGE-1グランサは両断され、現実へ立ち返った老フリットは今まで自分が生き延びて来られた理由を知る。 | + | :直後、ガンダムAGE-1ノーマルの放った怒りの一閃にガンダムAGE-1グランサは両断され、現実へ立ち返った老フリットは今まで自分が生き延びて来られた理由を知る。 |
| :1stエンディングテーマ『君の中の英雄』の歌詞にある様に、「救世主になる」という老フリットが背負う'''運命'''が、「少年時代の自分」という'''過去の記憶'''を目覚めさせ、救世主を目指した若きフリットという「'''英雄'''」が、'''未来の自分'''である老フリットを正道へ目覚めさせたのである。 | | :1stエンディングテーマ『君の中の英雄』の歌詞にある様に、「救世主になる」という老フリットが背負う'''運命'''が、「少年時代の自分」という'''過去の記憶'''を目覚めさせ、救世主を目指した若きフリットという「'''英雄'''」が、'''未来の自分'''である老フリットを正道へ目覚めさせたのである。 |
| ;「[[天才]]など不要の世を作るのだ。英雄など必要ない。誰もが、その愛する人と家庭を築き、次の世へ怨念を渡さなくてすむように」<BR/>「そのためには、技術を、社会を、もっと多様に発展させねばならぬ」 | | ;「[[天才]]など不要の世を作るのだ。英雄など必要ない。誰もが、その愛する人と家庭を築き、次の世へ怨念を渡さなくてすむように」<BR/>「そのためには、技術を、社会を、もっと多様に発展させねばならぬ」 |
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| :荒んだ雰囲気の[[リディ・マーセナス|リディ]]を評して。「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家の出身であるフリットにとっても、他人事とはとらえられないのだろう…。 | | :荒んだ雰囲気の[[リディ・マーセナス|リディ]]を評して。「モビルスーツ鍛冶」として有名なアスノ家の出身であるフリットにとっても、他人事とはとらえられないのだろう…。 |
| ;「他の者達もすぐに出撃しろ! 一分一秒でも早く原種を撃退するのだ! このコロニーを…この地を…これ以上戦火にさらしてはならんッ!」<BR/>「各機、目標は合体原種だ! 奴さえ倒せば他の[[ゾンダー]]は大した脅威にはならん! 問題は合体原種の再生能力だが、全火力を集中して一気に破壊、すぐさま原種核を回収する! 全機、戦闘を開始しろッ!!」 | | ;「他の者達もすぐに出撃しろ! 一分一秒でも早く原種を撃退するのだ! このコロニーを…この地を…これ以上戦火にさらしてはならんッ!」<BR/>「各機、目標は合体原種だ! 奴さえ倒せば他の[[ゾンダー]]は大した脅威にはならん! 問題は合体原種の再生能力だが、全火力を集中して一気に破壊、すぐさま原種核を回収する! 全機、戦闘を開始しろッ!!」 |
− | :『BX』第28話「友」より。ミンスリーに襲来した[[機界31原種|原種]]を前に怒りを滲ませながら部隊の出撃を命じる。ミンスリーはフリットにとって、かつてユリンと再会し、束の間の幸せな時間を過ごした思い出の場所。その地を穢そうとする原種に、フリットが怒りを抑えられるはずがなかった。その剣幕には[[弓さやか|さやか]]も「荒れてる」と漏らし、[[ナトーラ・エイナス|ナトーラ]]も気圧されながら「普段より気合が入っている」と言うほどで、キオも不安を覚えた。 | + | :『BX』第28話「友」より。ミンスリーに襲来した[[機界31原種|原種]]を前に怒りを滲ませながら部隊の出撃を命じる。ミンスリーはフリットにとって、かつてユリンと再会し、束の間の幸せな時間を過ごした思い出の場所。その地を穢そうとする原種に、フリットが怒りを抑えられるはずがなかった。 |
| + | :その剣幕には[[弓さやか|さやか]]も「荒れてる」と漏らし、[[ナトーラ・エイナス|ナトーラ]]も気圧されながら「普段より気合が入っている」と言うほどで、キオも不安を覚えた。 |
| ;「わ、忘れるはずが…ない…。あの機体はユリンの…」<br />「ヴェイガン、貴様らはどこまでッ!」 | | ;「わ、忘れるはずが…ない…。あの機体はユリンの…」<br />「ヴェイガン、貴様らはどこまでッ!」 |
| :『BX』第29話「再会、そして別れ」より。戦場に現れた[[フォーンファルシア]]を見て。かつてユリンが『パーツ』として乗せられ、そして散った因縁の機体・ファルシアと全く同じ姿を見たフリット。フリットにとって忘れられない悲しい記憶を蘇らせる機体を見せられて、怒りに震えないはずがなかった。 | | :『BX』第29話「再会、そして別れ」より。戦場に現れた[[フォーンファルシア]]を見て。かつてユリンが『パーツ』として乗せられ、そして散った因縁の機体・ファルシアと全く同じ姿を見たフリット。フリットにとって忘れられない悲しい記憶を蘇らせる機体を見せられて、怒りに震えないはずがなかった。 |
− | ;「馬鹿を言うなッ!!」<BR/>「奴らは私の家族を奪った悪魔だ!イゼルカントを盲信し、生命を預けた段階で悪事に荷担しているも同然なのだ!」<BR/>「それとも、死病に怯えてさえいれば…劣悪な環境に暮らしてさえいれば、何をしても許されるというのか!?」<BR/>「それに、奴は言ったのだ!ヴェイガンの目指す楽園を作る為に人を選別すると!」<BR/>「信じられるか!?イゼルカントは、不適と判断したら味方すらも平気で背中から撃つと言った!」 | + | ;「馬鹿を言うなッ!!」<BR/>「奴らは私の家族を奪った[[天使・悪魔|悪魔]]だ! イゼルカントを盲信し、生命を預けた段階で[[テロリスト|悪事]]に荷担しているも同然なのだ!」<BR/>「それとも、[[医療・病障害|死病]]に怯えてさえいれば…劣悪な環境に暮らしてさえいれば、何をしても許されるというのか!?」<BR/>「それに、奴は言ったのだ! ヴェイガンの目指す楽園を作る為に人を選別すると!」<BR/>「信じられるか!? イゼルカントは、不適と判断したら味方すらも平気で背中から撃つと言った!」 |
− | :『BX』第32話より。ヴェイガンの内情を知って彼らに同情し始めた[[ブライティクス]]の面々に対して。 | + | :『BX』第32話「対の獣と光」より。ヴェイガンの内情を知って彼らに同情し始めた[[ブライティクス]]の面々に対して。 |
| ;「貴様の言う共栄圏とやらが現実になれば、隔離された地球は、自らを生かすべく、地球の再開発を加速させる…」<BR/>「旧暦然とした生活の中、抑圧された地球生まれが、宇宙の人々に対し恨みを抱くようになるかもしれん」 | | ;「貴様の言う共栄圏とやらが現実になれば、隔離された地球は、自らを生かすべく、地球の再開発を加速させる…」<BR/>「旧暦然とした生活の中、抑圧された地球生まれが、宇宙の人々に対し恨みを抱くようになるかもしれん」 |
− | :同話にて、[[フル・フロンタル]]と会談した時の台詞。地球との関係を完全に断ち切る共栄圏を掲げ、木蓮やヴェイガンとも手を取り合う事さえも目論んでいた彼を危惧していた。 | + | :同話にて、[[フル・フロンタル]]と会談した時の台詞。地球との関係を完全に断ち切る共栄圏を掲げ、[[木連]]や[[ヴェイガン]]とも手を取り合う事さえも目論んでいた彼を危惧していた。 |
| ;「何をしている!? そこをどけ! 地球が駄目になるかどうかの瀬戸際なのだぞ!」 | | ;「何をしている!? そこをどけ! 地球が駄目になるかどうかの瀬戸際なのだぞ!」 |
| :『BX』第41話「君の中の英雄」にて、[[ヴェイガンギア・シド]]のハッキングを受けてセカンドムーンごと[[地球]]に落下するラ・グラミスに対し、もろともヴェイガンを殲滅すべくプラズマダイバーミサイルを放とうとし、割り込んできたキオに対して。 | | :『BX』第41話「君の中の英雄」にて、[[ヴェイガンギア・シド]]のハッキングを受けてセカンドムーンごと[[地球]]に落下するラ・グラミスに対し、もろともヴェイガンを殲滅すべくプラズマダイバーミサイルを放とうとし、割り込んできたキオに対して。 |
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| :『BX』第41話「君の中の英雄」にて、[[ゼラ・ギンス]]を指して表現した言葉。 | | :『BX』第41話「君の中の英雄」にて、[[ゼラ・ギンス]]を指して表現した言葉。 |
| ;「お前が気にしているのは、私の個人的な感情だろう」<BR/>「だが、私はこうも言ったぞ。多くの命を救うため、君達の協力を要請する、とな」 | | ;「お前が気にしているのは、私の個人的な感情だろう」<BR/>「だが、私はこうも言ったぞ。多くの命を救うため、君達の協力を要請する、とな」 |
− | : 『BX』第41話「君の中の英雄」クリア時、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]達が参戦している場合。フリットの反ヴェイガン思想を知るだけに、BXへの参加を迷うゼハートに対してこう述べた。結果、ゼハートは「連邦軍総司令からの協力要請」に応じる形で、ヴェイガンの代表として部隊に参加することとなった。 | + | : 『BX』第41話「君の中の英雄」クリア時、[[ゼハート・ガレット|ゼハート]]達が参戦している場合。フリットの反ヴェイガン思想を知るだけに、BXへの参加を迷うゼハートに対してこう述べた。 |
| + | :その結果、ゼハートは「連邦軍総司令からの協力要請」に応じる形で、ヴェイガンの代表として部隊に参加することとなった。 |
| + | :長年に渡った仇敵ヴェイガンへの憎しみを超克し、ようやく「救世主」となる道を歩み始めた老フリットを象徴する名台詞であると言えよう。 |
| ;(だができる事ならこの光景…あなたと共に見たかったものだ…) | | ;(だができる事ならこの光景…あなたと共に見たかったものだ…) |
| :『BX』第45話「伝説の光芒」エンドデモより。[[マーダル]]打倒を成し、王子として[[惑星アースト]]を導く光となった[[ジョルディ・ボーダー|ジョジョ]]を見守りながら、亡き[[アズベス]]に思いを馳せた。 | | :『BX』第45話「伝説の光芒」エンドデモより。[[マーダル]]打倒を成し、王子として[[惑星アースト]]を導く光となった[[ジョルディ・ボーダー|ジョジョ]]を見守りながら、亡き[[アズベス]]に思いを馳せた。 |
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| **補足すると、フリットは生身で宇宙空間に出る前に肺から空気を吐き出し、[[太陽|太陽光]]を浴びないように双方のMSの位置を調整した上で宇宙空間に出ている。'''極めて科学的に正しい描写である'''。 | | **補足すると、フリットは生身で宇宙空間に出る前に肺から空気を吐き出し、[[太陽|太陽光]]を浴びないように双方のMSの位置を調整した上で宇宙空間に出ている。'''極めて科学的に正しい描写である'''。 |
| **しかしながら、上記の([[クェス・パラヤ]]の様に)フリットがノーマルスーツを着用せずに宇宙空間に出る場面は、視聴者にとっては安全面等において賛否両論であったようである。上記のように、科学的には何ら問題は無いのだが…。 | | **しかしながら、上記の([[クェス・パラヤ]]の様に)フリットがノーマルスーツを着用せずに宇宙空間に出る場面は、視聴者にとっては安全面等において賛否両論であったようである。上記のように、科学的には何ら問題は無いのだが…。 |
− | ***なお、フリットの様な配慮をせずに、宇宙服を着用していない状態で生身で[[宇宙|宇宙空間]]に出ると、「身体に有害な紫外線・放射線等を浴び、体内組織および細胞が破壊された末に窒息死する」可能性が高い。 | + | ***なお、フリットの様な配慮をせずに、宇宙服を着用していない状態で生身で[[宇宙|宇宙空間]]に出ると、「身体に有害な紫外線・放射線等を浴び、体内組織および細胞が破壊された末に窒息死する」可能性が高い。もっとも、フリットの様な配慮をした状態であっても危険な行為である事には変わらないので、けっして真似をしないように。 |
| *現時点の[[ガンダムシリーズ]]において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない[[主人公]]でもある。また、現役パイロットの[[年齢]]では[[ウモン・サモン]](70歳目前)に次ぐ。 | | *現時点の[[ガンダムシリーズ]]において、幼少期から老年期までの活躍が描かれた数少ない[[主人公]]でもある。また、現役パイロットの[[年齢]]では[[ウモン・サモン]](70歳目前)に次ぐ。 |
| **ただし、エピローグも含むなら、[[キャプテン・アッシュ|アセム・アスノ]](78歳)が最年長である。 | | **ただし、エピローグも含むなら、[[キャプテン・アッシュ|アセム・アスノ]](78歳)が最年長である。 |