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== ソーラーアクエリオン(Solar Aquarion) ==
*[[登場作品]]
**[[創聖のアクエリオン]]
**創星のアクエリオン(SRW未参戦)
**アクエリオンEVOL(SRW未参戦)
*分類:機械天使
*全高:48 m
*重量:88 t
*エネルギー:人間の感情
*合体状態:ベクターソル【ヘッド】、ベクタールナ【バック】、ベクターマーズ【下半身】
*分離合体:[[アクエリオンマーズ]]、[[アクエリオンルナ]]
*エレメント【ヘッド】:[[アポロ]]、[[リーナ・ルーン|リーナ]](アポロと同乗)

1万2000年前に[[堕天翅族]]が自らが神となるために作り出した高次元粒子エネルギー増幅器(但し[[堕天翅族]]であっても起動がやっとという欠陥があったため計画自体が破棄された)を、アポロニアスが3機のベクターマシンに分離・合体が可能なものに改良し完成させた「機械天使」。<br />[[ベクターソル]]、[[ベクタールナ]]、[[ベクターマーズ]]の3機が元の機体であり、「念心(創聖)合体、Go!アクエリオン」のコールで合体する。最大の特徴はパイロットの精神・魂が調和融合する「エレメントシステム」で、3人のパイロット特性に合わせた能力を発揮する。アポロニアスの死後、その翅がコアクリスタルに封印されている他、魂の一部が宿っている。

当初は対[[堕天翅族]]用の決戦兵器であるとされていたが、[[アポロニアス]]が人間と[[堕天翅族]]との調和を望んでいたため、人間と[[堕天翅族]]の双方が搭乗しないと真の力を発揮できない事が終盤に明かされた。

ソーラーアクエリオンは主にパイロットの「気」を高め、[[アクエリオン]]の各形体の中でも潜在能力を最も引き出す形態である。物理的防御力も高い。主に格闘戦に使用され、[[アポロ]]とは相性が一番よかった。

アクエリオンの形態の中で唯一名前のパターンが違うのだが、これはアポロ搭乗時のみの呼称(アポロの自称ではなく周りもそう認識している)。その他の者がヘッドの時は『アクエリオンソル』となる(壱発逆転篇など)。

=== 「太陽の翼」について ===
「アクエリオン」のキーとなる概念。人類側は長らくこれをアポロニアス及びその転生体(と目されていたアポロ)を指すと見ていたが、実際にはソーラーアクエリオンがその正体だった。頭翅がソーラーを「太陽の翼」と呼ぶのは、その言葉の由来であるアポロニアスの翅がコアクリスタルに封印され、本人の魂の一部が宿されていることが理由。12000年前は人類側も「太陽の翼=ソーラーアクエリオン」との認識を持っていた。

しかし、この言葉が「アクエリオンの魂を司る存在=アポロニアス及びその転生者」を示すのもまた真実であり、12000年の間に何が起きて二つの意味を持ったのかは未だ不明となっている。

== 登場作品と操縦者 ==
;[[スーパーロボット大戦Z]]
:メインパイロットが[[アポロ]]に固定されており、対[[堕天翅族]]用の重要な戦力となる。エレメントシステムによりパイロット能力が三人の最高値になるのでPPを上手く配分すれば超強力な機体へと変貌する。アポロに[[特殊技能]]の[[再攻撃]]と[[ヒット&アウェイ]]を覚えさせ、シリウスの格闘値、シルヴィアの技量値にPPを振り分けることで、無限拳を軸にした対ボス戦用のダメージソースにするのが定石。アポロが[[覚醒]]を覚えるので[[SPアップ]]で2回使えるようにしておくと、[[再攻撃]]を絡めた太陽剣の6連発が可能となる。この時、アポロの他の[[精神コマンド]]はシルヴィアの[[愛]]で代用する。また、自軍に復帰したシリウスは[[気迫]]を持っているため一発でエレメントシステムを起動可能。<br />ストーリー面では1万2000年前に起きていた[[ブレイク・ザ・ワールド]]に深く関わっていた様子が窺える。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇]]
:太陽剣が使えなくなってしまったが、劇場版の技である「壱発逆転拳」が新たに追加された。[[再攻撃]]と[[連続行動]]で遠距離から殴りつつ進軍しよう。問題はEN消費の激しさ。
;[[第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇]]
:おおむね破界篇と同じ使い方が通用する。今回は終盤で太陽剣が追加されるが、演出が大きく変わっている。また、メメントモリ攻略戦では、無限拳でアロウズの陣形に穴をあけ、トレミーの突破口を開くというクロスオーバーがある。

== 装備・機能 ==

=== 武装・[[必殺武器]] ===
アクエリオンはヘッドを務めるエレメントによって武装が変わる。そのため固定武装はビーム砲しかない。ただしソーラーアクエリオンの場合原作では[[アポロ]]しか乗っていない(エレメント能力が相当高くないと乗れないとされている)。但し、ソーラーアクエリオンと同等の組み合わせであるシルバーアクエリオンでは、[[アポロ]]と[[リーナ・ルーン|リーナ]]が同乗している。変化前は[[アポロ]]がメインだが、変化後は[[リーナ・ルーン|リーナ]]である。([[アポロ]]のプラーナを大量に[[リーナ・ルーン|リーナ]]が吸収する為、[[アポロ]]のエレメント能力が減少する為と思われる)

;ビーム砲
:唯一の三形態共通固定武装。分離時の主武装でもある。トライチャージ版もあるが、格闘タイプのアポロには不向きの上、各種必殺技とのバランスを採るためか性能はかなり悪い。
;ソーラー拳(パンチ)
:Zシリーズでの格闘攻撃の名称。普通にぶん殴る。

==== エレメントの必殺技 ====
;無限拳(むげんパンチ)
:アクエリオンの作風を表現しているといえるソーラーアクエリオンの代表的な必殺技。伸ばした腕が節ごとに展開し、どこまでも伸びる。フィニッシュした場合[[アポロ]]は「月面パンチ」と称して敵を[[月]]まで吹き飛ばす。なお、射程がデフォルトで実に'''14'''(それでも原作や戦闘アニメを見れば「短い」と言わざるを得ないほど)もある為、普段は勿論、近づくと厄介な[[オーバーデビル]]戦では重宝する。<br />ちなみに単なる最大射程なら、携帯機に登場した[[トゥアハー・デ・ダナン]]が上(15)。しかし、こちらは始動射程が5のため、攻撃範囲というならやはりソーラーに軍配が上がる。
;ファイヤーフィスト
:マーズに[[ピエール・ヴィエラ|ピエール]]がいるときだけに発動できる。ピエールのエレメント能力を利用して炎をまとった拳(掌底)を放つ。シリウス離脱時に重宝する強力な単体攻撃で、[[射程]]こそ短いが攻撃力と燃費のバランスに優れている。その反面、意外とアニメーションは地味だったりする。
;無限交差拳(むげんクロス)
:[[ケルビム・イスキューロン]]の分離攻撃を破る為に、アポロと[[シリウス・ド・アリシア|シリウス]]の互いのいがみ合いから発現した二重(双方向)無限拳。威力はあるが射程が短い為、再攻撃と絡めて対ボス用武器として使う。Zでは太陽剣が追加されるまでの最強の単体攻撃。
;超3D無限拳(こうじげんむげんアタック)
:ミラーアクエリオンに対して「高次元合体」したアクエリオンから発現した技で、アポロの無限拳、シリウスのロングレンジセイバー、[[シルヴィア・ド・アリシア|シルヴィア]]のルナティックアーチェリーによる同時攻撃。EN消費こそ激しいがソーラーアクエリオンにとっては貴重なALLのP兵器。元々は巨大化してから繰り出す技。
;太陽剣
:アポロ、シリウス、シルヴィアの思いから発現した剣。武装追加されるのは終盤だが、前述の運用法で驚異的な威力となる。本作では貴重な適応Sの必殺技であり、終盤の[[堕天翅族]]やジ・エーデル戦における切り札。ちなみに劇中ではアポロ、シリウス、麗花で使ったのだがなぜかスパロボでは使えない。<br />第2次Z 再世篇では、ソーラーアクエリオンの体が黄金の輝きに包まれ、背中のウイングが、太陽の翼になる演出になった。
;壱発逆転拳(いっぱつぎゃくてんパンチ)
:「劇場版・壱発逆転篇」にて拳のみを巨大させ文字通り一発でケルビム・イスキューロンを倒した技。巨大化した拳は最後は花になる。スパロボでは[[第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇|第2次Z 破界篇]]にて、結果的に太陽剣と入れ替わる形で実装された。搭乗するエレメントの構成に関係なく使用可能。

==== 未登場・ゲームオリジナル・スパロボ使用不可のエレメントの技 ====

;吸血のシルバークロス
:第16話「黒い鏡」で[[リーナ・ルーン|リーナ]]が放った技。[[偽物|偽者]]リーナが吸血行為を行っていたが、堕天翅の仕業と確信。[[アポロ]]と[[シルヴィア・ド・アリシア|シルヴィア]]の力を借りて十字架を差した。SRWでは強攻型アクエリオンでしか使えない技なので、ソーラーアクエリオンの技としては未登場なのでこちらに分類する。(原作ではシルバーアクエリオン"リーナスペシャル"-銀色に輝くソーラーアクエリオン-で使用。エレメントの組み合わせはヘッド:アポロ&リーナ・バックパック:シルヴィア・脚部:ジュン)
;光影合一拳
:第14話「光る影」で発現した技。[[アポロ]]の気持ちが伝わった、[[シルヴィア・ド・アリシア|シルヴィア]]がアポロと同化し、影を光で打ち破った。
;無限地竜拳
:『フィーバーCR 創聖アクエリオン』オリジナル技。地を這う無限拳。
;地球創星拳
:OVA『創星のアクエリオン』および『劇場版・創星神話篇』にて荒廃した地球を再生させた最終技。
;超時空無限拳 (フォールドむげんアタック)
:『[[Another Century's Episode:R]]』で登場のゲームオリジナル技。『[[マクロスF]]』との競演によるクロスオーバー。機体自身を[[ハイパー化]]とよく似た巨大化した、[[フォールド|フォールド断層]]すら打ち破り、空間転移(フォールド)した技。なお、両作品とも同じ河森作品であり制作元もサテライトという繋がりがある。
;ファイヤーパンチ、ファイヤー無限拳、グランド・コンプレッション、デスペラント・ラ・ローズ、昇竜天雷ver.ソーラー、情熱のブラジリアン・ダンス、大照耀、激突ハートブレイカー
:主にPS2版『創聖のアクエリオン』より

=== [[特殊能力]] ===
;エレメントシステム
:[[気力]]130以上で、3人のパイロットの格闘、射撃、防御、技量、回避、命中を、最も高いキャラクターの数値に統一する。
;[[変形]]
:分離・再合体を行い、[[アクエリオンマーズ]]、もしくは[[アクエリオンルナ]]へと変形する。

=== 移動タイプ ===
;[[空]]・[[陸]]
:[[飛行]]可能。

== 対決・名場面など ==
;無限叱責掌(むげんビンタ)
:Zではイベントで登場した必殺技の一つで、[[双翅]]を叱るために放ったビンタ。あの長さの腕を大きく振り上げてのビンタは、さぞかしよく効くことだろう。
;無限合體拳(むげんがったいけん)
:アポロ、シリウス、そして頭翅の3人が搭乗し、太陽の翼として真の力を目覚めさせたソーラーアクエリオンで放つ最後の必殺技。不完全な受粉のために朽ちた生命の樹に無限拳を纏わせ、崩壊した大地を繋ぎとめるために楔を打ち込む。この後[[アポロ]]、シリウス、[[頭翅]]、そして[[不動GEN]]は、彼らの言葉を借りれば、1万2千年後の時の彼方へと旅立ってしまう。無限叱責拳と同じくZではイベント扱いで、最終局面でこの場面が再現される。尚、条件を満たせば、原作とは異なりアポロ達が帰還するエンディングに進むことも出来る。

== [[BGM|機体BGM]] ==
;「創聖のアクエリオン」
:「一万年と二千年前から愛してる」のフレーズで名高い本作の前期OP曲。
;「Go Tight!」
:前期とは対照的に、アップテンポな後期OP曲。なお、タイトルは「合体」のもじりであり、本作のテーマはここでも一貫している。

== 余談 ==
*この機体は[[ゲッターロボ]]の3機合体変形に対し、よりリアリティを追求して生み出された。アクエリオンの総監督の河森正治氏は組み立てブロックによる検証(この手法は氏が変形・合体機構を考案する際によく用いられている)を行い、その案がバンダイ関係者で通ったため、完全変形の超合金「アクエリオン」が生み出された。
**ちなみに、元祖であるゲッターも『ゲッターロボ號(SRW未参戦)』にてリアリティのある完全変形を採用している。
*本機の代名詞である「無限拳」だが、Zでは[[ギム・ギンガナム|ギンガナム]]がアポロに対し「度々月面に拳を打ち付けていた奴」と言っていることから、スパロボによくあるグラフィック上の演出ではなく、本当に月面送りにしているようである。また、地球から月が見えない昼間のマップや、月面上、果ては[[パラダイムシティ]]等の別次元の空間からであっても問答無用に月面に叩きつける。演出上の問題とはいえ、次元の壁を超えているとしか形容しようがない技と化している(Zの58話において、[[マリン・レイガン|マリン]]が[[バルディオス]]の亜空間飛行ですらパラダイムシティから脱出できないと語っているが、無限拳は問題無く月に届く。「アクエリオンだから」と言ってしまえばそれまでだが)。<br />再世篇ではさらに、地上からメメントモリの防衛艦隊を攻撃するという場面もある他、演出上とはいえ、'''[[カテドラル・ラゼンガン|月に匹敵するサイズの敵]]を月面に叩きつける事が出来る'''……のだが、前述の御大将の発言を考えると、恐ろしいことに'''演出ではなく本当に月面送りにしている可能性がある'''。
**無限拳については、フィクションにおける表現を真面目に科学法則に基づいて分析することで知られる柳田理科雄氏が考察している。その内容は現在でも公式サイトで閲覧できる。

== 商品情報 ==
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