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| === いがみ合う双子 === | | === いがみ合う双子 === |
− | リアクターは、[[ガドライト・メオンサム]]。[[ジェミニア]]により運用が可能。最終的に[[ヒビキ・カミシロ]]がガドライトから奪い取り、[[ジェニオン]]で運用されている。存在していた世界は不明。ジェミナイが存在していた世界にあったことは判明している。
| + | リアクターは[[ガドライト・メオンサム]]。[[ジェミニア]]により運用が可能。最終的に[[ヒビキ・カミシロ]]がガドライトから奪い取り、[[ジェニオン]]で運用されている。存在していた世界は不明。ジェミナイが存在していた世界にあったことは判明している。 |
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| '''「相反する二つの意志」'''('''より正確には、ある感情の裏にある対極の意志。'''ガドライトの場合は'''「母星を失った憤怒とそれができない自分に対する諦観」'''、ヒビキの場合は'''「運命に屈する絶望とそれを覆す希望」''')によって覚醒・活性化する。同調が進むと、リアクターは活性化に使用される感情のうちマイナス面が増幅されていく。このため、力を引き出すには対極に存在するプラスの感情を自らの意志で無理やりにでも励起させねばならず、「サイデリアルに勝てない」という諦念を増幅されたガドライトは怒りの根源を「ジェミナイの滅亡」から「ジェミナイが滅び、地球が守られる理不尽」へと変えることで強引にスフィアを稼動させていたが、その結果行動が逆恨みからの八つ当たりと化し、引きずられる形で人間性そのものも、かつてとはかけ離れた退廃的なものへと変貌していった(逆に、現役当時の高潔な人格こそが反作用の影響だと考える見方もある)。 | | '''「相反する二つの意志」'''('''より正確には、ある感情の裏にある対極の意志。'''ガドライトの場合は'''「母星を失った憤怒とそれができない自分に対する諦観」'''、ヒビキの場合は'''「運命に屈する絶望とそれを覆す希望」''')によって覚醒・活性化する。同調が進むと、リアクターは活性化に使用される感情のうちマイナス面が増幅されていく。このため、力を引き出すには対極に存在するプラスの感情を自らの意志で無理やりにでも励起させねばならず、「サイデリアルに勝てない」という諦念を増幅されたガドライトは怒りの根源を「ジェミナイの滅亡」から「ジェミナイが滅び、地球が守られる理不尽」へと変えることで強引にスフィアを稼動させていたが、その結果行動が逆恨みからの八つ当たりと化し、引きずられる形で人間性そのものも、かつてとはかけ離れた退廃的なものへと変貌していった(逆に、現役当時の高潔な人格こそが反作用の影響だと考える見方もある)。 |
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| 釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。 | | 釣り合った二つの感情の衝突を力とするこのスフィアの特性は、さしずめ「'''対極を否定する力'''」と言える。 |
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− | 力を引き出すために必要なのは「相反する意志の衝突⇒己の感情と向き合う意志」。そのため、「己の感情に向き合わず逃避する」ことを強制する「偽りの黒羊」との相性が最悪(感情の衝突自体が起きなくなる)。また、二つの感情が釣り合った状態でないとやはり停止してしまうため、リアクターは常に己の感情のバランスを保つ必要がある。絶えず己と向き合い、勝つことも負けることも許されないという意味では、ある意味リアクターにかかる精神的負担がもっとも大きいスフィアとも言える。さらに、偽りの黒羊同様にリアクターに対して勝手に「感情の反転」を発動している節がある(無駄な戦いを仕掛ける・特異点の情報をばらすなど、無用以前に回避すべき行動をやらかしている)。
| + | 力を引き出すために必要なのは「相反する意志の衝突⇒己の感情と向き合う意志」。そのため、「己の感情に向き合わず逃避する」ことを強制する「偽りの黒羊」との相性が最悪(感情の衝突自体が起きなくなる)。また、二つの感情が釣り合った状態でないとやはり停止してしまうため、リアクターは常に己の感情のバランスを保つ必要がある。絶えず己と向き合い、勝つことも負けることも許されないという意味では、ある意味リアクターにかかる精神的負担がもっとも大きいスフィアとも言える。さらに、偽りの黒羊同様にリアクターに対して勝手に「感情の反転」を発動している節がある。 |
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− | なお、このスフィアについては「双子」という名前、そしてガドライトとヒビキの存在から「'''一対であり、二つ存在するのではないか(ジェニオンは元々片割れを持っていたのではないか)'''」という説がまことしやかに囁かれているが、そうだとすると、半分ずつとは言え覚醒の条件を満たし、同じくリアクターの資質を持っていながら、ガドライトは自在に扱いこなし、ヒビキは扱うどころか存在自体気づかない、というのは明らかにおかしく、ジェミニアが無制限に稼動するのに対し、ジェニオン・ガイが出力不足でまともに運用できなかったことからも否定できる(半分ずつ持っていたとすると、スフィアは共鳴せずとも単純動力としては使用できる点から鑑みて、ジェミニアだけが稼動できてジェニオン・ガイが出力不足、という事態は普通ありえない)。スズネが乗った途端に出力が上昇した点や「欠片」なる何かを搭載しているらしい話からして、あるとすれば遠隔的・断片的に双子座の力を引き出す端末のようなものが搭載されていると思われる。
| + | この裏づけとして、ガドライトの場合は無駄な戦いを仕掛ける・特異点の情報をばらすなど、無用以前に回避すべき行動をやらかしている他、ジェミナイが滅んだ日の戦いでは「故郷を襲った敵に対する怒りとそれを許そうとする許容」という二つの感情が存在していたことがわかっている。問答無用で母星を滅ぼした敵を許すなどどう考えてもあり得ないことから、このマイナスの心はスフィアからのアクションだと考えることが出来る。 |
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| このスフィアには他との根本的な違いとして、'''地球ではない別の星に存在していた'''という点がある。 | | このスフィアには他との根本的な違いとして、'''地球ではない別の星に存在していた'''という点がある。 |
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| :このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。 | | :このうち、弟のポリデュークスは半人半神の不死身、カストールはただの人間であった(母レダの重複妊娠による別々の双子の片割れ同士であり、カストールは神の血を引かない)。ある日イリスとリュンケウスという別の双子との諍いの結果、カストールは殺されてしまい、ポリデュークスは大いに悲しんだ。そこで、ゼウスはポリデュークスの神性をカストールに分け与えたという。 |
| :割り振りは男性。 | | :割り振りは男性。 |
− | :ふたご座の神話の顛末を見るに、「いがみ合う双子」という名前が示すもの、このスフィアの真の覚醒条件は、「相反する二つの感情」というよりも、「相反する'''二組の'''感情」と見ることが出来る。つまり、真の意味でこのスフィアを覚醒・起動させるには、単純な表と裏のみならず、それぞれに反対の方向性を持たせた上で対立させることが必要となると思われる。奪取時のヒビキの精神状態を見ると、「運命に屈する絶望と世界を救う希望」、「ガドライトを追い詰めた希望と戦う術を失う絶望」という二組の感情が存在していることからも推測できる。裏付けるように、ふたご座の神話でも、いがみ合っていたのは片割れ同士ではなく双子二組であり、ジェニオンにもノーマルとガイという二つの姿(=双子のメタファー)が存在することからもこれが見て取れる。 | + | :ふたご座の神話の顛末を見るに、「いがみ合う双子」という名前が示すもの、このスフィアの真の覚醒条件は、「相反する二つの感情」というよりも、「相反する'''二組の'''感情」と見ることが出来る。つまり、真の意味でこのスフィアを覚醒・起動させるには、単純な表と裏のみならず、それぞれに反対の方向性を持たせた上で対立させることが必要となると思われる。奪取時のヒビキの精神状態を見ると、「運命に屈する絶望と世界を救う希望」、「ガドライトを追い詰めた希望と戦う術を失う絶望」という二組の感情が存在していることからも推測できる。裏付けるように、ふたご座の神話でも、いがみ合っていたのは片割れ同士ではなく双子二組であり、ジェニオンにもノーマルとガイという二つの姿(=双子のメタファー)が存在することからもこれが見て取れる。対応するジェミニアの方には片割れに当たる存在が見られないが、この辺りは不明。 |
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| ;恋人 | | ;恋人 |
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| リアクターは[[尸空]]。[[尸逝天]]により運用が可能。ちなみに読み方は「ちんもくのきょかい」。 | | リアクターは[[尸空]]。[[尸逝天]]により運用が可能。ちなみに読み方は「ちんもくのきょかい」。 |
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− | 反作用などの詳細は不明。尸空の物腰と態度からすると、覚醒条件は'''「感情を制する理性」'''と推測できる。 | + | 反作用などの詳細は不明。尸空の物腰と態度からすると、覚醒条件は'''「感情を制する理性」'''と見られる。 |
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− | 対の位置にある「知りたがる山羊」が好奇心を力とするのに対し、精神の情動を破壊するこのスフィアの特性は「'''欲求を抑え付ける理性'''」と言える。
| + | 対の位置にある「知りたがる山羊」が好奇心を力とするのに対し、情動を破壊するこのスフィアの特性は「'''欲求を抑え付ける理性'''」と言える。 |
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| ;蟹座(キャンサー) | | ;蟹座(キャンサー) |
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| ;戦車 | | ;戦車 |
| :タロットでは「戦車」と関連付けられる。また、このカードのデザインは「宿命」「変容」を表しているとされる。 | | :タロットでは「戦車」と関連付けられる。また、このカードのデザインは「宿命」「変容」を表しているとされる。 |
| + | :「戦車」の寓意は正位置が'''「勝利」「征服」「行動力」「積極性」「解放」'''、逆位置が'''「暴走」「不注意」「身勝手」「挫折」「焦り」「好戦的」'''。 |
| :描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、桂のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。 | | :描かれているのは「若い王が乗り、四本の柱を持ち、二頭の馬を生やし、車輪が横向きに取り付けられた戦車」。このデザインは「人間の内面のさまざまな要素が一つの方向に揃う」ことを意味しているが、車輪が横向きであるため動けない。他のスフィアはタロットの寓意やデザインを意識した属性や力を持っていることを考えると、このスフィアのスフィア・アクトは特殊能力の効果と「沈黙」という名前、桂のリアクションからして、「'''人間の精神運動を停止させる'''」力なのかもしれない。 |
| + | :また、人間の内面=精神の要素が一つの方向を向くということは、単純に考えると思考が一点に固定される、つまりはある種のパニック状態とも取れる。 |
| :タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる。逆位置の「好戦的」に当てはまる可能性もあるがこちらはこじつけの感が拭えない)上に性別の割り振りも違うため、尸空と尸逝天は前のリアクターからスフィアを奪取したか、あるいはこれから奪取されるかの可能性が高い。 | | :タロットの正位置・逆位置共に、現状判明している尸空のキャラクターとは全く合致しない(辛うじて正位置の「征服」が当てはまる。逆位置の「好戦的」に当てはまる可能性もあるがこちらはこじつけの感が拭えない)上に性別の割り振りも違うため、尸空と尸逝天は前のリアクターからスフィアを奪取したか、あるいはこれから奪取されるかの可能性が高い。 |
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| ;力 | | ;力 |
| :タロットでは「力」のアルカナと関連付けられる。 | | :タロットでは「力」のアルカナと関連付けられる。 |
| + | :「力」の寓意は正位置が'''「強固な意志」「不撓不屈」「理性」「勇気」「冷静」'''、逆位置が'''「甘え」「人任せ」「優柔不断」「権勢を振るう」'''。 |
| :このカードは本能を象徴するライオンとその制御を象徴する女性が描かれており、ランドの性格はこのカードの正位置とも合致している。タロットも関連があるとするなら、おそらくメールがスフィアに取り込まれたのは偶然ではないと思われる。 | | :このカードは本能を象徴するライオンとその制御を象徴する女性が描かれており、ランドの性格はこのカードの正位置とも合致している。タロットも関連があるとするなら、おそらくメールがスフィアに取り込まれたのは偶然ではないと思われる。 |
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| ;隠者 | | ;隠者 |
− | :タロットでは「隠者」のアルカナと関連付けられる。 | + | :タロットでは「隠者」のアルカナと関連付けられる。 |
| + | :「隠者」の寓意は正位置が'''「経験則」「思慮深い」「思いやり」「単独行動」'''、逆位置が'''「閉鎖性」「消極的」「誤解」「悲観的」'''。 |
| :この隠者のモチーフは三つのヘルメスが合わさった「ヘルメス・トリスメギストス」であり、3機の[[バルゴラ]]を統合した[[バルゴラ・グローリー]]と無縁ではないだろう。仮にもし「3機の情報の統合」が覚醒の前提条件であるなら、'''製造したメーカーはある程度このことを知っていた可能性が高い'''(3機存在しなければ覚醒自体不可能になる)。 | | :この隠者のモチーフは三つのヘルメスが合わさった「ヘルメス・トリスメギストス」であり、3機の[[バルゴラ]]を統合した[[バルゴラ・グローリー]]と無縁ではないだろう。仮にもし「3機の情報の統合」が覚醒の前提条件であるなら、'''製造したメーカーはある程度このことを知っていた可能性が高い'''(3機存在しなければ覚醒自体不可能になる)。 |
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| :このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。 | | :このカードのデザインは「直感」と「肉体」が女性によって結びつけられる様子を表しており、エスターへの語りかけなどで本来持つ洞察力が行動に結びついたユーサーを表していると言える。 |
| :「星」のタロットが示す寓意は。正位置が'''「希望」「ひらめき」「願いが叶う」'''、逆位置は'''「失望」「無気力」「高望み」'''。 | | :「星」のタロットが示す寓意は。正位置が'''「希望」「ひらめき」「願いが叶う」'''、逆位置は'''「失望」「無気力」「高望み」'''。 |
− | :そしてそんな正位置の寓話に合わせたかの如く、聖王機ジ・インサーはインサラウムにおいて'''希望'''と幸福の象徴だった。 | + | :そしてそんな正位置の寓話に合わせたかの如く、聖王機ジ・インサーはインサラウムにおいて'''希望'''と幸福の象徴であった。 |
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| == 未登場の星座 == | | == 未登場の星座 == |
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| ;教皇 | | ;教皇 |
| :タロットでは「教皇」と関連付けられる。 | | :タロットでは「教皇」と関連付けられる。 |
| + | :「教皇」の寓意は正位置が'''「慈悲」「連帯」「優しさ」「規律・法の遵守」'''、逆位置が'''「守旧性」「束縛」「独りよがり」「逃避」「おせっかい」'''。 |
| :このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。また、法を記した書物を持たず霊性を司る十字架を携えるなど、教皇が人間を超越した法そのものであると暗示している。 | | :このカードは「悪魔」と真逆の構図で描かれており、デザインには宗教的聖性や霊的象徴の協調などが暗示され、「救済」の寓意を持つカードである。また、法を記した書物を持たず霊性を司る十字架を携えるなど、教皇が人間を超越した法そのものであると暗示している。 |
| :No.5のカードであることを強く意識したデザインをしており、2つの柱とその真下に2人の従者(聖職者)、中央に教皇本人というトランプの5のような並びに固定されている。この3人は、教皇の力が精神・魂・肉体全てに及んでいることを示しているという(あくまで主役は教皇本人で対等ではない)。ちなみに、2人の聖職者は左右対称な点を除けば判を押したかのようにそっくりなデザインをしている。 | | :No.5のカードであることを強く意識したデザインをしており、2つの柱とその真下に2人の従者(聖職者)、中央に教皇本人というトランプの5のような並びに固定されている。この3人は、教皇の力が精神・魂・肉体全てに及んでいることを示しているという(あくまで主役は教皇本人で対等ではない)。ちなみに、2人の聖職者は左右対称な点を除けば判を押したかのようにそっくりなデザインをしている。 |
− | :ちなみに、人造ながら「神の代理人」であるガンエデンの他、「教団を率いる」存在だったラ・ギアスの[[ヨーテンナイ]]もまた、時の牢獄と似た計画を進めていた。前述の通り、教皇のカードは教皇本人以外にも2人の聖職者が描かれており、他のスフィアの例を見る限りスフィアリアクター以外に2人関係者がいる可能性は十分ありうるので、上記2名は無関係ではないのかも知れない(各人の計画もその最終結果は、ガンエデンは肉体、ヨーテンナイは魂、時の牢獄は精神を除いた他2つを停滞させるものとも取れる)。仮にそうであるなら、2つある「柱」は同じく2つ存在するクロスゲートあるいは塔(調和の塔と[[バラルの園]])を暗示するのだろうか。また、この2人は「'''神の贄に選ばれて人間を超越、敗北後はその隙を突いて力を強奪される。強奪者は敗北後に上位存在による試練だった可能性があることが判明する。'''」というところが一致しており、「そっくりな2人の聖職者」を彷彿とさせる。 | + | <!--:ちなみに、人造ながら「神の代理人」であるガンエデンの他、「教団を率いる」存在だったラ・ギアスの[[ヨーテンナイ]]もまた、時の牢獄と似た計画を進めていた。前述の通り、教皇のカードは教皇本人以外にも2人の聖職者が描かれており、他のスフィアの例を見る限りスフィア・リアクター以外に2人関係者がいる可能性は十分ありうるので、上記2名は無関係ではないのかも知れない(各人の計画もその最終結果は、ガンエデンは肉体、ヨーテンナイは魂、時の牢獄は精神を除いた他2つを停滞させるものとも取れる)。仮にそうであるなら、2つある「柱」は同じく2つ存在するクロスゲートあるいは塔(調和の塔と[[バラルの園]])を暗示するのだろうか。また、この2人は「'''神の贄に選ばれて人間を超越、敗北後はその隙を突いて力を強奪される。強奪者は敗北後に上位存在による試練だった可能性があることが判明する。'''」というところが一致しており、「そっくりな2人の聖職者」を彷彿とさせる。--> |
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| === 蠍座 === | | === 蠍座 === |
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| ;死神 | | ;死神 |
| :タロットでは「死神」に関連付けられ、このカードは「無名」「静止」を暗に表しているとされる。 | | :タロットでは「死神」に関連付けられ、このカードは「無名」「静止」を暗に表しているとされる。 |
| + | :「死神」の寓意は正位置が'''「終末」「破滅」「離散」「死の予兆」'''、逆位置が'''「再スタート」「新展開」「挫折からの復帰」'''。 |
| :なお、このカードに描かれる死神とは、ウェイト版においては[[アポカリュプシス|黙示録]]に現れる「第四の騎士」であるとされる。 | | :なお、このカードに描かれる死神とは、ウェイト版においては[[アポカリュプシス|黙示録]]に現れる「第四の騎士」であるとされる。 |
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| ;節制 | | ;節制 |
| :タロットでは「節制」に関連付けられる。 | | :タロットでは「節制」に関連付けられる。 |
| + | :「節制」の寓意は正位置が'''「調和」「節度」「献身」'''、逆位置が'''「浪費」「消耗」「生活の乱れ」'''。 |
| :このカードは水瓶座と関連があるとされ、描かれている女性は「相反する二つの要素を結びつける仲介者」という役割を持ち、また翼を持つことから「天使」とされている。 | | :このカードは水瓶座と関連があるとされ、描かれている女性は「相反する二つの要素を結びつける仲介者」という役割を持ち、また翼を持つことから「天使」とされている。 |
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| :タロットでは「月」と関連付けられる。 | | :タロットでは「月」と関連付けられる。 |
| :このカードは双子を示す複数の要素や本能と理性の葛藤を示しているとされる。割り振りは女性。 | | :このカードは双子を示す複数の要素や本能と理性の葛藤を示しているとされる。割り振りは女性。 |
− | :「月」のタロットが示す寓意は正位置が'''「不安定」「隠れた危険」(「隠れた敵」とも)「猶予なき選択」'''、逆位置が'''「過去からの脱却」「失敗に繋がらない過ち」'''。 | + | :「月」のタロットが示す寓意は正位置が'''「不安定」「隠れた危険」(「隠れた敵」とも)「現実逃避」「猶予なき選択」'''、逆位置が'''「過去からの脱却」「失敗に繋がらない過ち」「未来への希望」「すぐれた直感」'''。 |
| :明言されていないが、正位置の「隠れた危険」やタロットが「双子」と関わること、そして本能と理性の葛藤、というファクターから、スズネが所持しているのではないか、という見かたもあるが、逆に交際開始の時期が判然とせず、また「恋人」の寓画で天使(=テンシ?)が味方する立ち位置にあるマキが所持者では? という意見もある。 | | :明言されていないが、正位置の「隠れた危険」やタロットが「双子」と関わること、そして本能と理性の葛藤、というファクターから、スズネが所持しているのではないか、という見かたもあるが、逆に交際開始の時期が判然とせず、また「恋人」の寓画で天使(=テンシ?)が味方する立ち位置にあるマキが所持者では? という意見もある。 |
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| === 蛇遣い座 === | | === 蛇遣い座 === |
− | スフィアは12個存在する、とされているが、時獄篇で示唆された情報を信じるならば、どうやら忘れ去られたロストナンバーのスフィアが存在しているらしい。最有力候補と目されているのは蛇遣い座のモチーフであるアスクレーピオスを元ネタとすると思われる[[アスクレプス]]とその乗り手である[[アドヴェント]]。ただし、この星座は十二宮ではないため対応するタロットが存在しない。 | + | スフィアは12個存在する、とされているが、時獄篇で示唆された情報を信じるならば、どうやら忘れ去られたロストナンバーのスフィアが存在しているらしい。最有力候補と目されているのは蛇遣い座のモチーフであるアスクレーピオスを元ネタとすると思われる[[アスクレプス]]とその乗り手である[[アドヴェント]]。ただし、この星座は十二宮ではないため対応する大アルカナが存在しない。 |
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| ;蛇遣い座(オフューカス) | | ;蛇遣い座(オフューカス) |
302行目: |
309行目: |
| :十二星座には数えられないが、占いによっては含まれていることもある。この星座をまたぐ形で蛇座が存在し、二つで一組とされることもある。 | | :十二星座には数えられないが、占いによっては含まれていることもある。この星座をまたぐ形で蛇座が存在し、二つで一組とされることもある。 |
| :十三星座占いの性格分類においては、「理性と正義感を重んじる意志」を司る。 | | :十三星座占いの性格分類においては、「理性と正義感を重んじる意志」を司る。 |
− | :星座のモチーフは、ギリシャ神話に登場する名医アスクレーピオス。 | + | :星座のモチーフは、ギリシャ神話に登場する名医アスクレーピオス。アポローンによって殺された彼の妻コローニスの胎内から取り出された。 |
| :ケイローンから医術を学んだアスクレーピオスは数々の病を治して名医となったが、人を救うことに懸命になるあまり死者の蘇生という禁忌に踏み込んでしまう。これに怒った冥府の神ハーデスの抗議を受け、ゼウスはやむなくアスクレーピオスを殺したが、その才能を惜しんで空に上げ、星座とした。 | | :ケイローンから医術を学んだアスクレーピオスは数々の病を治して名医となったが、人を救うことに懸命になるあまり死者の蘇生という禁忌に踏み込んでしまう。これに怒った冥府の神ハーデスの抗議を受け、ゼウスはやむなくアスクレーピオスを殺したが、その才能を惜しんで空に上げ、星座とした。 |
| :スフィアの覚醒の状況は元となった星座の神話に由来するが、この場合アスクレーピオスは一度神の意志によって死を迎え、その後星座となっていることからして、リアクターが死を迎えることが覚醒の条件とも考えられる。 | | :スフィアの覚醒の状況は元となった星座の神話に由来するが、この場合アスクレーピオスは一度神の意志によって死を迎え、その後星座となっていることからして、リアクターが死を迎えることが覚醒の条件とも考えられる。 |
| :一体化しているへび座はアスクレーピオスの使いであり、またアスクレーピオス自身の化身ともされている。 | | :一体化しているへび座はアスクレーピオスの使いであり、またアスクレーピオス自身の化身ともされている。 |
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| == 人造スフィア == | | == 人造スフィア == |
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| *ガイオウの台詞に「12の鍵、ソルの記憶…! 全て俺が喰らう!」というものがある。12の鍵=ソルの記憶という意味での発言だとすればスフィアの集合体を指す言葉の一つという事になり、「記憶=意思=心」と解釈すれば「ソル=太極」と考えられる。[[アイム・ライアード]]の台詞「御使いはソルの心を集めて、全ての宇宙を!」にある「ソルの心」も「ソルの記憶」と同じ意味と思われる。なおソルとは[[ラテン語]]で「太陽」を意味し、すなわち「黄道十二星座を統べる存在」であることは考えやすい。また、時獄篇で登場した[[アスクレプス]]は否応なしに、黄道十二星座にあわせて13番目の星座とされることもある「蛇遣い座」を想起させる上、専用曲が「THE SON OF '''SUN'''」と思わせぶりなネーミングである。 | | *ガイオウの台詞に「12の鍵、ソルの記憶…! 全て俺が喰らう!」というものがある。12の鍵=ソルの記憶という意味での発言だとすればスフィアの集合体を指す言葉の一つという事になり、「記憶=意思=心」と解釈すれば「ソル=太極」と考えられる。[[アイム・ライアード]]の台詞「御使いはソルの心を集めて、全ての宇宙を!」にある「ソルの心」も「ソルの記憶」と同じ意味と思われる。なおソルとは[[ラテン語]]で「太陽」を意味し、すなわち「黄道十二星座を統べる存在」であることは考えやすい。また、時獄篇で登場した[[アスクレプス]]は否応なしに、黄道十二星座にあわせて13番目の星座とされることもある「蛇遣い座」を想起させる上、専用曲が「THE SON OF '''SUN'''」と思わせぶりなネーミングである。 |
| **さらに、その乗り手であるアドヴェントは自らを「忘れ去られた最後の一人」と称しており、ますます13番目のスフィアの存在を匂わせている。 | | **さらに、その乗り手であるアドヴェントは自らを「忘れ去られた最後の一人」と称しており、ますます13番目のスフィアの存在を匂わせている。 |
− | *12個目も存在、或いは発現すると、呼称が「トレミーの48星座」へと変わる可能性がある。
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| == 関連人物 == | | == 関連人物 == |