フェリオ・ラドクリフ

2014年9月9日 (火) 19:44時点における (トーク | 投稿記録)による版

フェリオ・ラドクリフ(Ferio Radcliff)

ジョシュア・ラドクリフの父親であり、クリアーナ・リムスカヤの養父。

南極の遺跡の研究をしているリ・テクノロジスト。ジョッシュ曰く、典型的なリ・テク
序盤での容姿は年齢的に中年男性であるが、最終話での主人公達との再会時には、後述の事故で肉体に憑依していたペルフェクティオの力の影響で、ジョッシュと同じ年齢にまで若返った姿で登場する。ちなみに、若返った際の面構えはジョッシュによく似ておリ、このことからジョッシュの容姿は父親似であることが伺える。

リムの人格を二つにした張本人であり、その事が原因でジョッシュとの確執を生んでしまい、ジョッシュはリムを連れて南極を出て行ってしまった(しかし、それまではジョッシュもフェリオを慕っており、そんな父親への想いはエンディングで垣間見る事が出来る)。

その後、ファブラ・フォレースを発見しジョッシュらを呼び戻すものの、ファブラ・フォレースを開いてしまった彼は扉の向こうに居た破滅の王と呼ばれる存在(ペルフェクティオ)によって肉体を奪われ、その際にフェリオ・ラドクリフとしての精神は完全に消滅してしまった。

フェリオ・ラドクリフとして本編中に登場したのはほんの僅かで、後は会話中で語られるか、ペルフェクティオに肉体を乗っ取られた状態のみであり、プレイヤーから見て実際にどのような人物であったかを窺い知ることは難しい。作中での会話などでは義理の娘であるリムを実験に利用する等、研究者としては手段を選ばない所もあるが、その一方でジョッシュとリムの会話から、彼らに対しては優しく接していたという事例も聞けるため、父親としての愛情は持ち合わせていたようである。

『D』の事件の元凶だが、間接的にシャアアクシズ落としを防いだという点は何とも皮肉な物ではある。彼がいなければ『D』はプロローグで終了していた。

『第2次OG』でもやはり似たような立ち位置。流石にアクシズ落としの様な物は無いが。生前の人物像に関してはペルフェクティオが絶望を煽る為に見せた記憶の中で語られており、不安定な二重人格になってしまったリムの事で悔やみながら改良策を模索したり、悪影響を懸念して悩んだ末に実験の中断を決定するなど、不健全且つ不器用な部分はあるとはいえ、彼なりにジョッシュ達を気にかけていた。また関連書籍や『ダークプリズン』では、ルイーナの機動兵器の形状はそれぞれフェリオがもっていた知識や深層心理的な恐怖を基に形作られたことが設定として初めて明文化されている。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦D
最初の選択肢でネオ・ジオン(宇宙)ルートを選択した場合のみ、ほんの僅かだがフェリオ自身に会うことが出来る。
第2次スーパーロボット大戦OG
ペルフェクティオとなった理由に、カルケリア・パルス・ティルゲムを組み込んだシュンパティア02に接続した事で、破滅の王に触れたという経緯が追加された。本人の出番は27話「南極の門」のみ。他はジェアン・シュヴァリアーに仕込まれていたメッセージと、ペルフェクティオが見せた記憶の映像のみ。また、エデッセサペレの演出でも彼の記憶の残滓が垣間見える。

人間関係

ジョシュア・ラドクリフ
息子。研究に没頭する父親に反発していたが、その心の内は…?
クリアーナ・リムスカヤ
養女。人格が増えるきっかけを作った張本人だが、彼女らは彼を慕っていた。
クリフォード・ガイギャクス
共に遺跡の研究をしている。
ペルフェクティオ
前述にある通り、彼に憑依されてしまう。
エリック・ワン
もしもの為にNVユニットとフォルテギガスの設計図を託していた。
アルテウル・シュタインベック
研究のスポンサーであり、システム改善の為の技術なども供出していた。だがそれが後に悲劇を生む事になる。

他作品との人間関係

早乙女博士
旧知の仲。

台詞

「…ジョシュアか…何をしにきた」
ジョッシュ「何をだと!?オレたちを呼んだのはあんただろ!おまけに事故にまで巻き込みやがって!助けにきてやったんだ、どこにいる!?」
「ファブラ・フォレースが開いた…まさかこんなことになるとはな…」
ジョッシュ「親父、答えろ!どこだ!?」
「もう…間に合わん。間もなく…この遺跡を中心とした一帯が…」
「すまん…お前を巻き込んでしまったな。クリアーナは脱出したのか…?」
ジョッシュ「あ、ああ…」
「そうか…すまん、お前たちには…」
『D』でのプロローグ中での会話。本作を通して、フェリオがまともに喋ったのはこのシーンのみ。ちなみにこれは主人公にジョッシュを選んだ場合。リムの場合は会話が変化する。
「……この映像はシュンパティア03がジェアン・エールに接続され、レース・アルカーナのリミッターが初めて解除された状態……」
「つまり、ジョッシュ……お前が”ジェアン・シュヴァリアー”を起動させた時に再生されるようになっている」
「ジョッシュ、ジェアン・エールとエクセルシオ・アルスノーヴァは、私がエリック・ワン博士に託した保険だ」
「お前とリムでなければ、その真価を発揮できぬよう設計してある。ワン博士もそれを承知の上で建造してくれたはずだ」
「そして、これが動いていると言う事は……ファブラ・フォレースに異常事態が発生した可能性が高いと思われる」
「もし、そうであれば……そして、私の研究が人類に害を成すようであれば、連邦軍と協力し、この機体で事態を収拾してくれ。頼んだぞ」
『第2次OG』でジェアン・シュヴァリアーに遺されていたメッセージ。彼なりに色々手を打とうとしていた事は窺えるが、飽くまで最低限の事しか話さなかった上、リムに対するメッセージは何も無かったため、ジョッシュを憤慨させる。