フォルミッドヘイム
フォルミッドヘイム(Folmidheim)
無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガに登場する空中都市国家。エンドレス・フロンティアに属する他の世界と異なり、次元的にはエルフェテイルの遥か上空に存在しているため、別の世界というわけではない。ただし、行き来にはやはりクロスゲートが使われる(エルフェテイルにしかない)。住民は主に魔族や有翼種で構成されており、一部獣人も見受けられる。また、特殊任務実行部隊「オルケストル・アーミー」の存在により、戦力も高い。
元々は別の次元の別の世界に存在していた空中都市国家・アグラッドヘイムを構成する一部であったが、同国の王ガグンの配下であったシュタール・ディープが何らかの理由でこれに反発、国土の一部を削り取って自ら王となった。これがフォルミッドヘイムである。
国土は全域が機械であり、常に厚い雷雲に囲まれている。構造としては、クロスゲートを頂上に頂く王城兼中枢制御区画「バレリアネア塔」を中心に、「(方角)・オリトリア」という転移装置を設置した小塔を配置している、というもの。ゲーム中では国そのものがダンジョン及びフィールドとして扱われている都合上、生活区画のような部分は描写されていない。
本編開始のおおよそ23年前、「向こう側」から転移に失敗して漂着してきたネバーランドの前半分が墜落。このこのネバーランドから得られたデータにより、フォルミッドヘイムは2機のレプリカ・パーソナルトルーパーを製造、艦体奥に保管されていたアークゲインを回収することで大幅な戦力の増強に成功。
9年後、国王シュタールは、この3機を護衛としてさらなる力を求め、アインストの世界へ侵攻する。が、帰還した彼は突如としてエルフェテイルヘの宣戦を布告。後に10年戦争と呼ばれることになったこの戦いは、妖精族の一人であったハーム・ダームの裏切りやエルフェテイル側の戦力不足(EXCEEDにおけるネージュの言と本編の状況からすると、この戦いでフェイクライド以外の妖精機は軒並み破壊されたと思われる)もあり、終始フォルミッドヘイムの優勢で推移(ただし全くの無傷ではなく、戦いの衝撃でサウス・オリトリアがエルフェテイルのツィーゲル通りに落下し、以後世界統合までの間通行の妨げとなっていた)。 しかし、開戦から10年後、本国に残っていたオルケストル・アーミー副長カッツェ・コトルノスは、シュタールの変貌に疑問を抱き密かにその身辺を調査。その結果、彼が本人ではなく、アインストの成り代わった偽者であったことが判明するにいたり、隊長エイゼル・グラナータは本国の部隊を率いてこれを粛清、ノース・オリトリアへの封印に成功。またこれに伴い、エルフェテイルへ向かったカッツェは同じくアインストに成り代わられていたハーム・ダームを処断。
開戦理由の消滅と、アインストとの戦いによる消耗の極まったフォルミッドヘイムは戦闘の続行が不可能となり、エイゼルは「王の戦死」を理由に敗戦を宣言、部隊を撤収。その後、エルフェテイルに存在していたクロスゲートを閉鎖し、以後はどことも国交がなかった。
その後、ハーケン一行によるヴァールシャインの打倒と世界の融合に伴い、フォルミッドヘイムは空中国家から海上都市国家へと姿を変え、10年戦争以来事実上国の舵取りを行っていたエイゼルを新王に迎え生まれ変わることとなった。なお、これに際して砂漠化したヴァルナカナイの住民が引っ越してきている。
登場作品
関連人物
- シュタール・ディープ
- 初代国王。彼がガグンの元を去って立ち上げたのがフォルミッドヘイムである。世界統合後は「新フォルミッドヘイム」としてエイゼルが王となったため、「フォルミッドヘイム」としての王は彼一人となっている。
- エイゼル・グラナータ
- オルケストル・アーミー隊長。世界統合後に新フォルミッドヘイムの王となっている。
- カッツェ・コトルノス
- オルケストル・アーミー前副長。10年戦争の終戦後に部隊を抜けて国を去り、デューネポリスで救援作業を行っていた。
- ヘンネ・ヴァルキュリア
キュオン・フーリオン - オルケストル・アーミー構成員。
- ガグン・ラウズ
- アグラッドヘイム国王。シュタールは元々彼の部下だった。
- ヴェーゼント・リヒカイト
- シュタールに成り代わっていたアインスト。エイゼル率いるオルケストル・アーミーとの戦いでノース・オリトリアに封印されたが、その一戦でオルケストル・アーミーが壊滅状態に陥った。10年戦争の始まりと終わりに関係したキーパーソン。