ツレイン・ザン・レカニバン

2014年8月20日 (水) 16:16時点におけるBannki (トーク | 投稿記録)による版

ツレイン・ザン・レカニバン(Tsrein Xan Lecanivan)

アンティラス隊に新人として配属された少尉。プラーナ値は高いが学科が苦手で、士官学校時代の総合成績は中の下。血気盛んで愛国心が強く、常に使命感に燃えている。登場時は堅苦しい喋り方をしていたが、マサキに指摘されてから多少軟化した。

良くも悪くも裏表の無い、素直で真っ直ぐな性格。人生経験と知識の少なさ故か、人の心の奥底や物事の裏に潜む真実を見抜けず、不用意な言動を取ってしまうことも多い。とはいえ、それを指摘されれば反省し改善するので、悪印象は少ない。また、実戦経験の少なさから自分の戦闘能力に自信が持てず、マサキ達抜きで戦わなければならなくなったときは一番不安を口にしていた。このように、未熟なキャラクターとしての描写が中心である。

同時期にアンティラス隊に入隊したメフィルとは幼馴染で士官学校の同期。両親がヴォルクルス教団員のため周囲から偏見の目で見られてきた彼女を5年前から庇い続けてきたせいか、自分の方が年下ながら呼び捨てにし妹のように接している。(メフィル自身はあまり気にしていないのだが)今でも彼女が偏見の目で見られると敏感に反応してしまう。それほど親しい間柄だが、隊では規律を守り必要以上にベタベタしないようにしており、メフィルが「ツレちゃん」とプライベートでのあだ名で呼ぶことを禁止している。

乗機はレオゲイラ。レオゲイラの装者となる前は、ブローウェルに搭乗して訓練を行っていた。

また、キャラクターとして登場はしていないが、ラングラン近衛騎士団に所属する父兄がいる。

登場作品と役柄

魔装機神シリーズ

スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
本人の能力は高く、習得精神にも恵まれているのだが、残念ながらレオゲイラの性能が追い付いていない。必殺技の攻撃力こそ高いが、気力を上げるのに苦労する上に、消費プラーナも多く連発ができない。
スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
戦闘面ではレオゲイラの強化改修によって武装面が強化されたため、使い勝手が増した。必殺技の攻撃力の高さとデフォルトで覚える「熱血」、新規習得の「突破」によって爆発力も健在。バゴニアルートではメフィルとの関係が掘り下げられており、戦いの経験が浅い内からの激戦続きによる戦闘ストレスの表面化や、そこからの成長が描かれている。一方でラングランルートではマサキやファング共々メシマズ料理を食わされるというコミカルな場面も見せている。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

格闘に特化している。大器晩成型のため中盤までは厳しいが、終盤の格闘、精神ポイント、プラーナの伸びが非常に大きい。

精神コマンド

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
根性加速不屈努力、自由選択
瞬発力に優れる。加速で切り込み、不屈で耐え、努力で成長、魂で爆発という運用が可能。
魔装機神III PRIDE OF JUSTICE
ド根性、不屈、突破気合熱血、自由選択

特殊技能(特殊スキル)

猪突猛進(固有スキル)
  • ROE:格闘武器使用時に精霊の属性・格によるマイナス補正を無効化する。
  • POJ:格闘武器使用時に無属性以外の敵に対する攻撃力が10%アップする。

パイロットBGM

「終りなき戦い」
魔装機神シリーズの味方汎用戦闘BGM。
「吶喊します!」
『3』で追加された専用BGM。曲名から人参嫌いのあの人を連想してしまう。

人間関係

近衛騎士団に在籍するエリート。
同じく近衛騎士団に在籍するエリート。
マサキ・アンドー
尊敬する魔装機神操者。魔装機神IIIのラングランルートでは壊滅的な腕前の女性が作ったメシマズ料理を食わされる者同士でもある。

アンティラス隊

テュッティ・ノールバック
尊敬する魔装機神操者。魔装機神IIIのラングランルートでは彼女の料理を食べさせるという受難を受けるハメに。
ホワン・ヤンロン
尊敬する魔装機神操者。魔装機神IIIではメフィルがバシュリエに刺されたことで揉め事を起こした後に彼からの説教を受けた。
ミオ・サスガ
彼女にとって数少ない年下の仲間ということもあり、度々いじりやからかいの標的にされている。初対面の時も某超能力者キャラの真似をさせられた(ツレイン自身には何のことか全く理解できていなかったが)。
ガエン
元ヴォルクルス教団員という事情もあり、彼のことを信用していない。でもラングラン象棋の相手はしているらしい。ちなみに彼もメフィルの裸を目撃した(もっとも「見たくて見たのではない」とコメントしているが…)。
メフィル・ザニア・ボーラング
幼馴染。両親がヴォルクルス教団員だったことによる偏見の目から、常に彼女を庇い続けてきた。
魔装機神IIIでは戦闘ストレスで苦しむツレインの鎮静剤的な役割を担っていたことが明らかになる。
ファング・ザン・ビシアス
(誤解だったとはいえ)ラングランを一度裏切った彼に対し懐疑的であり、魔装機神IIIのバゴニアルートでは戦闘ストレスの影響と誤解から彼を殴る一幕もあったが、和解している。
その一方でラングランルートではメシマズ料理の犠牲者同士でもあるが、こちらはまずまずな人間関係である。
レミア・ザニア・ヴァルハレヴィア
IIIで同僚となる先輩。治癒術師として、ツレインのメンタル面の看護を行う。
リューネ・ゾルダークレベッカ・ターナー
IIIで彼女たちに気を遣われている。

エリアル王国

ライコウ・ゼフェンバー
事故に近い形で共にメフィルの裸を目撃した仲。

ヴォルクルス教団

エルシーネ・テレジア
理想の女性。その正体にショックを受ける。
バシュリエ・ドローゼン
メフィルを傷つけた張本人の為、激しい怒りを向けている。

テロ組織

オンガレッド・キレシナ
ヤンロンよりのルートでは、彼が持ち出した南部と北部の和平交渉を「平和になるならいいじゃないですか」と真に受けてマサキから呆れられていた。しかも、このときに限っては意見を撤回していない(その後、女性陣が「オンガレッドの和平交渉を信用するか」という話題で会話をしているが、その際は全会一致で「信用しない」と結論付けてしまっている)。

名台詞

「ツレちゃん禁止!」
自分を「ツレちゃん」と呼ぶメフィルに対して。何度注意しても呼ばれてしまう。

戦闘台詞

「ツレイン・ザン・レカニバン、吶喊(とっかん)します!」
攻撃時の台詞のひとつ。ツレインと言えばこれ……なのだが、どうも人参嫌いのあの人を思い起こしてしまうのは気のせいか?
「この人は敵…敵なんだ!」
エルシーネとの戦闘台詞。そうは言っても割り切れないツレインの心情が表れている。

魔装機神シリーズ

魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD

「いえ、それもラ・ギアス全体の大義のためと聞いています。それは大事なことです。もちろん、自分はラングランを愛しておりますが、不正は正さねばなりません」
リューネからラングラン軍と衝突することもあると言われ。こうは言うがラングランの話題になるとどうしてもラングランをかばってしまいがち。
「メフィルは関係ありません!!その話はやめてください!」
ボーラングという名に反応したシャリアンに対して。彼女に対しては過保護になりがち。
「あー、いや、成長したなあ……と」
「暗躍する影」シナリオデモで、ツレインはライコウ達と共に間違えて男子用シャワー室に入っていたメフィルの裸を目撃してしまう。そのときミオに感想を求められて言った台詞がこれ。いくら先輩のミオの言葉とはいえ、素直というか……何というか……。
「いいじゃないですか。エルシーネ様に会えるんだから」
講和条約調印を前にエルシーネから招待を受けて。よほど彼女を信頼していたらしいが……。
ツレイン「ウソですよね?ウソだと言ってください、エルシーネ様!」
(エルシーネ)「……これまで黙っていた事については謝ります。ですが、これがわたくしの本当の姿なのです」
ツレイン「そんな……どうしてっ!!どうして俺の周りで……こんな事ばかり……」
「南部紊乱」でのエルシーネとの戦闘前会話。エルシーネの正体がヴォルクルス教団の大司教だと判りショックを受ける(後で「ヤンロンよりショック受けてる」と突っ込まれている)。過去に幼馴染の両親から受けた衝撃を思い出したのだろうか。

魔装機神III PRIDE OF JUSTICE

「あいつらの話を聞いたぞ!あいつら、お前を狙ってたんじゃないか!」
メフィルをバシュリエに傷つけられガエンに食って掛かって。元々、疑っていたこともあって我を忘れてしまい、間に割って入ったファングにもキツイことを言ってしまう。最後はマサキに止められた。
「ああ、そうだ。あの2人の代わりに、俺がお前を護ってやるって。側にいてやるって……言っただろ」
悪夢に苦しむメフィルに対して言った、2人の約束。この約束のおかげでメフィルは悪夢から抜け出せた。
(メフィルが刺されて……ギドさんも行方不明になって……2人とも、無事だったけど……でも……あれだけたくさんの人が、あんな死に方を……それをやったのが、近衛騎士団だなんて……!そうなるのが戦場だって……アンティラス隊に入隊した時から、覚悟はできているはずだった……それに……エルシーネさん……いや、エルシーネに騙された時に、充分思い知ったはずだった……けど、俺はまだ……こんな……!慣れなくちゃいけないって、頭では分かってるのに……!)
ショッキングな出来事が立て続けに起こり彼は1人悩んでいた。
(助かった……ああ、そうか……俺……あのまま戦っていたら……死んでいたかもしれなかったのか……!!なんだ、急に……!震えが……それに……!?)
(震えだけじゃなくて、今度は、涙が……?いったい、どうしたんだ、俺は……!?)
テロリストの波状攻撃を防ぎきって。マサキは彼の姿を見てたまっていたものが一気に噴き出したと思い、気を利かせてレミアのもとに行かせた。その後、アンティラス隊が合流しメフィルと会話した時も涙を流している。
「ファングさん……本当に、裏切ったわけじゃないんですか?」
ファングがワッシャーの正体を黙っていたことを知って。他の隊員が彼を信じる中、かつてのラングランを裏切った彼をどうしても信じることができなかった。
「俺達を見て逃げたんですよ!他に考えられません!第一、ファングさんは一度、ラングランを裏切った男です!信用できません!」
リューネからファングが裏切ったとは限らないと言われて。この言葉にリューネからはその論法だと自分やシモーヌ、ジノ、アハマドも信用出来ないと言われてしまう。更に自分がファングと似たところがあると指摘され、彼とよく話すようにアドバイスを受ける。
(なんだ……?どうしてみんな、そう笑顔で赦せるんだ……?)
ファングの復帰を受け入れる他の隊員を見て。この後、トレーニングルームで更に悩みを深めてしまう。
「ファングさん……あなたがそんな人だったなんて思いませんでした!」
ファングの部屋からメフィルの叫び声を聞いて誤解して。今までのストレスとメフィルが傷つけられたという誤解からファングを殴り暴れだしてしまう。
「クソッ!出せ!出してくれ!!メフィルが大変な時に、俺は!!メフィル……俺は、メフィルを!!誰か、出してくれ!!誰か……!!誰か……誰か開けてくれ……!誰か出して……誰か……なっ!?えっ……!?」
謹慎のために営巣に入れらている時にメフィルを操られ。何とか彼女を助けたくて1人もがく彼だったが彼の前にファングが現れメフィルを頼むと言って扉を開けてくれた。
「メフィル!」
「メフィル……お前の事を怖がらせてしまったのは謝る。けどそれは、メフィルの事が心配だったから……それで……!」
「俺は……俺はどんな時でもメフィルの事は守る!だから、メフィル!また俺のところに戻ってきてくれ!」
メフィルに一度拒絶されてしまうがミオの協力を得て、彼女を取り戻すべく自分の想いをメフィルにぶつける。結果、メフィルを取り戻すことができた。
「メフィル……さっきは、きちんと全部伝えられなかったけど、俺はメフィルの事を護りたいんだ。だから、メフィルが刺された時は、気が動転して、それから後も、気持ちだけ空回りしっぱなしで……そのせいで、周りに迷惑かけて、メフィルまで怖がらせて……それは、本当に後悔してる!でも、それは全部、お前の事を護りたかったからなんだ!だから、メフィル!もう一度、俺にお前を護らせてくれ!」
正気に戻ったメフィルだったが、咒符ダガーの痕跡はまだ残っていた。その治療のためにはツレインの力が必要だったがメフィルはツレインを見て怯えてしまう。そんな彼女にツレインは再び自分の想いを語りだす。ツレインの気持ちを理解したメフィルは彼を受け入れデメクサの協力を得て咒符ダガーの痕跡を消すことに成功する。
「あの……ファングさん。俺も、ファングさんに謝りたいんです」
ワッシャーのもとから無事に戻ってきたファングに対して今までの事を謝ろうとする。ファングは不信感を素直にぶつけてきた事を感謝し今後は力を仲間のために使う事をツレインに約束させた。
「た……食べますよ……この量なら……まだ致死量じゃありませんし……」
「最強を求めて」でテュッティの手料理を食べることを涙ながらに心配されるマサキに対して。……もはや劇物と同じ扱いを受けてる(しかも別ルートではフルコースを食べた結果、それに耐えきれずにぶっ倒れた人がいる……)。
「た、助かった……」
テュッティ「仕方がないわね……残りの料理は保存庫に入れておくから、終わったら食べてね」
(助かってなかった!?)
直後、コレットから通達を受けて。手料理を食べずに済んだ……と思いきや、タダのぬか喜びだと知り、ショックを受けてしまう。合掌……。

搭乗機体・関連機体

レオゲイラ
流星の魔装機。ツレインに合った近距離向きの機体……と見せかけてジェイファーの後継機らしく遠距離武器のほうが多い。その後、改造されて近距離向きの機体になった。
ブローウェル
訓練時代に乗っていた。

余談

  • 『聖霊機ライブレード』に登場したフェイン・ジン・バリオンとの類似点が指摘されているが、フェインには既にファング・ザン・ビシアスという同位体が存在する。ツレインの場合、どちらかといえば、『F』主人公の一人であるレナンジェス・スターロードの方に共通するところが多い(搭乗する魔装機の精霊が流・性格・新人として主人公のいる部隊に配属されてくる・足技を披露、等々)。