アドヴェント

2014年5月11日 (日) 22:30時点におけるSilva (トーク | 投稿記録)による版

アドヴェント(Advent)

人型機動兵器・アスクレプスを駆る青年。「人類の進化を見守る者」を自称する。

長きにわたり宇宙世紀の暗部に潜んできた組織「クロノ」に属しているが、旧来の体制を堅持する「保守派」ではなく、逼塞した事態を打開し、「シンカ」への道筋を求める「改革派」の行動隊長と事実上のトップを努めている。改革派、およびアドヴェント本人の真の目的は謎。

常に穏やかかつ優美な物腰を崩さないが、保守派の黒幕であるジェミニスに対しては毅然と、時に傲岸なまでの態度で臨み、明確に敵対を示している。ただ、本人の力はサード・ステージのリアクターであるガドライトにはさすがに及ばないようで、ガドライトと戦うZ-BLUEを援護する形で何度か刃を交えている。

スフィアや太極、次元力についても真実に至る部分まで掴んでいるらしいが詳細は不明。また、ヒビキに対して期待を寄せており、「ガドライトを超えうる者」として評価していた。「血塗られた目」を発症したヒビキに何らかの干渉を行って症状を緩和するなどの能力も見せている。

素性は別の世界の住人であり、ヒビキ同様「テンシ」との接触により「呪われし者」となっているというが、ヒビキのように「血塗られた目」は現れていない。

ジェミニスとの決戦において、「いがみ合う双子」を破るべく捨て身でガドライトを挑発して感情のバランスを崩させ、撃墜。ヒビキの道を切り開いて戦死した。ガドライトはアドヴェントがスフィア・リアクターではないかと疑っていたが真相は不明。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
31話を皮切りに随所でスポット参戦。アスクレプスの性能と相まってかなり強いが、命中が並外れているジェミニス、特にアンナロッタやガドライトを相手に出来るほどではないので無理は禁物。たいていはヒビキとタッグを組むが、1ステージだけ単独で現れるので、援護台詞はそこで聞くべし。
明らかに怪しい立ち位置にいるが、本作では結局最後まで仲間共々味方のままであり、詳細は不明。

パイロットステータス設定の傾向

能力

改革派行動隊長の肩書きは伊達ではなく、全ての能力が高い。

精神コマンド

直感 加速 てかげん  覚醒
スピード型よりの構成だが、「集中」がないのが問題。ちなみに、「愛」と「熱血」が違うだけで構成はアサキムと同じなので、スポット参戦時にメインで使う場合は彼と同様のやり方で良い。

特殊技能(特殊スキル)

底力L6 見切り 精神耐性 援護攻撃L2 援護防御L2 サイズ差補正無視L2 マルチターゲット
至って普通のスピード型構成で、スフィアを想起させるような特異な部分は見受けられない。

固有エースボーナス

自軍フェイズ開始時、自チームパイロットのSP+10
2周目以降はこれを習得して現れる。ポイントはメイン限定でないことで、サブのSPもターンごとに15回復することになる。問題は、スポット限定なので恩恵を受けられるのが本人以外ではヒビキ&涼音のみなことか。

パイロットBGM

「THE SON OF SUN」
専用曲。訳すると「太陽の子」であり、否応無しに「ソルの記憶」を想起させる。

人間関係

ヒビキ・カミシロ
ガドライトを超える存在として期待をかけ、幾度となく彼を助ける。ヒビキ本人とも何らかの関係があるようだが詳細は不明。
ガドライト・メオンサム
仇敵の一人。最後の最後で何かに気づいたようだが、結局語ることなく死亡してしまう。直後の死に際、突如知る由のないヒビキの母親の話題を出しているが、関連するかは不明。
キング
クロノ保守派の首魁。
エルガン・ローディック
改革派の同志の一人。

他作品との人間関係

イオリア・シュヘンベルグ
改革派の同志の一人。
篠崎咲世子
第48話「重力の井戸の底で」ではナナリーの警護をしていた彼女を部隊を率いてアシストしている。
不動ZEN
アドヴェントを「最後の一人」と称する。その意味は……

名台詞

「人恋しい秋……独り、思索にふけるために散歩をしていたら、道に迷ってしまってね」
「冗談だよ。たまには、こういう私も悪くないだろう」
ボーナスシナリオ「フィーリング・カップル」より。意外とジョークにも通じているようだ。
「そうやって嫌なことから、また逃げ出すのか?」
「それでいい。君はそうやって逃げていれば……」
「禁断の領域」にてシンジの意識に現れた際に。この直後の場面では初号機への搭乗を拒否するシンジに「自分の意思であるのならそれでいい」と述べており、シンジが最後にどう選択するのかを待っていた模様。
「それといい加減に気づくのだな。太極の力を使えるのは自分だけではないことに!」
第49話でガドライトに対して。
「運命の分岐点である特異点は大きな運命のうねりに引き寄せられる。そして、その運命を司る者たちが動き出そうとしている」
「自らを神と称するものたちだ」
「それだけではない。宇宙の暗黒の化身、そして憎しみに身を焦がす堕天翅……」
「彼らが欲望のままに動き続ければ、人類はエタニティ・フラットを迎える前に滅びることもありえるだろう」
「偽神との戦いの中、運命は流転していく……」
「そして、その先に特異点は現れる。私はそう考えている」
「また会おう、ヒビキ。そしてZ-BLUE。次に私達が会うときは、すべての真実を明かし、この世界の命運をかけて共に戦おう」
第49話の去り際。
「もろいものだな、ガドライト。少し自分の内面に触れられただけで、たやすく激昂するとは」
彼女の指摘したとおりだな。君は故郷を滅ぼされた怒りと同時に自らの無力への諦めを持っている」
「その相反する感情がジェミニアのスフィア……いがみ合う双子を稼動させている」
「かつて、高名な画家は地獄絵図を描くために愛する娘が焼け死ぬ様を見届けたという……」
「君は地獄を味わったといったが、まだ足りない。自らの手で地獄の扉を開けた者だけがより高みに進めるんだよ」
ガドライトに対して。怒りと諦めの板挟みから逃れたければ、アンナロッタを殺して自ら怒りに支配されろ、と述べた上でこう言い放つ。何となくだが、アサキムの物言いに似ていないこともない。「高名な画家は~」の部分は芥川龍之介の「地獄変」ネタだろう。
「いい仲間を持ったな、ヒビキ。今こそ私の真実を明かそう」
「私は忘れ去られた最後の一人……そして、私も君と同じくテンシに魅入られた者だ。その呪いを解くために戦っている」
「このアスクレプスは、君のジェニオンと同じく奴らを討つための力だ」
「君の感じているとおりだよ。私は、この世界で生まれた人間ではない。存在する全ての世界を守る者……それが私達だ」
「いつか君達も、その力となってもらう。だが今は……いがみ合う双子、ガドライト・メオンサムをここで倒すんだ!!」
ヒビキに対して明かした素性の一部。「忘れ去られた最後の一人」というフレーズとアスクレプス、そして専用曲「THE SON OF SUN」からして、本当に13番目、へびつかい座のスフィア・リアクターである可能性が高い。
「天は自ら助くる者を助く、これは必然だ」
「お前も思い知るがいい! 人類の持つ可能性を!!」
「相反する感情を力とするいがみ合う双子……その力を封じるには、相反する感情を意志で自在に操る『嘘』を司るスフィアが必要になる……」
「…………」
ガドライト撃破時。未だ足掻く「いがみ合う双子」を制するには、アサキムごとZONEに眠る「偽りの黒羊」が必要となる。その手を取れない以上、確実にガドライトを倒す方法はない。だが……。
アドヴェント「これ以上、君にスフィアを使わせるわけにはいかない!」
ガドライト「お、お前だ! お前がいつもいつも俺の邪魔をするから! だからっ!」
アドヴェント「その苦しみから君を解放してあげよう」
「いがみ合う双子」を破るべく、アドヴェントはガドライトと対峙する。が、その物腰からガドライトはようやくアドヴェントの正体を悟る。それは……?
「これが……私の役目だったん……だろう……」
アドヴェント「すまない……ヒビキ……私は、君を導くことは……出来ない……ようだ……」
「だが、今なら……今なら彼を、倒せる……」
ヒビキ「なぜあなたは、そこまでして俺を……!?」
アドヴェント「それが私の……喜び……なぜなら、君は……私の……」
最期。命と引き換えにヒビキの道を切り開き、シンカを見つめる者は宇宙に消えた……

迷台詞

(これはお湯の……いや、水の交わり!)
「無限芭蕉実拳」を炸裂させたアクエリオンを見ていわく。不動が心を繋げることのたとえに使った足湯のイメージがついうっかりダブったらしい。ちょっと微笑ましい一幕。

搭乗機体・関連機体

アスクレプス
専用機。