加門朔哉(Sakuya Kamon)
日比谷公園に居(ダンボールハウス)を構えるホームレスの少年。ノヴァライノスの操縦及びブーストノヴァナックルの制御を担当する。「やってやる~」が彼の口癖なのだが、先に他のメンバーに言われてしまい落胆する事が多い。ホームレスでありながらコンピュータの扱いに長け、茶道も心得ているなど、その素性には不明な部分が多い。
その正体は世界最大の複合企業「カモン・グループ」の会長の一人息子。オリジナルダンクーガとの決戦を世界中に中継したいというイザベル・クロンカイトのために、険悪な仲であった父親に初めて連絡をして助力を仰ぐ。戦いが終わった後は、イザベルと共にジャーナリストになった模様。
「大企業の息子」「実は熱さを秘めている」などの設定は旧作の式部雅人のオマージュであると思われる。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z
- 声付き初登場で、担当声優の鈴木達央氏もスパロボ初参加。その気合いの入った叫びはプレイヤーを驚かせたと思われる。ブーストノヴァナックル追加のエピソードが再現されている。どうもジョニーとエイーダの熱愛ぶりに突っ込む場面が目立つ。なお再世篇において顔グラが増加した。
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- PV1にて他の4人に先駆けて登場。…葵を差し置いて朔哉だけが登場した事には、葵役の池澤春菜氏が寺田プロデューサーに苦情を入れていたりする。
- 「ネタ要員」として周囲に弄られ、前作同様ジョニーとエイーダの熱愛ぶりに当てられる等、とにかく気苦労が絶えない。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦L
- 初参戦作。主に戦闘でのブーストノヴァナックル時に活躍する。
- スーパーロボット大戦UX
- 葵達共々記憶を失い、やはり記憶を消されていたイザベルの助手として世界中を駆け回っていた。第1部終盤で記憶を取り戻し、宇宙で戦っているエイーダを助けに行くのだが、特筆する点として、朔哉は他の3人とは違い自力で記憶を取り戻している。
パイロットステータスの傾向
精神コマンド
人間関係
- 飛鷹葵、館華くらら
- チームDの仲間。
- ジョニー・バーネット
- 仲間。男同士という事もあり、チームD内では比較的行動を共にする事が多い。
- エイーダ・ロッサ
- 当初は敵だったが、後に仲間となる。第2次Zでは彼女(とジョニー)に突っ込みを入れるシーンも。
- 田中司令
- 上司。
- セイミー
- メカニック。自分にも活躍の場が欲しいとブーストノヴァナックルの実装を依頼する。
- イザベル・クロンカイト
- ダンクーガを追うジャーナリスト。オリジナルダンクーガとの決戦の模様を全世界に伝えたいという彼女に助力する。戦いの後は彼女と共にジャーナリストとして世界を回る。
他作品との人間関係
名台詞
- 「タイムリミットがあるほうが、スリリングで面白いぜ!」
- 初出撃前、ダンクーガノヴァの問題点を聞いた後の台詞。
- 「へっ、俺の後ろだって危険だぜ?」
- くららの攻撃の後、ノヴァライノス・アグレッシブビーストモードで敵を倒した時の台詞。
- 「ブーストノヴァナックル!!」
- 朔哉待望の必殺技「ブーストノヴァナックル」の使用時に。これだけだと普通の掛け声のようだが、担当声優である鈴木達央氏の気合の入った(というか、入りすぎた)演技により、文字で表すと「ブゥゥスドォノブゥア・ナッグルゥ!!」といった感じの、かなり特徴的な掛け声となっている。『第2次Z』・『第3次Z』の戦闘ボイスでも健在。『UX』では『第2次Z』の物とは違った印象になっているが、『第3次Z』ではなぜか戻っていた。
スパロボシリーズの名台詞
戦闘台詞
- 「それ、俺が言いたい台詞なんだけどなあ…」
「やぁ…! っぱり言われた…」
「あ…、先に言われた…」
「俺にも言わせてくれよ!」 - 第2次Zにて、決め台詞を他のメンバーに言われて。再世篇では顔グラ増加に伴い、涙目、落胆といったリアクションが見れる。
- 「やぁぁってやるよ!」
- そして言えた場合はこうなる。上記の武器使用時と同じく、裏返り気味の叫びになっている。UXではジョニーに流されてしまい、「人がせっかく決めたのに…!」と憤慨したり、ジョニーに「どうぞ」と言われて「やってやるよ!」と言ったものの、「人に言わされるのもちょっと…」と悩んだりするパターンがある。
- 「お前たちの命、俺が預かる!」
- UXにおけるブーストノヴァナックル使用時の台詞。ロール→忍と続き、朔哉も言い始めた。いずれも大張監督が何らかの形で関わっている合体ロボだが……。この分だと、その内彼らや彼らも言い始めそうである。
携帯機シリーズ
- 「ディック・アルカイン…あんたんトコも父親とは不仲だったって聞いたけど、その様子だと本当だったのか」
ディック「加門朔哉…新入りにしてはよくご存知じゃないか」
ディック「…待てよ、加門…? そうか、あんたも…」
「悪い、気に障ったんなら謝る。だから俺の事や今回の事はノータッチで頼むぜ」
「何せ、他人に無関心な都会派ホームレスで通ってたんでね」 - Lの第13話でシンジが父親の事でレイに平手打ちを食らった後、彼の心情をある程度理解していたディックに対して。
- 「自分の置かれてる環境がいかに恵まれてるか、なんてのは当の本人は気づかないもんだ」
「当たり前のように空気が吸えて、風も穏やか…さすがにこれをありがたいと思えってのは無理な話さ」
(だから俺は…その実感が欲しくてホームレスになったんだ) - L第15話より「どうして安心して住める環境を自分達で汚すんだろう」と連合軍のやり方に疑問を抱いたアルトに対して。
- 「今さら、他人の手を借りて親父と話すってのも何か気持ち悪りぃし、どうせなら自分の口で話してえ」
- Lにて、本性をあらわしたグレイスと対峙し、「バジュラの力を使えば、全ての人類が感情を共有できる」と息巻く彼女に対して。ちなみに彼も含め、チームDはグレイスの考えを全員一致で否定している。
- 「三璃紗の連中やジャックなんて、まんまメカ人間だもんな」
- UX第48話シナリオデモにて。本人にとっては何気ない発言のつもりだったのだが、張飛やジャックにとっては侮辱に聞こえたようでこの直後彼らにボコボコにされてしまった。合掌……
Zシリーズ
- 「わかるぜ。センパイのその悔しさ…」
- 台詞を獲られた忍に対して。長い間叫ぶ出来ない事もあって共感したのだろう。
- 「駄目だ…。 とてもじゃねえが、あの二人には突っ込みを入れる気がしねえ」
- 第2次Z再世篇より。 「二人だけの世界」に入り込んだジョニーとエイーダに対してこうコメントした。その時の表情がデフォルメされた呆れ顔というもの。
- 「一応、言っておくが、俺達もいるんだぜ?」
- 第2次Z再世篇中盤にて、自分を含めたチームDを差し置いて「私もジョニーさんと一緒に戦います!」と言ったエイーダにムッとしたのか、この台詞で釘を刺す。勿論エイーダは謝ったが、くららに「ヤキモチはみっともない」と言われてしまう。
- 「人をアンマンか、鍋物の豆腐みたいに言うなよ」
くらら「いいじゃないの。 悪くないフレーズだと思うわ」
エイーダ「同感です。デンジャー1なんて物騒なコールサインよりもアンマンの方が可愛いです」
ジョニー「ついでに『罪を憎んで、人をニクマン』なんてのもつけましょう」
エイーダ「ステキです、ジョニーさん! ジョークのセンスもあるんですね!」
「おうおう…エイーダのファンが見たら、嫉妬で泣き叫ぶようなシーンだぜ」 - 第3次Z時獄篇第10話にてムチャがF.S.のことを「あの冷めたふりをして中身は熱いチームDの親分なんだから」と評したことへのやり取り。
- 朔哉はボヤいたが、くららとエイーダはこのフレーズに好感を持っていただけでなく、ジョニーが気の利いた(?)ジョークにエイーダがベタ褒めする光景を見てゲンナリしてしまう。
- …だが彼は知らなかった。これも後に『チームDのネタ担当』となる男が味わうにはほんの序の口であるコトに過ぎなかった事を…。
- 「愛しいタケルを追って、地球に来てるってわけかよ」
エイーダ「朔哉さん、ひがみっぽいですね」
「誰のせいだと思ってるんだよ!」 - 同話にて、熱海を襲撃したブロッケン伯爵と交戦しているタケルを援護するコスモクラッシャー隊にロゼがいたことを知って。
- この台詞にエイーダがムッとして注意のだが、上記のやりとりに気が立った朔哉はマジギレする。
- 「俺って…もしかして、チームDのネタ担当なのか…」
ジョニー「よかったじゃないですか、朔哉。ブーストノヴァナックル以外にも役目ができて」
「うるせえ!」 - で、その事をワッ太と正太郎に窘められ、オックスからも呆れられてしまったことで。
- ジョニーの気休めのフォローにやはりキレてしまうが、見方によっては影が薄くならずに済んだとも言える…のだろうか?