メメントモリ(Memento Mori)
『機動戦士ガンダム00』2ndシーズンに登場した巨大自由電子レーザー掃射装置。アロウズが低軌道オービタルリング上に建造した。上下に砲塔を持ち、宇宙への攻撃も可能。宇宙太陽光発電システムより供給される莫大なエネルギーにより、大都市を消滅させるほどの威力を持つ衛星兵器であり、2機製造された。
なお、兵器の名称「メメントモリ」とは、ラテン語で「自分が(いつか)必ず死ぬことを忘れるな」という意味である。
メメントモリ1号機は、1射目にスイール王国の首都を、2射目にはリチエラ王国の軍事基地を、3射目にはカタロンの艦隊を消滅させた。
なお、メメントモリ1号機の周辺は多数のMSで守備されていたが、トランザムを利用したソレスタルビーイングの母艦プトレマイオス2に接近を許してしまう。そして、ケルディムガンダムによって弱点の「電磁場光共振部」を精密射撃され大破した。
メメントモリ2号機は、クーデター派による軌道エレベーター「アフリカタワー」占拠の際に明らかとなった。ダブルオーライザーのライザーソードで破壊しようとするが、エンプラスの妨害もあって破壊は失敗に終わる(ちなみにスペシャルエディション版IIIでは、この時にメメントモリ2号機が完全破壊されたことになっている)。そして、その直前に発射されたレーザーによってブレイク・ピラー事件が引き起こされてしまった。
衛星兵器メメントモリ2号機はブレイク・ピラー事件から4か月後、アロウズの隙を突いたソレスタルビーイングの奇襲を受け、ダブルオーライザーのライザーソードによって今度こそ完全に破壊された。
登場作品と役柄
- 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
- 1号機の存在は完全に無視され、1射目もタリビア王国に変更された。「セメント盛り」と間違えた人もいたが、「メメントモリ」の意味を説明するのは両ルート共にクロウ・ブルーストである。
関連人物
- アレハンドロ・コーナー
- 国連大使にしてソレスタルビーイングの監視者。1stシーズン小説版では、アレハンドロが生前に衛星兵器メメントモリの建造に着手していたことが触れられている。
- ホーマー・カタギリ
- 独立治安維持部隊アロウズの司令官。メメントモリを「恒久和平実現のための『必要悪』の存在」と捉えていたようである。
- また、それを使用することになった際には渋い表情を浮かべていた。
- アーサー・グッドマン
- ホーマーの部下でアロウズのナンバー2。メメントモリ掃射を指示した人物の一人。
- メメントモリの絶大な威力には愉悦を覚え、メメントモリ掃射時には神気取りの発言も見られた。どうやら、上官・ホーマーの意図はグッドマンには伝わっていない模様である。
- アーバ・リント
- グッドマンの部下でアロウズの幹部の一人。メメントモリ掃射を指示した人物の一人。メメントモリ破壊に向かうソレスタルビーイングを迎撃するが、彼らに防衛線を突破され破壊を許してしまう。その結果、リントはメメントモリ破壊の巻き添えとなって戦死した。
- アリー・アル・サーシェス
- リボンズ・アルマークの傭兵。スイール王国首都を消滅させたメメントモリの威力を見て「スゴ過ぎて戦争になんねぇぜ」と評した。
- 王留美
- ソレスタルビーイングのエージェントであるが、世界の変革を見たいがために敵方であるアロウズの衛星兵器メメントモリ建造に協力していた。
- ネーナ・トリニティ
- 王留美の従者。スイール王国首都を消滅させたメメントモリの威力を見て「もう、たまんない!」と笑っていた。
- だが、その後に「留美のことが気に食わないから」という気まぐれな理由で、衛星兵器メメントモリの内部データをプトレマイオス2に横流しする。
- この情報が、ソレスタルビーイングのメメントモリ破壊ミッションの決め手となった。