GAT-X105+AQM/E-X01 エールストライクガンダム(Aile Strike Gundam)
- 登場作品:機動戦士ガンダムSEED
- 分類:試作型モビルスーツ
- 全高:17.72m
- 重量:85.10t
- 動力:電力バッテリー
- 装甲材質:PS装甲
- 開発:モルゲンレーテ社
- 所属:地球連合軍、三隻同盟
- 主なパイロット:キラ・ヤマト、ムウ・ラ・フラガ
ストライクガンダムに高機動戦闘用ストライカーパック「エールストライカー」を装備した状態。放熱板を兼ねた大型可変翼と4基の高出力スラスターを持つ。基本的にエールストライカーは宇宙用の装備だが、重力下でも高々度のジャンプや短時間の飛行が可能。機動力を強化するという性質上、汎用性が高く、最も多く使用されたストライカーパックである。その後、航空能力を向上させた改良型も登場しているが、大気圏内での完全な飛行能力を有しているジェットストライカーパックが登場した事で、地上ではほとんど見られなくなっていった。
原作でも登場回数が最も多く、アスラン等が搭乗する4機のガンダムの追撃をかわし続けたりするなど活躍した。しかし意外にも敵撃墜数が少なく、決め手には欠ける。
登場作品と操縦者
スパロボでも決定打の無さが反映されており、各形態の中で最も火力の低い形態となってしまっている。そのせいか初参戦の第3次α以外ではソードやランチャー(作品によってはI.W.S.P.)での運用が定着しやすい。
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 最初はキラ・ヤマトのみ搭乗可能で後半はキラとアスラン・ザラ以外のSEED系パイロットも搭乗可能となる。「短時間の飛行が可能」という設定を反映してか飛行可能。当然、運動性も高く、武装面でも全体攻撃のビームライフル(連射)を持ち、攻撃力に不満も無い為、別形態にする必要性は低い。ただし、陸の地形適応がBなので、空が飛べる小隊に編成するのが妥当。本機を改造すればフリーダム、ジャスティス、バスター、ストライクルージュ、デュエルの計5機に改造が引き継がれるので、改造の見返りが非常に大きい。パイロットに関しては、ムウはメビウス・ゼロに乗せた方が便利なので、後半はM1アストレイ3人娘の誰かが乗る事になるだろう。間違いなく、歴代最強のエールストライクである。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦J
- 最初はキラ・ヤマトのみ搭乗可能。後半はSEED系MSパイロットなら誰でも搭乗可能。火力が低く、射程も短く、空に飛ばしても移動力が上がるくらいしかメリットが無い。射程も攻撃力もパック無しのストライクにすら負けている(改造効率の差により、フル改造の時点ではM1アストレイにすら負ける)為、強制出撃時とフライトユニット入手前のグランチャー戦(一面が海のマップ)以外は他の形態でいさせた方が無難。
- スーパーロボット大戦W
- Jと同じような仕様だが、ビームライフルの射程が1延びただけで他は全く同じ。さらに、正式にSEEDの面々が仲間になった時には、キラは既にフリーダムに乗っている為、余計に使われなくなった。それでもムウがこれに乗って強制出撃する事もあるので注意。他のGに火力で勝てるはずもなく、M1アストレイにも劣る。しかも、Jの時もそうだが、M1も何故か飛べるようになっているので、M1に対する優位性などないに等しい(一応、最大射程は上だが)。イベント後に追加されるアストレイ・フォーメーションが使えるようになれば火力的にはマシになるが、ムウとカガリ限定なのが問題。
- スーパーロボット大戦K
- カガリをルージュから降ろすと本機に変わる。アカツキ入手前のムウが強制出撃する事があるので注意。性能についてはストライクルージュの項を参照。
- スーパーロボット大戦L
- キラ達が加入するとついてくる。カガリが乗るとルージュになる。機体性能は低く、フォースインパルスと違ってエールストライカーパックの武装しか使えないため火力・射程とも貧弱。ルージュと違いボーナスも経験値増で、終盤加入の機体としては旨味があるとは言い難い。
- コンセプトが大きく違うとは言え、更に古い約20年前に開発された機体の改造機であるトールギスIIIと比べると少し寂しい話ではある。
装備・機能
武装・必殺武器
射撃兵装
- 75mm対空自動バルカン砲塔システム「イーゲルシュテルン」
- 頭部に2門装備された近接防御機関砲。敵機への威嚇や牽制、ミサイル迎撃などに使われる。
- 57mm高エネルギービームライフル
- 携行式のビーム砲。ローラシア級の外装を一撃で貫通するほどの威力がある。ただし、機体のジェネレーターからエネルギーを供給する方式の為、使用した回数に応じて機体の稼働時間に制約を受ける。
- ビームライフル(連射)
- 第3次αのみ使えるビームライフルを連射する全体攻撃。エールストライクの生命線と言える武器で、これがない他シリーズのエールストライクは基本的に使い辛い。なお、ライフルを撃つポーズの1つにはお馴染みのタイトルバックのポーズも採用されている。
- アストレイ・フォーメーション
- Jではカガリが、Wではムウ・カガリのどちらか搭乗時のみのパターンアタック。他の形態でも使用できるが、これでようやくエールも他の形態と攻撃力的には並びだす。…他の形態でも使えるという事は無理にエールで使う必要性はないということでもあるが。
格闘兵装
- コンバットナイフ「アーマーシュナイダー」
- 両腰部に格納された折り畳み式のナイフ。内蔵された電源と超振動モーターによって高周波振動させた刀身でPS装甲以外のほとんどの物体を切断できる。
- ビームサーベル
- エールストライカーにマウントされた追加装備。2本搭載されている。ジン等が装備する重斬刀をはるかに上回る破壊力を有し、取り回しや携帯性にも優れている。
特殊能力
- 剣装備、盾装備、銃装備
- 切り払い、シールド防御、撃ち落としを発動。
- 対ビームシールド
- 対ビームコーティング処理が施された実体型シールド。デュエル等と同規格の大型タイプで、有効防御面が広い。
- PS装甲
- 通電させる事で相転移する特殊な装甲で、物理攻撃を無効化する。通常はグレー一色だが、通電させると色が変化する。大気圏突入なども可能になるが、エネルギーを大量に消費する上、高出力のビーム兵器などには弱いという欠点もある。
- 分離
- エールストライカーを分離する。Kでは不可。
- 換装
- ソード、ランチャー、I.W.S.P.、ライトニングに換装する。Kでは不可。
- 修理装置
- Kにて追加。
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面など
- 対イージスガンダム
- 何度も対峙した二機だが、ここではニコル死亡後の一戦を指す。キラ、アスラン双方が種割れした状態で繰り広げられた壮絶な戦いであり、ストライクの斬撃でイージスの左腕部と頭部が飛び、イージスの斬撃でストライクの左腕部が吹っ飛ぶなど、原作において最も見ごたえのある戦いの一つでもある。その迫力は偶然その光景を目撃した外伝キャラのロウ・ギュールを驚嘆させるほど。最終的にイージスがMA形態でストライクに組み付くことに成功したものの、エネルギーが切れたためにスキュラを撃てず、最後の手段として自爆を敢行した。この時、アスランはキラを殺したと思い込むが、ストライクのPS装甲が生きていた事、そしてロウが救助に入った事によってキラも無事生存していた。
- 対プロヴィデンスガンダム
- 人類の競争社会の末の滅びを語るラウ・ル・クルーゼに対し、ムウは果敢に立ち向かう。だがバッテリー搭載機と核エンジン搭載機の性能差は如何ともし難く、ドラグーン・システムの全方位攻撃の前に機体は中破、撤退を余儀なくされる。しかし、初見で複数のドラグーンのビームを避けた上でプロヴィデンスに肉薄してサーベルで斬り合うなど、十分健闘したと言える。
- 対ドミニオン
- ストライク最後の活躍。ドミニオンから出てきた脱出艇を拾うべく待機するアークエンジェルは、アズラエルが強制的に撃ったローエングリンを回避できない。だが、その一撃はアークエンジェルではなく、ストライクのシールドで受け止められた。陽電子砲を物理的な手段で止めることはできない。しかし次の瞬間、ストライクが爆散した後にはローエングリンの光はなかった。この時、ムウは文字通り「不可能を可能」にした。
- なお、第3次αではメビウス・ゼロだろうがスカイグラスパーだろうが「不可能を可能」にした挙げ句、生還するという離れ業を見せた。
関連機体
装備違い・同型機
- ストライクガンダム
- 換装パーツの無い素の形態。
- ソードストライクガンダム
- 接近戦用パーツに換装した形態。
- ランチャーストライクガンダム
- 砲撃戦用パーツに換装した形態。
- ストライクガンダムI.W.S.P.
- ライトニングストライクガンダム
- ストライクルージュ
- 兄弟機。原作ではエールパックのみ。
その他
- ストライクノワールガンダム
- エールダガー
- 105ダガーがエールストライカーを装備した姿。この状態ではSRW未登場。
- フォースインパルスガンダム
- ビルドストライクガンダム
- 『ガンダムビルドファイターズ』(SRW未参戦)でセイが制作・改造したエールストライクガンダム(のガンプラ)で、セイの野心作であるが、圧倒的な機動性ゆえにレイジを除いたパイロットはまともに乗りこなせない。
- 当初は追加武装もないこともあって、攻撃面も弱いという難点を抱えていたが、後にオオトリパックを参考にしたオリジナルパック「ビルドブースター」を装着することによりそれを解消した。
商品情報
- プラモデル
- フィギュア
余談
- 1/100キットの説明書には水中でも使用可能と書いてあるが、公式設定とは食い違っている。