スーパーロボット大戦α外伝

2013年9月11日 (水) 20:45時点におけるOchaochaocha3 (トーク | 投稿記録)による版 (コメントの閉じ忘れを修正)
  • 主題歌:「鋼の救世主(メシア)」

概要

PSでリリースされた最後のスパロボ作品。戦闘アニメーションはパターン数・演出面共に「スーパーロボット大戦α」より更にパワーアップしている。
当初はファンディスク程度のものとして企画されていたが、スタッフの中で「ファンディスクでは無い、1つのシリーズ作品として作りたい」という気運が高まり本作の開発へと繋がった。
外伝とは銘打たれているが、ここで初登場した単語やキャラなどは後のαシリーズにも度々登場している。

ストーリーの柱となるのは、「衝撃波からの防衛」と「未来の地球」である。前作、雷王星軌道上で決行されたブラックホール爆弾による宇宙怪獣殲滅作戦は、その余波がいずれ地球圏に到達することが予測されており、重力波を乗り切るイージス計画が立案された。しかし計画が進む最中、プリベンターはイージス計画が失敗した未来の地球に飛ばされてしまう。その荒廃ぶりに直面したプリベンターは、争乱に巻き込まれながら、現代へと戻る手段を探すことになる。

難易度ノーマル・ハードルートにおいては、前作において発生した衝撃波を、イージスシステムで受け流すデモが見られるが、各スーパーロボット達から送られたエネルギーが、リアル系のガンダムXマイクロウェーブ送信施設によって地球圏中に伝達される様子は正にスーパーロボット大戦ならではのクロスオーバー演出となっている。

ゲームの欠点として「コンティニュー時間の長さ」と「戦闘画面OFFにおける動作の遅さ」が挙げられる。これは前作の「スーパーロボット大戦α」より遅い。よってプレイ時間が大幅に長くなり、ストレスになるので注意。

2011年12月21日で前作『α』と共にゲーム・アーカイブスで配信。プレイステーション・ポータブルでの配信に従って『銀河旋風ブライガー』が携帯機初参戦を果たし、これで本作の初参戦作品の4作品が携帯機に参戦をした事になった。

戦闘システムと難易度

  • 難易度は比較的高め。特に熟練度入手条件はステージの始めから計画的に行動しないと取れない事が多い。
  • 熟練度システムの変更。シナリオ1話につき、+1の取得チャンスのみになった。
  • 全体的にダメージが控えめになったが、最低ダメージは多め。たとえば4万のダメージは今回は非常に難しく、2万でも非常に高いが、分離した機体でも素で1000前後は与えられる。
    それでも距離補正が今回は大きくかかるため、射程の長い武器が今回は非常に強い。(ただしファンネルなどにはかからない)
  • 据え置き機作品としては初の援護(1技能で援護攻撃援護防御一括)システムを実装。変わりに2回行動が廃止された。
    しかし援護するかは選べるが、誰が援護するか、どの武器で援護するかは選べないため、まだ不便さも感じる。
    また強いパイロットほど援護を覚えるのが遅い、または覚えない、能力の低いパイロットほど援護を覚えている、レベルも高くなるなど、パイロットの選択肢が増えた。
  • パイロットの各能力が下方修正されている。ニュータイプ念動力の先天技能の成長が絶望的に遅い。原作でニュータイプ能力が高いとされたカミーユジュドーですらレベル30の段階でニュータイプL3。前作で念動力L9まで上昇したヴィレッタ・バディムL2までしか成長しない上にキャラクター辞典でも微弱ながらも念動力を持つと書かれてしまっている有様。
    • ただし回避補正の修正値が今回は異常に高いため、3、4程度でも恩恵は大きい。
  • パイロットの能力に「防御」が追加(替わって「反応」が廃止)され、敵味方共にユニットの耐久力が底上げされた。またユニットの運動性が命中率に反映されなくなった為「必中」の重要度が高まった。これらの仕様変更により過去のシリーズ作品群と比較してスーパーロボット系ユニットが有利となった。
  • 技能ポイントシステムの仕様変更。αでは格闘、射撃に存在し、かなり際限なく上がった技能ポイントだが、今回は上限が設定され、技量以外の能力が上昇するようになった。
  • ユニットの運動性装甲共にαと比べると全体としてかなりの弱体化がされている。具体的には高くても運動性110、装甲1200程度。相対的にHPの重要性が増している。
    • 装甲の低さからくる防御力の問題は上記の防御以外にも、底力の効果が増したので、通常700食らっていた攻撃も、瀕死になれば10で抑えることなども可能。
  • 地形適応ホバーの重要性。今回は、いずれも選択で合計3回しか宇宙で戦うことは無い。そのため地上戦での地形適応、そして飛行可能か、ホバー搭載かが重要となっている。
    幸か不幸か武器以外には地形適応が影響しないため実質武器のみだが、ガンダム系のビーム兵器、ファンネルの地形適応の多くが空陸Bであることが響いてしまう。
    • 幸い改善するためのA-アダプターはバザーが使用可能になればすぐ入手できる。
  • 一部の精神コマンドの廃止、調整。捨て身復活激闘挑発等が廃止された。信頼激励の効果が変更された。魂は与えるダメージが3倍から2.5倍になり、総ダメージ量が減少。信頼の回復量が30%から2000に固定され、HPが5000程度のユニットは高い効果を得ることが出来るようになったが、逆にHPが10000を超えている一部のユニットでは効果が薄くなった。激励が自機の周囲4マスに存在するすべてのパイロットの気力を上げるように変更された。
  • コンテナマウンテンサイクルの登場。マップ上に配置されているこれらの上に味方ユニット移動させることで、該当の強化パーツ、ユニットを獲得できる。
    しかしマウンテンサイクルで入手できることは、作中で説明されず、30話後編では「これが!?」と思うようなマップ上表記となっている。
  • ユニットの改造が割合での強化に変更。そのため元が高い能力は良く伸びるが、低い能力は上がりにくい。
  • 武器の改造をユニット毎に行える、一括改造が導入された。本作では弱い機体ほど攻撃力が上がる上に改造費が安いため、「量産機の使い勝手が主役機を上回る」という現象が発生するが、機体性能、最強武器の威力などはまだ面目を保てている。改造費が獲得資金から考えると非常に高価なのも特徴。
  • 中ボス級の敵機や顔付きパイロットが、回避や防御をして撃墜を避けようとする様になった。このため、予想よりも手数や精神コマンドが必要になるケースも。
  • 後半の多くのボスが、HPが一定値以下で精神コマンドを使う。殆どの場合、根性ド根性が含まれているので、数値以上にHPがあることになる。また必中も多いため、味方がひらめきを覚えているかも重要になる。使われる前に一気に撃破もダメージバランス上難しい。

話題

  • 本作より登場の新規キャラは勿論のこと、既存のキャラにも援護専用台詞、特定の機体に乗ったときの台詞、特定武器専用台詞等の台詞パターンを大幅に収録。乗り換えや「武器名を言う・叫ぶ」といったスパロボならではの醍醐味が大きく広がった。この傾向は良くも悪くも後の作品にも受け継がれる。
  • シリーズ初のゲーム中に流れる主題歌としてJAM Projectの「鋼の救世主」(タイトル曲)・「POWER」(エンドロール曲)が収録。
  • CMについては発売前Ver.はロラン・セアック役の朴璐美、発売後Ver.はディアナ・ソレル/キエル・ハイム役の高橋理恵子がナレーションを担当。
  • 歴代シリーズでも群を抜いてバグが多い作品として有名。
    スーパーロボット大戦α PREMIUM EDITION』に収録されているバージョンではいくつかの不都合なバグが修正されている。

登場作品

新規参戦は★の4作品。☆マークはPSPのゲーム・アーカイブス版における携帯機初参戦作品。

他、劇場版マジンガーシリーズの機体が登場する。

世界観

世界観/αシリーズへ。今作では序盤と中盤以降ではガラリと世界観が変わる。

バンプレストオリジナル

前作『α』に登場していたキャラや機体が続投する形で登場している。
そのため設定も『α』同様に「αシリーズ」独自のものとなっているのだが、『魔装機神』のキャラクターやロボットは、事典モードに置いて出典元の設定を併記する形式をとっている。
『超機大戦SRX』は本作以降も続投するが、『魔装機神』と『第4次』の主人公キャラは、「αシリーズ」では本作が最後の登場となった。

登場メカ(オリジナル)

本作には主人公が登場しない為、主人公機もない。

味方機(魔装機神、超機大戦SRX、他)


機体名 初登場
サイバスター 第2次
ヴァルシオーネR 第4次
グランヴェール EX
ガッデス EX
ザムジード EX
ジャオーム EX
ディアブロ EX
ノルス・レイ 第4次


機体名 初登場
R-1改
R-ウイング改
本作
R-3パワード
R-GUNパワード スーパーヒーロー作戦


機体名 初登場
量産型ゲシュペンストMk-II 本作
量産型ヒュッケバインMk-II 本作
量産型グルンガスト弐式
量産型Gホーク
本作
敵勢力機(魔装機神、アンセスター)
機体名 初登場
グランゾン 第2次
ネオ・グランゾン 第3次
ウィーゾル改 第4次
ノルス・レイ 第4次


機体名 初登場
スレードゲルミル 本作
ベルゲルミル(量産型) 本作
ベルゲルミル(スリサズ用) 本作
ベルゲルミル(アンサズ用) 本作
ベルゲルミル(ウルズ用) 本作
アウルゲルミル 本作

登場人物(オリジナル)

本作に主人公は登場しない。

味方(魔装機神、超機大戦SRX、他)
人物名 初登場
マサキ・アンドー 第2次
クロ ヒーロー戦記
シロ ヒーロー戦記
リューネ・ゾルダーク 第3次
ホワン・ヤンロン EX
ランシャオ EX
テュッティ・ノールバック EX
フレキ EX
ゲリ EX
ミオ・サスガ EX
ジュン EX
チョーサク EX
ショージ EX
プレシア・ゼノサキス EX
セニア・グラニア・ビルセイア EX
ウェンディ・ラスム・イクナート 魔装機神


人物名 初登場
リュウセイ・ダテ
ライディース・F・ブランシュタイン
アヤ・コバヤシ
レビ・トーラー スーパーロボットスピリッツ
ヴィレッタ・バディム スーパーヒーロー作戦
ロバート・H・オオミヤ スーパーロボットスピリッツ(前日談小説)
カーク・ハミル スーパーロボットスピリッツ(前日談小説)
ケンゾウ・コバヤシ スーパーロボットスピリッツ(前日談小説)
安西エリ


人物名 初登場
イルムガルト・カザハラ 第4次
リン・マオ 第4次
敵勢力(魔装機神、アンセスター)


人物名 初登場
シュウ・シラカワ 第2次
チカ EX
サフィーネ・グレイス EX
モニカ・グラニア・ビルセイア EX


人物名 初登場
ゼンガー・ゾンボルト 本作
イーグレット・アンサズ 本作
イーグレット・スリサズ 本作
イーグレット・ウルズ 本作
メイガス 本作

第2次スーパーロボット大戦αで主人公に抜擢され、OGシリーズの定番キャラとなったゼンガーが本作初登場。

人物名 初登場 備考
イーグレット 本作 ウルズが人前に姿を現すために変装した姿。
ソフィア・ネート 本作 メイガスがアウルゲルミルのコアとなる前の元々の姿。

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ゲーム中データ

分類 記事
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メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/α外伝

関連用語

惑星ゾラ
中盤以降の舞台となるイージス計画が失敗した未来の地球の事。

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