勇者ライディーン
- 1975年4月4日 ~ 1976年3月26日放映(テレビ朝日(NET)) 全50話
- 初参戦スパロボ:第3次スーパーロボット大戦(1993年)
概要
東北新社の委託により創映社(後のサンライズ)が制作したロボットアニメにして、ロボットデザインが玩具メーカー主導で行われた最初の作品。
主役メカのライディーンはムー帝国の守護神で、ムートロンなる神秘的な力によって稼動するという設定に見られるように、放映当時ブームだったオカルト的な要素を取り入れられている。
『マジンガーZ』や『ゲッターロボ』といった、先行するロボットアニメとの差別化を図る意味で導入されたオカルト路線は、前半のチーフディレクターを担当した富野喜幸監督の発案によるものであったが、超常現象の類を糾弾するスタンスを取っていたNET(現:テレビ朝日)からの圧力を受けて中盤で路線が変更された。
後半は長浜忠夫氏が監督を務めるが、ムー帝国に纏わる伝承を主軸に据えた伝奇ロマンという新たな方向性を打ち出した事で、番組開始時に掲げた「神秘性」というテーマを損なう事無く物語は完結を迎えている。
関連作品に『超者ライディーン』と『REIDEEN』(共にSRW未参戦)があるが、どちらともストーリー並びに設定上の繋がりは無い。また、コミックジャイブ誌にて長谷川裕一氏による続編漫画『ゴッドバード』が連載中。
ストーリー
1万2千年前、ムー大陸の帝王ラ・ムーによって封印されていた妖魔帝国が復活し、地上に侵攻を開始した。
ごく普通の中学生だったひびき洸は、謎の声に導かれ、ムー帝国が残した巨大ロボット・ライディーンに乗り込み、妖魔帝国と戦いを繰り広げる。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第3次
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/新
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/α外伝
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/MX
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/SC2
ムトロポリス
- ひびき洸
- 本作の主人公。ライディーンとは一心同体の関係にある。
- ひびき一郎
- 洸の実父である考古学者。物語前半では妖魔帝国に囚われていた。
- 東山大三郎
- 科学要塞ムトロポリスの所長。コープランダー隊の指揮官も兼任する。
コープランダー隊
- 桜野マリ
- 本作のヒロインで洸のGF。第31話ラストから麗の後任としてコープランダー隊に加わる。
- 神宮寺力
- 「ミスター」の通称を持つコープランダー隊のリーダー。
- 明日香麗
- 超能力を秘めたミステリアスな少女。第30話で除隊する。
- 猿丸太郎
- 化学分析を得手とする学者肌の隊員。麗の除隊に伴い、後半は解析作業に従事する。
古代ムー帝国
妖魔帝国
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
- メカ&キャラクターリスト/第3次
- メカ&キャラクターリスト/第4次
- メカ&キャラクターリスト/新
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT
- メカ&キャラクターリスト/COMPACT2
- メカ&キャラクターリスト/α
- メカ&キャラクターリスト/α forDC
- メカ&キャラクターリスト/α外伝
- メカ&キャラクターリスト/IMPACT
- メカ&キャラクターリスト/SC
- メカ&キャラクターリスト/MX
- メカ&キャラクターリスト/第3次α
- メカ&キャラクターリスト/SC2
コープランダー隊
古代ムー帝国
妖魔帝国
化石獣
巨烈獣
その他
主題歌とBGM
登場作と扱われ方
『超電磁ロボ コン・バトラーV』と同様、前半の敵勢力との戦いは描かれる事が多いが、後半の敵勢力は未消化のまま終わる確率が高い傾向にある。故に、バラオと決着がつけられるケースは稀。
旧シリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦
- 同作の初参戦作品の5作品の中では唯一この作品が本作でゲーム初登場となる。シャーキンとの戦いが描かれるが出番は少ない。
- 第4次スーパーロボット大戦(S)
- バラオとベロスタンによって前作で死んだシャーキンが生き返って再び戦うことになるが、ルート選択では復活シナリオが省かれてしまい、ついででシャーキンが倒されてしまうことに。しかもその後は何もなく妖魔帝国はフェードアウトしてしまう。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT
- スーパーロボット大戦COMPACT2第1部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 珍しくシャーキンが倒れた後の物語が描かれる。巨烈獣やバラオもユニットとして登場し、決着をつけることができる。現在のところリアル頭身の作品を除くと、妖魔帝国とまともに決着がつくのは本作のみ。
αシリーズ
- スーパーロボット大戦α
- かつて宇宙怪獣と戦った古代人の意志が残っており、宇宙怪獣に反応するというオリジナル設定が採り入れられている。終盤でゴッドボイスが追加されるものの、ムートロン解放まではいかない。
- スーパーロボット大戦α外伝
- 恐竜帝国によってシャーキンが蘇させられて再び戦うことに。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- バラオたちはいつの間にか倒されており、αシリーズでも最後の決着は描かれなかった。
Scranble Commanderシリーズ
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 妖魔帝国はでてこないが、ムー帝国の設定が登場する。
- スーパーロボット大戦MX
- 妖魔帝国はでてこないので原作再現はないが、『ラーゼフォン』との絡みが多い。
用語
- 化石獣
- 文字通り化石化したモンスターで、妖魔帝国の主戦力となる。神官ベロスタンによる魔術で石化から解除される。
- 巨烈獣
- 後半の幹部・巨烈兄弟の製作した戦闘ロボ。化石獣以上の戦闘力を持つ。
- コープランダー隊
- ムトロポリスに配属されている、対妖魔帝国用の戦闘チーム。
- ムトロポリス
- 神面岩の側に建設された、ムートロンの研究施設。
- 神面岩
- 人間の顔面に酷似した外観を持つ岩山。ライディーンの格納庫兼修理施設であり、その地下には古代ムー帝国の都市が秘匿されている。
- ムートロン
- 謎に包まれた神秘のエネルギーにしてライディーンの動力源。生物の生命エネルギーに呼応する特徴がある。
- ラ・ムーの星
- 物語後半のキーアイテムとなるムートロン解放装置。
- 妖魔帝国
- 1万2千年前に、ムー帝国を襲った悪魔の軍団。ムー大陸と同様に海底に没し、帝王バラオと共に深い眠りについていた。
各話リスト
話数 | タイトル | 登場メカ | 備考 | 再現スパロボ |
---|---|---|---|---|
第1話 | 大魔竜ガンテ | 妖魔獣ドローメ | ||
第2話 | 化石巨獣バストドン | 化石獣バストドン | ||
第3話 | 鋼鉄獣ガーダ | 化石獣ガーダ | ||
第4話 | 大マドン東京全滅 | 化石獣マドン | ||
第5話 | 強襲!超音獣ビイラ | 化石獣ビイラ | ||
第6話 | 奪回!巨大トータスの人質 | 化石獣トータス | ||
第7話 | 分裂獣スカールを砕け! | 化石獣スカール | ||
第8話 | 逆襲!双頭魔獣シバ | 化石獣ジバ | ||
第9話 | 恐怖!マンモーの冷凍作戦 | 化石獣マンモー | ||
第10話 | 対決!化石人ジャガーの恋 | 化石獣ジャガー | ||
第11話 | 殺し屋ギルディーンの陰謀 | 化石獣ギルディーン | ||
第12話 | 火球獣アルガンドスの痛撃 | 化石獣アルガンドス | ||
第13話 | 妖変美女シュラガの愛 | 化石獣シュラガ | ||
第14話 | 暗闇魔獣ダアクルの洞窟 | 化石獣ダアクル | ||
第15話 | 宝石魔獣ダイヤンの復讐 | 化石獣ダイヤン | ||
第16話 | 海竜ドローズデンの地獄攻め | 化石獣ドローズデン | ||
第17話 | 不死身ゴーレモンの悪魔裂き | 化石獣ゴーレモン | ||
第18話 | 壮烈!アギャール必殺の電撃 | アギャール将軍 化石獣タランチュ |
||
第19話 | 巨獣ゴンガー魔腕の唸り | 化石獣ゴンガー | ||
第20話 | 残忍!悪魔提督ダルダン | 化石獣ドッグキャット | ||
第21話 | ||||
第22話 | ||||
第23話 | ||||
第24話 | ||||
第25話 | ||||
第26話 | ||||
第27話 | ||||
第28話 | ||||
第29話 | ||||
第30話 | 怪力ガンマー脳天つぶし | |||
第31話 | ||||
第32話 | ||||
第33話 | ||||
第34話 | ||||
第35話 | ||||
第36話 | ||||
第37話 | ||||
第38話 | ||||
第39話 | ||||
第40話 | 黒い殺人鬼ジェットクロス | |||
第41話 | ||||
第42話 | ||||
第43話 | ||||
第44話 | ||||
第45話 | ||||
第46話 | ||||
第47話 | ||||
第48話 | ||||
第49話 | ||||
第50話 | 輝け!不死身のライディーン |
主要スタッフ
- 制作会社
- 創映社サンライズスタジオ(現:サンライズ)
- 監督
- 富野喜幸(1~26話、現:富野由悠季)
- 長浜忠夫(27~50話)
- キャラクターデザイン
- 安彦良和
- 谷口守泰、他
- メカニカルデザイン
- 村上克司(原案)
- 安彦良和、スタジオぬえ(クリンナップ)
- 音楽
- 小森昭宏
余談
- 本作序盤では「視聴者に挿入歌を印象付けさせる」という意図が有ったのか、「神と悪魔」などの挿入歌が流れる戦闘シーンでは格闘時に生じるSEのボリュームが極端に下がり、回によってはSEそのものが入らないという演出を施されるケースが多く見受けられた。流石に迫力不足であった為か、1クールを過ぎた辺りからは通常のレベルに落ち着いている。
- 『勇者ライディーン』と同じテレビ朝日のアニメ『クレヨンしんちゃん』の第6弾OP曲である「とべとべおねいさん」が「勇者ライディーン」と非常にメロディやフレーズがよく似ており、話題となった事がある。
作詞・作曲は双方とも異なっており、「とべとべおねいさん」は勇者ライディーンをモチーフにしたものとされている。特に類似するメロディ等で起こりうる盗作問題は起こってはいない。 - 日本アニメーションと葦プロプダクションが共同して製作したロボットアニメ『超合体魔術ロボ ギンガイザー』(SRW未参戦)は本作をモチーフにした部分が多い。
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