ベルグバウ
ベルグバウは『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の登場メカであり、リアル系男主人公の前半の主役メカ。
ベルグバウ | |
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外国語表記 | Werkbau |
登場作品 | |
デザイン | 金子一馬 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | 人型機動兵器 |
生産形態 | 変異機 |
全長 | 19.2m |
重量 | 42.8t |
動力 | ディーン・レヴ |
所属 | αナンバーズ |
パイロット | クォヴレー・ゴードン |
概要
バルマーの量産機『ヴァルク・ベン』にゲートから現れた『アストラナガン』が融合、変質した機体。
パイロットは融合前のヴァルク・ベンのパイロットだったクォヴレー・ゴードン。
意思を持つかのように無人で起動するなど、不可解な要素を内包する。「ディーン・レヴ」と呼ばれる謎の動力源を搭載している。
後にゼ・バルマリィ帝国に拿捕され、ディス・レヴを搭載したディス・アストラナガンへと強化改修される。
劇中ではクォヴレーが無意識に「ベルグバウ」と呼んだのが定着した形だが、恐らく「ヴァルク・ベン」を中途半端に覚えていたためだと思われる。
改修型のディス・アストラナガンに比べ、未だに明かされていない謎が多い。自意識を持っているかのような不自然な挙動が多いが、クォヴレー自身の衝撃的な背景やアストラナガンにまつわる因縁がクローズアップされるに従いこの点は描写されなくなり、謎のまま物語は終わっている。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 本作のリアル系男主人公の前半機として登場し、第1話で登場する。記憶喪失になってしまったクォヴレーが搭乗していた機体ということで検査が入るが、詳細がほとんど分からないEOT由来の機体であることから1話終了後からしばらくの間ラー・カイラムの格納庫にお蔵入りする事となり、クォヴレーは代わりの機体として補充されたばかりの量産型νガンダムを半ば無理やり乗り込んで使用した。その後しばらくは保管されたままだったが、危機に立たされたクォヴレーの元に操縦者なしの状態で現れ、再びクォヴレーの搭乗機となる。更にイベントで必殺武器のアキシオン・バスターが追加される。劇中の描写から、操縦系統は宇宙世紀系モビルスーツに近いものと思われる。なお、素体の片方がアストラナガンであることは乗り換えまで謎のはずなのだが、店頭トレーラーの第一弾では、バンプレイオスの後、最後に出てきた際に思いきり「RETURN OF ASTRANAGANT(=帰って来たアストラナガン)」と表示されていた。
- 正式加入がやや遅い分前期主人公機としては他の3機と比べても頭一つ抜きん出た性能を持っており、自軍全体の戦力が整うまでの間は主力として頼っていける。
装備・機能
武装はアストラナガンや、R-GUNリヴァーレのものに酷似している。運動性が高い上に軽減バリアとHP回復まで所持しているため防御性能も高い。無制限に使える武装が無いことを除けば、十分に強力な機体である。
武装・必殺武器
- ツイン・ラアムライフル
- 上下2連装式で実弾と非実体弾を併用できる手持ち銃。銃身下部に銃剣も搭載されているが攻撃アニメでは使用しない。「raam」は雷鳴を意味するヘブライ語。
- この武器に関してはアストラナガンにもヴァルク・ベンにも該当する武装が存在せず、R-GUNの「ツイン・マグナライフル」に似ているが、リボルバーではなくマガジン式な点が異なる。
- 最弱武器だが唯一のP武器で、立ち回りの上では生命線となる。
- ガン・スレイヴ
- 背中に4基マウントされた、拳銃に翼が付いたような形状の無線誘導兵器。展開されると敵機の周囲を高速飛行しながら多角的な射撃を行う。
- アストラナガンのガン・ファミリアに相当する武器だが、リボルバーではなくオートマチック拳銃の形をしているのが違い。射撃時は銃身がブローバックし薬莢が排出されることから実弾兵器と思われる。
- 射程が長いが移動後に使えない射撃攻撃。ENをある程度改造していれば反撃でもエメト・アッシャーを連発できるため、影がかなり薄い。
- エメト・アッシャー
- 両肩後部に接続された砲身を展開して発射するエネルギー砲。
- 「emeth」は真理を意味するヘブライ語であり、ディス・アストラナガンの同等の武装と合わせ、「ゴーレムはemethと書いた羊皮紙を貼り付け完成し、eを取ってmeth(ヘブライ語で死の意)に書き換えると壊れる」というユダヤ教の伝承に由来する(余談だが本作における大ピンチ展開時のBGMは「emeth to meth」)。
- アッシャーは「Assiah」ならヘブライ語で物質世界の意味でテトラクテュス・グラマトンの4文字目。武装名の意味としては「物質世界の真理」といった所か。ちなみにラテン語の「usher」なら番人の意味。「真理の番人」となる。
- 全体攻撃。長射程、高威力、(全体攻撃としては)低燃費と三拍子揃ったベルグバウの主力武器。本作の敵は3機編成の小隊が大半の為、使用頻度が高い。
- アキシオン・バスター
- イベントで追加されるベルグバウの必殺武器。胸部装甲を解放して、剥き出しになったディーン・レヴからエネルギー弾を発射する。着弾した敵機はグレートアトラクターへ落とし込まれ、甚大なダメージを受ける。
- 演出や武装名から、アストラナガンのアキシオン・キャノンに類似した武装と思われる。
- 移動後には使えないが長射程かつなかなか高威力。追加後はただでさえ強い機体なのにボスキラーまでこなせるようになる。
特殊能力
- 剣装備
- ツイン・ラアムライフルの銃剣で切り払いが行う。
- ディフレクトフィールド
- 小隊全体を保護する広域バリア。全属性のダメージを自機・隊員機とも1500軽減する。EN消費も気力制限も一切なく高性能。
- HP回復(小)
- ボス御用達の回復能力だが、回避能力が素で高いため世話にはならないだろう。
移動タイプ
- 陸
- 元の機体であるヴァルク・ベンの飛行能力を失っている。おまかせ編成でアラド、ゼオラとチームを組む場合、文字通り二人の足を引っ張ってしまう事に。
- クォヴレールート序盤は宇宙マップが殆どなので気にならないが、地上に降りたら強化パーツで空を飛ぶか、編成を変えるかして対応しておきたい。
サイズ
- M
機体BGM
- 「ANOTHER TIMEDIVER」
- クォヴレー・ゴードンの前期デフォルトBGMで、なおかつベルグバウのデフォルトBGM。イングラム・プリスケンのテーマ『TIME DIVER』のリミックス曲。30秒ほどもあるイントロやひねりの利いたアレンジが続く「一見原曲がわかりにくい前半」から、一転してわかりやすいメロディが多く「原曲がわかりやすい後半」に繋がる曲が、クォヴレーとイングラムの関係性を象徴している。
対決・名場面
- 対ヴァルク・バアル
- 因縁の敵・キャリコとの対決。性能と経験の差から終始押されていたが、決着は後継機に持ち越しとなった。
- 虚空よりの転生
- 第一話より。ゲートの調査をしていたヴァルク・ベンは、そこから現れた謎の機動兵器に取り込まれ、異形の機体へと変貌。パイロットはショックで記憶をなくしていたが、直後に現れた小型機に対応すべく、動く身体に任せて戦闘を開始する……。
- 内なる者
- 戦域から弾かれたファルケンを追った先で、ヴァルク・バアルの猛攻に追い詰められるベルグバウ。あわやトドメと思われたその時、クォヴレーの様子が一変。キャリコ因縁の「あの男」を思わせる言葉と共にガン・スレイブを放ち、ヴァルクを撃退する。
部隊集合直後の戦闘ではビルガー・ファルケンと共に窮地に立たされる。しかし、ここでまたしてもクォヴレーに異変が起きる。封じられていた武装と動力源を解放、一撃の下にヴァルク・バアルを下がらせる。キャリコを戦慄かせ、ヴィレッタを驚愕させた「その男」は、覚醒したベルグバウと共に「写し身」を迎え撃つ。
関連機体
- ヴァルク・ベン
- 融合素材。この機体の能力が幾つか失われてしまった。
- アストラナガン
- 原型機。融合相手が量産機のためか全体的に能力が低下した。
- R-GUNリヴァーレ
- 直接的な関係はないが、武装関係はリヴァーレとほぼ同一。しかし、平行世界の時間軸においてはベルグバウが先で、のちのOGシリーズに登場したリヴァーレは後となる。
- ディス・アストラナガン
- 強化体。ゼ・バルマリィに拿捕され、強化改修されたことで外面はもちろんのこと、加えて内面が禍々しい印象となっている。アストラナガンが堕天使、ベルグバウが魔人ならば後継機はさながら魔王といったところか。
余談
- 名前の由来はドイツの銃器メーカー『ファインベルグバウ』(Feinwerkbau)である。単語に分解して独英翻訳するとfein→fine、werk→work、bau→building。