アヴァターラ

2013年6月9日 (日) 03:11時点における125.215.73.141 (トーク)による版

アヴァターラ(Avatara)

ノーヴル・ディランの搭乗する人型機動兵器。誰も知らないほどの遙か遠い昔、どこかのループでノーヴル自身が作り上げた自身専用の機体であり、オデュサイトを触媒とするジェネレータの元祖とも言える動力を搭載している。

幾億回にも及ぶループの中、輪廻する度に新たな技術、新たな思想を取り入れて改修・強化・再設計が繰り返されており、本編に登場した機体は最終完成型。こと戦闘力という側面においてはカリ・ユガにすら匹敵する、まさに世界最強の機動兵器である。

意志の力をエネルギーに変え、運用するシステムを搭載している。これは搭乗者の意志の強さがそのまま機体の出力に繋がることを意味しているのだが、乗っているノーヴルの意志は目くるめく輪廻の中で極限まで研ぎ澄まされており、決して折れることのないその意志から繰り出される攻撃の威力は、変幻自在強力無比な破壊の光となって立ちはだかる者を消し去る。

外見としては、緑を基調としたカラーリングに、鎧を纏った騎士のような本体が、防御シールドとウイングスタビライザーを兼ねた6枚のユニット「ニューメラス・ビロウ」を装備しているというもの。背部には独立稼働するブースターユニットを2基装備しており、これはニューメラス・ビロウと合体させることで大出力のエネルギーキャノン「リインカーネーション」となる。オプション兵装として、腕部にエネルギー状態で収納している可変槍「リチュアル・スピア」がある。

なお、アヴァターラとは「神の化身」を意味する言葉。これは、UXに対しカリ・ユガと同等の力を以って立ち塞がるコトで、自分を超える彼らに神に立ち向かう意志と力を与える決意を現したモノである。

以上のような背景を持った機体であるが、劇中ではこれについて一言も説明されない謎の機動兵器となっている。

登場作品と操縦者

スーパーロボット大戦UX
最終話にてカリ・ユガの前座として登場。ノーヴルの高い能力値と重装甲が相まって非常に堅いが、背景設定の通りここで苦戦していてはラスボスには到底歯が立たない。
カリ・ユガ同様最強武器にしかサイズ補正無視がついていないが、サイズ補正自体がそこまで高くないため、ダメージを通しやすい代わり反撃が当たりやすい。最強武器はビーム属性なのでグラン・ネイドルには効かないが、その場合同射程のニューメラス・ビロウを撃って来るため完封は不可能。

装備・機能

武装・必殺武器

ニューメラス・ビロウ
機体周囲に装備したシールド兼ウイングスタビライザー。独立稼働させ誘導兵器として使用することが出来る。
リチュアル・スピア
手首からエネルギー状態で取り出し、実体化させる槍。本体そのものも槍だが、穂先を展開することで陽子エネルギーの刃を出力する。また、ハンマーのように殴りつける武器にもなる他、何の意味があるのかビームフラッグにも変形可能。
リインカーネーション
ブースターユニットとニューメラス・ビロウを分離・接続して放つエネルギーキャノン。MAP兵器版は射程1およびその直線上に穴があるので、アヴァターラを中心にして十字型の陣形をとると良い。

特殊能力

剣装備
EN回復L2
オールキャンセラー

移動タイプ

機体BGM

「誇り高き挑戦者たち」

関連機体

余談

アヴァターラはゲームなどでのプレイヤーの分身「アバター」の語源であるが、大元は繁栄を司るヒンドゥーの三柱神の一柱「ヴィシュヌ」が持つ10の化身を指す。この10の化身は、様々な時間・世界観に存在する偉人や土着神を取り込む際に「その存在は化身の一つだ」として信仰拡大するためのものと考えられている。ちなみに、かのブッダまで組み込まれている。また、10の化身の一つに「カルキ」という存在がいるが、これは「永遠」「時間」「汚物の破壊」を意味する名で、カリ・ユガの終わりに全ての悪を破壊する救世主である。これらを踏まえると、様々な「英雄」を一つの場所に集め、永遠の時間の果てに汚物=邪神を倒し、カリ・ユガから人を守る、という意志と願いがこの機体に込められていると思われる。

デザインがクィン・マンサやガンダムUCのクシャトリヤに似ていると言われることがある。クシャトリヤ(क्षत्रिय kṣatriya)とは古代インドのバラモン教社会における王族・武人階級という意味であり、インドに関連する言葉という点ではアヴァターラと共通している。