ファルセイバーは『スーパーロボット大戦BX』の主役メカ。
ファルセイバー | |
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登場作品 | |
声優 | てらそままさき |
デザイン | Mがんぢー[1] |
初登場SRW | スーパーロボット大戦BX |
SRWでの分類 |
機体 サブパイロット |
スペック | |
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分類 | スーパーロボット |
全長 | 24.1 m[1] |
重量 | 60.4 t[1] |
合体形態 | グリッターファルセイバー |
パイロット |
ヨウタ・ヒイラギ ユキ・ヒイラギ |
概要
悪に敢然と立ち向かう、生きているスーパーロボット。
過去の記憶を失っており、覚えているのは「別の世界からやってくる悪と戦う事」「ユキを守らねばならないこと」など数少ない。原因は不明だが、自分の意志だけでは満足に動くことができず、戦うためには彼に意志を伝達する融合者が必要となる。
性格は真面目で、特に機械然としたところはない。また、面倒見が良く、子供達だけでなくヨウタやユキの保護者的な一面を垣間見せることも。ただし、自らの使命が特に関わってくる場面では、大人としての冷たく見える判断をする事もある。
ユキの持っている「運命の石」と繋がっており、石を通して話すことが可能。なお、感覚もつながっているのか、石を磨くとくすぐったくて笑ってしまう。
その正体は、かつて勃発した「異世界大戦」を終結させるため、起点となった「始まりの地」を中心に展開された次元隔離結界「境界」の管理者兼守護者として生み出された「次元の守人」。現在は3万年前のミケーネ帝国との戦いで大ダメージを負い、その結果力の源である「至宝」のうち3つを失った不完全な状態である。
中盤バルギアスに対して自身が不完全にも関わらず全てを投げ打った攻撃で退けるも、その反動で死亡してしまう(その際にユキの持っている「運命の石」も砕けている)。
機体そのものは機能を停止したままディーヴァの格納庫に保管されていたが、GAILの一件でオウストラル島にBXが出向いた際、島の遺跡に変化していた「生命の至宝」がESウインドウを通して太古の時代に飛ばされていた超竜神の意志を受けて覚醒、その力によって復活。さらに、居合わせたブルーヴィクターと融合することで本来の姿であるグリッターファルセイバーへと戻り、四つの意志を統合した更なる力を発揮することとなる。
そして、バードス島での復活したミケーネとの戦いの中で「記憶の至宝」が覚醒したことで完全復活を遂げた。
名前の由来はケルト神話の神族トゥアハー・デ・ダナンの持つ四つの至宝の一つ、「運命の石リア・ファル」。ちなみにゲーム版や公式イラストでは非常にわかりにくくなっているが、目には瞳も存在している。
四つの至宝
ファルセイバーの力の源となる四つのエネルギー。敵を討つ力である「力の至宝」、使命を司り境界の力を循環させる「記憶の至宝」、動力である「生命の至宝」、全体の核となる「心の至宝」に分かれている。
ミケーネとの戦いで致命傷を負った際に失われており[2]、「心の至宝」のみで実体化していた。そのため、守人としての力は半減し、使命に関する記憶も失い、単独で戦うことも出来ず、ただ心に刻まれた「ユキを守る」という目的のために行動していた。
これは、管理者である自身が消える、あるいは力を失えば境界の力も失われ、異世界大戦が再燃してしまう恐れがあったため、緊急措置としてユキ自身に境界の力を封印、自身はその守護者となることで使命を続行しようとしたのが理由。
その後、「力の至宝」は機動槍「ブリューナク」と化し、亜空間を彷徨った末地球近海でデストルークに回収されブルーヴィクターとして生まれ変わり、ファルセイバーの前に現れることになる。「生命の至宝」はオウストラル島の遺跡に同化し、「記憶の至宝」は境界の力と共にユキが受け継いでいた。
ジスペルとの決戦後、全ての至宝を取り戻したことで守人本来の力を回復し、かつてと同じく境界を守護し続けることとなった。なお、表最終話に進みジスペルが現れなかった場合は、境界の力の半分をバルギアスに奪われたため、「生命の至宝」をユキへ継承させて蘇生、子々孫々と伝えることで使命を果たすことになる。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 担当声優のてらそままさき氏は本作で版権スパロボ初参加。メインパイロットはヨウタだが、ファルセイバー自身もサブパイロットとなっている。前作とは違い、参入は第1話から。
- 性能はスーパーロボットらしい仕上がりになっているが、特別高い能力は無くやや器用貧乏気味。過去作で言えばラッシュバードに近いタイプ。
- 特にバリアや耐性があるわけではなく運動性も平均レベルなので、特殊武器を満載した邪悪獣が天敵。単機無双が出来るほど強いわけではなく燃費も平均なので、補給装置持ちかENボーナスを持った機体と組みたいところ。エリアルスパーク解禁後は、サブパイロットとしてユキが再度融合する事も含め、ボスキラーとしても活躍可能。
- 特殊能力である「心の至宝」が「毎ターンパイロット全員の精神ポイントが10回復」と優秀である為、精神コマンドを生かした立ち回りがしやすい。第28話で一時離脱し第35話の攻略中に復帰、同時にグリッターへの合体が解禁される。
- なお、彼も戦術指揮担当となっている。ちなみに会話シーンでは基本的にユキの石を通じての映像で登場するが、格納庫で対面して話すシーンでは細かいことに、下から見上げるような顔グラになっている。
- ちなみに、ヨウタのDVEがあるためか、携帯機シリーズでは珍しく名前の変更は不可。
- また、ニンテンドー3DSのHOME画面でのアイコンは『K』から『UX』まではそれぞれの主人公の顔グラとなっていたが、本作ではファルセイバーとなっている。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 『BX』発売記念として、本機のLRカードが配布される。他のバンプレストオリジナルの例に漏れず、シナリオ・会話シーンには一切参加しないゲスト扱い。武装はファルブレイズ。
- 同年にサービス終了したため、最後のバンプレストオリジナルのカードになっている。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
これらは全てグリッターファルセイバー時の記憶の残滓から形成した、中途半端なものである。
- ペンタクルショット
- 手甲から放つ衝撃波。地を這うように飛んでいくが空中の相手にも問題なく命中する。グリッターキャノンの残滓。
- セイバーナックル
- 手甲を展開し、エネルギーを収束させて殴り飛ばす。ペンタクルショットと全く同じ原理の技で、ゼロ距離からエネルギーを叩き込む場合に使われる。
- ファルブレイズ
- 心の炎を収束させ、両肩に魔法陣を展開して炎の竜巻を放つ。攻撃力低下の特殊効果あり。エリアルスパーク解禁までの最強技だが、最大射程6の非P兵器と半端なので微妙に使いづらい。
- ショット・ナックルと異なり、これに相応しい炎のイメージはかなり形成しづらいらしい。
- ファルブレード
- 左の腰に収納されている剣。通常は柄だけで、エネルギーによって刀身を形成する。これ単体の武装としては使用できず、エリアルスパークで使用する。当初はファルセイバーが存在を忘れていたことと、記憶の至宝を持つユキが欠けていたため使用不能だった。グリッターファルブレードの残滓。
- 戦闘デモではしょっちゅう右へ行ったり左へ行ったりするが、左が正解。
- 胸部ビーム
- 胸部に魔法陣を展開して放つビーム。単体での使用はせず、エリアルスパークで使用する。発射時に名前を叫ばないため名称は不明。グリッターウェーブの残滓。
必殺技
- エリアルスパーク
- 中盤で解禁される必殺技。ファルブレードで敵に突撃し、零距離で光線を放って吹き飛ばしてから突き刺し、最後に一閃する。この手の技では珍しく射程が2あるので援護攻撃に参加しやすいのが利点。エリアルフェアスパークの残滓。
- エリアルフェアスパーク
- 設定上はこの形態でも使用可能。バルギアスとの初戦でエリアルスパークを昇華する形で強引に放ったが、反動で心の至宝が砕けてしまった。
特殊能力
- 心の至宝
- 毎ターンパイロットの精神ポイントを10回復する。恐らく全てを満たすというダーナの四至宝の一つ「ダグザの大釜」が元ネタ。
- 輝煌合体
- 第35話で追加。ブルーヴィクターと合体しグリッターファルセイバーとなる。
移動タイプ
- 陸
- 空は飛べない。移動力もそんなにないので、ヨウタに「加速」を覚えさせるか、空適応のもらえる相方と組みたいところ。
サイズ
- M
機体ボーナス
機体BGM
- 「君と共に」
- 通常戦闘BGM。
- 「エリアルスパーク」
- エリアルスパーク使用時BGM。スーパーロボットお約束の必殺技専用固定BGMでBGMをエディットしていてもこちらが流れる。BXでは、使用時には流れるがBGMリストに追加されず、他機体等に設定できるのは2周目以降。
ステータス
精神コマンド
戦術指揮
- 防御力上昇、対デストルークへの攻撃・防御力上昇、取得経験値10%上昇
- 『BX』で採用。
人間関係
版権作品との人間関係
設定周りは完全に勇者シリーズを意識しているが、実はマジンガーシリーズとの繋がりが強い。
名台詞
- 「今ある運命を切り拓くというのなら、私の名を呼べ! 私の名は…!」
- 第1話「動き出す運命」より。ヨウタとの初融合時のセリフ。DVE。
- ファルセイバー「叫べ! ヨウタ! ユキ!」
ブルーヴィクター「今ある運命を切り拓き、そして、未来を掴み取る言葉を!!」
ユキ「分かるよ…。これがファルセイバー達の…!」
ヨウタ「いくぞ! ファルセイバー! ブルーヴィクター!」
「輝煌合体!!」
ファルセイバー「グリッター! ファルセイバァァァァーッ!!」 - 第35話「巨神と子供達」より。ブルーヴィクターと合体した時の会話。DVE台詞。最終話で合体せず、ファルセイバーのままバルギアス・ドラグーンを倒した際にも聞くことが可能。
迷台詞
- ユキ「肉を焼かせて骨を揚げる、だね!」
ファルセイバー「それでは野菜不足だ」
ヨウタ「二人とも、そうじゃないだろ!」 - ユキがサブにいる場合での被弾時(ダメージ小)の台詞。食べ物をネタにしたやりとりのせいか、ヨウタの声優が『BX』発売の同時期に料理漫画『食戟のソーマ』のアニメ版で主演していたことを連想しなくもない。
- 「ユキ、それは認められない。君にはまだああいった服装は早い」
- 第8話オリバーノーツへ向かうルート「じいちゃんのガンダム」より。八稜郭の面々の格好を見て、着ようかと言い出したユキに対して。多分プレイヤーの何割かは「お前は父親か」と突っ込んだことだろう。
- 「ユキ…あれほど私がその格好はダメだと…!」
- 第26話「三つの星が集う時」より。一番星コンテストでユキが本当に八稜郭の面々の衣装を着た時の反応。大慌てでステージに突撃しようと暴走し、氷竜と炎竜に抑えられている。直後の戦闘でも衣装について突っ込みを入れたりと、完全に過保護な親父である(ヨウタにも父親かと指摘された)。
- 「!? よせ、ユキ! それは無茶だ!」
- キャンペーンマップ「チョコレートカーニバル&フェスティバル」のクリア後。ユキがファルセイバーにチョコを味わわせようとして失敗した結果、今度はヨウタにファルセイバーの分も食べさせて融合時に味わってもらおうと言い出した時の反応。
- ファルセイバーのリアクションからよほどの量だったのか、後に登場するヨウタは相当参っていた(曰く「もらいすぎも正直厳しい」)。
- 「ユキ、裏技とやらは禁止だ。そういった方法は君の為にならない」
- キャンペーンマップ「電脳遊戯の戦場」のクリア後、勝とうとするために策を講じようとしたユキに先んじて。裏技を多用するとスパロボに限らずゲームの面白みを失う恐れがあるので、使う場合は注意して使うこと。
対決・名場面
- 炸裂! エリアルスパーク!
- 『BX』第17話「みんなの心を一つにしろ!」より。UFO騒ぎを発端とした地球防衛組の仲違いが収まらないまま出撃したBX。何とか第一陣は退けたが、その直後に邪悪獣の増援とブルーヴィクター率いるデストルークが襲来する。
- センサーの妨害はチームワークを取り戻した地球防衛組と、ユキを加えさらなる力を得たファルセイバーの連携で打ち破り、ブルーヴィクターを追い詰めるBX。限界の近づくデストルークの守護者はブリューナクを構え、ファルセイバーに狙いを定める。
- 二度に渡る敗北、強敵の影に怯えるヨウタだったが、信念の力でそれを振り切り、ブルーヴィクターに正面から突撃する。先へと踏み出した三つの意志は次元の守人に新たな力を目覚めさせ、発動した必殺の一撃はブルーヴィクターを撤退させることに成功した。
- 決戦の島
- 『BX』第24話「青き巨神と赤き巨人」より。マーダル軍に捕まったジョジョが内通者のドン・スラーゼンの手引きを受けて脱走したとの報せを受け、ブライティクスは現場に急行する。一方その頃、直前の戦いで馬の鞍の地下に転落したヨウタ達は、悠宇とともにゴーグ本来の主であるゼノンの兄・マノンと邂逅、彼らの背景とジュピターXについて聞かされていた。
- 争いを続ける地球人に失望し、異種の出会いは滅びの始まりだと語るマノンに対し、悠宇とヨウタはそれを否定、証明するためにジュピターXを消滅させようと地上へ出撃する。
- 地上での戦いはマーダル軍を撃退したことで一段落していたが、直後、スプリガンを指揮艦とするドレイク軍と、ジュピターXを狙い現れたブルーヴィクター率いるデストルークが出現。ジュピターXを取り込み暴れ回るブルーヴィクターの前に姿を表したファルセイバーとゴーグ。激闘の末、BXはブルーヴィクターを一旦は討ち伏せるものの、無限力を得たデストルークの守護者はなおも立ち上がる。
- 滅びの力たるジュピターXを消滅させんと、ファルセイバーはブルーヴィクターとの一騎打ちに挑む。全速のリライアブルスロウをギリギリで受け切り、反撃のエリアルスパークが赤い機体を叩き伏せる。はじき出されたジュピターXはファルセイバーの手で消え去り、ついにデストルークの守護者との決着がつけられたのであった。
- 砕け散る心
- 『BX』第27話「暗黒の大決戦」より。機界最強7原種の襲撃を受けたオービットベースを防衛するブライティクス。頭脳原種のかく乱も凱の機転で退け、いざ反撃というところで戦場に漆黒の機動兵器が現れる。デストルークの幹部・ディボーティーの乗るその機体・クレセディアは、一同の目の前で異空間へのゲートを開く。その向こうから現れたのは、赤い巨体に絶望的な威圧感と力を備えた、デストルークの王・バルギアスだった。
- 絶大な再生能力を誇る合体原種と、絶大を通り越して手のつけられないパワーを振り回すバルギアスに二正面作戦を強いられ、どちらを破る事もできずブライティクスは追い詰められていく。そんな中、頭脳原種が開いていたESウインドウがアステロイドベルトに繋がってしまい、巨大隕石がオービットベースに迫ってくる。絶体絶命の危機を前に、ESウインドウを制御できなくなった合体原種は撤退したものの、バルギアスとデストルークは残ったまま。そんな中、ファルセイバーがヨウタとユキに語りかける。全てを自分に託してくれ、と。
- 超竜神と撃龍神が隕石を押し戻しに突撃するのを背に、心を一つとした境界の守護者達はデストルークの王に全身全霊のエリアルスパークを叩き込み、撤退させることに成功。だが、帰還した面々の前で、ファルセイバーが格納庫に倒れ伏す。その眼から光が消えたのと同時、ユキの持っていた「運命の石」が粉々に砕け散る。それは、境界の守護者が力尽き、最期を迎えたことを意味していた……。
余談
- 「意志と使命を持ったスーパーロボット」「主人公の少年と融合して戦う」というコンセプトから「ぶっちゃけた話勇者シリーズ」と『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』で言及されている。プレイヤーからも『境界勇者ファルセイバー』『勇者剣聖ファルセイバー』『輝煌勇者ファルセイバー』など完全に勇者シリーズと見なされてネタにされるほど。
- ノリと雰囲気は完全に勇者シリーズであるが細かいメタ的な話をするとデザイン面としては『口がない』『玩具で子供が怪我をする恐れのある鋭利な部位が多い』『子供が落書きしづらい複雑な色彩、デザイン』など勇者シリーズのお約束からは外れている。また、勇者シリーズにおいて「主人公と意思のあるロボットが融合して戦う」作品はTVシリーズには存在せず(ダグオン、ガオガイガーは意思を持たないロボとの融合、マイトガインは『搭乗』である)ゲームオリジナル勇者(バーン、ヴァリオン)だけである。
- 「正義の心を持ったロボット」「人間との融和を望み、人間を守る為に戦う」「破壊と闘争を望むロボットを宿敵に持つ」等といったというコンセプトからも、現在SRWに未参戦の作品である『超ロボット生命体トランスフォーマーシリーズ』の主人公ロボット・コンボイ(海外名はオプティマス・プライム)も想起させる。シリーズ最新作も含めれば「合体してパワーアップする」という部分も共通している。
- 一方で、ファルセイバーの宿敵となるバルギアスの方は、同じく『超ロボット生命体トランスフォーマーシリーズ』に搭乗するコンボイの宿敵・メガトロン(またはガルバトロン)を想起させ、「進化してパワーアップする点」も共通している。