概要
スーパーロボット大戦シリーズ初のTVアニメ。ただし固有名詞に同じものがあるだけで、設定は従来のシリーズと殆ど異なっている。テレビ東京系列より、1999年5月3日から1999年10月25日まで放映された。全26話(TV放映は25話まで)。通称「アニバスター」。
当初、『真・魔装機神 PANZER WARFARE』は『魔装機神サイバスター』のゲーム化企画だったため、その名残でゲーム起動時に本作のCMが流れる。
登場人物
- 安藤ケン(声優:有馬克明)
- 主人公。D.C.所属の新人。後にマサキが乗っていた風の魔装機神サイバスターに選ばれる。
姓名はマサキ・アンドーに由来。 - 上条ミズキ(声優:増田ゆき)
- ケンの幼なじみ。D.C.所属の新人。実はマサキの妹。マサキの死後、マサキが乗っていた炎の魔装機神ジェイファーに選ばれる。
- 尾崎ナナセ(声優:永田亮子、小林由美子)
- D.C.所属の新人。
- リューネ・フランク(声優:武藤寿美)
- D.C.創設者のフランク博士の娘。プライドの高い性格。D.C.の武装化を推し進めるシュウに反発している。バルシオンのパイロット。シュウと敵対してからはバルシオーネをバルシオンの部品で補って乗る。後に大地の魔装機神ザムジードに選ばれる。
リューネ・ゾルダークに由来。 - イザキ(声優:乃村健次)
- D.C.の教官。
- 安藤サユリ(声優:永田亮子)
- 喘息持ちのケンの妹。後に水の魔装機神ガッテスに選ばれる。
- 安藤竜蔵(声優:森田順平)
- ケンの父親。D.C.を調べているフリージャーナリスト。
- フランク博士
- 地球環境調査研究所「D.C.(デバイン・クルセイダーズ)」の創設者。故人。リューネの父親。
- 上条一徹(声優:小高三良)
- ミズキの父親(育て親)。D.C.のチーフメカニック。
- マサキ(声優:吉岡文夫)
- ラ・ギアス人。サイバスターに選ばれていたが、安藤ケンがサイバスターに選ばれたため、新たに炎の魔装機神ジェイファーに乗る。ミズキの兄。マイクロブラックホール砲からミズキを庇って死亡。髪は水色。
コミック版では死なずに最後までジェイファーに搭乗。
名前はマサキ・アンドーに由来。 - ゼオラ(声優:山田禮子)
- ラ・ギアス人。次元の歪みによる世界の衝突を防ぐためには4体の魔装機神が揃うことで使える「サイフラッシュ」で歪みを修正する必要があると教える。
イブン・ゼオラ・クラスールに由来。 - シュウ・ゾルダーク(声優: 根岸朗)
- D.C.所長。ラ・ギアスから追放され時空の檻に監禁されていたラ・ギアス人。復讐のため、マイクロブラックホールで次元の歪みを作ってラ・ギラスに行こうとしている。金髪オールバックでサングラス着用。
コミック版では闇の魔装機神グランドルに搭乗。
シュウ・シラカワとビアン・ゾルダークに由来。 - サフィーネ・グレイス(声優:三浦七緒子)
- D.C.の教官。シュウに忠実な部下。シュウ同様にラ・ギアス人。髪は紫色。
サフィーネ・グレイスに由来。 - ダラス(声優:佐藤政道)
- シュウ同様のラ・ギアス人である傭兵たちの隊長。望郷の念からシュウの計画に賛同している。プレシオンに搭乗。
登場メカ
魔装機神
デザインの基本は原作に準じている。
- サイバスター
- サイバスターの背にある6枚の主翼が2枚にまとめられているなど、全体的にガッチリとしたデザイン。
- ジェイファー
- 見た目はグランヴェール。
- ガッテス
- ガッデス。
- ザムジード
- カラーリングが黄色ではなく赤。
D.C.のメカ
- RT
- 作業機。
- バルシオーネ
- バルシオンの試作機。ヴァルシオーネに由来。
- バルシオン
- ヴァルシオンに由来。
- プレシオン
- 量産型バルシオン。
- グランゾン
- マイクロブラックホール砲を搭載した人型戦車。戦車らしく4人乗りで操縦する。3機登場。グランゾンに由来。
コミック版オリジナルメカ
- グランドル
- 闇の魔装機神。
主題歌
- オープニングテーマ「戦士よ、起ち上がれ!」
- 歌手:遠藤正明
- エンディングテーマ「nothing」
- 歌手:SEE SEE(矢井田瞳)
登場作と扱われ方
現在のところ、この作品が登場したスパロボ作品は外伝・スピンオフ含め、CMが流れた『真・魔装機神』以外には一切存在しない。
スーパーロボット大戦α発売当時、パッケージには版権表記として「(C)1999 プロジェクトサイバスター・テレビ東京」が書かれていたが、アニメ版のキャラ・メカおよび設定は使われず、寺田プロデューサーも参戦を否定している(後年になってその表記は消されている模様)。
余談
- アニメ自体の出来はお世辞にも良いとは言えないものだったため、『真』と共にこの作品を黒歴史扱いしているファンも多い。オープニングテーマ「戦士よ、起ち上がれ!」は好評を博したが本編の方が追いついてこなかったため、「オープニングテーマがアニバスターの唯一の功績だ」と言った意見も少なくない。
- 一方、声優の杉田智和氏はこの作品が初レギュラーであるため、思い入れを持っており、「デビュー作を馬鹿にされるのが一番腹が立つ」とラジオで発言したことがある。
- 残念ながら、アニメの内容は馬鹿にされても仕方ない出来ではあるのだが…。
- シュロウガの戦闘デモにこの作品のサイバスターが映っているという説が有力視されていたが、デモに現れた機体はディスカッターを持っているため、現在ではこの説は疑問視されている。
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