神聖ミスルギ皇国
神聖ミスルギ皇国とは『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』に登場する国家。
概要
長い歴史と様々な伝説を持つ万世一系の皇族によって統治される巨大国家。公用語は英語だが、名前に漢字が含まれるなど文化面は日本にも近い。学問、スポーツ、芸術活動などが非常に盛んで国民達も平和で豊かな暮らしを享受している。皇族達は国民の憧れと誇りの対象となっており、人気は非常に高い。
皇帝ジュライが統治する時代が続いていたが、ジュリオにより第一皇女であるアンジュリーゼがノーマである事が暴露。混乱の中、皇后ソフィアはアンジュリーゼを庇い死亡しジュライも確保(後に処刑)。アンジュリーゼはアルゼナルへと送られ一兵士「アンジュ」へと身を落とされる事となった(この際に国名も「ミスルギ皇国」から「神聖ミスルギ皇国」へと改称されている)。
その後はジルにより国民達のクーデターにより滅んだ事が語られたが、実際は全く滅んでおらず健在。それどころか国民達はジュリオを支持しており、傷ついた皇室の権威回復を目的としてアンジュの公開処刑を行う事やアルゼナルへ侵攻しノーマの虐殺を行う事に誰一人として反対しないなど、マナと皇族に依存しきった腐った実態を露わにした。[1]
最終的にジュリオがエンブリヲに粛清された事で皇族はシルヴィア一人だけとなり、以後はエンブリヲの拠点として支配下に置かれる事となる。
その後、エンブリヲが行った時空融合の影響でマナの供給が途絶えた事によりミスルギを含めた世界各地で大混乱と住民達による暴動が起き、アウラが解放され時空融合も阻止された後も混乱は一向に収束せず内紛が絶えなくなるなど事実上国家として崩壊を迎える[2]という因果応報の末路を辿るに至った。
しかしそれでも人類は滅んではおらず、家畜として生かされていた国民たち一人一人が自ら生きるために必死に立ち上がろうとしている姿が描かれている。
主な施設など
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦V
- 初登場作品。本作ではマナ関連の設定を他作品と擦り合わせるため、マナを行使できる特権国家「始祖連合国」の一つとして組み込まれている。
- 西暦世界の地球における具体的な所在地は不明(マップ表記でも非表示となっている)。
- 保有戦力はピレスロイドの他、人工知能を積んだユークリッドやGN-X III、IVなど他作品のメカも使用している。
- 原作同様にアンジュを処刑しようとしたり、パニックの原因をアンジュに押し付けようとするなどやはり独善的で傲慢な態度は変わらない。他作品の人物たちからもノーマを徹底的に排斥しようとする姿勢を異常だと思われているなど、その悪辣さがより際立つようになっている。
- また、時空融合が開始してからは西暦世界と宇宙世紀世界の接点となり、次元境界線が滅茶苦茶な状態になっている。そのため、災害という名目でエンブリヲの存在を隠したまま住民の避難が済んでいる。
- 通常ルートEDではその後がどうなったのかは特に語られずに終わるが、困難ルートEDではアウラが解放された事で原作同様に混乱が続いている事が語られている。
関連人物
- ジュライ・飛鳥・ミスルギ
- 現皇帝。アンジュがノーマである事を秘匿していた事で確保され、後に処刑される。SRWでは名前のみの登場。
- ソフィア・斑鳩・ミスルギ
- 現皇后。洗礼の儀においてアンジュを庇い死亡。アンジュにはラグナメイルの覚醒キーとなる歌「永遠語り」を伝えている他、前日の夜の際に皇家に代々伝わる指輪を託した。SRWでは名前のみの登場。
- ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
- 第一皇子。洗礼の儀の際にアンジュがノーマである事を暴き、追放。以後は皇帝として即位する事となる。
- アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ
- 第一皇女。国民からの人気が高かったが、洗礼の儀の際にノーマである事を暴かれた後は一転して国中を混乱させた元凶として憎まれる事となる。
- シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
- 第二皇女。過去に乗馬中の事故により、下半身不随となり車椅子に乗っている。
- モモカ・荻野目
- アンジュの筆頭侍女。アンジュがノーマである事を隠すため、長年自身がマナを行使し続けていた。
- リィザ・ランドッグ
- 近衛長官。その正体はアウラの民「リザーディア」であり、アウラ奪還のためにミスルギへと潜入したスパイ。