フー=ルー・ムールー
フューリア聖騎士団の女性騎士。アル=ヴァン失脚後、騎士団の指揮を執り、また彼の部下であったジュア=ムを部下に置く。
冷静かつ丁寧な態度や物腰とは裏腹に、純粋に戦場を楽しむ女傑にして戦闘狂である。その為、主人公らと戦える事を心底喜んでおり、最後の戦いで撃破された際にシャナ=ミアから脱出するよう促されるも、「騎士として最高の死」を望み、それを拒否して機体と共に果てた。
初登場も後半からで登場期間も短かった為、アル=ヴァンやジュア=ムに比べると作中で彼女に焦点が当たる事が少なく、彼らに比べるとやや描写不足が目立ってしまった。もっとも、最後に精神的均衡を失ったグ=ランドンやジュア=ムと比べると、死の瞬間まで戦場に立つ者としての覚悟や潔さにこだわる自分の生き方を貫いたといえる。ちなみに、ボン太くんのことを可愛いという御茶目な一面もあったりする。
ちなみに乳揺れが目立つこの作品でも彼女には無く、その凛々しさゆえに、女性の敵に対して専用セリフのあるクルツ・ウェーバーでさえ無反応という徹底ぶりである。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦J
- 彼女の出番は後半になってから。彼女のラフトクランズは他の二人と違い射撃戦仕様なので、注意。
パイロットBGM
- 『Moon Knights』
人間関係
- ジュア=ム・ダルービ
- 部下。だが、アル=ヴァンを失い狂人じみてしまっている彼には手を焼いていた。
- グ=ランドン・ゴーツ
- 上司。
- シャナ=ミア・エテルナ・フューラ
- 敗北時、彼女から脱出を促されるが、「騎士」としての生き様にこだわる彼女はそれを拒んだ。ジュア=ムと比べれば多少は信頼されている事が伺える。
- カティア・グリニャール、メルア・メルナ・メイア、フェステニア・ミューズ
- フューリーから逃げ出した実験体の少女達で、彼女達に対しては過酷な実験を行ったことに罪悪感を感じ、同時にその成長を評価した。
版権作品との人間関係
- ラウ・ル・クルーゼ
- ナチュラルとコーディネーターの争いを煽るため、彼に接触してニュートロンジャマーキャンセラーの技術を流出させる(Jでは、ニュートロンジャマーキャンセラーはフューリーの技術ということになっている)。
名台詞
- 「あらあら、(主人公機名)がここにいるなんて、聞いていませんでしたわよ。ちょっと保険をかけておいただけなのに、こんなに事を大きくするなんて。あのアズラエルって坊やといい、先ほどのクルーゼといい…地球人はよほど滅亡したがってるのかしら」
- 中盤で初登場した時の台詞。
- 「あはははは、天国も地獄も興味がないわ! 死ぬ瞬間こそもっとも華やかに!」
- 主人公達との決戦に挑む際の台詞。彼女が求めるのは、主人公と戦う事だった。
- 「ジュア=ム、愚かな…可哀想な子。待ってなさい。ヴォーダへの道のり、せめて寂しくないようにしてあげる!」
- 第51話でのジュア=ム死亡時の台詞。
- 「あら? ふふ、ご冗談を。せっかく最高の散り方ができそうですのに」
- 皇女シャナ=ミアから脱出するように言われ、拒否した際の台詞。フー=ルーが出した答えは「一人の騎士」として華やかに散る事であった…。
- 「ごめんなさいね、実験体のお嬢ちゃん。ひどい目に合わせて…だ、だけどもう、あなた達は…私なんかより、ずっと強い…」
- 第51話カルヴィナ編にて。フー=ルーはカティア達に対して罪悪感を感じていたことが伺え、同時に精神的に成長を遂げた彼女達を「自分より強い」と認めた。
- 「あははははは、さらば、全ての愛すべき敵よ!」
- フー=ルーの最期の台詞。フューリーの女騎士は敵に敗北しながらも心底満足し、爆散するラフトクランズと共にヴォーダの闇へと還って逝った。死の恐怖に怯えながら見苦しく死んだジュア=ムとはまさに対照的な散り様である。