ミョルニア

2013年1月10日 (木) 23:46時点におけるRaigaku (トーク | 投稿記録)による版

ミョルニア(Mjollnir)

知能を有し、他のフェストゥムを束ねる司令塔の役割を果たすマスター型と呼ばれるフェストゥムの一体。一騎の母である真壁紅音と融合しており、普段は彼女の姿をしている。
戦闘時にはイドゥン同様スフィンクス型となるが、彼女は巨大な女性の姿をしており、また金色ではなく赤である。同化後は日野洋治に匿われる形で人類軍に潜伏しており、彼の部下として振る舞っている。
もう一体のマスター型であるイドゥンと異なり、人類との共存の道を模索している。

本来フェストゥムはマスター型といえどもミールの意によって動く端末であり、最初はミョルニアもそうだったのだが、紅音を同化したことで10年をかけて自我を形成し、本来の一人称である「我々」と区別し、「自分自身」を示す「私」を使い始めるようになっている。また日野洋治らとの接触により、「情報」に加えて「発展」の概念を得た。
彼女だけが明確な個我を持っているのは、同化した紅音が自らそれを望み、また彼女がフェストゥムという存在を理解していたことにより、フェストゥムの因子がその意思と共存を望む思考に共鳴、10年をかけて一つの場を作り上げたことによるものである。

モルドヴァ基地の壊滅に際し、「上司」の洋治からマークザインを一騎に渡すよう求められ、彼の危機に駆け付けて機体を渡している。

蒼穹作戦の直前には竜宮島に現れ、襲撃して来たフェストゥムを撃破した後自身のコアの危機、それを助ければ共存のためのデータの会得と拉致された皆城総士の奪還が可能である事をアルヴィスに伝え、希望を齎した。その際彼女が渡した一部のデータから同化現象を解除する薬品が作られている。

なお、「ミョルニア」という名は原作の作中では一度も呼ばれていない。これはTVアニメのエンディングロールにキャスト名が必要だったために便宜的に付けられたものである。彼女自身は自分の名前という概念をもっておらず、アルヴィスの人間たちはミョルニアのことを「真壁紅音」と呼んでいた。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦K
ほぼ原作通りの行動を取る。ファフナールートでの史彦との会話は必見。わざわざこの時の為だけに笑顔になった顔グラが用意されている(原作ではこの時ミョルニアの表情は分からないようになっていた)。

人間関係

真壁紅音
同化した人物。彼女の存在がフェストゥムの存在定義を変えて行く。
イドゥン
同じマスター型だが、彼とは異なり人類とフェストゥムは共存出来ると考えている。
日野洋治
モルドヴァに潜入した際の「上司」。
真壁一騎
同化した紅音の息子。彼にマークザインを渡す。また、翔子自爆後の戦いで窮地に陥った彼をフェストゥムの姿で援護している。
真壁史彦
紅音の夫。アルヴィスでの対面時はミョルニアとしてのものだったが…。

名台詞

「では我々は、私をも行動させる…」
人類軍基地にて。人の姿をしてはいるが、ミールの意志を受けて動く端末に過ぎないため、人間味は全く感じられない。この時点では…。
「私は日野洋治によって、お前と言うアルヴィスの子にこの機体を託す。…乗れ。私はいなくなる」
一騎にマークザインを渡した時の台詞。僅かだが自我の発言が見られる。
「そう。私は真壁紅音の意志を継ぐ者として、今ここにいる」
アルヴィスにて。ミョルニアがただのフェストゥムではなくなり、自我を持ったことが表れている。
「もはや我々はミールにとって滅ぼすべき対象でしかない。我々は存在し続けるため、ミールと戦わねばならない…」
甲洋を迎えに来た際の台詞。存在する事に耐えられなくなったイドゥンとは全く違った道を歩んでいる。
「それが最適の方法だったからだ。いや、お前に会いたかったからかも知れない…」
史彦に「なぜ我々と接触するのに、紅音の名前を使った?」と問われての回答。そして…。
「そう。お前に伝えたかったからだ。…ありがとう、史彦。一騎を育ててくれて…
甲洋を連れてアルヴィスを去る際の台詞。紅音の意志なのだろうか…?

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