ブラスター化(Making to Blaster)とは、『宇宙の騎士テッカマンブレード』に登場する用語。
概要
「不完全なテッカマン」であるため、変身の度に肉体の組織崩壊が進むDボゥイを救う方法を模索していたフリーマンが、テックシステムの研究により発見したテッカマンの更なる進化を遂げた形態を指す。
テッカマンは戦う環境などに応じて進化するシステムを備えており、時期と要因が揃った時にテッカマンは新たな段階を迎える。本来は時が来れば自然と自らの肉体をより高度なものへと進化させるのだが、テッククリスタルに人工的なエネルギーを与え増幅させ、進化の促進を促すという人為的な方法でも可能であり、これをブラスターテッカマンと称する。
ブラスター化することにより全ての能力が飛躍的に上昇し、スピードはテッカマンでさえも捕らえきれないほどの速さとなり、通常のテッカマンのボルテッカを至近距離から食らっても無傷でいられるほどの装甲となる。そしてボルテッカを全方位に放つことができるようになり、その威力は以前とは比較にならないほど強力になる。
フリーマンは研究の結果、テッカマンブレードはラダムテッカマン達という強敵と戦い続けて既に進化すべき状況になっていたが、進化のステップがラダム側の想定以上だった(加えて彼は不完全なテッカマンである)ことに加え、その状態でテックセットし続けたために肉体の組織崩壊を起こしているという結論に達する。しかし最適の時期を待たずに人為的なブラスター化を行うと、反動で肉体的負担は爆発的に増大することも発見しており、Dボゥイについては組織崩壊を抑えることはできるが、肉体の負担増によりブラスター化後の余命はシミュレーターの計算上では3ヶ月と宣告された。
実際は負荷が脳神経核に集中することにより、寿命が短くなるといった事態は避けられたものの、Dボゥイの記憶の喪失と混乱を起こした。また、テッカマンエビルがブラスター化した際は過剰な進化に肉体が耐え切れず、テッカマンオメガが危惧していたように肉体の組織崩壊を引き起こした。
これらの弊害は両方とも「進化のタイミングを待たずに無理矢理ブラスター化した」ことが原因であり、自然なものであれば本来発生しない。
SRWにおいて
スーパーロボット大戦J、スーパーロボット大戦Wにおいて、Dボゥイ専用の特殊技能として登場。ちなみにシンヤも持つが、イベントで使われるのみ。
気力130以上で発動し、格闘、射撃、防御、技量、命中、回避が+10。機体がブラスターテッカマンブレードに変化する。実は何気に「J」で登場する敵版ブレードも持っていたりする(ただし、実際に発動はしない)。
なお『W』ではブラスター化を得ると逆に発動前の能力値が10下がってしまう(厳密には第1部の時と同じになる)。
Jでは相羽ミユキの命を救うのにブラスター化の応用技術が使われた。この件についてゲーム中では何も言われていないが、Dボゥイやシンヤの事を考えるとミユキにも何らかの重大な負担がかかっている可能性も考えられる。「応用」なので、逆の可能性もあるにはあるが、Jではブラスター化の反動についてはミユキ回復後のDボゥイの記憶喪失まで判明していなかったため、反動がわかっていない内から「応用」してしまっている事になる。
Wではブラスター化の反動による負担がDボゥイの脳だけでなく身体を蝕み、フリーマンの見解通り余命が残り数ヶ月という事態となった。原作同様、最終的に記憶を失うが、仲間の呼び掛けとペガスが破壊された後に「奇跡の復活」を遂げ、シンヤが死の間際に託したクリスタルによって再フォーマットによって組織崩壊は抑制した。
余談
- 『宇宙の騎士テッカマンブレードII』に登場したテッカマンデッドは敵の状態で登場する時のみ、ブラスターテッカマンと同等の能力を持つテッカマンという事になっている。ゲーム中でも実際、仲間になった後は能力が-10されている。
関連用語
- ブラスターテッカマンブレード
- テッカマンブレードがブラスター化した姿。
- ブラスターテッカマンエビル
- テッカマンエビルがブラスター化した姿。