- 外国語表記:ND-001 NADESICO
- 登場作品:機動戦艦ナデシコ
- 分類:ナデシコ級一番艦
- 形式番号:ND-001
- 全長:298m
- 全高:106.8m
- 全幅:148m
- 重量:37530t
- 収容人員:214名
- 動力:相転移エンジン2基、核パルスエンジン4基搭載(Yユニット装備前)
- 搭乗員:
- ミスマル・ユリカ【艦長】
- アオイ・ジュン【副長】
- ホシノ・ルリ【オペレーター】
- ハルカ・ミナト【操舵士】
- メグミ・レイナード【通信士】
- プロスペクター【会計・監査役】
- ゴート・ホーリー【戦闘指揮】
- エリナ・キンジョウ・ウォン【副操舵士】
- イネス・フレサンジュ【医療・科学担当】
- ウリバタケ・セイヤ【整備班班長】
概要
民間企業であるネルガル重工が計画した、火星奪還作戦「スキャパレリプロジェクト」のために建造した戦艦の一番艦。
後継艦であるナデシコB、ナデシコCがと命名され"ナデシコ級第2世代型宇宙戦艦"として設計されたため、本艦はナデシコA、本艦を含めたナデシコ級は"第1世代型ナデシコ級戦艦"と呼ばれる。
ネルガル重工が火星で発見した相転移エンジンを搭載している。相転移エンジンはインフレーション理論で説明される真空の相転移を利用し、真空の空間をエネルギー準位の高い状態から、低い状態へ相転移させる事でエネルギーを取り出す。また、同艦はAIである「オモイカネ(思兼)」によって管理が自動化されていて、通常の航行は艦橋の数人で対応できる。当時の地球の戦艦で初めて、唯一木連の機体に対抗できる重力波砲の「グラビティブラスト」と、強力な防御障壁である「ディストーションフィールド」を装備した艦である。また、途中から月で大破した後継艦の武装を無理矢理装備してナデシコ・Yユニットとなり、相転移砲まで撃てるようになる。
最後はボソンジャンプの演算ユニットを誰の手にも渡らないようにするために、ブリッジを切り離して演算ユニットごと人の手が届かない場所へボソンジャンプされる。
登場作品と操縦者
参戦し始めた当時は戦力として計上できる稀な戦艦の一つであった。ナデシコ・Yユニットに乗り換え後は更に火力が上昇する。だが、エネルギーを消費しない武装がミサイルしかない上、ディストーションフィールドもあるため、ENをバカ喰いするのが悩みのタネ。またパイロットが命中系・戦闘系の精神を一切持たなかったり、習得が終盤というケースもあった。一部作品ではサブパイロットが5人の場合があり、その際は精神タンクとして頼りになる。さすがに演算ユニットごとの廃棄は再現されず、原作シナリオ終了後も最終話まで使用できる。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦IMPACT
- 初めて声がついた。ユリカを別のユニットに乗り換えさせることでルリを艦長にできる。ミサイルがP兵器になったのでユリカの統率を活かし易い。精神コマンドは5人分が使えるが、必中・集中・熱血・魂やそれらの複合精神を誰も持っていないのは前作『A』と同じで、ボス戦はもとより、マップ兵器を撃つのに最適なポジションに配置しても、思いのほかダメージを与えられず難儀する。
- サブパイロットの乗り換えが可能だが、途中までは戦艦が強制出撃扱いなので面子が固定されてしまう。第3部の途中からは選択出撃が可能になるので、強制出撃では外されるプロスペクターを使うことができる。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 初登場作品。鬼のような性能のディストーションフィールドを装備している。だが、攻撃を受けると絶対発動し、さらにはグラビティブラストの消費ENも尋常ではないので、下手をすればすぐにエネルギーが0になる。少しでも消費エネルギーを減らしたいならプロペラントタンクSを使用するかジャマーの装備が必須である。
- 火力は高いが、ユリカが命中や攻撃力を上げる精神コマンドを覚えないので、安定性には欠ける。といっても、援護や信頼補正でどちらもカバー可能。ルリを艦長にすることはできないが、ランダムでカットインが入る。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- かなり気合の入ったカットインが見られる。ユリカに必中が追加され、愛の効果も戦闘向けになったことによって安定性が増した。
- スーパーロボット大戦R
- 相転移エンジン搭載という設定に則りEN回復が付加された。さらに、ユリカが愛(複合系)を修得するので、本機の火力を活かしやすくなった。
- スーパーロボット大戦J
- ユリカとルリの乗り変えが可能。ミサイルがP兵器に、精神コマンドがクルー5人分に増えたためかなり強く、今作における最強戦艦と呼ぶに相応しい性能。同じくサブパイロットがいた『IMPACT』のときと違い、必中や熱血も使えるようになっている。
- なお、今作の敵AIの思考ルーチンには「命中率0%スルー」があるので必然的によく狙われるため、反撃だけでも撃墜数を稼ぐことができる。
- スーパーロボット大戦W
- 第1部のみ登場。第1部のEDによるとヴェルターの旗艦という扱い。原作シナリオ終了後にYユニットを演算ユニットごと木星の海に沈めてしまうので最終話では素のナデシコに戻っている。最後は味方を援護すべくゾヌーダに接近し、物質昇華されて撃沈する。第2部では劇場版ユリカが艦長を務めるYユニット装備型が終盤に参戦する。ユリカとルリの艦長乗り換えを撤廃するなどの仕様変更のせいか、『J』と比べると使い勝手は落ちる。
- ちなみに第2部登場のナデシコはユリカが「自分が乗る艦だから、ナデシコで」という主張により、ユーチャリスを強引に改装したという設定。性能は第1部と変わらず。
- スーパーロボット大戦BX
- 母艦ユニットでは初めて、パッケージイラストを飾る。
- 序盤からBXの母艦として登場。ディストーションフィールドに加えてユリカがIFS持ちになっているのと、不屈バグのおかげで戦艦では随一の防御力を誇るが、素の装甲はそんなに高くないので袋叩きにならないよう注意。グラビティブラストはMAP兵器版が幅1マスと大幅に弱体化したため、殲滅力はダウンしている。
- 第12話「それぞれの決意」ではシナリオの都合で一時ルリがメインとなるが、反撃不能で戦闘デモはOFF固定。それどころかルリがIFS以外のスキルを何も持っていないため援護防御すら不可能なので、せいぜい味方機の運搬ぐらいしかできない。
- グラビティブラスト使用時に艦内のカットインが入るが、シナリオ上抜けているメンバーが居るマップではきちんとそのメンバーが居ないという芸の細かさ。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 今作ではメガノイドと木星蜥蜴に侵略された火星から人々を救出するために、オーブの民間企業で建造されており、ウズミ・ナラ・アスハもそれに関わっていた。
- 第28話「「男らしく」でいこう!」にて、ウズミが犠牲になる事によって地球から脱出したアークエンジェル隊と共闘して自軍に参加することとなる。
- Cosmic Chronicle第8章「世界の歪み」では、佐世保に寄港していたナデシコがアロウズに接収されそうになり、それを阻止するために味方であるプトレマイオス2および黒の騎士団が佐世保に襲撃を掛けた。そして、ナデシコクルーが彼等に呼応した結果、見事奪還に成功する。
装備・機能
武装・必殺武器
- グラビティブラスト
- 相転移エンジンから得られるエネルギーを重力波に変換して敵に叩きつける。
- 本機の主砲だがSRW参戦当初は燃費が悪く、EN回復が実装されるようになるまではすぐガス欠になってしまう事も多かった。MAP兵器版も標準装備されているが、序盤は必要気力の関係で撃ちたい時に撃てない事もあるので注意。
- ミサイル
- 発射口は艦体両翼の先端部にあるが、参戦初期のシリーズではちゃんと再現されていないこともあった。本機には戦艦系ユニットに付き物の機銃系の武器が無いので、これがP武器となっていることもある。装弾数の多い実弾兵器のため、雑魚戦でENを温存させたい場合はこれで乗り切るといい。
- レーザー砲
- 艦体先端部に2門装備。『IMPACT』で実装。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- 2L(LL)
カスタムボーナス
- 『EWAC』の効果+15%
- A PORTABLE
機体BGM
対決・名場面
- 「『運命の選択』みたいな」
- 第6話より。火星の避難民救助にやってきたナデシコだったが、木星蜥蜴の艦隊に囲まれピンチに陥る。ディストーションフィールドを張ろうにも艦の真下には避難民の地下シェルターが。自分たちの手で避難民達を潰してしまう事に躊躇するユリカだが、イネスや他の避難民に促され、彼女は艦長としての決断を下す…。
関連機体
- エステバリス
- 艦載機。6機を収容している。
- ひなぎく
- 艦底部に搭載した強襲揚陸艦。SRWでは『W』にてアイコンのみ登場。原作でも戦闘には使用されていない。
- コスモス、カキツバタ、シャクヤク
- それぞれ(第1世代型)ナデシコ級2、3、4番艦。戦闘可能なユニットとしての登場はないが、イベントとして出てくることがある。
- ナデシコ・Yユニット
- 強化ユニットである「Yユニット」を装備した形態。
- ナデシコB
- 後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦。
- ナデシコC
- 後継艦である第2世代型ナデシコ級戦艦の最新鋭艦。
- ヤマト=ナデシコ
- 漫画版『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコが強化ユニットである「ヤマトユニット」を装備した形態。
- カグヤ
- 漫画版『遊撃宇宙戦艦ナデシコ』に登場する戦艦。ナデシコのプロトタイプを改修したもの。艦長はカグヤ・オニキリマル。
余談
商品情報