アリエイル・オーグ

2012年12月1日 (土) 18:16時点における180.26.106.140 (トーク)による版 (→‎戦闘台詞)

アリエイル・オーグ(Arriere Ogre)

自らのことをあまり語ろうとしない謎の雰囲気を持つ褐色肌の美女。左右に輪っかが付いたような髪型(式部雅人いわくワッカヘア)が特徴的である。その正体はオヅヌ博士の研究「プロジェクト・イデアランツ」により誕生した理想種「イデアラント」の実用試験体の一人であり、正式名は試験体番号01。寿命は誕生から3年しかなく、生まれたのは一年戦争末期頃であるため、終盤(ステージ9)になると肉体維持期間の限界を迎えつつあり体調不良が始まる。

感情調整は試験体番号00であるドゥバンよりも完成度が高く、ドゥバンが月面研究施設を爆破して逃亡した際に死んだオヅヌ博士が言い残したドゥバン抹殺の使命を忠実に果たす為に、未完成のフリッケライ・ガイストに搭乗してドゥバンを追いかけていた。

ア・バオア・クー内部にいたドゥバンと戦闘するも返り討ちに遭い、追い詰められたところをプリベンターに助けられ、戦闘後に消息を絶ったドゥバンを追うためにプリベンターの一員として彼らと行動を共にすることになる。

プリベンターの一員になった当初の目的が、人類全体を統治することを企んでいるドゥバンを追跡して抹殺するという使命(オヅヌ博士の遺言)であったが、プリベンターの仲間達と行動を共にするうちに感情に変化が起こり(脳の検査でも、当初は人間とは異なる脳の活動だったが、仲間と触れ合ううちに人間らしい活動になったという検査結果が出ている)、最終的にはドゥバンを倒すのではなく救う事を決意していた。

登場作品と役柄

単独作品

リアルロボットレジメント
本作のオリジナル主人公。

OGシリーズ

第2次スーパーロボット大戦OG

人間関係

オヅヌ博士
アリエイルとドゥバンの創造主。物語が開始する以前に死亡している。
ドゥバン・オーグ
もう一人のイデアラント試験体。序盤から敵対する

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

デュオ・マックスウェル
髪形からアリエイルを輪っかねーちゃんと呼んでいる。
ライゾウ・カッシュ
アリエイルと直接は関係ないが、オヅヌ博士とは宇宙時代の危機管理対策を練るプロジェクトの元同志。プロジェクトを去った後、その理念の延長線上で地球再生による平和で解決しようとアルティメットガンダムを作った。

スーパー系

破嵐万丈
アリエイルが普通の人間ではないことをいち早く看破していた。また父の破嵐創造はオヅヌ博士やライゾウ・カッシュ博士の元同志。プロジェクトを去った後、オヅヌ博士がイデアラントを作ったのと同じ理由で、スーパー人間であるメガノイドを作ったという設定。

リアル系

名台詞

戦闘台詞

「いけないっ!」
『リアルロボットレジメント』でローラーダッシュ(フリッケライ・ガイストのクイックエスケープ)をした時のセリフ。
プレイヤー操作時は「いけない!いけない!いけない!」としばしば連呼することに…。耳によく残る。
「システム・オーバーロード! エネルギー解放!」
U.N.N(フリッケライ・ガイストのスペシャルアタック)使用時のセリフ。

リアルロボットレジメント

「人間が必要か不必要か…それは地球自身が決めることです。…それは人間が決めるべき…いえ、決めてはならない…!」
ステージ7(後半ルート選択・極東)、地球を救うためにデビルガンダムを利用して人類を抹殺しようとした東方不敗を強く否定した時の台詞。いままで感情を表に出すことがなかったアリエイルのこの反応に仲間が驚いている。
(私…変わってきている…? いいえ、私も、彼も…変わらない、…変わらない)
ドゥバンの介入による事象の収束が始まっていることを感じとり考えてる最中に声をかけられ、やる気のある返答をして京四郎に珍しいと揶揄されて。まだ自分の変化には気付いていない。
「所詮、人工知能は人工知能。脳の働きも、電気信号の集合体とはいえ…自然が育んだ、人間の心の足元にも及びません」
ステージ8(後半ルート選択・極東)エリア1、人工知能を搭載した量産型グレートマジンガー軍団を倒した時の台詞。
(この人たちは…こんな異世界に飛ばされても、自分たちの使命と、仲間を思いやる心を忘れない…それを支えるのは、自分自身を信じる心の力…)
(人は自分の手で、自分たちの未来を切り開く…)
ステージ8(後半ルート選択・極東)エリア3、ムゲ宇宙で仲間たちの言葉を聞いて。
(あなたは教えてくれているから…アレス・ガイストの…ドゥバン、あなたのいる場所を!)
「システム・オーバーロード! エネルギー解放! フリッケライ、私たちを導いて」
「あの人のいる宇宙へ…あの人のいる時代へ…あの人の所へ!!」
ステージ8(後半ルート選択・極東)エリア3クリア後、味方・敵ともに協力して各機最大出力にして、フリッケライ・ガイストのエネルギー制御機能と空間転移機能で各機が持つエネルギーを使用してムゲ宇宙から脱出するシーン。アレス・ガイストを感じ取って目印にしたことで月面のフォン・ブラウン市へと転移した。
「パプテマス=シロッコ! あなたは間違っています! 人は支配されるものではありません! それが…その考えこそが、人を、生命を歪ませるのです!」
ステージ8(後半ルート選択・キリマンジャロ)、シロッコに対して。
「わ…私は…ただ、博士の命令を…研究施設が破壊される中、オヅヌ博士が最後に私に伝えた使命…ドゥバンを…抹殺するために…」
「本…心…? 私はドゥバンよりも感情調整が完成されていて…目的達成のために…情報の集まる、プリベンターに接触して…」
「そ…それは…でも、感情調整機能すら失えば…私は…どうなって…」
「あの…私は…ドゥバンを……」
「自分に…素直に…?」
「みなさん……。わかりました。私は彼を…ドゥバンを救います!」
仲間からの問いかけに理性的な返答をしつつも戸惑いを感じ、自分の中に芽生えていた感情を認識する。
「…ありがとうございます…私に残された時間…全てを引き換えにしても、あの人を…」
(ドゥバン…あなたもこの人たちと交われば…わかってくれると信じたい…。せめて残された時間だけでも、二人で…)
デビルガンダムも撃破して待ち受けるのはドゥバンのみという状態での会話。
「ドゥバン! もういいでしょう。あなたも気付いているはず…私たちは…私たちには、人類を支配などできないのです!」
「長く生きることが、あなたの生きる目的なのですか!? 命を操り支配することが、あなたの生きる理由なのですか!?」
「私は人間の中で生きることで知りました…命は…生まれた理由に縛られてはいけないのです。命は、生きることに燃やされるべきなのです!」
「名機、ゲシュペンスト…その中でも、欠陥機と言われたMK-IIIのパーツから組んだこの機体…」
「あなたが未完成と呼ぶフリッケライが、なぜここまで戦えたのか…わからないのですか?ドゥバン…!」
終盤でドゥバンを説得したときの台詞。
「…ここは、荒廃してしまった地球で、命あふれる場所…あの爆発の中での空間転移で、なぜここへ導かれたのか…」
「コアユニットの他は原型をとどめられなかったほどの無理な転移で、導かれたこの場所…。それに、肉体の変調が…おさまっている…?」
「もし、許されるのならば…地球が、私たちが生きることを受け入れてくれたと…信じたい」
「私たちの肉体が、いつまで維持できるかはわかりません。ですが、その日が来るまでは…ここで、人類の来し方行く末を、見守りつづけましょう」
「私に生命のあり方を教えてくれた、すばらしい人たちを……しっかりして、ドゥバン」
EDより。月面での最終決戦でアレス・ガイストに特攻して生死不明になっていたが、フリッケライ・ガイストの空間転移能力により地球へと転移して無事に生還した。最後の台詞から判断すると、ドゥバンもアリエイルと共に生存していると思われる。

余談

アリエイルの声優を演じていた小林由美子氏はスパロボαとOGでリョウト・ヒカワの役も担当していた。
また、一部のプレイヤーからは専用機の由来である『継ぎ接ぎ』繋がりで、同じく『継ぎ接ぎ』の名を意味する機体に搭乗しているオウカ・ナギサとの関連性が指摘されている。
ちなみにリアルロボットレジメントとは直接関連は無いが、「寿命が3年の人造人間」である点でスパロボDに登場するグラキエースと共通している。ちなみにこの両者は『第2次スーパーロボット大戦OG』に登場予定。 名前は役小角(えんのおづぬ)が使役していたと伝えられる二匹の鬼神のうち、「後鬼」からとられている。Arriereとはフランス語で「後ろ」、Ogreは英語でならオーガすなわち「鬼」をそれぞれ意味する。