エ=セルダ・シューン

2016年7月11日 (月) 07:31時点におけるおっとー (トーク | 投稿記録)による版 (→‎概要)

概要

フューリーの騎士団の中でも、皇族の親衛隊である「禁士」の長を務める人物。騎士の一人であるアル=ヴァン・ランクスの武技の師でもあったが、フューリーに関する事実を地球に明かし、共存の道を模索するためラースエイレムキャンセラーを搭載した特別な機体を奪取、サイトロン・コントロールの実験台となっていた三人少女を救出してガウ・ラ=フューリアを脱走した。

しかし、追っ手との戦いの中で傷を負い、アル=ヴァンの攻撃が致命傷となって戦死。奪取した機体はカティア達がどうにかコントロール、地球圏にたどり着いて戦いに身を投じることになる。

初登場となる『J』では名前のみの言及だったが、『ムーン・デュエラーズ』で本人が登場。「セルドア・シウン」という偽名でアシュアリー・クロイツェルに入り込んでベルゼルートの開発に関わっていた。 後にフューリーから「玉座機」という特別な機体であるグランティードを奪取して逃亡したが、アル=ヴァンではなく、諜士の長であるカロ=ラン・ヴイの攻撃で致命傷を負いながらも離脱。壊滅したアシュアリー・クロイツェルからカティアとメルアを救出、息子であるトーヤのもとへグランティードを到達させることに成功。

だが、直後にゾヴォークの機体を率いるソ=デス・ズォーの襲撃を受け、これを退けるも力尽き死亡した。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
本人は登場せず、アル=ヴァンなどからその名と存在が語られるのみ。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
実質的な初登場作品。パイロットとして操作できるのはノーマルモードはプロローグと地上ルート第2話、ビギナーズモードは第1話のみだが、近衛の長だけあってその実力は本物。プロローグでは最初から気力120なので、少し戦闘していればすぐオルゴン・クラウドが発動する。
外見や性格、言動などは今回で初公開となった。なお、既に致命傷を負っているため、戦闘中の顔グラは流血している。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

命中・回避・技量に優れるスピード型。乗っているのがスーパー系のグランティードなので生かしにくい。

精神コマンド

OGMD
不屈加速必中気迫熱血信念(ツイン)
実に騎士らしいラインナップ。ビギナーモードのみ、気迫と熱血を習得済み(レベルを上げれば他のモードでも習得できるだろうが、レベル30から5レベルあげるのは現実的な話ではない)。「気迫」を使えばいきなりオルゴン・クラウドを発動できるので、まずはこれで身の安全を図ろう。
なお息子のトーヤは前3つの覚える順番が違うのと「気迫」が「気合」になっているが、実質ラインナップが同じなのは流石親子と言うべきか。

特殊技能(特殊スキル)

OGMD
カウンターL8、底力L6、援護防御L2、連続攻撃L4
どちらかというと防御的な構成。高い回避のおかげで「底力」が発動すれば割とよけてくれる。ちなみにこちらの構成もトーヤとほぼ同じで、連続攻撃の有無が違い。

エースボーナス

カウンターが必ず発生する
この二人と同じボーナス。ただエ=セルダが強くてこのボーナスが無くともカウンターが発生しやすいので、ありがたみは正直薄い。

パイロットBGM

「The knights of the Fury」

人間関係

紫雲統夜/トーヤ・シウン
息子。フューリーに関する事実は教えておらず、最後まで再会することもなかったが、『OGMD』では再会が実現。
カティア・グリニャールフェステニア・ミューズメルア・メルナ・メイア
サイトロン・コントロールの実験体だった彼女らを救出した。『OGMD』では「セルドア」の名前で覚えられており、救出できたのはカティアとメルアだけだった(なお、テニアはカルヴィナと行動している)。
カルヴィナ・クーランジュ
『OGMD』では彼女とも交流があった。
ユズキ=シウン
妻。
アル=ヴァン・ランクス
弟子。『J』では彼に引導を渡されている。
カロ=ラン・ヴイ
諜士長。アル=ヴァンと戦闘後、彼に背後から撃たれる。
ソ=デス・ズォー
諜士。彼との戦闘を繰り返した事で命を落とす事になる。
フランツ・ツェッペリン
『J』での知人。

名台詞

「無論だ。彼らへの手土産として、これ以上の物はない」
「道を譲れ、アル=ヴァン。私は、本気だ!」
プロローグにて、アル=ヴァンとの問答の締め。
「……真理かも……知れんな。人は……逆境に瀕してこそ……本性が現れる」
同じくプロローグにて、背後からの不意打ちという騎士にあるまじき行為に憤慨するアル=ヴァンに対し、「騎士は敗れる時になって初めて敵を卑怯卑劣と罵る」と嘯くカロ=ランの言葉に対して。
実際スパロボ参戦作品に限らず創作物において、普段は大物ぶっていてもいざ自分が危機的状況に陥ると狭量さや幼稚さ、傲慢さを露呈する敵キャラはので尤もな発言である。
「疾く行け、グランティード! 今は我が剣となりて…!」
「トーヤ……父の戦い、最期まで見届けよ……」
第2話「父と子、そして宿命」での戦闘台詞の一つ。息子に皇家の剣を、そしてフューリーの未来を託す為に父は戦う……最早避けられぬ「死」が迫りつつある事を自覚しつつも、最後の命の炎を燃やして。
「なあ……トーヤ……お前が……生まれた日のこと……お前を……初めて抱き上げた時の、あの重み……産声……今でも……よく覚えて……いるよ……あんな……小さ……な……」
同じく第2話にて敵を退けた直後。真実も、我が子が生まれた時の喜びも語る間もなく、フューリーの英雄は息子の目の前でその激動の人生に幕を下ろした……。