ATM-09-DD バーグラリードッグ
- 登場作品:ボトムズシリーズ
- 分類:ミッド級アーマード・トルーパー(スコープドッグ)
- 型式番号:ATM-09-DD
- 所属:ギルガメス連合軍
- 主なパイロット:キリコ・キュービィー
- メカニックデザイン:大河原邦男
脚部に不整地走破用のソリ型駆動ユニット「トランプルリガー」を、左肩部に長距離砲「ドロッパーズフォールディングガン」を装備している。さらに各部にミサイルランチャーやガトリングガンを搭載しているなど、前方及び上方への攻撃能力に特化させた強襲仕様の設計が施されている。見た目はスコープドッグ・レッドショルダーカスタムを彷彿とさせる。
そのピーキーな設計コンセプト故か扱いが難しく、ギルガメス軍では正式採用はされていない。
バリエーション
- バーグラリードッグ(黒い稲妻旅団仕様)
- 『孤影再び』に登場。頭部アンテナが稲妻を模している他、トランプルリガーの形状が異なっている。
登場作品と操縦者
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。マーティアル教団総本山にフィアナ奪還に赴くキリコの為にゴウト等が用意した。各種武装の追加で継戦能力が上がり、全体攻撃も2種類もある。
- 換装パーツ名は「強襲仕様」。そのため運動性も移動力も素のスコープドッグより上で陸の地形適応もS。事実上前作までのRSCの上位互換的な形態になっている。
- 第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
- ダブル・ヘビィマシンガンが追加された。最速での登場は宗介救出ルート第18話「孤影」。つまり、黒い稲妻旅団が初戦の相手となる。原作を知らないと多勢に無勢にも程があるという状況(それでも原作より少ない)から始まり、あっという前に弾切れになってしまうので、そこは注意。性能は申し分なしで、ミスリルルート第38話「幻影」でアサルト・コンバットの攻撃力が増加する事もあり、終盤戦までかなり長く使っていける。
- 黒い稲妻旅団仕様の機体は、宗助救出ルート18話のみ敵として登場。性能は高くないので、AGのエーストークを見るために撃墜数を稼がせてやってもいい。
装備・機能
武装・必殺武器
武装
- アームパンチ
- カートリッジ式の炸薬で腕を高速伸縮させ、パンチの威力を高める固定兵装。
- ヘヴィマシンガン
- スコープドッグの標準的携帯火器。液体火薬を使用した30mm機銃弾が120発装填され、連射および単射が可能。オプションとしてグレネードランチャーが装備出来る。
- 7連装ミサイルポッド
- ランドセル右部に搭載。
- 3連装SMMランチャー
- 右腰部に搭載。
- ガトリングガン
- 左腰部に搭載。
- ドロッパーズフォールディングガン
- ランドセル左部に搭載されている展開式のロングレンジキャノン砲。
- 取り外しが出来るらしく、『孤影再び』では装備していない機体も見られた。
オプション装備
- ヘヴィマシンガン改
- ヘヴィマシンガンのカスタムタイプ。銃身の短縮とストックの省略が施されたショートバレル型。
必殺技
- ダブル・ヘヴィマシンガン
- 天獄篇で追加された武装で『孤影再び』でのヘヴィマシンガン、ヘヴィマシンガン改の両手持ちを再現している。
- アサルト・コンバット
- 全武装を使用した強襲攻撃パターン。バーグラリーの場合、マシンガンで牽制しつつ突撃→スモークディスチャージャーとガトリングで離れつつ視界をかく乱→崖の上からマシンガンと7連装ミサイルポッドで追撃→その隙に崖から降りて3連装SMMランチャー発射後マシンガンとフォールディングガンで追撃しつつ接近し走り去る。トドメ演出の場合は武装をパージしてつかみかかりトランプルリガーを展開して押し込みながらガトリングでさらに追撃→崖にたたきつける→キリコがコクピットから出てきてアーマーマグナムでトドメ。
移動タイプ
サイズ
- S
カスタムボーナス
- 移動力+1、全ての武器のCRT+30
- 第3次Z
機体BGM
- 「炎のさだめ」
対決・名場面
- アレギウムの赫い霍乱(あかいかくらん)
- フィアナ奪還のためマーティアルの聖地に単機で殴り込みを行う。マーティアルの防衛部隊を突破し再びテイタニアと対峙するキリコ。だが、補助脳を起動したテイタニアに圧倒されてしまう。しかし、満身創痍の薄れゆく意識の中放たれた銃弾は「偶然」にも補助脳を破壊し、「秩序の盾」であるテイタニアが敗北した。「赤い耐圧服を着た一人のAT乗り」により起こされたこの一件でマーティアルの権威は地に落ちることになった。
- なお「霍乱」とは中国医学における病名の一種で、下痢や嘔吐を伴う病気(コレラや食中毒など)の総称とされている。大規模病災の如く多大な犠牲をもたらしたキリコを「神の権威など全く通用しない病禍」に例えたのだろう。
関連機体
- スコープドッグ
- 原型機。
余談
- 一部PS用ゲームソフトにも本機体が登場しているが、そこでは舞台となる時代は『赫奕たる異端』以降ではなくTVシリーズ基準のものとなっており、その事を考えると本機体はTVシリーズの時代から既に構想が存在していた事となる。
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