当記事では補足も兼ねて、ガンダムAGE-1についても記述する。
AGE-1G ガンダムAGE-1 グランサ(GUNDAM AGE-1 GLANSA)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 分類:モビルスーツ(ガンダムタイプ)
- 型式番号:AGE-1G
- 全高:18.0m
- 重量:93.1t
- 主動力:プラズマ圧縮炉
- 開発者:フリット・アスノ
- 所属:地球連邦軍(ディーヴァ所属)
- 主なパイロット:フリット・アスノ
- メカニックデザイン:海老川兼武
三世代編に登場。アセム編から運用されているガンダムAGE-1 フラットを改修し、増加装甲を施した機体(いわゆるフルアーマー形態)。
攻撃力と防御力の強化に重点を置いており、それをカバーするだけの機動力も有する。装甲はパージも可能。
ルナベース奪還戦およびラ・グラミス攻防戦において投入され、フリットの高い戦闘技量と相まり、ロールアウトから既に半世紀近く経っているにも関わらず、目立った損傷もなく終戦まで戦い抜いた。
背部にグラストロランチャーを装備した形態は『ガンダムAGE-1 フルグランサ』と呼ばれている(小説版では最初からグラストロランチャーを装備しており、終始グランサのまま呼ばれている)。
終戦後に建造された「ガンダム記念館」では、AGEシステムを戻されたガンダムAGE-1 ノーマルの状態で展示保存されている。
なお、現役時代と異なり砲撃戦特化になっているのは、フリットが老齢で肉体的に衰えが来ているため、身体に負荷のかかる接近戦を極力避けるため、という事情がある。
AGE-1 ガンダムAGE-1 ノーマル(GUNDAM AGE-1 NORMAL)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 機動戦士ガンダムAGE
- 機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(SRW未参戦)
- 分類:モビルスーツ(ガンダムタイプ)
- 型式番号:AGE-1
- 全高:18.0m
- 重量:43.4t
- 主動力:プラズマ圧縮炉
- 開発者:フリット・アスノ
- 所属:地球連邦軍(ディーヴァ所属)
- 主なパイロット
- フリット・アスノ
- デシル・ガレット(5話)
- アセム・アスノ(16話-18話、『MEMORY OF EDEN』)
- メカニックデザイン:海老川兼武
グランサの素体である地球連邦軍が開発した戦闘用モビルスーツ。フリット・アスノが所持していたAGEデバイスの中にあった設計データを基にスペースコロニー・ノーラのアリンストン基地で7年の歳月をかけて完成させた劇中における「始まりのガンダム」でもある。その名前と姿は伝説のモビルスーツ「ガンダム」に由来している。
性能は当時の主力MSであったジェノアスよりも非常に高く、UE(ヴェイガン)に対する決定打も欠けていた連邦軍の貴重な戦力として重宝され、コウモリ退治戦役を始めとする多くの戦乱において活躍する事となる。なお、本来はラーガン・ドレイスがパイロットとなる予定であったがノーラ襲撃時の騒動においてラーガンが負傷したため、以後はパイロットをフリットに譲っている。
アセム編においても、AGE-2完成前となる学生時代のアセムの愛機として登場しヴェイガンの尖兵をいくつか跳ね除けた。
最大の特徴としてAGEビルダーとの連携による戦闘学習システム「AGEシステム」と四肢換装システム「ウェアシステム」が搭載されており、戦闘でデータを収集する事によってAGEビルダーが換装パーツ「Gウェア」や追加武装を設計してくれる。
コクピットにAGEデバイスをセットする事で起動し、この機能は後継機へと受け継がれている。
AGE-1F ガンダムAGE-1 フラット(GUNDAM AGE-1 FLAT)
アセム編から登場。AGE-2の配備以後、AGEシステムを撤去された形態。胸部のコアユニットに蓋がされている他、頭部カメラ類の色が白に近い黄色へと変わっている。
AGEシステムの代わりに指揮管制システムを搭載しており、指揮官機として高性能を発揮する事が可能。
胸部の蓋の部分はプラモデルでも発売時点から既に付属しており、再現が可能。
登場作品と操縦者
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。参戦は終盤に差し掛かった第39話「どこにでもある『正義』」から。フラットおよびフルグランサ仕様は戦闘演出扱いとなっている。
- 破格の攻撃力を備える一方で、フリットがディーヴァのサブパイロットに居座る都合上、撃墜数0で参戦時のレベルもディーヴァ時のままである。下手をすると、レベル差20なんてこともあるので注意。
- キャンペーンマップ「Brand new X」では、その火力が並み居るボス戦の鍵となるまさに「救世主」である。
- 何気にBX世界におけるファーストガンダムである(本作ではユニコーンが参戦しているためU.C.0096。そこからAGE-1がロールアウトした時期を逆算するとU.C.0046前後となる。一年戦争勃発=RX-78ロールアウトは0079)。
装備・機能
武装・必殺武器
- シールドライフル
- 両腕に装備された攻防一体の武器。射撃用のドッズライフルとビームサーベル発生器、シールドの機能を纏めている。
- ビームダガー / ビームサーベル
- 両腰部に1基ずつマウントされている接近武装。刃を調節する事で出力・長さを変えられる。
- ミサイルランチャー
- 両肩と両脚部に6門が搭載されたミサイル。
- グラストロランチャー
- 大型ビームキャノンとスラスターが一体化した追加武装。アセム編にてガンダムAGE-1フラットに装備されたゼフルドランチャーの発展型。
- なお、小説版ではゼフルドランチャーに搭載されていた前線指揮統制能力も使用可能。
- プラズマダイバーミサイル
- 地球連邦軍の大量破壊兵器の試作型。本編では攻撃目的での使用は未遂に終わっているため、威力は未知数である。しかし、小説版の設定だと「プラズマフィールドを形成し特定の細胞組織(人体など)をマイクロ波で焼き尽くす」いわば「携帯型ジェネシス」となっている。
- その為『BX』では、使用できるのも原作再現終了後…だが、シナリオの都合上東京等の人口密集地でも使用可能となっている。
- グランサをパージしてフラットになり、画面外から専用のランチャーを運んできてミサイルを射出する。攻撃力はどちらも驚異の表示上カンストの10000越え(『BX』は攻撃力が9999までしか表記されないが、15段階で通常武器版が12499で、MAP兵器版が12249)。
- MAP兵器と通常武器の両方が存在するが、弾数共用である点に注意。「圧倒的な火力を持つ禁断の破壊兵器」と言う立ち位置は、第4次スーパーロボット大戦時代のアトミックバズーカを思い出させる所。
- また、MAP兵器版は敵味方の識別は無い為、何も考えずにぶち込んで味方に大損害を与えないように注意。とはいえ、着弾指定型なので非常に使いやすいことに変わりはない。
- 『BX』でのMAP兵器版は「イデオンガンの威力を持つ相転移砲」といったところだが、雑魚を纏めて撃墜する程度なら相転移砲の威力でも十分、というか完全にオーバーキルなので、EN式かつ自力で複数回撃てるナデシコに殲滅力という点では一歩譲る。仕様により初期値の低いフリットの撃墜数を稼ぐのには良いが、やはり真価は圧倒的な対ボス攻撃力だろう。覚醒・再動・補給と言ったサポートを優先的に回していきたい所。
- また、通常武器版はこの威力で援護攻撃を撃てる、受けられるという合体攻撃には無いメリットがある。
必殺技
- フルバースト
- フルグランサ状態になり、シールドライフルとグラストロランチャーを一斉射する。
合体攻撃
- トリプルジェネレーション
- 同機とガンダムAGE-2ダークハウンド、ガンダムAGE-FXとの合体攻撃。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- M
対決・名場面
- 救世主ガンダム
- 『機動戦士ガンダムAGE』第1話より。ノーラを襲撃したUEに対してフリットはAGE-1で出撃し、UEのMSを撃破する。かくしてフリットとガンダムの長きにわたる「救世主」となるための戦いが始まった。
- 壮絶トリプルガンダム
- 長き旅の終わり
- 過去との対峙
- 小説版より。セカンドムーンのヴェイガンを殲滅せんとするフリットのAGE-1グランサの前に、それを否定し止めようとするキオのAGE-FXが飛び込んでくる。発動したFXバーストモードの光の中、精神世界へ誘われたフリットは、ユリンやウルフ、グルーデック、ドン・ボヤージら失った者達の意志と邂逅する。しかし、彼らの言葉を受けてなお、フリットはヴェイガン殲滅の意志を頑なに貫こうとする。全てが終われば、大量虐殺者の自分を若者が討って平和を取り戻せばいいと、なろうとしたはずの「救世主」すらかなぐり捨てて。
- その時、AGE-1グランサの前に、フリットを否定する叫びと共に一機の白いモビルスーツが現れる。今や懐かしいその名は、ガンダムAGE-1。それを操るのは、他でもない、記憶の彼方に消えたはずの少年時代のフリット自身だった。
- 憎むべき敵のやって来たことと、今自分がやろうとしていることは、何も違わない。AGE-1同士の激突の中でその事実を突きつけ、救世主になることすら諦めようとしている未来の自分を断罪する少年のフリットは、怒りを込めた一撃で虐殺の装備に身を固めたグランサを撃墜する。そして、現実へと立ち返ったフリット・アスノは、あの日、自分がどうして助かったのか、なぜ今まで生き延びてこられたのかを知った。それは、フリットの中の英雄が、真に目覚めようとする証だった。
- "回帰する超光速の極限"と2つの"進化するガンダム"、そして"進化の頂に立つ者"
- 漫画『ガンダムEXA VS』より。UEのノーラ襲撃に際してフリットはテミス・キロンのジェノアスが制するのを振り切りAGE-1に乗って格納庫の外に出る。しかし、エクストリームガンダム リフェイザー・タキオンによってUEのMSは"殲滅"されていた。
- リフェイザー・タキオンとエクストリームガンダム type-レオス、本来この世界に存在するはずのない2機の「ガンダム」を見たフリットが困惑するのをよそにアハトは撤退、それと入れ違いになるように上空から1機のMSが飛来する。そのMSはかつてアスノ家に語り継がれてきた「伝説の救世主」に類似した"原初のガンダム"、ザ・ガンダムであった。その機体の存在にフリットは驚愕と困惑の色を隠せなかった。
- しかし、ザ・ガンダムにはアハトの創造主でヴェイガンと同じく火星の人間であり「人類進化の頂点に立つ王」と呼ばれる、ガンダム世界の破壊を行わんとす"原初の人間"の名を抱く「究極のアダム」―――マーズIのアル・アダが搭乗していた。
- レオスは初出撃したフリットの勝てる相手ではないと判断し、彼に代わって戦わんとするんも、力を引き出せないことに対する異変を感じ撤退。残されたフリットは「君が救世主になるんだ」と激励してくれたテミスと共に「征服者」と変貌したザ・ガンダムに立ち向かわんとするも、その次に描かれたのは「征服者ガンダム」の一撃によってAGE-1とジェノアスの胴体が両断されるというあまりにも衝撃的、そして残酷な光景であった。
- フリットは一命をとりとめたものの、この戦闘でもしテミスとジェノアスがおらずAGE-1単機で戦っていたら殺害されていたかもしれないという状況であった。しかし、この一連の事件は「史上最大の戦い」の序章に過ぎなかった…。
- 余談だが、この戦闘におけるフリット生存の証拠がテミスの証言だけでフリット本人の姿が映し出されていないこともあってか、フリットが殺害されたというデマが広がってしまった。
関連機体
換装形態
- ガンダムAGE-1 タイタス
- 肉弾戦による近接格闘形態。
- ガンダムAGE-1 スパロー
- 手持ちナイフ「シグルブレイド」による高速戦闘形態。
- ガンダムAGE-1 レイザー
- ゲーム版と外伝『UNKNOWN SOLDIERS』に登場。4振りの大剣「レイザーブレイド」による攻撃重視形態。
- ガンダムAGE-1 ソーディア
- ゲーム版と『MEMORY OF EDEN』に登場。中世の騎士のような姿をした形態。
後継機・関連機
- ガンダムAGE-2、ガンダムAGE-3、ガンダムAGE-FX
- 後継機。
- アデル、アデルマークII
- AGE-1の簡易量産機で、同様にウェア換装機能を持つ。
- 『BX』では、マークIIがユニットアイコンのみ登場。
- ガンダムAGE-1 2号機
- 外伝『UNKNOWN SOLDIERS』に登場。余剰パーツで作られたAGE-1で、量産型のアデル及びウェア換装システムとは別の機体拡張システム「アサルトジャケット」のテストヘッドとして運用された。実質、グランサのプロトタイプとも呼べる機体でもある。
- ザ・ガンダム
- AGE-1を開発する際に参考にしたアスノ家に飾られていた「救世主」と呼ばれた肖像画のMSを、各種文献やフリットの生前の証言などを参考に復元したMS。
- ガンダムAGE-1(トレジャースター)
- フリット編最終盤を舞台とした外伝コミックス『トレジャースター』に登場するダイキ・リュウザキの機体。フリット編の6年前には既に存在していたが、これは開発者がキオ編の時代からタイムトラベルして来た未来人であるため。
商品情報