黎星刻

2015年3月23日 (月) 23:04時点における36.245.198.206 (トーク)による版 (→‎名台詞:  黄天まさに既に死す に追記)

黎 星刻(リー・シンクー / Li Xing Ke)

中華連邦の若き武官。

かつて病の囚人に薬を与えた事を咎められた際に、天子に救われた過去を持ち、それ以降彼女に対して高い忠義心を持つ様になる。また、彼女の夢である『朱禁城の外から出る』事を叶えさせるために永続調和の契りを交わしている。

指揮力・知略・政治手腕・戦闘力などにおいて高い能力を持ち、ゼロをして「自分に匹敵する知略とスザク並の戦闘力を持つ」と言わしめている。しかし、彼の体は病魔に蝕まれており、戦闘中に何度も吐血するなど余命幾ばくもない事が示唆されている。

登場作品から見ればわかるように『R2』からのキャラではあるが、存在そのものは第一期の終盤にて(後ろ姿のみではあるが)明かされている。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
『R2』は参戦していないが上述のカメオ出演を考慮しての事なのか、マネキンセルゲイの会話にて存在が示唆されている。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初登場作品。中盤に自軍に加入し、シュナイゼル側につくこともない。神虎の専用刀でトドメを指すたびに天子とのイメージがカットインで入り、吐血するというネタのような扱いもされている(ちなみに病魔に蝕まれている事についてはあまり触れられていない)。原作再現なのか、騎士団ルートEDの解散パーティーでは姿を見せない(単に出てこなかっただけでその場にいたと思われる)。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
病の進行により二度と戦場に立てなくなってしまったためかNPCとして登場する。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

優秀な武官だけに格闘・技量に優れ、防御以外なら藤堂・ジェレミアと大差なし。神虎の燃費がよく、再攻撃の為に技量を強化するのもよい。

精神コマンド

第2次Z再世篇
不屈直感分析直撃気迫
自軍に参戦した時の構成。こちらは集中がない。ちなみに愛があるのだが、(多分)国家への愛だろう。
第2次Z再世篇(敵仕様)
ド根性努力集中分析気合かく乱

特殊技能(特殊スキル)

第2次Z再世篇
指揮官L3 底力L6 サイズ差補正無視 再攻撃 カウンターL6
エースボーナスを活用する場合は、カウンターは上書きと強化はしないように。最初からサイズ差補正無視があるのも嬉しい……が何かのネタと受け取れられなくもないのがなんとも(後述)。

エースボーナス

第2次Z再世篇
特殊スキル『カウンター』発生率+100%
つまりどのような状況であろうと先手が取れる。唯一の例外は全く同じボーナスを持つこの人が相手の場合。

パイロットBGM

「O.2~オー・ツー」
『R2』前期OPテーマ。

人間関係

天子
上述の通り、かつて彼女の温情により救われた過去を持ち、彼女の夢を叶えるために全力を尽くす。
大宦官たち
天子を傀儡とし、民を虐げ続けているため嫌っており、打倒のためのクーデターをも画策していた。
周香凛(ジョウ・チャンリン)
補佐。
洪古(ホン・グ)
部下。かつて自身を捕らえた事がある。
黒の騎士団
当初はギブ&テイクの仲であり、ある条件付きで海外亡命の為の塊氷船を手配している。その後、紆余曲折の末に敵対→共闘する事に。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

ヒイロ・ユイ
中の人が同じ。「ゼロレクイエム」当日、共に処刑対象者の救出任務に就く。
張五飛
第2次Z再世篇にて、中華連邦との戦いにおいて彼と共闘する。第3次Z時獄篇では、後述の言葉で五彼の迷いを断ち切らせる。
ゼクス・マーキス
上記の理由からか、第2次Z再世篇で彼を介抱した際にヒイロと間違えられた。
セルゲイ・スミルノフ
第2次Zでは中華連邦が人革連に組み込まれているため、彼から一目置かれている。
カティ・マネキン
第2次Z破界篇では『虎』として、存在を知られている。

名台詞

「……わかりました。いずれ、自分が天子様を外へお連れしましょう。救っていただいた命のお返しとして……」
「外では、こうやって約束をするんです」
8話の回想にて。神虎の「専用刀」のカットインはこの場面の再現。
「この売国奴が!」
「黄天、既に死す…」
日本に派遣されてきた大宦官・高亥(ガオ・ハイ)が天子を無視する行動(ゼロのギアスによる命令で)を繰り返した結果、粛清した際の台詞。錐を投擲して仕留めている。もっとも、元々天子を救う為にクーデターを企てていた星刻にとっては、ちょうどいい口実だったかもしれないが…。

なお黄天~は三国志にも登場する史実のクーデター、「黄巾の乱」のスローガン「蒼天已死 黃天當立(蒼天まさに死すとき、黄天まさに立つべし)」から。蒼天は漢王朝を指し、黄天はクーデターを起こした黄巾賊こと太平道一派を指すため、この台詞だとちょっと意味が通らない。最も史実で太平道は[[曹操>曹操ガンダム]]らの活躍によって鎮圧され天下をとれなかったので、「賊は打ち取った」という意味なのかもしれない。

「我が心に、迷いなし!」
天子がかつて交わした永続調和の契りを覚えていた事を知って。

迷台詞

「フングルイ ムグルウナフ クトゥルフ ルルイエ テケリリテケリ」
ドラマCD「枢木の里・悪霊の宿・本当にあった怖いギアス」にてスザクの適当な儀式によって呼び出された悪霊を退けるために唱えた呪文(しかもこの場にいた人間全員に復唱させた)。某魔人を連想させるのは気のせいか。しかし悪霊には効かず「ラノベで手垢まみれになったクトゥルーの呪文などもうとっくに賞味期限切れ」と一蹴された。

スパロボシリーズの名台詞

「友の身を案じるのは男として当然のことだ」
「…聞け、五飛。…お前は強い男だ。それは認めよう。だが、どんな強い人間でも無敵ということはない。必ず窮地に陥る」
「その時、彼を救うのは、それまで彼が生きてきた軌跡----彼自身の人生だ。その中で生まれた絆が、きっと彼を助けてくれる」
「…お前の仲間たち全てがお前の絆だ。認めろ、五飛。それがお前の戦ってきた結果…お前が戦うことで手に入れたものだ」
「そして、それはお前だけに限った話ではない。すべての兵士が…全ての人間が同じなんだ」
第3次Z時獄篇40話にて、五飛に語る言葉。病魔に蝕まれた体で命そのものと戦っている姿勢を五飛に見せ、彼の迷いを一気に消し飛ばした。

搭乗機体

神虎(シェンフー)
事実上の専用KMF紅蓮と同時期に開発されていたが、ピーキーすぎてパイロットがいなかったため封印されていた。

余談

  • 星刻を演じていた緑川氏は、同監督作品「スクライド」において主役の一人を演じており、R2で登場するジノ役の保志氏演じる主人公カズマと激戦を繰り広げた。その因縁でコードギアスのドラマCDにおいてキャラソンで共演した。
  • 前述の通り天子に忠誠を誓っているが、そのせい(?)でネット上では彼がロリコン扱いされる事が多い。再世篇でサイズ差補正無視を持っているのはロリコンネタではないかと受け取るユーザーもいた。
  • 彼を始め、R2より新規登場となった中華連邦のキャラクターの一部および、ナイトオブラウンズの一部はCLAMP原案ではなく木村貴宏氏によるCLAMPを意識したデザインである。
  • 『R2』エピローグの扇の結婚式の写真にて、黒の騎士団を始めとするメインキャラクター達は写真に写っているのに星刻は写っていない。病弱である設定から察するに…。ただし、これに関しては特に言及されていないため真相は不明(エンディング部分には神虎は映っている)。