オーガン(Orgun Archetype)
- 登場作品:デトネイター・オーガン
- 声優:山寺宏一
- 分類:ソリッドアーマー(デトネイター)
- 全高:2.5m
- 動力:反物質溶鉱炉
- 開発者:シグナライト号の生存者
- 所属:イバリューダー(→脱走)
『デトネイター・オーガン』に登場。イバリューダーの同胞からは勇者と称えられ、次期ヘッド・デトネイターかつミークの親衛隊長の座が約束されていた程であった。自らを継ぐものとして真道トモルのP・A・S・F・Uの仮想空間に侵入しメッセージを伝える。
しかし組織から大切な何かが失われていると感じて地球に向けて逃亡、2億6千万光年という距離をわずか300日間(秒速9光年という凄まじいまでの速度)で踏破するが消耗も激しく、月での戦闘で追っ手達と相打ちになって力尽き命を落とす。しかし彼は自身が地球に辿り着けないことをあらかじめ想定し、逃避行中にソリッドアーマーである自身のデータすべてを地球側に送り続けた。彼の目論んだとおり送られたデータが神先未知らによって再現され、地球製オーガンが作られる事となった。
詳細は「オーガン (地球製)」の項を参照。なお発表時の設定資料集などでは「原型」を意味する”アーキタイプ”と表記されている。
登場作品と搭乗者
携帯機シリーズ
装備・機能
武装・必殺武器
- ライトニードル
- 拳から連射するビームガン。ビームのエネルギーが針の様に固まっているもので相手に突き刺さりダメージを与える。Wでは「ビームガン」表記。
- オーガン・カッター
- 手首に収納されているブレード。オーガン・ハンドカッターとも表記。
- アンク・アタック
- 胸部装甲を展開し、内部の重力場ジェネレーターから強力な重力レンズを発生させることにより光を収束させて攻撃する。威力はオーガンのグランドクルスアタック同様に絶大。だが、肉体がボロボロの状態で使用したため…。なおこの名称は本来は初期プロットでの仮名称であった(当時の設定資料などではこちらもグランドクルス表記だった)が、メガCD版で採用されていたことや地球製オーガンとの技呼称の区別の必要性から採用されたものであろう。
特殊能力
移動タイプ
サイズ
- SS
パイロットステータス設定の傾向
能力値
鳴り物入りでスポット参戦してくる割に能力は控えめ。といっても防御以外の能力は初期状態のブレードとほぼ同じでポテンシャルは高い。防御が致命的に低いのが弱点。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
対決・名場面
スパロボシリーズの名場面
- 騎士達の邂逅
- W第2話より。テックセットの制限時間に追い込まれながらも、オービタルリングを防衛するテッカマンブレード。そんな彼をさらに追い詰めるが如くラダム獣が襲来するが、時同じくして別方向から謎の白い鎧が飛来する。テッカマンに似た姿、ボルテッカに似た攻撃―――ブレードはそれを知っていた。ラダムの記憶が語るそれは、彼らの宿敵・イバリューダー。その指揮官たるデトネイターだった。
- ラダム、そして突如現れた謎の生命体の撃退後、ブレードと刃を一撃交わし、己の名を告げて去っていく白きデトネイター。テッカマンブレードとデトネイター・オーガン。二人の白き騎士は、かくして邂逅した。
- 故郷に消ゆ
- W第27話より。ラダムの大部隊、イバリューダーの追撃隊。そして突如現れた謎の機動兵器。次々と襲い掛かる脅威に、ヴァルストークとテッカマンブレードは追い詰められていく。オーガン自身も度重なる戦いで満身創痍となり、もはや限界だった。それでも白きデトネイターは、似た境遇にありながら心を失わないブレードを救うべく、謎の機動兵器に対して捨て身のアンク・アタックを放つ。
- 全ての力を使い果たし、死に行くオーガン。最期の意識が見たものは、戦渦に飲まれてなお美しい、青き故郷。たどり着いた。帰ってきた。あの青い、魂のふる里にあるもの―――失われた心を探し続けたデトネイター・オーガン。その戦いは、終わった。もう一人のオーガンに、全てを託して。
人間関係
他作品との人間関係
- テッカマンブレード(Dボゥイ)
- 組織の裏切り者、心を持つという似た境遇から観察を行う。時には刃を向け、時には助ける内に信頼が生まれ、最後は彼とヴァルストークファミリーを救うために捨て身のアンク・アタックを使う…。
スパロボシリーズの名台詞
- 「私は帰ってきた……この地球に……」
- 汎用戦闘台詞。原作ではたどり着けなかった故郷に到達した感慨のようなものが感じられる。
- 「伝える…それまでは死ねない…!」
- 「ラダムにこの地球を渡すわけにはいかない!」
「ラダムの侵略を許すわけにはいかない……」 - Wにおけるラダムとの戦闘セリフの一つ。
第二話では登場直後このようなセリフと共にラダム獣に対しアンクアタックを放つ。このシーンはWにおける大掛かりなクロスオーバーの一つの伏線である。 - 「くっ! ラングかっ!?」
「ラング! 私を行かせてくれ!」 - ラングとの対決台詞。原作では見られなかった組み合わせである。
- 「信じる……素晴らしい言葉だ」
- 「……信じていいんだな?」というDボゥイからの問いに対して。
危機的な状況の中で次々に登場する援軍の一番手となってテッカマンエビルに立ち向かい、戦闘終了後はいつか共に戦う日が来るかもしれないと言い残し去る。 - 「イバリューダーに生まれし者はラダムを許さない…!」
- Wより。上記のセリフ後、テッカマンエビル率いるラダム勢力と対峙して。失われた心を取り戻し、イバリューダーを離反したオーガンだが、ラダムに対する深い憎しみと怒りからくるこの想いは、イバリューダーを離れても変わらなかった。そもそも、Wの世界ではイバリューダーたちがこのような異形の姿になり、そして過酷な運命を歩むことになった原因を作ったのがラダムであるため、イバリューダーを離反した後もオーガンがラダムを許さないのはある意味当然のことであろう。
- 「テッカマンブレード……今はお前の問いに答えることは出来ない。だが、いつか私もお前と共に戦う日が来るかも知れない」
- 「さらば勇者達! 東京大決戦!」での去り際。結局彼とブレードの共闘は成らなかったが、その意志はトモルへと受け継がれた。
- 「美しい……あの星とそこに住まう人々の心…我らイバリューダーが失ったもの…」
「後は…頼む…」 - Wにおいての最後の一言。地球にいるであろうもう一人のオーガンに全てを託し、白きオーガンは宇宙の果てに消える……。
- このシーンは1枚絵で再現されており、BGM「バンディリア旅行団」がこのためだけに用意されている。