ボルフォッグ
GBR-4 ボルフォッグ(Volfogg)
- 登場作品:勇者シリーズ
- 声優:小西克幸
- 分類:AI搭載型ビークルロボット
- 形式番号:GBR-4
- 全高:10.7m
- 乾燥重量:9.5t
- 全備重量13.5t
- 動力:GSライド
- 最大出力:100000kw
- 最高速度:250km/h
- 開発者:GGG
- 所属:GGG諜報部
- 合体形態:ビッグボルフォッグ(ボルフォッグ+ガンドーベル+ガングルー)
GGG諜報部に所属するビークルロボ。勇者シリーズ恒例の忍者がモチーフのロボである。
ビークル形態はフェラーリF50タイプのパトロールカーになる。情報収集、追跡、潜入、ならびに天海護の身辺警護を主な任務とする。その任務の為に氷竜や炎竜と比べてサイズと出力は半分程度であるが、運動性や機動性は高い。
サポートメカのガンマシンと合体することで戦闘形態ビッグボルフォッグとなる機能を備える他、多次元リンクシステムによってあらゆるコンピューターにアクセス可能な能力をもち、多次元諜報潜水艦や百式司令部多次元艦「スサノオ」の運用権限も所持しているため、その総合戦力は極めて高い。
AIの人格はGGGに所属することが決まっていたが暗殺されてしまった内閣調査室所属の犬神霧雄をベースにしている。彼の記憶は封印されているが沈着冷静な性格はモデル譲り。
本編では至って真面目なのだが、外伝・番外編などでは妙な弄られ方をすることが多い。
37.5話『最低勇者ロボ軍団』では、実は機動部隊の面々から嫌われていることを知り落ち込むが、護の護衛時間になると一瞬で立ち直っていた。PSゲーム『勇者王ガオガイガー BLOCKADED NUMBERS』では護や命を盗撮していたことが判明。さらに、ドラマCD『五月探偵リオン』ではプロジェクションビームでルネをコスプレさせ(これ自体は任務だが)、その写真をGGG職員相手に売り捌いたりしていた(そして間もなく当人に露見し、追い回される羽目になる)。これらは全て公式エピソードである。
FINALでは要人護衛用キットである遠隔プロジェクションビーム『ウツセミ』を新たに装備していた。
登場作品と操縦者
- 第2次スーパーロボット大戦α
- 担当声優の小西克幸氏は今作でスパロボ初参加。かく乱を破格のSP40で使えるのが大きい。この形態では小隊コスト以外に使い手がないので、ビッグボルフォッグになることを薦めるが、最終面クリア時にビッグボルフォッグ状態であると、次周回にPPが引き継がれないというバグがある為、ボルフォッグにしなければ損をする。
- 第3次スーパーロボット大戦α
- 第2次αと同じ扱い。今回からトモロ0117が登場して、友情が描かれているのだが、控えめ。かく乱の消費ポイントは前作と同様。
- ジャミング機能がついたため、小隊員に入れておくだけで部隊全員のフォローが可能。
- スーパーロボット大戦W
- メルティングサイレンがバリアを無効にするため、バリア持ちの敵ユニット相手に活躍する。かく乱を全キャラ中最も早い(2周目以降のカズマを除く)Lv15で覚える(他のパイロットはLv30以上にならないと覚えない)。また、αシリーズでは使えなかった勇気を覚えるようになった。ただ、集中は覚えないので運動性をしっかり強化しないと気力が上がりきるまでひらめきでしのぐ事になる。
装備・機能
武装・必殺武器
- メルティングサイレン
- メルティングウェーブの発振によってゾンダーバリアを無効化する。スパロボではバリアや特殊装甲まで無効化できる。
- シルバームーン
- シルバーブーメランにミラーコーティングを施し敵を切る。
- シルバークロス
- 二刀のシルバームーンを組み合わせた巨大十字手裏剣。
- ホログラフィックカモフラージュ
- 煙幕『フォッグガス』に立体映像を映し、幻惑する。第3次αでは命中ダウン効果あり。
- ガンマシンアタック
- ガングルー、ガンドーベルとの連携攻撃。Wでは命中ダウンの効果あり。
特殊能力
パイロットステータス設定の傾向
各能力が高く、特に命中・回避に優れる。ビッグボルフォッグになってもサイズにより能力が大きく変わることはない。
精神コマンド
特殊技能
小隊長能力
パイロットBGM
- 「ディバイディングドライバー」
- なぜか第2次αでは勇者軍団中、彼だけパイロットBGMがこれであった。スタッフの中にこの曲のファンでもいたのだろうか…?確かに彼に似合ったかっこいいBGMではあるが関連性はあまり無い。
- 「発進!」
- Wでは他の面子共々この曲。
人間関係
- 獅子王凱
- GGG機動部隊の隊長で、命を投げ出す覚悟を秘めている。
- 氷竜・炎竜
- 双子の兄弟で、彼らが先輩。
- ゴルディーマーグ
- 同じ同僚で、性格は正反対。
- 風龍・雷龍
- 勇者として互いに尊重している。
- マイク・サウンダース13世
- 同僚であり、同じ心を共にする仲間。
- 光竜・闇竜
- 妹分として見守っている。
- トモロ0117
- かつての強敵ペンチノンの元の姿。今は親友の間柄。
- 天海護
- 彼を守ることがボルフォッグの至上任務であるが、ややそれを逸脱した執着を見せることも。
- 猿頭寺耕助
- 上司。
- ルネ・カーディフ・獅子王
- 共に潜入捜査を行ったことがあるが、元々あまり好かれていなかった上に、盗撮がバレて銃撃される羽目に。彼女の相棒ポルコートとも面識がある。
- ポルコート
- シャッセール所属の諜報用ビークルロボ。より潜入捜査に特化しているほか、匂いを感知するイオンセンサーを備えている。彼と面識があるほか、「獅子の女王」文庫版では、ボルフォッグのAI元である犬神とポルコートのAI元であるエリック・フォーラーも、過去に交流があったらしいことが示唆されている。
他作品との人間関係
名台詞
- 「貴方達の敗因は戦力計算の甘さにあるようです!」
- Number.14にて、霧の中にて待ち受けていた戦車の軍団を目の前にするが、ボルフォッグは動じることなく、ビッグボルフォッグに合体する。ゲームでは回避台詞にも採用されている。
- 護「絶対無茶しないでよ、約束だよ、ボルフォッグ」
「了解、約束しました」 - Number.15にて、護からの約束に優しげな表情を見せ、答える。ここだけ見ると主役ロボ並の立ち位置である。後述のエピソードを好意的に捉えるとボルフォッグにとって護からの激励は力の源と言えるのかも知れない。
- 「貴方を倒せるのなら本望です!」
- Number.28にて、地下下水道でのペンチノンとの決戦時において倒されそうになった際、ペンチノンに多次元諜報潜水艦を取り込ませた後、自爆させて倒そうとしたときにペンチノンが発した「なんということを!お前も共倒れだぞ!」という言葉に返した台詞。この後ボルフォッグの走馬灯らしき映像が流れ、GGGとの通信も途切れたために、誰もが死んだと思ったが、30話で生きていた事が判明する。
- 「護隊員! 護隊員、これまで立派にGGGの隊員として認められるだけのことをしてきたではありませんか」
護「ボルフォッグ…」」
「闘いましょう、一緒に! 我々はまだあなたを必要としています」 - Number.35にて、原種の前では自分は無力と立ち去ろうとする護を冷静な口調ながらも叱咤する。単なる守るだけの役割ではない、彼の使命感が伺える。
- 「勝利はすぐそこです!」
- 最終回において、ステルスガオーにAIを移植。機体が損壊しつつも凱を激励する
- 「彼らを赦すつもりはありませんが、あなた方に恨みを持つプログラムも、ありません」
- ノベライズ「FINAL」にて、猿頭寺らに再起動させられた後、勇者ロボ全員を代弁しての台詞。彼らの意思を無視して強制シャットダウンしたことで、信頼を裏切ってしまったと涙ながらに謝罪する猿頭寺に対する返答。勇者ロボとGGGクルーの強い信頼関係がうかがえる。
迷台詞
- ルネ「ったく……なんだって捜査活動となると、いつもAIロボと組まなくちゃならないんだ……」
「私の推測では、99.74%の確率で、ルネ捜査官の強引で荒っぽい捜査活動に、人間のパートナーはついていくことができない……ぐおぉ! 弁慶の泣き所、直撃です!」 - ドラマCD『五月探偵リオン」にて。ルネの愚痴につい答えてしまったボルフォッグ。その通りではあるのだが、ルネの癪に障ってしまい、弁慶の泣き所に銃弾を食らってしまう。さらにこの後も余計なことを言ったり逆鱗に触れたりしたため、みぞおちに延髄、わきばら、へそ先三寸といった急所に銃弾を食らう羽目に……合掌。
- 「旦那、ちょいとそこを行きます研究部の旦那」
「はい。現在、諜報部特選生写真を発売中なのですが、いかがでしょうか?」 - ドラマCD『五月探偵リオン』のラスト。商売人のような口調になり、写真を売り捌く。何故こんなことをしているのかは不明。機界31原種との戦いの後、復興のため国連予算大幅に減らされGGG全体がやりくりに苦しんでいたようだが、この写真を売り捌くことにより諜報部だけは貧苦に喘ぐことはなかった(資金調達にしても、結局はGGGの予算を掠め取っているとも取れる)。なお、この時の研究部職員の声は同作脚本家・北嶋博明氏だったりする。
スパロボシリーズの名台詞
- 「ガンエデン、この銀河に貴方の存在など必要ありません!」
- 第3次αにて、ゲベル・ガンエデンとの戦闘台詞。
- 「霊帝ケイサル・エフェス!その身に相応しい場所へ行っていただきます!」
- 上記と同じく、最終ボスケイサル・エフェスとの戦闘台詞。
- 「ちなみにシンパレートは極端に低下。この状態ではとてもドッキングは無理ですね」
- Wにて、氷竜ら四兄弟たちの兄弟喧嘩の締めに言ったセリフ。元々はカズマが「ザ・パワーの力を使えば、光竜や闇竜も交えた合体が出来るんじゃねえか?」という提案?から始まったもので、以降の兄弟喧嘩のシーンは爆笑ものであり、必見。ちなみに氷竜ら兄達と光竜ら妹達は規格が違うため合体は不可能である。
…それに、よしんば「勇気の力で」合体できたとしても、某男爵のような凄まじい代物が誕生しそうな気が…。ちなみにこの騒動は公式ドラマCD「白と黒」に収録されている。
名場面
余談
- 担当声優の小西克幸氏の声優デビュー作である。
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