イスペイル

2014年8月10日 (日) 04:02時点における58.190.79.189 (トーク)による版 (→‎イスペイル(Ispail))

イスペイル(Ispail)

イディクスの幹部。2000年前のル=コボルを構成していた精神生命体の一部。クルス人の科学者と犯罪者の悪意が多く集まって構成された人格であるため科学知識に長け、ゲートの管理などを担当している。戦闘の際にはエンダークに乗り込み戦う。

機械のガイコツような面構えをしており、幹部三人の中では一番怪物っぽい見た目である(ラスボスであるル=コボルより悪人面である)が、人の心を研究しているなど、本職?の科学者(というかマッドサイエンティスト)っぽい言動もままある。その一方、他の二人に比べてル=コボルとしての密度が薄いため、ル=コボルとして再生したいという衝動もなく欠片の吸収も本当の意味を知らず単なるパワーアップ手段と認識しており忠誠心が薄くル=コボルだけが強くなることを嫌い、主の寝首を斯く機会を伺っている。しかしその叛意を他の幹部やル=コボルが知る前に死亡する。ただしル=コボルはその事について、覚醒した時に知っていた。

彼は機械的な見た目をしているが他の幹部2人は生物に取り付いている事を考えるとサイボーグに取り付いたか、取り付いた後で身体を改造したものと思われる。

インパクトのある外見や他の勢力を裏で操ろうと画策していることなどから黒幕的立ち位置にいることは確かなのだが、その割に予想外の事態にはかなり取り乱すなど人間臭いところがあり、悪役という以上にどこか中間管理職的な哀愁を感じさせる憎めない性格である。

ちなみに、イディクスの幹部として後に出てくるヴェリニーガズムも妙に人間臭いところがあり、また三人とも大言壮語を吐く割には非常にあっさりやられてしまうので、悪役臭さがあまり強くない(一部には『小物臭い』という評価もあるようだが……)。「K」のオリジナル敵陣営はどこかしら妙な愛嬌があって憎めない面が特徴的で、歴代のオリジナル敵の中でも珍しいタイプの敵幹部キャラクターであると言えよう。

その立ち位置や見た目に似合わぬやけに人間臭い性格・言動等は妙に人気があり、ファンからは「イスペイル様」「Kの良心」として親しまれている。性格や言動のせいでファンから大いに嫌われてしまったミストとは非常に対照的であると言える。

登場作品と役柄

スーパーロボット大戦K
かなり初期の段階で出てくるが中盤で撃破されてしまう。序盤に捕らえたハッターを処刑しようとするのだが、そのときに出現する敵やイスペイル本人の印象から、バーチャロンのキャラのように見えるほど馴染んでいる。

人間関係

ル=コボル
主君。しかし、彼に対して反逆を企てる。
ヴェリニー
同僚。色々と小馬鹿にされているが、信頼関係は厚い。
ガズム
同僚。なんだかんだいって信頼関係は厚い。
イスペイル兵
部下。イスペイルへの忠義心が強い。
ミスト・レックス
かつて惑星アトリームを滅ぼした際に対峙しており、故に彼にとってイスペイルは因縁の相手。彼の価値を見出し利用しようとする。

他作品との人間関係

ギル・バーグ
同僚。お互いを利用し合う関係だったが、ギルの方が一枚上手であり、最終的にはギルによって死に追いやられてしまった(もっとも直接手を下したのはミストであるが)。
イッシー・ハッター
序盤に捕まえた後処刑しようとする。「MARZの犬が!」などの台詞を言ったりするもんだから因縁のある関係に見えてしまう。
サスページ
序盤から協力関係にあり、彼を小間使いにしている。しかし、扱いは決して悪くなく、ヴェリニーに怒られていた彼を庇ってあげていた。
タングラム
『月面の穴』にて彼女を使ってゲートを制御しているが、彼女の背後にあるダイモンの存在には気付かなかった。

名台詞

戦闘セリフ

「このエンダーク、滅ぼした文明の技術は全て取り入れているのだっ!!」
彼の戦闘セリフの一つ。
「こういう乱暴な技は…あまり好きでは…ないのだがねっ!」
彼がエンダークの「ミナール・ハンマー」で相手をホームランした時に言うのだが、その顔で言われても説得力がない。
「熱波、光波、重力波、電磁波、衝撃波…!」
「まとめて経験させてやろうじゃないか!」
エンダークの「ヘビー・ソニック・プレッシャー」を撃つ時の台詞。

インターミッション等

「フェストゥムに影響を与えるような生命体と同化したとしたら奴らに変化が起こってもおかしくない、そう…進化と呼べるほどのな」
フェストゥムが進化した原理を部下に説明した。
「我々はいずれ消え行く存在なのだ・・・(私はその運命に抗ってみせるがな)」
部下に冗談を言った後に自分達はいずれル=コボルと同化される運命だと言ったが心の中では自分は生き延びる為に運命に抗おうとする。この姿を見ればラスボスに対抗できそうだったが結局なんにもならなかった。
「レヴリアスよ。元気そうで何よりだ…」
「どうやらあの時、私を追いつめた機体の片割れのようだが…」
ビルドベースルートの18話でミストと再会したときの台詞。
「フッ…。これは大笑いだ。何だ、その中途半端な攻撃は…」
「クリスタル・ハートの力を全く使いこなせていない…!」
上記の台詞の直後にミストの先制攻撃を食らったが、ダメージは0だった。
「この力だ!この力さえあれば…私はあいつを…ル=コボルを超越する事さえできる!」
クリスタル・ハートの真の力はル=コボルを倒す事が出来ると気付いた彼の台詞で、たしかにこの力がル=コボルを倒した…しかし彼のように主に反する存在はもっと活躍してもいいとも思うが…
「さあ来い! 私はここにいるぞ。憎い仇が目の前にいるんだぞ? かかって来い! 私を殺してみろ!」
「それとも、私を追いつめた時の悲劇がトラウマになっているのか? 臆病者め…!」
月面基地での決戦でミストを挑発した時の台詞。イスペイル本人曰く「安っぽい挑発」だが、直後にミストはその挑発に乗って特攻してしまう。
「フ…ハハハッハ!お前ほどの力の持ち主がそんな小娘の姿になるとはな!」
アンジェリカヒロインとなった場合のみの台詞で、ガズムが通信した際にその姿を馬鹿にしているが、その力が自分より上であることを自覚し、彼の実力を認めているからこその台詞でもある。

関連機体

エンダーク