ルビッカ・ハッキネン(Rubicka Hakkinen)
- 登場作品:魔装機神シリーズ(バンプレストオリジナル)
- 声優:長嶝高士
- 種族:地球人
- 性別:男
- 年齢:不明(推定30前半)
- 所属:シュテドニアス連合
- 主な搭乗機:ダイオン、トゥルーク、エウリード、デュラクシール
- キャラクターデザイン:河野さち子
かつて魔装機操者候補として地上からラ・ギアスに召喚された男。地上では人を殺す仕事を生業としていたらしい(職業は傭兵か暗殺者)。催眠術で人の精神を操作する技能も持っている。
新西暦184年のある日(OGシリーズ)、フィンランドで目撃した美しい金髪の少女に心を奪われ、その全てを我が物としたいという独占欲と恋愛感情に憑りつかれてしまった。その想いはなかなかに歪であり、彼女の家族を残らず殺害した者として少女の記憶と感情に一生かかっても消えない痕跡を植えつけた後に殺そうとする、正常な恋愛感情から到底かけ離れたもの。少女の名はテュッティ・ノールバックといった。
テュッティは彼にとって「仕事抜きで殺したいと思った初めての人間」であるらしく、最初から狂っていたのか…少女との出会いで狂ってしまったのか…人を殺す仕事の積み重ねで狂気を蓄積していったのかは杳として知れない。
常軌を逸するまでに恋い焦がれた女が地底世界ラ・ギアスに召喚されてしまったことで、少女と殺人鬼を繋いだ悪縁は一方的に解消されるかに思われた。しかし、少女の消えた地上に未練を持てなかったことからラングランの召喚プログラムで条件に該当してしまったらしく、後を追うようにラ・ギアスへ誘い込まれることになってしまった。テュッティの弾劾でルビッカの調査を行ったラングランの政府としても、彼の身をそのままにしておくというわけにもいかず、テュッティの警護を務めたと思しきリカルドの干渉などを経てルビッカの身を拘束。地上に強制送還という判決を下した。夢にまで見ただろう少女との再会に拘るルビッカは、その判決をあざ笑うかのごとく見張りの兵士2人を殺害して見事に逃走。要領よく飢え死にする前に傭兵として『シュテドニアス連合』に雇用され、敵対者として執拗なまでにテュッティを害する選択をとるのだった。
第二章で彼とテュッティの決着が着く場面は一部ルートでのみ。その最期は、脱出装置を取り外されたデュラクシールに搭乗して撃墜時の爆炎から逃れられずに死亡するというあっけないもの。
登場作品と役柄
魔装機神シリーズ
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- ほぼラセツらと行動を共にする。パイロットとしては格闘に優れ、「再攻撃」のレベルも高い。ただし第二章で乗ってくる機体はいずれも機体性能こそ強力だが武装が射撃重視であり、今ひとつ噛み合っていない。
- スーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 初回限定版での魔装機神Iにて長嶝高士氏の声が入った。IIには全く登場しないので、死亡が正史と思われる。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
だいぶ格闘寄りのステータスになっている。ダイオンで「砂嵐」より「パワーヴァイス」を優先的に使うのは彼くらいである。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 「巨大な闇」
- 第二章における彼のパイロットBGM。
人間関係
神聖ラングラン王国
- テュッティ・ノールバック
- 第一章の2年前に彼女の両親と兄を目の前で殺害。ルビッカは彼女に対して「愛情と憎悪は紙一重」として、時には殺害しようとしたり、時には自分のものにしようとしたりと、かなり歪んだ感情をもっている。
- リカルド・シルベイラ
- テュッティの彼氏で魔装機神ザムジードの操者。戦闘台詞によればリカルドの介入でテュッティを害することに何度も失敗したらしい。第一章「崩壊の序曲」にて、テュッティをかばうその背中に何度も銃弾を叩きこんで殺害した。
- フェイルロード・グラン・ビルセイア
- 直接絡む場面こそないが、魔装機神第二章では彼が脱出装置を取り外したデュラクシールに止めを刺される結果となった。
シュテドニアス連合国
名台詞
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
- 「フフフ……それを聞いて安心しました。頼りにならない味方ほど、恐ろしい敵はいませんからね……フフフ」
- ラセツの実力を心配したと見せかけ皮肉を言う。
- 「では、あなたもあなたのご両親や兄上と同じ運命をたどる事になる。フフフ」
「そう、あの時のようにね」 - テュッティとの戦闘後、彼女を挑発して。この言葉にトラウマを刺激されたテュッティは動けなくなってしまう。
- 「つうっ……。今回の修理費は自前だったな……。この出費は痛い」
- マサキたちとの戦いに敗れ、撤退して。意外と生活が大変なのだろうか。
- 「いや、仕事と報酬は、常に等価であれというのが信念なのでね」
- 第二章「イスマイル強奪」より。仕事に関してはきっちりしているようである。
- 「テュッティ、私が憎いかね? いいだろう、いくらでも憎みたまえ。愛情と憎悪は紙一重なのだから……」
- 「クーデター」より。ストーカーの理屈。
- 「むう……ち、脱出するしかないか……なにっ!? 脱出装置が……ないのか、このデュラクシールには!? バカなっ!? こんなことで……こんなことでぇぇぇぇっ!!」
- 「ラセツの最期」で機体から脱出できずに死ぬ際の台詞。ちなみに、キャラが似ているといわれるOGのアーチボルド・グリムズの最期もこれとそっくりである。デュラクシールから脱出装置を取り払ったのはテュッティの憧れの人フェイル。何とも因果な最期である。