スフィア・リアクター
スフィア・リアクター(Sphere reactor)
スフィアを目覚めさせた人物の総称(奪い取った人物は含まない)。スフィアを通じて次元力を引き出すことが出来るが、その代りスフィアそれぞれの属性(タロットやアルカナの性格分類)に由来する反作用を受けることになる。
次元を超えて「聖戦」と呼ばれるスフィアの争奪戦を繰り広げ、12のスフィア全てを手にすることで太極に至るといわれている。
だが、12のスフィアはそれぞれ、全く異なる共鳴条件を持つ(特に好奇心に共鳴する「知りたがる山羊」と嘘に共鳴する「偽りの黒羊」は真反対である)ため、「全てに同調することは出来るのか」とユーザー間で取りざたされている。特に反作用の存在が大きく、もしすべてに同調した存在がいるとして、「その人物に人としての要素は残っているのか」という疑問もある。
実際に複数のスフィアを手にした例を見ると、完全に覚醒した「偽りの黒羊」を手にしたユーサーはその力で周囲を欺いていたが、アイムのような反作用は受けていなかった(元々持っていた「尽きぬ水瓶」のみ)。またZRルートで奪い取った「尽きぬ水瓶」を持つアサキムも、その反作用を受けていない。ここからすると、反作用を受けるのは最初に(「尽きぬ水瓶」はユーサー以前にも一人いたが)同調した(=眠るスフィアを目覚めさせた)人物のみであり、それはスフィアを覚醒させるための、言ってみれば「生贄」に近い存在である、という仮説が立てられる。
「リアクター」とは「反応炉(=その中で反応を起こさせるための装置)」を意味する言葉であるため、「スフィア・リアクター」とは言い換えれば「スフィアを目覚めさせるための反応炉に相当する存在」と言える。その「反応」に該当するのが「反作用」であり、眠るスフィアに同調した人物を「リアクター(反応炉)」とし、その中で「反作用(反応)」を起こさせることで目覚め、力を発揮するようになる、というプロセスが踏まれていると思われる。
既に目覚めたスフィアを所持して使えば、「目覚めさせるための経緯」である反作用を受ける理由はないため、アサキムやユーサーが「偽りの黒羊」の反作用を受けなかった説明ができる。
該当人物
登場
- セツコ・オハラ
- 「悲しみの乙女」のリアクター。反作用で五感が失われつつある。
- ランド・トラビス
- 「傷だらけの獅子」のリアクター。反作用で力を使うたびに激痛を受ける。なお実際に力を使うには相方であるメール・ビーターが必須。
- クロウ・ブルースト
- 「揺れる天秤」のリアクター。反作用で正常な思考が出来なくなる。
- アイム・ライアード
- 「偽りの黒羊」のリアクター。反作用でまともな喋り方が出来ない。
- ユーサー・インサラウム
- 「尽きぬ水瓶」のリアクター。反作用で肉体が崩壊しつつある。
名前のみ
- キング・インサラウム1世
- ユーサーの前の「尽きぬ水瓶」のリアクター。天命を全うしたためかスフィアは聖王機ごとインサラウムに残り、ユーサーが目覚めさせるまで眠っていた。
- ???
- 「知りたがる山羊」のリアクター。好奇心からアサキムの心を覗き、その奥にあった闇に呑まれて死亡。スフィアはアサキムに奪われている。