ブレスフィールド・アーディガン(Blessfield Ardygun)
- 登場作品:バンプレストオリジナル
- 声優:---
- 種族:地球人(火星出身)
- 性別:男
- 年齢:45歳
- 所属:ヴェルター/ヴァルストークファミリー
カズマ・アーディガンら四兄妹の父親であり、ヴァルストークファミリーの大黒柱的存在。愛称はブレス。
“タカの目”の異名を持つ敏腕のトレイラーであり、それなりに名を知られている人物。経験豊富でありとあらゆる局面で冷静な判断を下す戦略眼や威厳を持ち合わせているが、ちゃっかりした所もあり、また経営難からか金銭にも結構がめつい。腕は確かであるが、36回に渡り倒産の危機を迎えるなど、経営者の才覚には疑問符がつくところもある(それでも借金だけはないのが不思議な所である)。
彼の過去の素状は子供らは全く知らなかったものの、実は若い頃は宇宙海賊として暴れまわっていた時期がある。とはいっても、実体は主に非合法組織などを相手にする義賊であり、ヴァルストークで宇宙を走り回っていた。しかし、その過程で色々と面倒を起こしており、お咎めなしにも限度があるというコトで、色々な人物から追われる立場だった(なお、当時ブレスを追っていたのは大河や火麻など、現在のGGG上層部であり、力を入れていた彼らの上司が他ならぬロゼ・アプロヴァール)。
そんな中、ふとした事から出会ったユウミ(後のユウミ・アーディガン)に一目惚れでプロポーズし、その後海賊稼業から足を洗う。その際にフードを被っていたユウミを一目で美人だと見破った事から、“タカの目”の異名がつけられた。本人は異名の由来は秘密にしたがっていたが、結局木星決戦を前に公になってしまった。ちなみに「ナデシコ」の世界観の火星生まれのため、何気にA級ジャンパーである。
物語の中盤において、インファレンスの駆るスキエンティアと遭遇。その際にカズマを守るために飛び出し、死亡したかに思われた。
だが実際はボソンジャンプで150億年前の宇宙にタイムスリップし、現在の宇宙が滅び去る前に栄えた文明である始原文明エスの人々の元へ辿りついた。滅びの運命を目の前に意気消沈している彼らに思い出の大切さを説いて希望を与え、思い出を次の宇宙へ残し、更に記録を行うためのザ・データベースと、彼らが暴走した時の抑止力であるヴァルホーク・ヴァルストーク、そして己の代行者たるアプリカントを造り上げた。向こう側の世界において重要な存在となっていたブレスはそのまま留まることとなったため、それ以降、彼の詳細は不明である。
カズマにとっては越えねばならない大きな存在であり、その存在の大きさはWにおけるキーキャラクターの一人であった。
ホリスいわく「2000のワザ」を持っており、劇中で披露されたのは「死んだふり」「不意打ち」「逆切れ」など。
登場作品と役柄
- スーパーロボット大戦W
- 前半部におけるヴァルストークのメインパイロット。当然ながら後半では永久離脱してしまうが、ヴァルストークの改造段階がヴァルホークと連動しているために前線に出ることも多く、育てておいて損はない(ある程度周回を重ねて余裕が出来てからだが)。ヴァルガードに搭乗できる期間は1話だけだが、専用セリフは結構用意されている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
ファミリーの頭だけあってさすがに強い。唯一回避だけが低いがこれは仕方がない。ちなみに性格は「慎重」。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
パイロットBGM
- 『出航 ~果て無き星の海原へ』
- ブレス搭乗時のヴァルストークの戦闘BGM。
人間関係
- カズマ・アーディガン
- 息子。半人前扱いしながらも、彼の成長を期待していた。
- ミヒロ・アーディガン
- 末娘。
- シホミ・アーディガン
- 娘。片腕的存在であり、何かと頼りにしている。
- アカネ・アーディガン
- 娘。
- ホリス・ホライアン
- 部下。OZの人間であることに早くから気づいており、自ら勧誘して迎え入れている。
- ガレント・カベリナリオ
- メカニック。そして、ブレスのお目付け役。
- ユウミ・アーディガン
- 妻。故人であり、会話によると事故で亡くなったとのこと。
- トースト・アーディガン
- 父親。ヴァルストークは彼が発見した。ちなみに攻略本にのみ名前が出ている。
- アリア・アドヴァンス
- 形こそ違えど、結果的には娘のような存在。
- インファレンス
- 形こそ違えど、結果的には息子のような存在。
- レギュレイト
- 妻のコピーのような存在。ブレス本人のレコーダーでは、役得でユウミをモデルにさせてもらったと語っており、カズマからは「宇宙の恥さらし」と酷評された。一方、大河幸太郎はカズマをなだめながら「男のロマンの一つの形だろう」とブレスの行動に理解を示し、白鳥九十九も大河の意見に頷いていた。
- クリティック
- おそらく始原文明エスでの友人のコピーと思われる。
- アプリカント
- 自分自身のコピー。ザ・データベースの守護と、遙か時の彼方でのファミリーへの「壁」として作り上げた、心を同じくする代行者。
他作品との人間関係
- 大河幸太郎、火麻激、ハインリッヒ・フォン・フリーマン、ロゼ・アプロヴァール
- 全員、海賊だった頃からの縁。
- プロスペクター
- 天敵。頭の上がらない、一枚上手の取引相手であった。彼に上手くやり込められた後「モニターに塩をまけ!」とブレスが荒れる場面もあった。
- 腕原種
- 彼と遭遇した際、彼はブレスをアプリカントと見間違えてしまい、驚きのあまりに取り乱し、後退した。
名台詞
戦闘
- 「無駄弾を撃つなよ! 俺たちの敵は赤字だ!」
- 開始台詞。36回に渡って倒産の危機を迎えた事を考えると、ごもっともと言うべきか…。
- 「フ……宇宙の海は俺の海だ。逃がさん……!」
- 「地球は俺達の魂の故郷だ。お前達には渡さん!」
- 同じく開始台詞(後者は対侵略者)。「宇宙海賊キャプテンハーロック」ネタである。「故郷」は「ふるさと」と読むべきであろう。
- 「左舷、弾幕薄いぞ!何をやっている!」
- 被弾台詞。どこぞの艦長の台詞を言っているが、それでいいのかキャプテン…。ちなみにアプリカントにもこの台詞が引き継がれている。
- 「な、何っ!? それじゃ、俺のコレクションがパーか!!」
- 被弾時の台詞の一つ。バーナードとの会話を考えると酒のコレクションだと思われる。
- 「俺はカズマとは違うぞ」
- 被弾台詞の一つ……なのだが、バリアで攻撃を防いだ際の台詞がこれ。それでいいのかキャプテン。
- 「『タカの目』の眼力を甘く見ないでもらおう」
- 回避台詞。由来を考えると……。
インターミッション
- 「シホミ、塩だ! モニターに塩をまけ!!」
- 3話「ミッション『ナデシコ破壊指令』」にて、プロスペクターに丸めこまれて。相当悔しかったらしい。ちなみに直後にキャレットから「ヤメテクダサイ、キャプテン。機器ガ傷ミマス」と止められている。
- 「…では、とっておきのスモール・バッチを提供しましょう」
- オービタルリング内で、奇跡的に生きていたバーナード軍曹から「酒はあるか?」と聞かれた際に。このセリフから、おそらくブレスは酒を嗜む(=飲酒する)人間だと推測される(また、ヴァルストークが被弾するとクルーの部屋に被害が出る事があるが、ブレスの場合は酒とは明言されないものの、「俺のコレクションがパーか!」と発言する)。ちなみに「スモール・バッチ」はバーボンウィスキーの一種である。
- 「こちらは新・国際連合事務局直属GGG・プリベンター・及び民間協力団体……」
「ならびにミスリル合同の特殊戦術隊所属」
「ヴァルストーク艦長のブレスフィールド・アーディガンです」 - 火星ルート24話「過去からの帰還者」における源八郎への自己紹介。向こうは木連を正式名称で紹介したため、どうもそれに対抗してヴェルターを長ったらしく紹介したらしい。ちなみにもう一つのルートでは相手が元一朗のため、調子が強くなっている。
- 「どういう意味だ、おい……俺の何をそんなに恐れているんだ……?」
- オービットベースで腕原種に遭遇した際、驚く彼に対して。腕原種が知っているのはアプリカントの方なので、この時のブレスが知らなくても無理はない。
- ブレス「……地面に埋まってんだから、誰のものってわけでもねえじゃんかよ……」
「あれを幸運を呼ぶペンダントって売りゃあ、大儲け出来たのによ……」
ホリス「さすが社長。若かりし頃から、その商売人根性は伊達ではない」
ブレス「だろ? 俺もよ、ブッチギリでイケると思ったんよ。こいつはイタダキだぜってな」 - ブレスの過去話(という建前の吊るし上げ)にて、海賊時代にチューリップクリスタルを売ろうとした事をエリナに咎められて。最後の台詞はホリスに対する返答。エリナ曰く「ネルガルの貴重な研究材料」らしいが、当時はブレスの言うとおり誰のものってわけでもない。なお、この喋り方は海賊時代のものらしい。その頃の彼がどんな男だったのかが垣間見られる。
- 「そ、そろそろ木星圏に到達する! 各員は配置に戻れーっ!!」
- つるし上げの最後がこれ。2000のワザ「逆切れ」だったらしいが、どうも不発に終わった模様。
- 「勘だ」
「……というより、運命だったんだろうな」 - 「フードを被っていた」ユウミに一目惚れした理由をカズマに聞かれて。予想外の台詞にツッコむカズマだったが……。
- 「だが、事実だ。向こうも同じことを思ったらしく、フードを取ってくれた」
「そこに待っていたのは絶世の美女だったってワケだ」
「素顔を隠した女トレイラーだからな。そりゃ話題にもなるさ」
「で、その下には美人さんとなりゃ、掻っ攫った海賊の俺にはやっかみが集中するってワケだ」
「で、この一件で俺についたアダ名が例の“タカの目”だ。女の目利きはバッチリだってコトでな」 - その続き。“タカの目のブレス”の由来は、あまりにも下らない周囲のやっかみであった……。
ちなみに、当時ユウミにプロポーズしたブレスはガレントに殴り飛ばされているのだが、そのガレントはこれが元で「鬼の腕」と呼ばれるようになったとか。