声優とは、声で演じることを生業とする職種、或いはこの職業に就いている人を指す言葉。

スパロボシリーズにおける声優

スパロボシリーズにおいて、版権キャラクターの声優は「基本的にオリジナルキャストを採用する」を原則としている。『F』のみこれに加えて「何らかの理由で収録できない場合、そのキャラクター、または作品ごと参戦させない」という方針を取っていた。原作再現の観点から、一度収録を行ったオリジナル声優が鬼籍に入ってしまった場合は代役を用いた新規収録はせず、以降の作品ではライブラリ出演となる(オリジナルキャラクターに関してはその限りではない)。ただし、原作サイド(公式の続編や、ゲーム作品など)で後任キャストが決まっている場合、声優の変更が行われるケースも存在する。とはいえ、最初の原則に関しては今でも方針は変わっていない。

また、原作を再現するために多くの声優が関わっており、過去の作品に声を当てていた人を探し出すときの苦労などのエピソードもある。

スパロボでは収録された音声は基本的に使い回して使用する。音声ライブラリがある程度完成されている場合、開発コストや声優のスケジュールも絡むことから新規の収録が行われない場合もある。開発時点では使用するかわからない音声もとりあえず収録しており[1]、後の作品で実装される場合がある。

なお、新規参戦のキャラクターのために収録スケジュールを組むことが必須となった場合、同作品で共演する声優が同じキャラクターについても積極的に新規の収録が行われることが多い。余談ではあるが声優のギャラはゲームの場合ワード数(セリフ数)で決まるので、ついで録りだからと言っても録った分だけギャラは支払われる。

声優の演技に関しては、アニメとゲームではストーリーや演出などが異なることから、基本的には声優に任せており、昔の演技の再現ではなく今の演技をしてもらっている[2]

声優が絡む参戦問題

スパロボは「各作品のロボットとパイロットの競演」が醍醐味の一つとなっており、それによるクロスオーバーストーリーを楽しむのが現在までにおけるセールスポイントである。しかし、スパロボは第4次Sから声優を起用し始めた頃から声優が絡む参戦問題が発生し始めた。上記で語られた『F』では直前の前日談である『EX』に参戦していたグレンダイザーが『F』では不参加となった。これは主役であるデューク・フリードの収録が不可能になったのが大きな要因となっている。他にも声優の中には替えが効かない人もおり、代役を立てようにも立てれないという事もあり得る。

そしてこれはスパロボが昭和と90年代の作品も取り扱うがために発生した弊害でもあるのだが、近年、該当作品のオリジナルキャストによる新録ができない状態に陥っている[3]。この時代の担当声優達は既に高齢になっているのもあるため、なかなか難しくなっている。スパロボはDVEにも他作品との共演によるクロスオーバーボイスもあり、それを楽しみにしているプレイヤーも少なからずいるため、全てではないものの、現在のスパロボの参戦基準に声優問題が絡んでいることは間違いない。

関連

資料リンク

脚注 

  1. ケイブンシャ『セガサターン必勝法スペシャル スーパーロボット大戦Fを一生楽しむ本』78頁。
  2. 主婦の友社『声優グランプリGold』Vol.1、23頁。
  3. 一例を挙げると今現在東映TV版マジンガーZとゲッターロボのメインキャラクターが引退・死去などでほぼ全滅しており、物理的に新録ができない。