カロン・ラットは『機動新世紀ガンダムX』の登場人物。
カロン・ラット | |
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登場作品 | |
声優 | 浦和めぐみ |
初登場SRW | スーパーロボット大戦R |
プロフィール | |
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種族 | 地球人 |
性別 | 女 |
所属 | ニュータイプ研究所 |
役職 | 所長 |
概要
新地球連邦擁するニュータイプ研究所所長で、フロスト兄弟に「カテゴリーF」の烙印を刻んだ張本人でもある。
自らの目的の為、フロスト兄弟と結託してフリーデン一行に罠を仕掛けようとするも、それは自らを破滅に導く罠でもあった。
人物
長髪を纏め上げた髪型に眼鏡と、いかにも科学者然としたインテリジェンスな外見が特徴。
一見穏やかそうに見える口調だが、典型的な学者馬鹿であり、ニュータイプの力を戦争に利用する為の道具程度にしか考えていない。また、基本的に自らの研究にしか興味が無い為に、その目的の為ならば手段を択ばず、他人の尊厳を踏みにじる行いも厭わない等、冷酷非情さを持ち合わせている。
科学者である以前に、人間性が大きく欠落している面が目立ち、ニュータイプを戦争に利用する事に異を唱えるジャミル・ニートに対し顔色一つ変えず居直った態度を見せつけたり、シャギア・フロストに対しても屈辱的な汚名である事実を分かっていながらカテゴリーFである事を指摘する無神経さも見せている。これらからも、非常に敵を増やし易い性格と言え、フロスト兄弟からも激しい憎悪を向けられていたのだが、内心彼等を軽んじていた為なのか、その事への自覚は全く無く、自らがリストアップしたニュータイプ候補の4人が全員カテゴリーF(フラッシュシステム不適合者)であったというシャギアの報告も鵜呑みにしてしまっている(実際は、一人だけシステム適合者がいた)。
実は劇中において、自らの研究所にてフラッシュシステムに適応できるだけのニュータイプは一人もいなかったらしく、システムに適合出来るだけのニュータイプを躍起になって求めていた様だが、それが自らの命取りとなってしまう事になった。
劇中の様相
第30話に登場。自らのニュータイプ研究所にかつてカテゴリーFに認定したシャギアが現れ、ニュータイプ候補生4人が全員ニュータイプに覚醒せず戦死した報告を聞かされるが、同時に正真正銘のニュータイプであるティファ・アディールを乗せたフリーデンが近づいてくる事を聞かされた結果、彼の提案に乗ってジャミルとティファの二人をサンプルとして手に入れるべく、フリーデンを待ち構えようとする。
しかし、それはフロスト兄弟の仕組んだ罠であり、シャギアがカロンに提案しているのとほぼ同時刻、オルバ・フロストは新地球連邦軍に接触し、ニュータイプ研究所がフリーデンと組んでクーデターを起こそうとしていると示唆していた。そして実際に、カロンはフリーデンのリーダーであるジャミルとニュータイプ研究所で会談を行っていた為、その信憑性は増してしまう事になり、予定通りに新地球連邦軍がやってきた時、フリーデン側だけでなくニュータイプ研究所までもが新地球連邦軍からの総攻撃を受けた事に驚愕。そこに現れたシャギアとオルバの搭乗するガンダムヴァサーゴとガンダムアシュタロンから怨嗟に満ちた言葉を聞かされた結果、初めて二人が自身を憎んでいた事に築くも、時既に遅く、最後は自らのいたオフィスごとヴァサーゴのメガソニック砲による砲撃で消し飛ばされ、死亡した。
なお、自身の研究所には、宇宙革命軍に所属する二コラを含む数名の工作員が潜入しており、自身の死後、自らとフロスト兄弟のいざこざが、二コラによるティファの誘拐と宇宙革命軍首都への連行のお膳立てとなってしまう事になった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 初登場作品。「ダブルエックス起動!」に登場。原作では研究所の所員に宇宙革命軍のスパイが紛れ込んでいたが、本作では宇宙革命軍のメンバー共々ネオ・ジオンに所属し、ニュータイプを集めて宇宙に送るという宇宙革命軍のスパイの役目も担っている。また、登場エピソードからわかる通りアイムザット・カートラルの役割も彼女が担っている。最期は原作通りフロスト兄弟に殺される。
人間関係
- シャギア・フロスト、オルバ・フロスト
- ニュータイプとして認められなかった彼らの恨みを買ってしまったのだが、カロン本人は自らの研究にしか興味を示さない為か、全く気付いていなかった。
- ティファ・アディール、ジャミル・ニート
- 原作本編では、彼らをサンプルとして狙っただけだが、Rではガンダムダブルエックスのツインサテライトキャノンの砲門を向けて恫喝、投降した彼らを拿捕した。
- デマー・グライフ、ドゥエート・ラングラフ、ミルラ・ドライド、アベル・バウアー
自らがニュータイプ候補としてリストアップしていた新地球連邦軍のエースパイロット達。彼等の事も研究対象の道具としか見ておらず、その死後にシャギアから「一人もニュータイプとして覚醒しなかった」という虚偽の報告を聞いても、あっさり「カテゴリーF」として切り捨てており、アベルだけ覚醒していた事実など知る由も無かった。
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
名台詞
- 「被験体は全てカテゴリーFだったようね。私達が必要としているのはあくまでフラッシュシステムに対応したニュータイプ。それ以外は…」
「あ、ごめんなさい。シャギア君もカテゴリーFだったわね」
シャギア「お気になさらずに…カロン所長。所詮我々兄弟の力はお互いをわかり合う事しかできませんからね」 - 再会したシャギアからニュータイプ候補が全員死亡した事を告げられた後の会話。2行目で笑みを浮かべながら語っており、当のシャギアは冷静に対応をしていたが、内心激怒していたのは想像に難くない。
- 反感を買うとわかっていながらシャギアに対して上記の台詞を口にしている辺り、本質的にフロスト兄弟を見下している事が伺える。事実かつてのフロスト兄弟の上官であったアイムザット・カートラルは殺される直前の痛罵以外で兄弟を「カテゴリーF」を呼称した事はないため、この単語の侮蔑的な意味を理解して使う事を避けていた可能性がある。カロンの無神経さが窺える。
- 「馬鹿な真似はおよしなさい…!」
オルバ「馬鹿な真似?そうかもしれないね…兄さん。」
シャギア「我々には力があった!」
オルバ「そう…普通の人間にはない力があった!兄弟二人、どんなに離れていても心を通いあわせる事ができた!」
シャギア「だが、お前達科学者は我々を認めなかった!フラッシュシステムが使えないというただそれだけの理由で!だから我々は決めたのだ!」
オルバ「次の時代を僕達の物にすると!」
シャギア「力を認められぬ者の恨み!」
オルバ「その身をもって味わえ!」 - 本性を現したフロスト兄弟に襲撃された時の台詞。
- 彼らからはニュータイプとそれを必要とする世界への憎悪を告げられ、最期は施設ごと攻撃されて死亡した。