バンプレイオス
バンプレイオスは『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の登場メカ。
バンプレイオス | |
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外国語表記 |
BANPREIOS[1] BANPReEOTH[2] |
登場作品 | |
デザイン | カトキハジメ |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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正式名称 | SRXアルタード |
旧名称 | SRアルタード |
分類 |
対無次元侵入路用超広域殲滅型パーソナルトルーパー (レイオス・プラン) |
型式番号 | SR-01 |
全長 | 75.3 m |
重量 | 431.8 t |
動力 |
トロニウム・エンジン 核融合エンジン |
装甲材質 | ゾル・オリハルコニウム |
補助MMI | T-LINKシステム |
開発者 |
カーク・ハミル ロバート・H・オオミヤ |
所属 |
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パイロット |
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概要
SRXの完成型、正式名称「SRXアルタード」。試作機ではないので当初の名称は「X」を省いた「SRアルタード」だったが、SRXの名を残したいというリュウセイ・ダテの希望から改名された。なお、「バンプレイオス」とはリュウセイによって与えられた愛称であるが、基本的にはこちらの名で呼ばれている。
リュウセイの念動力で、XNディメンション(通称・次元斬)により異なる次元を繋げる事が可能になる。また、SRXとは異なり、合体した状態で運用する事が前提の機体で、「3機のPTが合体して完成する1機のPT」ではなく、「機体の各ブロックが3機のPTとして独立運用可能な1機のPT」である。 つまりこの状態が基本形態となる。
機体を構成するRシリーズはそれぞれ「AR-1(アールワン)」「AR-2(アールツー)」「AR-3(アールスリー)」という名称が設定上存在し、背部ウイングはAR-1の、両肩と前腕はAR-2の、下半身はAR-3のプラスパーツで構成されている。[3]AはAdvancedの略。
リュウセイ・ダテがメインパイロットを務め、ライディース・F・ブランシュタインが出力調整と武器管制を行い、アヤ・コバヤシとマイ・コバヤシが念動力を補助し、尚且つ二人による「T-LINKツインコンタクト」によりリュウセイの念動力の負担を軽減して100%以上引き出す事が可能となる。レイオス・プランによって各システムの稼働が安定したため、SRXでは危険すぎて不可能だったトロニウム・エンジンのオーバードライブが可能となっており、それに伴い戦闘力も格段に上がっている。
SRXの開発者の一人、イングラム・プリスケンが関わったことからこの機体もアストラナガンの後継機としての役目を補っていたと思われる。それらしい描写として『スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ』におけるSRXとディス・アストラナガンとの融合機体「DiSRX」との関連性が想起される(時空間転移を行う機動兵器という観点ならば、そのままアストラナガンが当てはまる)。また第3次αでアヤが加入した後にも関連性を仄めかす会話がある。
『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』の開発においては、機体強度を保つ事と時間的な問題を解決する為に分離機構がオミットされているが、本来は分離しての運用も視野に入れて開発された機体である。
上半身を形成しているAR-2部分は、肩となっているパーツにSRXにはなかったキャタピラが存在しているのが確認でき、AR-1を収納する胸部も開閉式ではなくなっている。後述のとおりテレキネシス・ミサイルの格納部分やハイフィンガーランチャーのオミットなど、分離形態のRマシンやパワードパーツにも大きな変化が起きていることをうかがわせる。
また全長がSRXの1.5倍弱になった影響で頭部と肩部のサイズ比も随分と大きくなっており、アニメで確認できるSRXと比べるとアンバランスといえるほど頭が小さい。
第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
SRX開発時から設計・開発が進められていたが難航し、クロスゲート攻防戦で急遽SRXが投入された際に主動力として使われる予定だったトロニウムをゼ・バルマリィ帝国(バルマー)に奪われた上、XNディメンションの解明にも時間が掛かっていたために完成できずにいた。
しかし、イルイからXNディメンションの接続方法を教えられ、その問題は解決。機体自体は、機体強度と時間に余裕がないことから分離状態をオミットしたまま完成させ実戦に投入。マイの次元斬でES空間に閉じ込められたリュウセイらαナンバーズを救出した。本来ツインコンタクトはリュウセイとアヤで行われる予定だったが、アヤがMIAとなった上にリュウセイが念を失ったため一時断念。その後は力を取り戻したリュウセイの操縦の下、SRX時のようにR-3を担当するマイ単独でのコンタクトとなっていた。
その後は部隊の中核として戦い続けたが、いかんせんトロニウム・エンジンが満足に稼動しないことから想定の6割前後しか出力が出せず、本来の性能を発揮できないままだった(この時のトロニウム・エンジンは実質的に核融合エンジンと全く変わらない)。
銀河大戦の終盤、マイの要望によって3号機が複座に改修。その後バルマー本星でアヤが救出され、同時にトロニウムを取り戻したことでバンプレイオスは100%の性能を発揮した。その後の戦いではαナンバーズ戦力の中核となり、銀河大戦を戦い抜いた。戦後はテスラ研で引き続き改修が行われ、封印された機能の解放やシステムの更新が行われている。
登場作品と操縦者
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初登場にして、現状唯一の登場作品。各主人公ルート第44話の後半ステージ開始時に参戦。当初のパイロットはリュウセイ、ライ、マイ。MAP兵器と全体攻撃の性能が良く燃費も良好だが、その反面単体火力は主人公機やダブルGには及ばず、主に小隊殲滅が仕事となる。装甲が高めのスーパーロボットだが、リュウセイの念動力補正のおかげで割りと避ける。ガウンジェノサイダーがP武器なのに射程が存外長く便利(第2次αのヒートロッド感)。
- 第54話「神に守られし星」でアヤが復帰、同時に「天上天下~」の武装が使用可能になる。対ボス戦にも対応し、4人分の精神コマンドも併せて絶大な力を発揮する。最強武器である合体技は全体攻撃なので援護は活用できず、1回しか使えないゴルディオンクラッシャーはもとより、3人用の超電磁烈風正拳突きより攻撃力が低く、竜巻斬艦刀と同値。またリュウセイもライも(並びにヴィレッタも)αで習得していた魂を忘れているが、それでも非常に高い火力を叩き出せるのは確か。注意点として、合体技が使えるようになった直後は地上戦になるので、R-GUNと組ませるとそのままでは飛べない。
単独作品
- 新スーパーロボット大戦
- 本編中では一切言及されないが、設定上では「SRXの別名」としてバンプレイオスの名前が存在しており、一部の攻略本や雑誌などで紹介されている。なお、この時点では「バンプレストのロゴマークをモチーフにしたロボットだからバンプレって名前をつけよう」というネタ以上のものではなかった。デザイナーのカトキハジメ氏はこの名前を「SRXの正式名称」としている。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦OG外伝
- 名称は出ていないが、レイオス・プランやART-1の存在などで間接的に存在が示唆されている。リュウセイの「次にSRXを作ることがあったら翼をつけて欲しい」との希望にロブも「考えておく」と前向きな答えを返しており、実際背中にウィングが装着されている本機への伏線になっていると思われる。
装備・機能
武装・必殺武器
試作機の武器の内「ブレード・キック」「ドミニオン・ボール」「天上天下無敵剣」に該当する攻撃はオミットされている。
武装
- テレキネシス・ミサイルHP
- 機体後部からコンテナ内のミサイルを発射、念動力で操作して敵機のみを攻撃する。着弾点指定型で、射程1~4、周囲3マス、味方識別可能のマップ兵器。弾数は1しかないが、使い勝手は抜群。ちなみにSRXはこのミサイルが脚部にあったため、合体機構も違う可能性がある。
- ハイパームデトネイター
- 試作機でいう「ハイフィンガーランチャー」の強化版。手の掌からエネルギー弾を発射。palm=手の掌なので、区切って読むとハイ・パーム・デトネイターである。ハイパー・ムデトネイターと読むのは誤り(管制を担当しているライも区切って呼んでいる)。小隊攻撃だが、性能上小隊長を張っていることが多く、ガウンジェノサイダーの下位互換であるため割と使われない。
- ガウンジェノサイダー
- T-LINKシステムで敵機をロックし、ゴーグルからエネルギービームを発射。命中した時にバンプレストのロゴマークが見えるのは一目瞭然だが、注意深く聴くとSEが流れているのも確認できる。
- T-LINKブレードナックル
- 念動力で腕に刃を形成し、殴りつけつつ突き刺す。リュウセイの念動力と、アヤとマイのサポートにより威力が増加する。「天上天下念動爆砕剣」「天上天下念動破砕剣」の流れを思わせる。ART-1にも同名の武装があるが、こちらはチェーンソー・トンファーによる物理攻撃。SRXの「ザイン・ナックル」の強化版に当たる。
- S・Z・Oソード / スーパー・ゾル・オリハルコニウム・ソード
- 両脚部ブレードを分離・展開して形成する大型剣。サイバスターの「バニティリッパー」と同じく、二つで一つの大剣。若干ではあるがSRX用の武器となるはずであったヒュッケバインボクサーのGソード・ダイバー(R-SWORD)の名残が見られる。
- 天上天下念動無双剣
- アヤとマイの念動力で刀身を固定し、リュウセイの念動力を爆発させる必殺技。突き刺した状態で刀身を展開して両断する。ロールアウト当初は出力不足で使用できず、トロニウム奪還とアヤの帰還により使用可能となった。
- トドメ演出では刀身を戻しつつ振り上げ、リュウセイの「天上天下念動無双剣・流星斬り」の決め台詞とともに一刀両断する。
特殊機構
- XNディメンション
- 通称「次元斬」。操縦者のサイコドライバー能力を極限まで高め、クロスゲートにアクセスすることで異なる次元空間を切り裂く。或いは逆の次元を封印する機能も持ち合わせている。アストラナガンの時空間移動を更に発展、昇華させた機能。第3次αでは、この能力で自軍を何度も救っている。
- 本来はバンプレイオス単独で使用できる能力だが、戦闘能力重視でシステム回りが未完成なのと、リュウセイの念動力がサイコドライバーに届いていない(素質はあるがまだ未熟)ため、その域には達していない。
必殺技
- アルタード・フルバースト
- ハイパームデトネイター、テレキネシス・ミサイル、ガウンジェノサイダーの連続コンボで、各パイロットが力を合わせた連携攻撃。フィニッシュにガウンジェノサイダーを用いている為、命中時にバンプレストのロゴマークとSEが入る。全体攻撃。なおSRXには該当する攻撃は存在しないが、OGクロニクルでこの攻撃を逆輸入した「SRXフルバースト」と呼称される一斉砲撃が披露されている。
合体攻撃
- 天上天下一撃必殺砲・改
- 正式名称はSRX同様『ハイパー・トロニウム・バスターキャノン』。但し、SRXとバンプレイオスでは機体の規格が異なり、そのままではメタルジェノサイダーモードのR-GUNパワードを接続する事が出来ないのでエクスガンナーと呼ばれるオプションパーツでその差を補完する必要がある。
- エクスガンナーの射出及びトロニウム・エンジンの出力調整と解除命令をライ、念動力によるエネルギーの収束をアヤとマイ、メタルジェノサイダーモードへの変形や操作を始めとするR-GUNの機体制御をヴィレッタが担当し、発射態勢に入るとトリガーのロックが解除されリュウセイが照準を合わせて引鉄を引く。
- 無双剣と異なりサイズ差補正無視がない他、T-LINKシステムを使用した攻撃なのに使用条件に念動力がない[4]。
- 惜しむらくは全体攻撃であるため、OGシリーズのように援護攻撃に使用できないこと。バランスの関係か威力そのものもOGシリーズの一撃必殺砲ほどの怪物じみたものではない(イデオンやジェネシックガオガイガーがいるため相対的に弱く見える)が、味方機全体ではかなり高い。
特殊能力
- 念動フィールド
- 念動力レベル×200のダメージを無効化。最大でも1800までしか無効化できないため、バンプレイオス登場後の敵にはほぼ意味を成さないが、回避力が思ったよりあるのでこれに頼る事態にはあまりならない。
移動タイプ
サイズ
- L
対決・名場面
- 鋼の戦神、降臨
- 閉鎖空間で激突するαナンバーズとゴラー・ゴレム。死闘の中で暴走したハザルがリュウセイの駆るアルブレード・カスタムを襲う。絶対絶命の危機の中、突如として空間が斬断され、一行は通常空間へと帰還する。戸惑う彼らの前に現れたのは、再び空間を裂いて現れた、白き鋼の戦神……生まれ変わったSRXであった。その場で乗り込んだリュウセイは未だ念を取り戻してはいなかったが、ハザルに対する怒りが引き金となってその力が再び覚醒。力を得た白きSRXは一撃のもとにヴァイクランを下がらせ、「バンプレイオス」の名を与えられるとともに逆転劇の幕が上がる。
- SRXチーム、絆の一撃
- バルマー本星宙域での決戦において、エツィーラの罠にかかったマイはショックのあまり精神の平衡を崩し、その念が暴走。破壊の化身と化したバンプレイオスに呼応するようにイデが活性化を始め、全てが破滅の危機に陥る。しかし、一つの叫びがそれを静める。姿を隠していたエツィーラを引きずり出したバランとルリアが彼らの下に伴って来たのは、チーム最後の一人、アヤであった。マイのいるR-3コクピットに乗り込んだ彼女は、脱出の際に取り戻したトロニウムを投入。そして、一気にジュモーラへと肉薄したバンプレイオスは、SRXチーム全員の思いを込めた一撃必殺の砲撃を放ち、その力を完膚なきまでに奪い去ったのであった。
関連機体
脚注
- ↑ グッズ、スーパーロボット大戦OG展 公式サイト、2022年5月21日閲覧。
- ↑ https://twitter.com/TakanobuTerada/status/1693158853377220697
- ↑ ただし明確なデザインがあるのはAR-1のみで、AR-2とAR-3は非公開のラフ画のみとなっている。
- ↑ ただしR-GUNパワードに乗り換えできるクォヴレー・ゴードンでは使用できないため、パイロットが使用条件になっている。