『電脳戦機バーチャロン マーズ』はセガが発売したコンピュータゲーム。
電脳戦機バーチャロン マーズ | |
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外国語表記 | CYBER TROOPERS VIRTUAL-ON MARZ[1] |
シリーズ | 電脳戦機バーチャロンシリーズ |
発売元 | セガ |
対応機種 | プレイステーション2 |
発売日 | 2003年5月29日 |
初登場SRW | 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ |
概要
プレイステーション2専用ソフトウェア。2003年発売。アーケードの人気ゲーム「電脳戦機バーチャロンシリーズ」の家庭用ハード初の発売作。移植を除けば完全新作が家庭用として発売されたのは本作が初。シリーズとしては4作目。
シリーズ3作目『電脳戦機バーチャロン フォース』(SRW未参戦)は大型筐体4台を接続したローカルネットワーク対戦を前提にしていたため、インフラが整っていなかった当時は家庭用移植が難しく、『フォース』の入門用として作られたのが『マーズ』である[2]また、「今まで『バーチャロン』に触れたことがなかった新規ユーザーを取り込む」というコンセプトが掲げられており、アーケード版では表立って語られることのなかった世界観やストーリー性が初めてゲーム内で取り上げられたことも大きな特徴となっている。
『第3次α』への参戦決定時、ロボットゲームからは初の参戦(『サンライズ英雄譚』からの派生作品である『機甲武装Gブレイカー』を除く)であり、大いに話題を呼んだ。ただし同作品では殆どゲスト扱いであり、本格的なスパロボ参戦は『スーパーロボット大戦K』で果たされる事となった。
現在はプレイステーション3用のサービスであるPSstoreのゲームアーカイブスで安価で購入する事が可能。オリジナルのPS2版と比較し、ロードが早くなりやや快適になっている(ソフトウェアエミュレーションでの動作なので一部処理落ちが激しくなってしまっているので一長一短ではあるが)。
ストーリー
新たなる限定戦争の場として再開発された火星では、シェア争いの激化に伴い、手段を選ばぬ大規模犯罪が多発するようになってしまう。
深刻化する事態に対応すべく設立されたのが、特捜機動部隊「MARZ」である。
最新鋭殺戮装備を有する彼らの戦いは昼夜を問わず、バーチャロイドは大地を疾駆する。
登場人物
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
MARZ
- イッシー・ハッター
- 様々な組織を渡り歩く歴戦のバーチャロイドパイロット。
白虹騎士団
- クリアリア・バイアステン
- 護焰隊筆頭。
S.H.B.V.D.
薔薇の三姉妹
- シルビー・ファング
- 三姉妹筆頭。
- デボラ・バイト
- 事実上三姉妹の長姉。
- ジェニファー・ポイズン
- 三姉妹の末女。
タングラム
SRWオリジナル
登場メカ
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
MARZ
白虹騎士団
S.H.B.V.D.
薔薇の三姉妹
シャドウ
ダイモン
その他
用語
- バーチャロイド
- MARZ
- 白虹騎士団
- 「びゃっこうきしだん」または「ホワイトナイツ」と読む。
- S.H.B.V.D.
- DN社が存在していた頃から活動を続けている特殊部隊で、ライデンのみで構成されている。
- 薔薇の三姉妹
- 第4プラント「TSCドランメン」の統括者アンベルIVの懐刀として仕えている女性VRパイロット達。
- 打撃艦隊フォース
- 戦闘結晶構造体であるアジム、ゲランの現出を未然に防ぐために、太陽系の各惑星の衛星軌道上に配置された艦隊。定位リバースコンバートによるバーチャロイドの遠隔転送カタパルトを持つアイデルスター級を中心に構成されている。
- タングラム
- 物語の鍵を握る究極のシステム。
- シャドウ
- バーチャロイドの抱える欠陥により発生した、暴走するバーチャロイド。
- ダイモン
- 電脳歴の闇に潜む謎の存在。
楽曲
「In The Blue Sky」と「The Wind is Blowing」は、初代(OMG)から継続して使われている曲。
- 「In The Blue Sky」
- テムジン専用曲。『第3次α』『K』で採用。
- 「The Wind is Blowing」
- フェイ専用曲。『K』で採用。『K』では「is」が表記から抜けている。
- 「Burning muscles-ichiban☆boshi-」
- アファームド・ザ・ハッター/ハッター軍曹専用曲。『第3次α』『K』で採用。
- 「In The Blue Sky'01」
- テムジン Type a8のテーマ。『K』で採用。
- 「Strike blue」
- 汎用ミッションBGM。『K』で採用され、SHBVDや薔薇の三姉妹の味方NPCとしてのテーマとして扱われる。
登場作と扱われ方
αシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ
- 初参戦作品。『バーチャロン』の世界から、クロスゲートの影響でチーフとハッター(とフェイ・イェン)がαシリーズの世界に召喚されたという設定で、彼らのみのゲスト参戦といった状態。ただし戦力としての使い勝手は良好で、戦闘グラフィックのファンからの評価も高かった。
- 元々はテムジン 747Jのみ登場する予定だったが、「バーチャロンシリーズ」のファンであるスタッフの提案で『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム』からフェイ・イェン・ザ・ナイトの登場が決定し、そうこうしているうちにアファームド・ザ・ハッターも登場が決定した[3]。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦K
- 本作ではゲスト出演ではなく、いち参戦作品として本格参戦。『第3次α』同様、『バーチャロン』の世界から『K』の世界に出向している形で登場だが、多くの未登場機体・キャラクターが参戦を果たしている。また、今作では『マーズ』のみセガ側からシナリオ監修が入っているため、今作では珍しく評価が高い。
- 原作再現も成されている他、今作のシナリオ上でも重要な根幹を担っており、ダイモンはオリジナル敵勢力であるイディクスやラスボスであるル=コボルすら裏から利用しており、実質的に今作の真の黒幕同然の存在である。特にハッターの待遇が良いが、反面チーフの影が薄い。
単独作品
余談
- 本作はバーチャロンシリーズの世界観に大きく触れる初の家庭用タイトルであった。その演出は著しく濃く、特に初登場時点で拘束されたままジグラットに攻撃され悶絶、しかもジグラット撃退後は自ら拘束を解いてサムズアップするアファームド・ザ・ハッターが顕著であり、他にも歩き方や去り際に特徴が強い薔薇の三姉妹など、とにかくキャラクターも濃ければ演出も濃い。
- これら演出、および会話時の顔グラフィックが機体の頭部になっていることにより、作中ではまるでバーチャロイド自身がキャラクターであるかのように描写される。このためか、SRW参戦時もパイロットの顔グラフィックは機体頭部で統一されている。加えて、元々サイボーグ疑惑のあるハッター軍曹、機体そのものであるオリジナル・フェイ・イェン(ファイユーヴ)の存在もあってか、人間としてのパイロットはSRWでは描写されない。
- 演出もあってか本作はバーチャロンシリーズの中でも異端児と呼べるポジションであり、作中でダイモンが主人公を揶揄しての言葉である「MARZの犬」などと界隈から呼ばれるようなコアなファンが存在する。
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