エルネスティ・エチェバルリア

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エルネスティ・エチェバルリアは『ナイツ&マジック』の主人公

エルネスティ・エチェバルリア
登場作品 ナイツ&マジック
声優 高橋李依
阪口大助(倉田翼)
デザイン 黒銀(原案)
桂憲一郎(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦30
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
(エルネスティ・エチェバルリア)
愛称 エル
種族 異世界人
性別
年齢 16歳(大西域戦争時[1]
所属 フレメヴィーラ王国
所属部隊 銀鳳騎士団
役職 団長
趣味 幻晶騎士
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プロフィール
(倉田翼)
種族 地球人
性別
年齢 28歳(享年)
職業 プログラマー
趣味 プラモデル制作
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概要

現代日本から異世界への転生者。通称は「エル」。背丈は小柄で、容姿も女性と見間違うほどの美少年。

前世では「倉田翼」という、28歳の凄腕プログラマーの青年だったが、交通事故に遭い命を落とし、剣や魔法、そして幻晶騎士(シルエットナイト)という巨大ロボットが存在する別世界の人間へと生まれ変わった。フレメヴィーラ王国のエチェバルリア家で誕生した彼は前世の記憶・知識を引き継いでおり、日本ではプラモデル製作などを趣味としていたため、異世界で本当に巨大ロボットが運用されていることに驚愕・歓喜し、その機操士(ナイトランナー)になるべく鍛錬と努力を重ねていく。

その頭脳は天才的で、王国のライヒアラ騎操士学園に入学後は、自身の知識を生かして幻晶騎士の開発・改修を推し進め、新たな機体を作り出したりと王国における兵器の技術革新を行い、様々な功績から国王直属の「銀鳳騎士団」団長にまで就任する。幼少から魔法の鍛錬を行っている為、上級魔法を難なく使いこなす[2]他、(特殊な方法を用いているとは言え)幻晶騎士操縦の腕も高い。

なお、小柄な体格ゆえに通常の幻晶騎士の操縦席では操縦桿等に手足が届かず、上手く操縦できなかった。それならばと自分の体格に合った操縦席を持った機体を作って夢である巨大ロボットに乗ろうとした結果、国家事業である幻晶騎士の開発を引き受け、特注機体のイカルガなどを生み出すことになった。

彼の行動理念は偏にロボットへのありきであり、極端に言ってしまえば「趣味」の一点に集約される。だが、その趣味に没頭するあまり暴走してしまう面もあり[3]、周囲からは呆れられたり、まるで狂人のように思われてしまうこともある[4]。また、革新的な技術を幾つも生み出しているものの、開発した機体はコンセプト優先で荒削りな部分が多々あり、時として失敗作が生み出されてしまう事も多い。特に開発機を「量産を前提とした兵器」としてブラッシュアップするにはその方面に長けた技術者の助力が必要となる。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦30
初登場作品。担当声優の高橋李依氏は今作でSRW初出演。

人間関係

家族

ラウリ・エチェバルリア
祖父。ライヒアラ騎操士学園の学長。
マティアス・エチェバルリア
父親。ライヒアラ騎操士学園の教師。
セレスティナ・エチェバルリア
母親。幼少時のエルに魔法の手ほどきを行った。エルの体格・容姿は母親似。

ライヒアラ騎操士学園

アーキッド・オルター
幼馴染の双子の兄妹の兄。アディと共にエルから魔法の手ほどきを受けた弟子でもある。
アデルトルート・オルター
幼馴染の双子の兄妹の妹。エルを溺愛しており、隙あらば抱きつこうとする。
エドガー・C・ブランシュ、ディートリヒ・クーニッツ、ヘルヴィ・オーバーリ
騎操士学科の先輩達。
バトソン・テルモネン、ダーヴィド・ヘプケン
ドワーフ族の友人と先輩。エルの無茶によく付き合わされる被害者であり共犯者。
ステファニア・セラーティ
生徒会長。エルを可愛いからと自身の癒し先にしている。
ノーラ・フリュクバリ
新入生。裏で防諜任務を担当し、エルと国の連絡要員も務める。

フレメヴィーラ王国

アンブロシウス・タハヴォ・フレメヴィーラ
国王。彼が退位した際に専用機を作り、進呈する。
エムリス・イェイエル・フレメヴィーラ
アンブロシウスの孫。祖父の依頼に便乗しエルに専用機開発を依頼した。
クヌート・ディクスゴード
宰相。エルの理解者となり、彼を支援する。
ヨアキム・セラーティ
侯爵。キッドとアディにエルを探らせる。
ガイスカ・ヨーハンソン
国立機操開発研究工房の工房長。エルと意気投合する。
オルヴァー・ブロムダール
国立機操開発研究工房の所長。エルをアルフヘイムへ案内する。
キトリー・キルヤリンタ
アルフヘイムの大老(エルダー)。エルの素性を見抜く。

ジャロウデク王国

オラシオ・コジャーソ
ジャロウデクの天才技術者。エルに並ぶ頭脳の持ち主でライバル的存在。

名台詞

倉田翼

「こっ、これは!ニュートラルグレードのメフィストMkII!もう出てるとは不覚!」
「なんと!これはハイ・ディヴァインではありませんか!こんなところに~!」
第1話。仕事帰りにプラモデル売り場を訪れ、発売済の商品を見て歓喜する。
「ああ…今日買ったプラモも、家に積んであるプラモも、今後発売予定のプラモも、もう作れないのか。…なんという無念!」
同話より。その直後、事故に遭い死んでしまうが、最後まで考えていたのはプラモのことであった。
(僕がこの世界に生まれ変わったのは、この幻晶騎士に出会うためだったのか!)
同話より。虫型魔獣を倒した父の乗る幻晶騎士を目撃しての台詞。

エルネスティ

「そうか!これはプログラムと似てるんだ!」
第1話。幼いながらも魔法を使った際にその共通性に気付く。
「そうです!僕が変われないなら、他を変えればいいんです!」
「だから、創ればいいんです!」 
同話より。身長の足り無さを実感し、9歳で早くも自分のための専用機を創ろうと思い立つ。
「やっぱり巨大ロボはいいですねえ。これぞ心の癒し。一家に一台は必須です」
「学園の幻晶騎士(シルエットナイト)は騎士団からの払い下げだと聞いていますが、この機体はずいぶんとカスタマイズされていますねえ」
「もはやベースとなったサロドレアとは別物です」
同話より。待機するアールカンバーを見ての独り言。
「僕は…僕は今、ロボットに乗っています!」
エドガー「ロボット?なんだそれは?」
「男のロマンです!!」
同話より。エドガーの厚意でアールカンバーに乗せてもらい、大興奮する。
「さあて、ここからがプログラマーの腕の見せ所です!」
第2話。銃杖(ガンライクロッド)で自分が操縦出来るよう、奪ったグゥエールを最適化した。
「許しません…ロボットを壊していいのは、ロボットだけなのですよ!!」
同話より。援軍のカルダトア部隊が陸皇亀(ベヘモス)にやられたのを見て激昂する。
「では、陛下にお願い致します」
「僕が今、一番欲している物は知識。幻晶騎士(シルエットナイト)の心臓部。魔力転換炉(エーテルリアクタ)の製法に関する、知識にございます!」
第3話。国王アンブロシウスから、陸皇亀(ベヘモス)討伐の褒美は何が良いかと言われての返答。
アンブロシウス「そこまで願う、その理由は?」
「それは…趣味にございます!」
同話より。何故そこまでして秘術を知りたいのか?と問われて。余りにも自重しないその姿勢から、隣にいた祖父から暗に自重を求められる。ある意味でエルを象徴する台詞。
ダーヴィド「これは…結晶筋肉(クリスタルティシュー)か?」
「耐久性と、出力が上がるはずです」
「名付けて、綱型結晶筋肉(ストランドタイプ・クリスタルティシュー)です!」
同話より。幻晶騎士の結晶筋肉を強化すべく、ダーヴィドへ自身の発案を披露する。
「人の姿をしていても、つまる所道具であり機械です」
「求める機能があるなら、それに相応しい姿をとっていいと思いませんか?」
同話より。柔軟な思考で背面武装(バックウェポン)など、新しい装備を考案していく。
「奴らは、地中に潜む魔獣」
「やっかいな存在ではありますが、移動音に注意すれば、動きは予測できます」
第4話。襲ってきた魔獣の地砕蚯蚓(シェイカーワーム)を生身で迎え撃つ。
「趣味にございますから!!」
同話より。エルを怪しみ、何故にそこまでするのかというディクスゴードへの答え。…ぶれない。
「これは…もしや、動乱の兆し?」
第5話。カザドシュ砦で銅牙騎士団にテレスターレが強奪されたことに気付く。
「すぐそこで幻晶騎士(シルエットナイト)が死闘を繰り広げているというのに、僕が乗るべき機体は無し」
「いっそ生身で突っ込んでしまいましょうか?」
「いえ、メカにはメカを持って挑まなければ。僕の美学に反します」
同話より。上空から砦内を見渡していた際、ダーヴィドの馬車がやって来たのを発見する。
「僕以上に、背面武装(バックウェポン)の機能と構造を知っている者はいませんよ!」
同話より。砦内に残った敵を制圧すべく、幻晶甲冑で賊のテレスターレを自滅させ、見事勝利する。

エルネスティエミュレータ

エルネスティですっ!
そこにロボがある限り、行ってみせますどこへでも。鋼の英雄が集結する戦い(まつり)の場所、見逃すわけにはいきません!
次回ナイツ&マジック『 #スーパーロボット大戦30 参戦』!
夢の舞台が僕を呼ぶ!
『30』参戦にあたり作者のtwitterで公開された作者自身による二次創作短編集「エルネスティエミュレータ」[5]より。開幕となる次回予告調の台詞。そのキャラクター性からしてみればまさしく夢の舞台といえるだろう。しかし、以降同作のエルは盛大にハメを外すことになる…。
「どうしてですか!?このガンダリウムベッド、艦内に置いても良いと許可は得てきましたよ!」
「それに空いている部屋は好きに使っていいとも」
ガンダリウム合金を少数分けてもらい、それをフレームに使用したベッドを作るだけでなく、それを格納庫に設置しようとした際に苦情を受けての文句。格納庫は居室ではないと何度も突っ込まれても受け入れてくれない。この一件を代表格に、「エミュレータ」では特に濃厚な大暴走の一角が見える。

迷台詞

「撃退ですか?黙殺ですか?それとも闇討ちですか?」
キッド「そうそう、闇討ち…って、ねーよ!エルこえーよ、お前!」
第1話。キッドとアディの家庭の事情を教えられ、心配から物騒なことを口走ってしまう。本来は2人のことを疎んじている異母兄バルトサール・セラーティが何かを仕掛けてくるかもしれないという話を聞いての発言なのだが、アニメ版では彼の存在自体が抹消されたために唐突に物騒なことを言うシーンになってしまっている。
「壊れた機体もまた、美しい」
「形ある物が崩れ、残骸だけが残る。これが、わび・さびというもの。…美しい」
「そして、それに手を貸したのが自分だという、罪悪感混じりのアンビバレンツな感傷…」
第3話。自分が壊したグゥエールを前にしての感想。隣のダーヴィドはそれを聞いて唖然とする。

搭乗機体

トイボックス
自身が開発した実験機。
イカルガ
自身が開発した専用機。

余談

  • 原作Web版・書籍版と漫画版、アニメ版とで描写にいくつか変更がある。
    • Web版では前世は関西圏の出身とされており、心の声では関西弁で喋っていたが、書籍化の際に心の声も標準語に変更。Web版も物語が進む毎に関西弁描写もフェードアウトしていった。
    • Web版・書籍版では「転生」の文字通り、赤ん坊時代から物語がスタートしたが、漫画版・アニメ版では少年期に幻晶騎士を目撃し、熱意に目を輝かせる所から始まる。
  • 異世界転生を扱うWeb小説作品は、転生後の世界を逸脱した特別な能力を転生時に得る(俗に転生特典と呼ばれる)展開が非常に多いが、エルの場合はそういった逸脱した能力は持たず、「元から所持していた特技が転生後の世界で大いに役立つ」という別のパターンに該当している。
  • 異世界の技術・知識を持ち出し、転移先の世界の魔獣を素材として兵器関連の技術革新をもたらしたキャラクターという共通点を持ちながらも、性格としては真逆となる『聖戦士ダンバイン』のショット・ウェポンと比較して語られる事が多い。
    • 携わった兵器の劇中での扱いも、ショットが開発に携わったオーラマシンは「元は存在しなかった戦乱を拡大させる元凶」で、エルが開発に携わった幻晶騎士は「元々存在した大量破壊兵器や自然災害に対する抑止力」と対照的である[6]
    • ちなみにエルは、ファンからきれいなショット・ウェポンと評される事がある。
  • 担当声優の高橋李依氏は所謂少年キャラ(ショタ)好きで知られるため、エル役に決まった時はとても嬉しかったと語っている。また、高橋氏は自身のツイッター上においても度々エルに対する熱い思いを呟いている。

脚注

  1. 年齢の変遷は、ライヒアラ騎操士学園初等部時で9歳、魔獣「陸皇亀(ベヘモス)」討伐時で12歳、大西域戦争時で16歳。
  2. 作中での魔法の仕組みはプログラミングに似た部分があり、そこに前世の知識を組み合わせて魔法術式の改造や効率化を図っている。
  3. 初等科在籍時に中等科の幻晶騎士関連授業を受けるため、初等科の魔法授業を実力で免除させるなど。過激な言い方ではあるが「目的のためには手段を選ばない」と言い換える事もできる。
  4. 原作小説の地の文でも「彼は狂っている」「異界よりやってきた狂人」などと書かれている箇所がある。
  5. エルネスティエミュレータ
  6. ショットならダンバイン、エルならテレスターレと、敵国に自身が開発したロボットが強奪された結果、相手国のロボット開発の参考にされてしまうという共通点も持つ。主人公が奪った側か、奪われた側かという点では対照的。

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