ガンダム・ステイメン

2013年5月14日 (火) 20:32時点におけるGyouza (トーク | 投稿記録)による版

RX-78GP03S ガンダム試作3号機ステイメン 
(Gundam GP03 Stamen)

機体概要

アナハイム・エレクトロニクス社が開発した地球連邦軍の試作型モビルスーツ。コードネームは「ガンダムデンドロビウムステイメン」(DENDROBIUM Stamen)で、これは花のおしべを意味している。「ガンダム開発計画」によって製造された3機のガンダムのうちの1機で、ガンダム試作3号機のコア・ユニットと言うべき機体である。
腰部にテールバインダーを装備しており、運動性を向上させている。また、これを介してアームドベース・オーキスとドッキングするようになっている。腕部はオーキスのコンテナから武器を取り出すために折りたたみ式のフォールディングアームが展開可能となっている。なお、本機も当初はガンダム試作1号機と同様、コア・ブロック・システムが採用されていたが、運用テスト時に発生した戦闘で大破してしまったため、修復時に全天周囲モニター式のコクピットへ換装されている。ちなみに、前者は「Pスペック」と呼ばれていた。

コウ・ウラキの最後の乗機であり、劇中ではオーキスの補給中に発生した戦闘で本機が迎撃に向かっているが、その具体的な戦闘のシーンは描かれていない。また、アナベル・ガトーノイエ・ジールとの戦闘中にソーラ・システムIIの照射に巻き込まれ、オーキスは大破してしまったが、本機はほぼ無傷であった。その後の本機の行方は不明。

ゲームでは試作3号機と比べて性能が大分下がっているような印象があるが、実はΖガンダムを始めとするグリプス戦役期のモビルスーツを遥かに凌駕する高性能を持つ機体である。しかし、それがゲームで反映された事はほとんどないが、α等一部の作品ではνガンダムF91をも上回る運動性が与えられた事もある。

なお、デザインはカトキハジメ氏が担当しており、本機のテールバインダーは妖精の羽をイメージしたらしい。フォルムのフロントは一年戦争時代のモビルスーツらしく、やや無骨さを強調。テールバインダーを含む背面はグリプス戦役のモビルスーツをモチーフとしているという。つまり、一年戦争グリプス戦役モビルスーツの「中間」を意識してデザインされている。

スパロボシリーズにおいて

旧シリーズ等において、性能はGP-01Fbと大して変わらないが、これ単体で使用する事はほとんど無く、デンドロビウムに換装(合体?)する事で真価を発揮する。デンドロビウムは一度撃墜されてもステイメンになるので、ステイメンさえ無事なら修理費はとられない為、脱出ポッドとしての意味合いが強い。
近年のシリーズでも基本的にデンドロビウムの脱出ポッドとしての立ち位置ではあるが、機体能力はかなり見直されてきている。
COMPACT2や第2次αではオーキスが後に登場する為、デンドロビウムにはなれず本機で運用される期間が長い事もある。

登場作品と操縦者

旧シリーズ

第3次スーパーロボット大戦
初登場作品。ただし、最初からオーキスと合体しており、1度倒されないとステイメンの姿にはならない。
第4次スーパーロボット大戦
中盤にさしかかるあたりでGP01が廃棄された後釜として登場する。GP01から改造データを引継がないので注意。デンドロビウムの入手がかなり後半なので、ステイメン状態の期間がシリーズの中でもかなり長いほうである。デンドロビウムになった後は、デンドロビウムが撃破されたり分離することでステイメンになり、その際に修理費はかからないという特徴がある。この特徴を生かして、自軍のMS系の中ではHPがトップクラスのデンドロビウムを自爆させるというバーニィの活用が可能。コウがところどころこの機体に強制乗り換え強制出撃してくるのでちょっと困ったちゃんでもある。GP01同様移動力が12もあるので、パーツや加速と組み合わせることでアイテム探索に使える。デンドロビウムが火星では出撃できないが、ステイメンは使える。しかし、基本がデンドロビウムであるため、そのためにはデンドロビウムにミノフスキークラフトを着けて出撃させてステイメンに分離するという手間な手順を踏む必要がある。…泣けるほど火力が低いので、そこまでして火星に出す必要性など皆無に等しいが。コウは素直に別のMSに乗せてあげましょう。なお、なぜかデンドロビウムから1度分離しない限り、ステイメンとしてはロボット大図鑑に登録されない。
スーパーロボット大戦F完結編
ラビアンローズにてデンドロビウムが加入するので、この機体も一緒に入手することになる。最初からデンドロビウムとしての入手なので、この機体自体が活躍する場面はほぼない。あえて分離するかやられるか自爆するかしてデンドロビウムからステイメンにしておかないと図鑑に登録されないので注意しよう。GP01同様、第4次ほど移動力が高いわけではなくなってしまった。デンドロビウムを自爆させる戦法をとるならば、ステイメンを見る機会も多くなるだろう。

COMPACTシリーズ

スーパーロボット大戦COMPACT
本作でも能力は振るわず、機体性能ではGP-01と同程度で、武装をやや強くした程度。戦力として数えるのは難しい。
スーパーロボット大戦COMPACT for WSC
フォールティングバズーカはデンドロビウムとの共通の武器なので改造しておくと援護攻撃で可能なくらい。しかし機体性能、攻撃力共に心もとないので戦線離脱させた方が良い。
スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
珍しく本機のままで運用する期間が長い。シーン1「月からの戦士」にてエルが搭乗して参戦する。コウの援護を生かす為、GP-01Fbクワトロに譲り本機に乗り換えると良い。強化パーツスロットが3なのでV-UPユニットとの相性も良い。シーン5「策謀の宙域」にてデンドロビウムとなる。今作からデンドロビウムが飛行可能。
スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
強化パーツスロットが1となり、デンドロビウムが飛べるのでほぼ出番はないといっていい。フォールティングバズーカはデンドロビウムとの共通の武器なので改造しておけば一応援護はできるくらいの認識でいいだろう。
スーパーロボット大戦IMPACT
C2では第2部の序盤エルが搭乗してきたが本作では、その役はガーベラ・テトラに奪われる。能力的には改造段階が低いうえ、元々の機体性能、攻撃力が高くないので戦力としては数えられない。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
本作ではなんと運動性の初期値が125とかなり高いため、命中力、回避力は高い。しかし、武装はみるべきものがない。
スーパーロボット大戦α外伝
地上面メインだが、据え置きでは初めてデンドロビウムが飛べるので出番はほぼない。
第2次スーパーロボット大戦α
今作から武装にロングライフルが追加された。ロングライフルの性能は悪くなく、デンドロビウムが使えるようになるのも中盤以降なので、序盤では中々出番が多いだろう。
第3次スーパーロボット大戦α
第2次αと同様にロングライフルを装備しているが、今作ではデンドロビウムも同時に入手できるのでこの形態で戦うことはほとんどないだろう。…もっとも、合流時はステイメンで登場し、さらにマジンカイザーマジンガーZ真ゲッターロボゲッターロボGの逆乗換えがあった後なので、オーキスが換装パーツでちゃんと同時参入している事に気付かずにステイメンで出撃していた…なんて事は有りえる(合流時にオーキスを持ってきている事は全く語られない)。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦A
機体性能はΖガンダムと同等だが武装が貧弱。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
やはりこれと言って取り得のない性能。宇宙Sなのは良いが、あえてこの状態になって戦うこともないだろう。

単独作品

スーパーロボット大戦64
性能も武器もこれと言ったものはなく、無理に戦闘に使う必要はない。

装備・機能

武装・必殺攻撃

格闘兵装

ビームサーベル
バックパックのサーベルホルダーに1本ずつ、計2基マウントされている。

射撃兵装

BAUVA・XBR-M-82-05H ビームライフル
本機の主兵装。ガンダム試作1号機の物と同じ形状で、普段はコンテナ内に格納されている。
フォールディングバズーカ
その名の通り、手持ち式の折り畳み可能なバズーカ。COMPACT2ではデンドロビウムと共通の武器なので改造しても損ではない。しないと思うが。余談だが、某ゲームにて、ステイメンがこれを使う為だけにオーキスを呼び出すというとんでもない演出があった。
フォールディングバズーカとは別にアニメのOP中のみでハイパーバズーカを装備していた。
Blash・XBR-L-83d 大型ビームライフル
「ロングバレルライフル」とも表記される。元々は本機の専用装備でないため、照準精度を高めるための苦肉の策としてアルビオンの主砲のスタビライザーを移している。CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』でガンダム試作1号機Fbが使用した。第2次α、第3次αでは小隊攻撃のフルバーニアン、長距離で威力が高いステイメンで差別化されている。

防御兵装

フォールディングシールド
折り畳み可能な実体盾。

特殊能力

剣装備、盾装備
切り払いシールド防御を発動。
換装
デンドロビウムに換装する。

移動タイプ

機体フル改造時のカスタムボーナス

機体BGM

関連機体

ガンダム試作3号機
ガンダム試作1号機
ガンダム試作1号機Fb
ガンダム試作2号機
ガーベラ・テトラ

商品情報

資料リンク