ガウェインは『コードギアス 反逆のルルーシュ』の主役メカ。
ガウェイン | |
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外国語表記 | Gawain |
登場作品 | |
初登場SRW | 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇 |
SRWでの分類 | 機体 |
スペック | |
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分類 | KMF(所蔵世代なし) |
生産形態 | 実験機 |
全高 | 6.57m |
重量 | 14.57t |
エネルギー | エナジーフィラー |
開発 | 特別派遣嚮導技術部 |
所属 | 神聖ブリタニア帝国→黒の騎士団 |
パイロット |
概要
ランスロットと同時期に開発が行われていたとされている、実験機型のKMF。
KMFとしては初のハドロン砲を装備された機体であり、更には最新鋭の電子解析システムである「ドルイドシステム」が搭載されているのも特徴。これらによって、本機は砲撃戦と電子戦の二つの戦術に特化されたスペックとなっている。また、背部には固定装備型の専用フロートシステムが装備されており、単機飛行が可能。この6枚の翼のフロートシステムは、中空にホバリングした状態での高射砲台・指揮官機としての運用を前提に設計されている。
元々は、ブリタニアの第二皇子及び宰相であるシュナイゼル・エル・ブリタニアの独断によって、神根島の遺跡調査をするべく運用が行われていたが、ゼロによって奪取されてしまった後に、黒の騎士団の戦力として運用されていく事になり、KMF自体の操縦はC.C.、各種武装管理と指揮はゼロ(ルルーシュ・ランペルージ)が担当する。
当時は未完成の部分がまだ多く、黒の騎士団側についた技術者ラクシャータ・チャウラーによる改造によって、一応の完成に成功する。また、ハドロン砲は、ラクシャータが独自に開発し新たに搭載したゲフィオンディスターバーの応用によって、収束制御が可能になり、これの副産物としてオリジナル機には無かった高度のステルス効果を獲得する事にも成功。ガウェイン単機でなら敵のレーダー網にかかることなく侵攻出来るようになった。
しかし、ハドロン砲やドルイドシステムの小型化が間に合っていない故なのか、全長がランスロットやサザーランドの1.5倍という、かなりの大型機になってしまっており、それによって小回りが利かず、牽制用として両腕の指の部分が全てスラッシュ・ハーケンになっているものの、格闘戦は不得意としている。また、操縦面も非常に困難になってしまい、完全に性能を発揮する手段として、本機は基本操縦と指揮及び各種武装管理に分割した複座操縦式となっている。完全に性能を発揮する必要が無ければ、1人でも運用は可能。
結果的にガウェインの鹵獲は、黒の騎士団に大きな戦力のみならず、幾つかの高度なテクノロジーを与える事になり、その後ガウェインに搭載されていたハドロン砲やドルイドシステムの技術は、黒の騎士団によって後継機や新兵器の開発等に流用されていく事になった。
ブラックリベリオンの際、指揮官機として運用され、ステルスによってトウキョウ租界への侵攻を単機で行い、空中からのハドロン砲による圧倒的火力によって、数多くのKMFを破壊したのみならず、航空戦力の殆どを焼き払う。また、当時はブリタニア側でフロート・システムの配備がままならなかった結果、圧倒的制空権を得るに至り、一時は戦況を黒の騎士団有利に動かしていた。しかし、サブパイロットであるルルーシュの妹・ナナリーが誘拐されてしまった事で状況が変わり、単独で戦線離脱。神根島に向かい、C.C.のみの操縦で暴走したジェレミア・ゴットバルトの搭乗するジークフリートと死闘を繰り広げた末、ジークフリードをスラッシュハーケンで雁字搦めにして、道連れで海中へ没し、大破した。
ブラックリベリオン後沈没した本機は黒の騎士団によって、パイロットを務めたC.C.の救出と同時にサルベージされ、搭載されていたドルイドシステムは蜃気楼に、ハドロン砲は旗艦の斑鳩にそれぞれ移植された。
登場作品と操縦者
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- 初登場作。中盤からゼロが新たに搭乗し、C.C.をサブパイロットにする。
- ハドロン砲はそこそこ射程が長く、移動後使用可能なスラッシュハーケンも弾数が豊富で使い易い。射程に癖があるMAP兵器版のハドロン砲はやや扱いが難しいので、新スキルの連続行動で位置を調整すると良い。他のMAP兵器に比べて必要気力が低めで、C.C.が愛を習得するため、早いターンから雑魚の殲滅&資金稼ぎに運用も可能。仮に何も出来なくともゼロには戦術指揮もあるので、どんな状況でも自軍に恩恵を齎してくれる。
- 改造引継ぎ元のゼロ専用無頼とちがい、武器改造費用が若干高くなっているため、乗り換え前に無類の武器のフル改造を済ませておきたい。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- プロローグ「ブラックリベリオン」でのみ使用可能。燃費が悪いが、カレン紅蓮弐式や藤堂の月下がいるため、そちらへの戦術指揮を主眼に立ち回ろう。ちなみに本作ではゼロのカットインが変更されたが、ここでのみ前作と同じく素顔のカットインになる。
単独作品
- スーパーロボット大戦Card Chronicle
- 原作通りにC.C.がサブパイロットの機体の他、シャーリーがサブパイロットの機体が登場する。
- スーパーロボット大戦Operation Extend
- 第1章4話追加サブミッション「反逆のルルーシュ」で初登場、第2章7話サブミッション「黒の騎士団を名乗る女」で再度スポット参戦後、第3章13話-2「帝都炎上」で本格参戦。移動後使用可能で敵の能力を1ターンの間低下させる自機中心のMAP攻撃「ドルイドシステム」が有用。C.C.の脱力を絡めて敵(特にボス)の戦闘能力を奪うという戦法が強力。特に本機の参戦ミッション「帝都炎上」ではこれを活用するかしないかで大幅に難易度が変わる。しかし「ハドロン砲」が「対艦」「貫通」特性を持っておりただの補助役にしておくにはもったいない性能。祝福を掛けたMAP版ハドロン砲での雑魚殲滅も有効と、デフォルトのKMFで唯一空を飛べる事も含め器用な立ち回りができる。追加ミッションで追加される蜃気楼は能力こそ本機より強力だがC.C.がサブパイロットから外れる事もあり、一長一短といったところ。
- スーパーロボット大戦X-Ω
- レアリティSSRのアタッカー。ゼロらしく自軍の能力を向上させるアビリティを2つ持ち、攻撃力を下げる必殺スキル「ドルイドシステム」でサポート機としての運用ができるほか、幅3マス×射程無限の必殺スキル「ハドロン砲」と魂のコンボによる高い制圧力を合わせ持つ。飛行可能なためKMFの中でも汎用性は高いが宇宙のみ若干適性が低く、移動速度もさほど速くない。大型アップデート後はSチップガシャにてディフェンダー版も登場。後述のC.C.搭乗版ディフェンダーと同様の機体性能とゼロの精神スキル、アビリティを持つ。
- 2016年2月の強敵イベントではC.C.がメインパイロットを務めるバージョンが登場。こちらはディフェンダー。アビリティはC.C.をメインにした物に変更されているほか精神スキルも異なる。ハドロン砲が幅5マス×射程3マスを薙ぎ払う形になっているため制圧力が強化されているが、指揮の効果は若干落ちる。2016年6月のイベントではC.C.の水着バージョンが搭乗するバージョンが登場。機体性能と属性はアタッカー版の、精神スキルはC.C.に準じる。自軍強化アビリティを3つも持つのが特徴。
- 全てのバージョンに共通する欠点として、味方の強化に長ける代わりに自身を強化する手段に乏しい。純粋な戦闘能力もレアリティ内では下から数えた方が早いので、強化された僚機を前面に出して自身は後ろから援護するのがセオリーとなる。
- スーパーロボット大戦DD
- 第1章Part4にて登場。攻撃特化タイプ。同タイプは圧倒的な攻撃力の代償として他のステータスが犠牲となっている場合が多いが、本機は防御力・照準値・運動性がバランスタイプ並に高く設定されており(比較として同作品の攻撃命中タイプの紅蓮弐式より防御力も運動性も上)、更に通常攻撃のスラッシュハーケンが射程3で、Sサイズのためスピードが自軍の2番目に早いと極めて高い性能を持つユニットとして調整されているのが特徴。特に照準値はパイロットのルルーシュの「戦略眼(ゼロ)」の効果で更に底上げされる。欠点は攻撃特化の中では攻撃力が最も低くSサイズのため補正も受けられない上、ゼロの精神コマンドは援護系が主体である為最終的な火力では他の攻撃特化には劣る事。
- SSR武器「ハドロン砲最大出力」を装備すると射程が+1され実質命中特化の間合いで戦うことができるのもポイント。あらゆる敵をほぼ一方的に攻撃できてしまうほか、高難易度エンドコンテンツの制圧戦においても気力上げと戦闘を両立してこなせるなど高いアドバンテージを有する。
- 総合的には「攻撃特化の火力と命中特化の射程を持つバランス型」とも言うべき優秀な機体と言える。
- クロッシング・パイロット第2弾では、第1章Part4で入手していない状態でも第2弾第1話をクリアする事で入手できる。また同イベントでは、予備機が存在し、何者による遠隔操縦で登場する。
装備・機能
武装・必殺武器
- スラッシュハーケン
- 両腕の指自体がワイヤーアンカーになっている。本機のそれはワイヤー部分に切断能力が付加されていて、切断武器としても使用できる。フィニッシュデモはハーケンを戻した後に反対側のハーケンを打ち込み、引き戻す勢いで接近してニーバットを喰らわすというもの。
- 『OE』では「ヒット&アウェイ」特性付き。『X-Ω』『DD』では通常攻撃に使用。紅蓮のハーケンが斬撃属性なのに対し、本機は打撃属性。
- ハドロン砲
- 両肩に内蔵したエネルギー砲。一撃でKMFをも撃破できる程の高い威力を持つ。当初は収束できずにいたが、黒の騎士団に鹵獲された後、ゲフィオンディスターバーの応用により収束可能となり完成。
- SRWではMAP兵器版も存在するが、いずれも消費ENが大きいため、主戦力にするのであればENの改造は必須。フィニッシュデモはリアルカットインとゼロの台詞が入る。
- 『OE』では「対艦」・「貫通」特性の付いた単体攻撃版、直線型のマップ兵器版その1(「ハドロン砲/M」)自機中心型のマップ兵器版その2(「ハドロン砲/M(全方位)」)の3種類がある。
- 『DD』ではR必殺技に採用。メインアビリティは「逆襲 I」で、HP30%以下の時に攻撃力が上昇し、また反撃時に確率で先制攻撃を行う。サブアビリティは「必殺技威力アップI(特殊)」。
- ドルイドシステム
- 電子解析システム。
- 『OE』では、ダメージを与えず1ターンの間敵の防御と回避をダウンさせる、非ダメージ自機中心型のMAP攻撃として採用。
- 『X-Ω』では必殺スキルとして採用。アタッカータイプでは「ドルイドシステム(攻撃力低下)」、ディフェンダータイプでは「ドルイドシステム(命中率低下)」の敵デバフ能力となっている。
- 『DD』ではSSR必殺技に採用。メインアビリティは「電子解析」で、範囲内の敵ユニットの照準値を減少する弱体効果を付加するマップ兵器としての効果を持つ。また、攻撃特化タイプの攻撃力が増加する。サブアビリティは「照準値アップIII」。
必殺技
- スラッシュハーケン連撃
- 『DD』でのSR必殺技。スラッシュハーケンの連続攻撃で近づいて、キックでトドメ。ハーケンが打撃属性なので、こちらも打撃属性。
- メインアビリティは「逆襲 II」で、Rハドロン砲の上位互換。サブアビリティは「ダメージアップII(打撃)」。
- ハドロン砲(特大直線)
- 『X-Ω』アタッカー版での必殺スキル。
- ハドロン砲(特大範囲)
- 『X-Ω』ディフェンダー版での必殺スキル。
- ハドロン砲最大出力
- 『DD』でのSSR必殺技。特殊属性。
- メインアビリティは「ゲフィオンディスターバー」で、攻撃特化タイプの射程+1、自身アクション時のみ攻撃力・必殺技威力増加といった効果。サブアビリティは「攻撃力アップIII」。
特殊能力
- ジャミング機能
- ゲフィオンディスターバーの恩恵により得た機能。SRWでは戦術指揮と合わせて周囲の味方機を大幅に強化出来る。デフォルトでこの能力が付加されているため、フル改造ボーナスで自分のプレイスタイルに合わせたボーナスを選べる事も有難い。なお、改造引継ぎ元であるゼロ専用無頼のフル改造ボーナスにてジャミング機能を選択していた場合、未取得の状態に戻るので一安心。
移動タイプ
サイズ
- 2/S
- 大型とはいえKMFなのでこのサイズ。
カスタムボーナス
機体BGM
- 「Previous Notice」
- 「Nightmare」
- 『OE』で採用。
関連機体
- 蜃気楼
- 『R2』に登場。黒の騎士団所属の科学者であるラクシャータが同機の技術を応用して完成したルルーシュ専用の機体。
- ギャラハッド
- 『R2』に登場。神聖ブリタニア帝国が自国の象徴として同機をベースにして開発したナイトオブワン専用機。
- ジヴォン家当主のオイアグロは大型機が持つそのパワーが、今後増えるであろう敵対勢力のKMFと格闘戦を行う上でのアドバンテージになると考えて出資していた。読み筋自体は間違いではなかったが、ガウェインは火力重視のガレスという形で発展し、対KMF戦という意味では機動力に長けたランスロットが重要視された。
- ガレス
- 『R2』に登場。一部システムを簡略化しつつ更に火力を強化したガウェインの量産型。
- アグラヴェイン
- 『双貌のオズ』に登場。ガウェインに酷似した仮面を持つ機体。SRW未登場。
- シェフィールド
- 『双貌のオズ』に登場。ドルイドシステムを簡略化して使いやすくした「ドルイド・ウァテスシステム」を試験的に搭載した実験機。SRW未登場。
- 斑鳩
- 『R2』に登場。ガウェインのハドロン砲を移設している。
余談
- 複座型の機体でかつ女性がメイン操縦を担当し、福山潤氏が演じる男性がサブ操縦を担当した点については、スターゲイザーガンダムと共通している。
- ただし、カラーリングはガウェインが黒に対して、スターゲイザーガンダムが白、とそれぞれ異なっている。
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