新生ジオールとは、『革命機ヴァルヴレイヴ』にて登場する国家。
概要
ドルシア軍事盟約連邦と環大西洋合衆国(ARUS)の2大勢力に属さない中立の国家ジオール。 そのダイソンスフィアで77番目に建造・設営されたモジュール77が、指南ショーコが学園の独立国家化を宣言すると同時にヴァルヴレイヴIによってダイソンスフィアから切り離され、咲森学園の生徒で占めている独立国家『新生ジオール』が誕生した。 環境システムによりジオール本国と同様の自然や建物などの住環境が管理・整備されており、都市そのものを保有しているが、本拠地は咲森学園。
当初はゲリラ的な電撃発表によって全世界に独立が布告された。 月に到着して以降は正式に「独立国家としての新生ジオール」を承認する決定がARUSより降されたが、国家運営の実務能力が欠けていたことからヴァルヴレイヴ運用などの自力で遂行可能な部分を除いた実務の多くをARUSの管理下に置かれ、合法的に「ARUSの属国」にさせられている。
教職者の 貴生川タクミは生徒達のことを思ってはいるが率先して監督するつもりがなく放任気味であり、七海リオンも生徒達から慕われてはいるが独立宣言に真っ先に賛同するなど指導者としての自覚は乏しい。 その為まともに機能する成人がおらず、行政を過ちを指摘したり叱責するストッパーがいないという歪みが常に燻っている。
タクミとリオンを除けば現実的に状況を考えているのはエルエルフと連坊小路サトミ、流木野サキくらいであり、殆どの国民に将来的なビジョンや建設的なプランはまるでなく、「今が楽しければそれでいい」という刹那的な欲求の赴くままに行動している。 ショーコの独立宣言に「面白そう!」と軽いノリで賛同する、補給の目処が付いていない状況下でも遊び半分で食料と水を粗末に扱う、戦時下なのに緊張の欠片もなく歌のPVを満場一致で製作する、など風紀全体が思春期特有のお祭り気分の延長線で思慮が浅く無軌道。 その上、大多数の国民が『自分からは何も行動を起こさない割りに、責任だけは他人に押し付ける』・『自分に都合が悪くなった途端に簡単に意見を翻す』といった傾向が強い。 良識を持つ大人に制止されず、身内に犠牲者が出ても戦争をしている覚悟や自覚をそれほど持たず、ただ何も考えず流されるままの気楽な生活を続けていたツケは大きく、終盤にてそれまで現を抜かしていた代償を一気に支払う羽目になる…。
総じて、少年少女だけで自治体制を運営する危うさが集約された、悪い意味で『子供の国』である。
内閣府
登場作品
単独作品
- スーパーロボット大戦DD
- 初登場作品。