カタロン(Katharon)
『機動戦士ガンダム00』2ndシーズンに登場する組織。
地球連邦政府の急速な編成による弾圧により結束された反連邦勢力。
旧三大国家群の軍人や非加盟国やレジスタンスなどで構成され、小規模であるが大きな戦力を持つ。しかし、戦力は旧式となった非擬似太陽炉搭載機のMSしか保有しておらず、連邦軍(アロウズ)に苦戦を強いられている。
さて、私設武装組織「ソレスタルビーイング」(以下、CBと略す)との繋がりは、そこのメンバーである刹那・F・セイエイが、カタロン構成員の「ジーン1」ことライル・ディランディをガンダムマイスターにスカウトしに来た時に始まる。こうして、ライルは、カタロン幹部のクラウス・グラードと相談し、スパイとしてCBに潜入するのであった。
また、アロウズに対抗するためにCBと繋がりを持ちたいと考えていたクラウスは、CBにカタロンと同盟を結ぶことを提案するが、CBから方針の違いを理由に却下されてしまう。しかし、CBとの繋がり自体は、その後も継続した。
例えば、衛星兵器「メメントモリ」攻略戦の際には、CBがカタロンの援護を行い、あるいは、連戦で疲弊するCBの戦闘母艦プトレマイオス2に対して、カタロンが救援物資を送る等、両者は始終協力関係にあった。
一方のCB側は、二代目ロックオン(ライル)が、カタロンのスパイであることを察していたようである。だが、CBにとっては、別段不利益をもたらすようなことが無かったために、結果的にカタロンとの連絡役を果たすことになった。
ブレイク・ピラー事件の前、パング・ハーキュリー率いる連邦正規軍のクーデター派と同盟を結ぶ。事件後は潜伏を余儀なくされるものの、カティ・マネキン率いるクーデター派の残党に合流する。そして、彼女の指揮とCBの協力で、アロウズとの最終決戦に勝利するのであった。アロウズ打倒後、カタロンは組織を解体し、新生地球連邦政府に参加している。
劇中では、恐怖政治を行っているアロウズが「悪」で、それに抵抗するカタロンが「正義」というイメージが付いてまわりがちである。しかし、カタロンは、市民の生命や社会秩序を脅かすこともあり得る「反政府組織」であることも忘れてならない。
実際に、バラック・ジニンの妻が、カタロンの反連邦テロの犠牲になっている(なお、この事件をきっかけに、ジニンはアロウズに参加している)。
したがって、カタロンが「正義」というわけではない(もっとも、これはアロウズに対しても言えることであるが…)。
登場作品
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 初登場作品。いくつかのステージでカタロン仕様の機体がNPCとしてスポット参戦する。なお、パイロットとして「カタロン」および「カタロンリーダー」という一般兵が登場する。見た目的にカタロンリーダーのほうが強そうに見えるが、実際のステータスはほぼ同一であり、味方一般兵の例に漏れずあまり強くはない。
また、彼らは一般兵には珍しく顔に影がかかっておらず、一見ネームドキャラのように見える。
人物
- クラウス・グラード
- カタロン中東第三支部長。ソレスタルビーイングとの連携を模索する。カタロン解体後は、新生地球連邦政府のオブザーバーに転身。
- シーリン・バフティヤール
- アザディスタン王国を去った後、カタロンに加入。カタロン解体後は、新生地球連邦政府に参加。また、クラウスと結婚し、一児をもうけている。
- ライル・ディランディ
- カタロンでのコードネームは「ジーン1」。当初はソレスタルビーイングの情報を提供するスパイとしても活動するつもりだったが、CBとカタロンの利害が一致したために結果的に橋渡し役となった。
- 池田
- ジャーナリスト時代のツテを生かして、カタロンの連絡役になっている。