クトゥルフ神話 (Cthulhu Mythos)
パルプマガジン連載小説を元にした神話大系のひとつ。神話の中では新しい作品で20世紀始めに作られている。
作家の故ハワード・フィリップス・ラヴクラフトと彼の友人たちによって作り上げられた。
太古の地球は旧支配者と呼ばれる異形の神々によって支配されており、その姿は常人には名状し難い物に見え不安や孤独、絶望などを煽らせる…と、されるなど全体的にスケールは宇宙規模でホラー色が非常に強い。
なお、邪神の名前でもある「Cthulhu」は人間には発音できない音を表記したものであり「クトゥルフ」という呼び名以外に「クトゥルー」「ク・リトル・リトル」「クルウルウ」などがある。
神々、生物
- クトゥグア(Cthugha)
- 旧支配者に分類される神であり、この世界に顕現する際は「生ける炎」の姿をとる。地球から25光年離れたフォーマルハウトを住処にしているが、その近くにあるコルヴァズという星に封印されている説もある。
- ナイアーラトテップの天敵であるとされ、かつて地球上に召喚された際にはクトゥグアは地球上の拠点である「ンガイの森」を焼き尽くした。封印された後に、灰色の炎の姿で現れる旧支配者アフーム=ザーを生み出したとされる。
- イタカ(Ithaqua)
- ハスターの眷属であり、大気を象徴する神である。人間を思わせる輪郭を持つ途方もない巨体、人間を戯画化したような顔、鮮紅色に燃え上がる2つの目を持ち、足には水かきがある。この神を目撃した者の中には、「眼のある紫の煙と緑の雲」と表現した者もいる。運悪くイタカに遭遇した人間はイタカによって空に巻き上げられ、生贄として死ぬ事なく数ヶ月に渡って地球外の遠方の地を引き回される。
人物、組織
書物、道具、アイテム
- 輝くトラペゾヘドロン(Shining Trapezohedron)
- 本体であるところどころ赤い線が入っている輝く黒い多面体と、それを収める金属製の小箱からなる。多面体は、直径約10センチメートル(4インチ)程のほぼ球形の結晶体で、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。
- 箱は不均整な形状をしており、非地球的な生命体を象った奇怪な装飾が施されている。多面体は、箱の内面に触れることなく、金属製の帯と奇妙な形をした七つの支柱によって、箱の中に吊り下げられている。輝くトラペゾヘドロンを見つめることで、心に異界の光景を浮かび上がらせ、混沌の彼方より「闇をさまようもの」と呼ばれる存在を召喚できる。
クトゥルフ神話が取り入れられている作品
- 機神咆吼デモンベイン
- 作品そのものがクトゥルフ神話のオマージュと呼べる。数多くの舞台や用語がクトゥルフ神話発祥となっている。
- 戦え!! イクサー1
- 敵組織の名前に「クトゥルフ」と名前を借りている程度。