ホーマー・カタギリ

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ホーマー・カタギリは『機動戦士ガンダム00』の登場人物。

ホーマー・カタギリ
外国語表記 Homer Katagiri
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 大友龍三郎
種族 地球人(日系アメリカ人)
性別
誕生日 7月22日
年齢 58歳
身長 205cm
体重 84kg
血液型 B型
所属 アロウズ
役職 最高司令官
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概要

ユニオン高官だった経歴を持つアロウズの最高責任者。ビリー・カタギリの叔父。

恒久平和を目指す厳格な人物であるが、そのためには人々の犠牲は仕方がないものと考えている。リボンズ・アルマークイノベイターの支配を受け入れているのも、恒久平和実現のために致し方ないという考えに基づくもので、快くは思っていない。実際、劇中では人々に犠牲を強いるアロウズの非道さを「世界の秩序を守るために罪を被って身を捧げている」と公言する等、自分達の行為を善と考えているわけではない。

また、「ホーマーはいずれ恒久平和が実現された際には、自らの命で罪を贖う心積もりだった」事が甥のビリーからカティ・マネキンに語られており、ホーマーなりに許されざる非道に対するけじめの取り方を考えていた事が窺える。しかし、カティからは「膨大な人命を奪いながら『自分一人の命』で贖える、と考えている事自体が傲慢」と密かに侮蔑を買っている。

アロウズの実態が明かされたのを知ると割腹自殺した。その最期は己のやってきた事への潔いけじめともとれるが、「生きて責任を負うこと無く一人で死に逃げた」ともとれる。ただし、世論に対するパフォーマンスとしての効果は大きかったようで、ホーマーの死によってアロウズ隊員が減刑されてもいる。

その死に方もそうだが、日本人の血を強く意識していたようで、ハワイにあるホーマーの別荘は和風に作られ、本人は和服を着ていたりもする。…が、彼の影響を受けたグラハム・エーカーああなった辺り、ホーマーの武士道や日本人の精神に対する知識も表面的である可能性は否定できない。グラハムの武士道解釈を是としていたとすれば、日系ではあるものの、ホーマーもまた勘違い日本かぶれと言えるだろう。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
初登場作品。前半でロシウと密談する。原作通り終盤で切腹するが、その時期はルートによって異なり、黒の騎士団ルートの場合リボンズ戦死より遥か先。ルートによってはグッドマン艦隊等の戦力が残存しているにも関わらず、捨て置いて早々に切腹する無責任さを見せる。
ちなみに本作ではホーマーの略歴が若干アレンジされており、「元々は日本エリア11)所属の軍人だったが、後にブリタニア・ユニオンへ亡命した」という経緯が加えられている。端的に表現すると「祖国を捨て敵国へ逃亡し、部下を見捨て死へ逃避する」等、原作に比べ卑劣漢に設定された。

人間関係

初代地球連邦大統領
地球連邦政府の最高指導者。ホーマーを独立治安維持部隊アロウズの最高司令官に任命した。
リボンズ・アルマーク
イノベイターの首魁。彼の同胞をアロウズに派遣してもらう等、アロウズとは協力関係にあった。
アーサー・グッドマン
部下で、アロウズのナンバー2。
リー・ジェジャン
部下。彼の死を知り、これ以上の犠牲が出ないようにしようとしていた。
ビリー・カタギリ
甥。身内人事を行う等、彼に対しては割と甘い。
余談だが、小説版によると、「1stシーズン終盤にGNフラッグ用の擬似太陽炉を調達できたのは、ホーマーの力添えがあったから」である。
グラハム・エーカー
元ユニオンの軍人で、甥の親友。また、彼に武士道の心得を教える。なお、グラハムが間違った武士道かぶれになった事をどう思っていたのかは不明。
カティ・マネキン
AEUの軍人で、地球連邦軍の軍人である彼女をアロウズに引き抜いた。後に、アロウズの所業に憤った彼女に離反される。

名台詞

(メメントモリ…。人類は死を思い、平和の尊さを考えねばならんのだ!)
2nd第17話「散りゆく光の中で」より。パング・ハーキュリー連邦正規軍クーデター派によるアフリカタワー占拠の報告を受け、ホーマーは衛星兵器メメントモリの使用という苦渋の決断を下した。
ホーマーがメメントモリを恒久和平実現の為の「必要悪」の存在だと考えている事がうかがえる。
(軌道エレベーターを占拠し、市民の目を覚まさせる気か? だが、それでは恒久和平を実現させる事はできん!)
一方、スペシャルエディションIII「リターン・ザ・ワールド」では、上記の台詞の前にこの台詞が追加された。この為、後に続く台詞の印象が異なってくる。
ハーキュリーのやり方を非難するホーマーであるが、彼よりも苛烈な手法を取るホーマーが言ってもあまり説得力が感じられない。

余談

  • 前述の通り、ホーマー・カタギリの最期は割腹自殺…要するに「切腹」であるが、現実には切腹しても腹部には急所が少ないため安易に即死できる訳ではなく、そのままではだいぶ長い間生きて激痛に苦しみ続ける(最悪、二日程。時代劇等で即死している様に見えるのは、ある意味フィクションであり、実際即死すると勘違いしている視聴者も多い)ことになる(そもそも切腹自体、長く苦しみぬいて死ぬことによって謝罪の意や自身の勇猛さ等をアピールする目的で行われる行為である)。そのため多くの場合、切腹した者の首を落として苦しみを少なくするための介錯役が存在する(介錯役が存在せず単独で行う場合は、自ら首の動脈を切断する)。
    • 故に、ホーマーのように介錯無しで、かつ痛みのあまり暴れたり発狂したりもせず、綺麗な姿勢のまま死ぬにはよほど強靭な精神力が必要であるとされる。そのため、当人は死に逃げではなく、あくまでも「自分なりのけじめと責任の取り方として切腹という選択肢を選んだ」ものと思われる(単に、製作者サイドが切腹に対する知識が無かった可能性もあるが)。

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