南雲裕一郎

2016年2月14日 (日) 08:47時点におけるオオクラ (トーク | 投稿記録)による版

南雲裕一郎(Yuichiro Nagumo)

私立スパロボ学園の学園長を務める人物で、若々しくかつ温厚な風貌をしている。

元々は軍の出身者で、過去にこの世界で起こったとされる大規模な戦争にも従軍経験がある。そのため、生徒達に実戦でも十分に戦える有能な指揮官となることを強く期待しており、スパロボバトルを軸とした実力第一主義の校風を支持している。スパロボバトルがきちんと行われていることを観察するためか、自ら頻繁に校内を見まわるなど、組織トップの人物らしからぬ行動的な一面もある(校門の脇には彼の銅像もあり、生徒からは「意外に自己顕示欲が強い」との声も)。

しかし、温厚な教師としての姿は学園長としての職責を全うするための表の顔であり、心の奥では現行の体制に強い不満を抱いていたことが後に明らかになる。彼は、学園の生徒達が部下の命に強い責任が要求される「指揮官」という職業を自身の進路としていることを深く考えることもなく、普通の学生と大差ない意識で学園生活を送っていることに憤りと危惧を感じており、生徒達により実戦に即した教育を施すことを望んでいた。このような心根が後に魅門に付け込まれる要因となり、最終的には学園付属の裏山基地を占拠、更に生徒に実戦を体感させるべく生徒全員を洗脳し、隣接する軍基地への宣戦布告を目論むという暴挙に至る。しかし平和な世界自体は間違っていないとの想いも強く、遼駕とのバトルの後に正気を取り戻し、自身の行為の過ちを認めて再び過ちを繰り返さないことを誓った。

尚、一連の事件の後、「反乱」という行為を行ったにも関わらず、彼は'何事もなかったかのように学園長職に留まり続けている。作中、彼は平時においても相当な強権を握っていたフシがあり(軍事施設である裏山基地についてもほとんど彼一人の権限で臨戦態勢への移行が可能であった)、事態収拾においても相当強かに立ち回ったものと思われる。

スパロボバトルについては、前述のように彼は本来実戦に準じた教育を望んでおり、ゲームでは戦場の厳しさは体得できないと考え、指揮官養成の効果に疑問を持っていたようだ。ただ、彼自身が相当なスパロボバトル愛好家であることは間違いなく(対戦者の傾向を分析・記録した資料を自作している)、戦闘の勘を養う遊戯としては一定の評価をしていると思われる。彼自身はその辺りで折り合いをつけて現在の教育方針を推進していたのかもしれない。

登場作品と役柄

スパロボ学園
前述の通り生徒の見回りという名目で、そこら中をうろうろしている。事件解決の後は暫く姿を消すが、サブシナリオ80を攻略すると学園長室に登場。学園長職を辞めたわけではないことが明らかになる。尚、彼の本名はゲーム開始直後の自己紹介の時にしか出てこず、その他の場面では一貫して「学園長」の略称で登場する。

小隊編成の傾向

通常シナリオの最終戦前座であり、裏山基地で対峙する。

悪の大ゴマを3枚揃えた編成で、耐久力・攻撃力は申し分ないが消費APが非常に重く行動は遅め。狙撃や脱力などで行動を妨害しつつ戦えば、さほど苦労することはないだろう。

初戦(裏山基地)
グー 荒之皇(荒之皇) HP9500 APカット(大) 不屈(20)
チョキ キングダリウス(プロイスト) HP10700 照準値+(大) 不屈(15)
チョキ ギル・ギア(ギル) HP9700 照準値+(大) 不屈(15)鉄壁(20)

精神コマンドは要注意コマンド(守備系及び自爆)のみ抜粋。

人間関係

佐伯遼駕
期待していた生徒その1。弛緩した学園に実力主義の嵐を巻き起こしてほしい、と考えていた。
轟剛太郎
期待していた生徒その2。実戦的な実力主義の体現者、ということで番長としての彼を容認していた。
東雲京香
期待していた生徒その3。轟と同じく実際に武力を備えている人間として期待していた。尚、作中で「彼女に武術で勝てば付き合える」という噂を流していたのは実は学園長。彼なりの深謀遠慮があってのことかもしれないが、スケールがいたく小さい上にどう考えてもセクハラ行為。
天使吹雪
期待していた生徒その4。武器マニアの彼女に匿名で開かずの間を貸与。彼女の武器に対する関心を高く評価しており、ある意味一番期待をかけていた。
望月葵
期待していた生徒その5。彼女の征服欲を見抜き、水面下で便宜を図っていた。彼は彼女の世界征服という突飛な野望に理解を示していた数少ない人物。
魅門
一連の事件の中で、最後に心の隙間に付け込まれることになる。

名台詞

「指揮官とは何だ?自らの命を危険にさらす事なく、後方から命令するのが指揮官かね?無人部隊ならそれもよかろう。だが、本来は現場のパイロット達の命を預かる重要な役目だ!自らの命を危険にさらした事もない、命の重さのわからぬ相手の命令に誰が従うと言うのかね?指揮官は、臨機応変な判断で障害を排除し、損害を抑え、確実に任務を遂行せねばならん…そうした人材の育成には、より実践的な訓練が必要不可欠なのだ!」
最終盤、裏山の基地で遼駕達と対峙して。彼の言っている事には一理なくもないが、一歩間違えればシャドウミラーと同じ思想であろう。
「私に言わせれば、BASEシステム教育なぞ、絵に描いた餅だ!あんな物で指揮官が育つものか!所詮は平和ボケした政府の役人のおためごかし…有事に備えるための政策と言いつつ、結局はBASEシステムで儲けた金が懐に入る仕組みであろう…」
直後にこのセリフを言い放ち、スパロボバトルに対する不満を爆発させた。誰かに聞かれたらどうするつもりだったのか。
「何を言ってるんだね?武器とは所詮、人を殺す道具に過ぎん」
バスターキャノンを起動しようとしたのを止めようとした吹雪に対して、こう一蹴した。
「バカな!戦争がどうして起こるか、考えた事があるのかね?」
「人は意見の合わぬ相手に対して、最終的に力でねじ伏せて、言うことを聞かせようとする生き物だ!」
「そのためなら、親兄弟だって殺して来た。人類の歴史が物語っているではないか!どうやっても戦争はなくならんよ!」
BASEシステムで決着をつければいいと吼える遼駕に返して。
「ふっ…よかろう!ならば、この私を止めて見せるがいい…。君の信じるBASEシステムとやらで!」
このセリフとともに最終決戦の幕が開く。

話題まとめ

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