琥魔
概要
商店「猫騒動」を営む猫又の妖怪。
その行動原理はただ1つ「利益」のみであり、善悪や倫理観など一切気にせず行動する。利益を求めてエンドレス・フロンティア全域を又にかけて商売活動を行っており、そのためならばあらゆる危険を冒すことも恐れない。商売に対する見解の相違により士浪からは敵視されているが、その商魂の逞しさは彼とは違った意味で商売人の鑑と言ってよいであろう。
ただしそれは客に「如何にいいものを」ではなく「如何に高く」売り付けるかを考えている、ということでもあり、また給金次第でころころと所属を変えるため、非常に腹黒い。時折見せる小悪魔な表情と頻繁に飛び出す悪口が、その印象に拍車をかけている。当然ハーケン達からは信用されておらず、女性に甘いハーケンにさえ、リィ・リーに食べても構わないと言わせたほどである。しかしあちこちで商売を営んでいる関係で、『無限のフロンティア』本編中で最も役に立った商人は間違いなく彼女であり、その辺りがまた微妙である。『無限のフロンティアEXCEED』では金の絡まない場面では割とまともな言動を取っていた。支援に設定すると、50%の確率で幸運が発動するので、資金稼ぎにちょうどいい。
守天やルボール・ククルスに雇われた際には、ハーケン達と戦闘することになる。滅魏城での第一戦では、洗脳されていないにも関わらずアインストと共闘している。戦闘能力はそれなりに高く、利益最優先の彼女にしては不可解な必殺技「真説・猫に小判」等による攻撃を仕掛けてくる。不死桜内部の最終戦ではアインストに操られているが、その状態でも相変わらず素の腹黒さを覗かせた。
登場作品と役柄
OGシリーズ
- 無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ
- 役回りは概ね上述の通り。エスピナ城、アブリエータ城、フォルミッドヘイムのイースト・オリトリア、そしてアインストレジセイア内部においてまで出張商店を開業。回復アイテムの調達所としてとても重宝する。作中では「こんな値段で買うなんて」とか「不良品」とか口走っているが、品質と値段は他の商店と全く同じで、ラストダンジョンでは無料でパーティーを全回復してくれる。意外に良心的な商人なのかもしれない。
- 無限のフロンティアEXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ
- アン・シレーナ、ドロシー・ミストラルと共に支援キャラとしての参戦。龍寓島に店を構えるようになったためか、今回は出張販売は控え目。ライバルマーチャントが大量に登場している上、彼女の店には取りたてて看板商品もないので、やや分が悪い。ただし、最後に販売される装備品は市販品の中では1周目でトップクラスの性能(同時期に士浪の店で売り出す装備よりも強い)。
- 初回登場時はヘイムレンに雇われていたため戦うことになる。そこそこ素早い上に「真説・猫に小判」にスタン効果がついているため、出遅れた面子が行動不能になって一手遅れることも。
キャラクターステータス設定の傾向
能力値・使用技
一番最初に戦うことになる名前付きボスが彼女で、三度に渡って戦うことになる。とはいうものの、名前付きボスの中ではあまり強くはない。
- 猫の手も借りたい
- 回転しながら尻尾で連続攻撃。
- 異聞・猫にカツブシ
- 最高級品のカツブシを投げつける。本人いわく「もったいない」らしいが。
- 秘伝・猫の手も借りたい
- 小太刀で斬りつけた後尻尾で連撃。
- 極限・招き猫
- 必殺技。「猫の手も借りたい」二種で畳みかけた後「真説・猫に小判」でトドメ。
- 真説・猫に小判
- 小判をばら撒く対複数攻撃。威力は低いが、「不屈」「閃き」を消されるのが問題。
特殊能力(支援効果)
詳細は下記記事を参照。
キャラクターBGM
- 「神出鬼没の琥魔でございます!」
- 数ある本作の戦闘曲の中でも最も脱力系の曲。出張商店「猫騒動」でもこの曲が流れる。
- 「またもや!神出鬼没の琥魔でございます!」
- 『EXCEED』における彼女のテーマ曲で、支援キャラのBGMでは唯一の新曲。前作の曲とほとんど変わらないが、曲の合間に入る合の手がグレードアップしている。
人間関係
- ハーケン・ブロウニング他
- 商売上のお得意様…もといカモ。とはいうものの彼らへサービスすることも多く、なんだかんだで腐れ縁的な存在。
- 士浪
- 反りの合わない商売敵。とはいうものの彼の方が武酉城下を動かないので、第1作ではなかなか遭遇しなかった(実際に出会うことになったのはようやくエンディングにて)。
- 『EXCEED』ではパーティーに帯同しているためにちょくちょく顔を合わせていると思われ、彼が経営する宿場に泊まることになった際には敵愾心をむき出しにする。
- 守天、ルボール・ククルス、ヘイムレン・シルバート
- 彼女の雇い主の数々。特にヘイムレンについては、皆が彼の操音の技で手玉にとられて憤慨している中、彼女だけは素で契約金に尾を振っていただけであった。
- マークハンター
- 善悪関係なく、金のみで動く賞金稼ぎである彼はまさしく琥魔の同類項(奇しくも、修羅に金で雇われたという点でも同類項である)。琥魔自身も「気が合いそうなお方」と評しているが、一方で賞金稼ぎのくせに賞金首の方が高い額を提示したからという理由でアグラッドヘイムに寝返ってた事に関しては「節操がない」と本気で呆れていた。
- カッツェ・コトルノス、アン・シレーナ、ドロシー・ミストラル
- 『EXCEED』では仲間なのだが、彼らが店の宣伝を行う度にライバル心をむき出しにする。
他作品との人間関係
名台詞
- 「私は道案内兼用心棒として、ご主人サマに雇っていただき、お給金をいただいておりますのです!……しみったれたハンターどもの相手が馬鹿馬鹿しくなるほどのニャ。」
- 上述でルボールに雇われた後にジャイアントマーカス号内でハーケン達と再会したときの台詞。それを聞いたハーケンからは「イーヴルキャット」と評されてしまう。
- 「そんなもの、一銭の得にもなりゃしませんので! お尻ペンペンでございます!」
- 上の場面の後、「義理とか人情とかはないのかえ?」と呆れていた錫華に対して、琥魔が返した反論。しかし、その後の場面で前述の言葉が皮肉にも自らに返る事態となる。
- 琥魔「はひぃ! 有栖流・千手観音……!」
小牟「何じゃと! し、新技!?」 - 『EXCEED』エンディングにて、零児から2人まとめて2000叩き宣告されてのリアクション。ただのギャグかと思いきや、『PXZ』で零児が使用する新技が本当にそういう名前だった(「有栖流・閃珠神音」。霜燐での乱れ突き)。