概要
『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2(OG2)』より登場したシャドウミラーの一員で、「Wシリーズ」と呼ばれる人造人間。ナンバーリングは「W16」。
創造主レモン・ブロウニングからアクセル・アルマーの副官として任に付き、レモンからアクセルの帰還を優先するよう命令された。
しかし、ホワイトスター戦において後詰めを務めるアクセルに、レモンから再度アクセルを帰還させるよういい含めるが、仮にアクセルがその帰還命令に反したとしてもエキドナ自身でその判断に委ねた。そして、レモンの不安は的中し、アクセルがキョウスケ・ナンブに命を奪われるその瞬間、その身を呈してアクセルを守って散る。その最期の瞬間の行動は紛れも無く他者の命令でなく、自身の行動であり、それはエキドナのレモンとアクセルに対する愛情からくる「感情」であった。しかし、どこまでも「人形」であろうとしたエキドナは、同じ存在のラミアにそのことを指摘されると、自らの感情を否定し、そして散って行った。
なお自身の最期の行為はOG2とOGSではアクセルと、それに対するエキドナの反応が異なっている。OG2ではその行為にアクセルはキョウスケの対決を邪魔されたと一層の侮辱を篭ったセリフを発する。逆に性格が異なるOGSではアクセルは驚愕し、エキドナを「人形」でなく、「仲間」として認めるなど彼女の行為を「闘争に殉じようとした兵士の最期」として受け取る一方で、感情が芽生えた彼女を「人間らし過ぎて、戦争には向いていない」と評している。
なおエキドナとラミアはギリシャ神話に登場する蛇女の名から取られているが、本来ギリシャ神話ではエキドナが蛇女で、ラミアは人を誘惑する人物。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 直接は登場しないが、ラミア主人公時の宇宙ルートでは、エキドナに相当するW16がバームとの会談を失敗させるためにリオン大元帥を暗殺したことが語られる。
OGシリーズ
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
- プロフィールの通り、作品オリジナルの人物として登場。彼女自身はあまり目立った存在でなく、その最期の瞬間もアクセルに否定されたため、悲壮感すら感じられない存在に。
- スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
- リメイクに伴い、ラミアと同様に、初めて声が付いた。扱いは変わらないのだが、アクセルの性格が変更したことで、彼女の最期もより悲壮感漂う存在となった。
パイロットBGM
- 「CHAOS」
人間関係
- アクセル・アルマー
- 隊長であり、その副官。彼を守ることが任務の最優先であるが、それはそのような命令だからだ、と考えていた。だが、やがてアクセルと行動を共にすることで、エキドナ自身はただの「命令」でなく、「使命」を持って接してくる。OG2では終始「人形」と見下されていたが、OGsでは部下として指導を受け最期には「仲間」として受け入れられた。
- レモン・ブロウニング
- 創造主であり、アクセルの副官に抜擢。レモンからアクセルを守るよう常々言われるが、その言動の奥に感じるレモンのアクセルへの愛情を感じ取ったことで、エキドナ自身に感情が芽生えてきた。
- ラミア・ラヴレス
- OGにおいてのA敵対時のラミアの代役としての役割も果たしているものと思われる。ラミアが感情を手に入れたことで、Wシリーズ本来の「人形」としてでなく「人間」としての変わりように驚く。自身の最期の瞬間までラミアに指摘された「感情」を否定したのだが…。
- カルディア・バシリッサ
- W06。プロトタイプに当たる。
名台詞
- 「『命に代えても』というやつだ。人間はこういうのが好きなようだからな」
- OGクロニクル「雲霞割り立つ三矢の訓」で、特攻したエルアインスを見ての発言。相当な皮肉混じりの台詞だが、よもや自分が後に「こういうの」を実行するとは思いもよらなかったであろう。
- 「目的の達成のためだけに造られながらそれがさも自分の意志のように自覚し行動する」
「それはWシリーズのコンセプトではない」
「Wシリーズの……Wナンバーの機能不全は Wナンバー自身によって修正する」 - RoAにて、プランタジネットの最中にラミアと対峙して。
- 「レモン様が……悲しみます……それが……この場での、臨機応変な……私の判断です……」
「アクセル隊長……すぐに……撤退なさって……下さい。我々の作戦を成功させる……ためにも」
「レモン……様の……ためにも……」
~中略~
「申し訳……ありません……」
「……ああ、隊長……ありがとう……ございます……」 - OGSでのエキドナがアクセルを身を挺して守った瞬間。この時の行為にアクセルは「人形の貴様のほうが人間らしい…か。戦争に向いてない、な」と苦言しつつも彼女の言うとおりに撤退する事を告げる。その後エキドナを「仲間」として認めた。この時エキドナのアクセルへの感情は隊長と部下の絆に溢れている。
- 「未練だと……? W17、お前はどうしてしまったのだ……?」
「私の……いや、我々の代わりは……いくらでもいる」
ラミア「そうだ。しかし、エキドナ・イーサッキという固体はここで消滅する……お前は……それで構わないのか?」
「無論だ……。我々に……自我など必要ない」
「任務を果たす……人形……兵器であればいい……Wシリーズは……そのために……作られた」
「そして……任務を遂行できぬお前は……壊れて……いる」 - OG2におけるエキドナの最期の瞬間。一部の台詞はAにおいてラミアが発言した内容。
- 「我々に……自我など必要ない……。レモン様の……お考えを……自分から理解する必要など……ない」
「必要……ならば……レモン様が……教えてくださる……はずだ……」
「私は……W16……エキドナでは……な……」 - OGSではセリフが入れ替わっている。この時のラミアは(それはお前の意思だ)と心の淵を読み取っている。少なくとも、この時点ではラミア以上にレモンとアクセルの想いを感じ取っていた。
搭乗機体
- エルアインス
- 普段はこの機体に搭乗。
- ラーズアングリフ
- OGシリーズでは最終搭乗機。
- アンジュルグ・ノワール
- ジ・インスペクターで搭乗した、黒いアンジュルグ。