新地球連邦(New United Nations Earth)とは、『機動新世紀ガンダムX』に登場する組織。
概要
第7次宇宙戦争の宇宙革命軍による多数のコロニー落としによって壊滅状態になった旧地球統合連邦政府の残党である政府再建委員会によりA.W.0015年に樹立され、地球全土をほぼ統一。宇宙革命軍に対して宣戦布告した。
政府再建委員会は旧連邦政府関係者、軍上層部、産業界のリーダー達により結成され、壊滅した旧連邦政府の栄光と権力を取り戻すために設立されている。
ただし、旧連邦本部が南米にあったのに対して、新連邦はヨーロッパを中心に勢力を拡大しており、本編で名称が初登場した際にはアフリカ大陸の統合を完了し、南アジア諸国家に侵攻。オーストラリアを所有し、資源開発を加速させることによる経済の安定化を図りつつ、北米大陸を諜報総括官アイムザットに調べさせていた。
新連邦樹立前より旧連邦の兵器プラントやニュータイプ研究所を保有する等、戦力は戦後の地球各地に設立した諸勢力を圧倒しており、宇宙革命軍も警戒している。
登場作品
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 『機動新世紀ガンダムX』本編の新地球連邦(『Z』作中では『オーバーマン キングゲイナー』の政治組織である「中央政府」の名前になっている)の他、多元世界を構成する各世界に元から存在した地球連邦政府、地球連合、塔州連邦(三賢人)の4組織を統合・再編して誕生した新組織。
- 設立当初の大統領はジョゼフ・コープランド。軍事面に関しては地球連邦軍(ティターンズ)、地球連合軍(ロゴス)、塔州連邦軍が主力となっている。
- また、エーデル・ベルナル准将率いるカイメラ隊、フロスト兄弟指揮下の独立部隊等、独立した部隊も多数存在していると思われる。
- 軍事国家の色合いが強い上、組織としての意志決定過程が賢人会議に独占されていることで内部は腐敗の一途を辿る。
- 後にオペレーション・クルセイダーによってフィクス・ブラッドマンが大統領に就任、シロッコ、デューイ、エーデルの三巨頭による指導体制が確立するものの、互いの理念が異なる為に腐敗はあまり改善されず、組織としては自然と崩壊の道を辿ることになる。
- 最終的にはエーデルの死亡と共に組織を一新。新たに就任したフィッツジェラルド大統領の下、新地球連邦は民主国家としての道を歩むことになった。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦R
- 現代編にて登場。本作では、『機動新世紀ガンダムX』のエピソードより後に創設されており、フィクス・ブラッドマン等の指導者達は登場しない。
- 作中では、デキム・バートンを首相とした国家として設定されており、大統領あるいは総統のような国家代表の存在については不明。つまり、『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』でのデキムのクーデターが成功した世界である模様。
- 地球を粛清しようとするネオ・ジオン(シャア派)と戦争状態にある。また、木連とは友好を結んでいたようだが、木連人によるテロ組織「火星の後継者」の蜂起で決裂した。
- しかし、過去にタイムスリップした主人公達の行動により歴史が改変され、デキムらは打倒されることになり、新地球連邦が樹立されることはなくなった。
人物
- フィクス・ブラッドマン
- 原作における新地球連邦の代表。根っからの強硬派で、権力欲の権化。『Z』での地位は上記のとおり。
- アイムザット・カートラル
- 上層部の一員。ニュータイプの軍事利用を図る。
- フロスト兄弟
- 一員ではあるが、自らの目的のために利用していた。
- ジャミル・ニート
- 第8次宇宙戦争後に参加。宇宙革命軍との融和を図る。