キャプテン・アッシュ
当記事では補足も兼ねて、アセム・アスノについても記述する。
キャプテン・アッシュ(Captain Ash)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 機動戦士ガンダムAGE
- 機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(SRW未参戦)
- 声優:鳥海浩輔
- 本名:アセム・アスノ
- 種族:地球人(スペースコロニー「トルディア」出身)
- 性別:男
- 年齢:41歳
- 髪色:金色
- 所属:宇宙海賊ビシディアン
- 役職:首領
- キャラクターデザイン:長野拓造(原案)、千葉道徳
宇宙海賊ビシディアンの首領。その正体はフリット・アスノの息子であり、キオ・アスノの父でもあるアセム・アスノ。なお、彼の正体は初登場回にして早々に自らバラしている(さらに直後にフリットにバレている)。
13年前、任務中の事故で死亡したと思われていたが、ビシディアンに拾われ密かに生き延びていた。その後はEXA-DBにまつわる戦争の真実を知ったことからビシデイアンに所属し、目覚しい活躍を見せる。そして当時の首領だったキャプテン・アングラッソの死に立会い、彼からビシディアンを任され、現在に至る。
長い髪と無精ひげを生やしたワイルドな風貌が特徴。地球連邦軍とヴェイガンの双方から物資を奪う他、ヴェイガンと内通している連邦軍を叩くなどの海賊行為を行っているが、これらは互いの戦力を拮抗させる事で大規模戦闘が起こる事を防ぐためでもある。
戦闘スタイルは格闘戦重視であり、技量も非常に高くキオ・アスノの乗るガンダムAGE-3と互角の勝負をし、ファントム3の乗るダナジンを圧倒、ヴェイガンの名だたるXラウンダーたちにも互角以上に渡り合う程。一人突出することが目立った新兵時代とは異なり部下とのチームワークを重視する場面も見られ、連携攻撃で敵機をしとめるさまはまさに「猟犬のリーダー」といったところか。Xラウンダーでないにもかかわらず、かつての師であるウルフ・エニアクルから受け継いだ「スーパーパイロット」の名に恥じない大活躍をみせた。
アセム・アスノ(Asemu Asuno)
- 登場作品:ガンダムシリーズ
- 機動戦士ガンダムAGE
- 機動戦士ガンダムAGE MEMORY OF EDEN(SRW未参戦)
- 機動戦士ガンダムAGE 追憶のシド(SRW未参戦)
- 声優:江口拓也
- 性別:男
- 年齢:17歳→18歳→19歳(アセム編)→22歳(アセム編第28話エピローグ、ドラマCD)→28歳(キオ編第29話、『追憶のシド』)
- 髪色:金色
- 身長:172cm
- 体重:55kg
- 血液型:A型
- 所属:民間人→地球連邦軍
- 階級:伍長(アセム編第19話より)→少尉(ドラマCD)
第二部・アセム編の主人公。母エミリー譲りの金髪が特徴。他方メディアにおいて活躍が多く描かれているなど、父フリットに次ぐ『ガンダムAGE』の重要キャラといっても過言ではない。
来歴
17歳の誕生日の際に父フリットからAGEデバイスを譲り受け、コロニー・トルディアがヴェイガンによる襲撃を受けた際はガンダムAGE-1を起動させ、辛くも撃退。
いじめに遭っていた同級生を救うなど正義感の強い性格であり、卒業後はヴェイガンと戦う道を考えるものの親友であったゼハートがヴェイガンのスパイである事を知り困惑。悩み抜いた末に連邦軍へと入隊する。
しかし、ゼハートと戦う覚悟が無い中途半端な状態もあってか、戦場でゼハートと戦った際には一方的な敗北を喫する。激しい対抗意識を燃やすものの、Xラウンダーの適正もDランクと低く、ゼハートと父フリットとの差に苦悩するようになり、さらにロマリーの軽率な言動により次第に自分を追い込んでいくようになる。
遂にはXラウンダーの力を与えるが脳に負荷をかけるヴェイガン製ヘルメット「ミューセル」の誘惑に負け、装着したまま戦場に出るが大した戦果を上げられなかった上に気絶してしまう。その後、ウルフから「Xラウンダーを超えるパイロット、スーパーパイロットになれ」という励ましを受けた。
ダウネス攻防戦では、デシルからアセムを庇い凶弾に倒れたウルフから改めて「スーパーパイロットになれ」と言葉を送られ、デシルを撃破。直後、ダウネスの落下から地球を守るためにゼハートと共同戦線を取り、共にダウネスを破壊する。その際にゼハートの戦う理由を知り和解するものの、ゼハートは負傷しコールドスリープへと入った。
1年後、アセムはウルフの遺志を継ぎ特務隊の隊長となり、AGE-2も白一色へと塗装した。ロマリーとも和解し、婚約。22歳の時に彼女と結婚した。
28歳の時に妻のロマリーとの間に息子キオを授かるものの、直後に入った任務でシドと交戦し、瀕死の状態になる。しかし、宇宙海賊ビシディアンに救出され、以後はビシディアンの一員となり、やがて初代キャプテンであるアングラッゾの遺志を受け継ぎ「キャプテン・アッシュ」となった。なお、アセムが生存していた事実は伏せられており、連邦からは死亡認定を受ける事となった。
登場作品と役柄
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦BX
- 初登場作品。スポット参戦を経て、第38話「たったひとつの望み」で自軍に正式参戦する。さすがに能力は高いが、ガンダムAGE-2 ダークハウンドの射程が最大4と短すぎる上に有効打が打てるのは射程2から、と極端なインファイターなので反撃無双は困難。切り込み役が最適。
- セリック&ヴェイガン組生存フラグは、第29話・第38話・第39話でアッシュとゼハートを戦闘させるのが必須条件となっている。第29話ではNPCなものの、お互いに因縁の相手を狙いやすいので、比較的達成されやすい。第39話は強制出撃ではないので、忘れずに選択しておきたい。
- 今回はキオ編以降の再現なので「キャプテン・アッシュ」名義での登場だが、第41話「君の中の英雄」クリア後は「アセム・アスノ」名義で再登録される(ただし、愛称はそのまま)。
- 原作以上に地球圏の戦乱の裏で積極的に活動している様子が描かれており、BXのメンバーやその関係者の幾人かとの繋がりを持ち、自軍部隊の影でも幅広い活躍を見せる。
- なお、『BX』における(キャプテン・アッシュになる前の)アセム・アスノは、地球連邦軍の著名なエースパイロットとして多くの人々に知られている模様で、ユリカが「士官学校時代にアセム・アスノについて習った事がある」と語っている程である。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
回避・格闘・技量に優れるインファイター。特殊回避が発動しやすいのも大きい。スーパーパイロットが発動すれば更に補正が掛かるため、避けて当てまくる。
精神コマンド
特殊技能(特殊スキル)
- スーパーロボット大戦BX
-
- 第29話「再会、そして別れ」時
- スーパーパイロット、カウンター、指揮官L2
- 味方時
- スーパーパイロット、援護攻撃L1、援護防御L1、カウンター、全体攻撃L1、指揮官L2
- 「スーパーパイロット」はキャプテン・アッシュ(アセム・アスノ)専用スキルで、「気力130以上の時に気力に応じて命中・回避・特殊回避率に補正が掛かる」という強力なもの。実は、イノベイターや超兵とほぼ同じ能力なのだが、才能でも異能でもなく、純粋に技能と経験だけで彼らと同様の補正を得ているあたりに彼の凄腕っぷりが伺える。
- なお、気力限界突破系のスキルアイテムを使用する必要はあるが、気力170以上の時の「スーパーパイロット」による補正値は命中・回避にプラス50で、ニュータイプもXラウンダーもイノベイターも超えている。それは、ある意味で人の可能性を最も体現していると言えるのかもしれない。彼自身が越えられないと思っていた壁をいつの間にか飛び越えていたようだ。有用性は言わずもがな。
人間関係
家族関係
- フリット・アスノ
- 父親。少年期から複雑な感情を持ち、アッシュとなってからも未だに尊敬と反抗心が入り混じった感情を持っている。
- 基本的には彼に対しても尊大に振舞うよう心がけているようだが、切羽詰った際には素が出てしまう。終盤では戦争の在り方や対ヴェイガン感情で確執を持ってしまう。
- キオ・アスノ
- 息子。初対面時は長らく家族を放り出したことを非難されたが、基本的に親子関係は終始良好だった。しかし、小説版では再会時に「何故、僕たちを捨てたのか」という追及から始まり、これまでの経緯を話してもすぐに納得してもらうことはできなかった。キオ側の独白で「この男はクズだ」とまで言われている。
- ロマリー・ストーン(ロマリー・アスノ)
- 同級生(OVA『MEMORY OF EDEN』では幼馴染という設定)にして妻。13年ぶりに再会した際には号泣された。
- エミリー・アスノ(エミリー・アモンド)
- 母親。妹同様に髪の色は母親譲り。
- ユノア・アスノ
- 妹。現在のディーヴァクルーで昔のアセムを知る人物の一人。生きていたことを素直に喜んでいた。小説版では、密かに連絡を取り合っていた。
- バルガス・ダイソン
- 母方の曽祖父。アセムは「曽祖父バルガスと同じ血を引く自分も、彼と同じビヤ樽のような体形になるのでは」と恐れており、それが部活動やスポーツに打ち込む理由の一つとなっている。
ビシディアン
- ラドック・ホーン
- 副官であり、右腕的存在。アセムが最初に知り合ったビシディアンクルー。
- キャプテン・アングラッゾ
- 初代ビシディアン首領。彼の後を受け継いだ。
- ウィービック・ランブロ、レウナ・イナーシュ
- 外伝『追憶のシド』に登場。当作品において、シドと同時に遭遇し共同戦線を張った。
- 彼らとの出会いがアセムがビシディアンとして戦う理由の一因にもなっている。
- なお、アニメ本編では彼らと邂逅したかはボカされているが、小説版では彼らとの邂逅と共闘の記憶をキオに語っている。
連邦軍
- ウルフ・エニクアル
- アセム編時代の上官で、尊敬するエースパイロット。自身がXラウンダーでないことを気にかけるアセムを様々な形で叱咤激励し導いていった。
- だが、アセム編終盤で敵の攻撃からアセムを身を挺して庇い、戦死してしまう。なお、死に際にアセムに対し「お前は最強のスーパーパイロットになれ」と遺言を残して逝った。ウルフの「スーパーパイロット」という言葉は、後のアセムの誇りと原動力になっている。
- アリーサ・ガンヘイル、マックス・ハートウェイ
- アセム編での同僚パイロットたち。
- オブライト・ローレイン
- アセム編での同僚パイロット。キオ編以降も現役で、ディーヴァクルーの中で昔のアセムを知る人物の一人。
- ロディ・マッドーナ
- 連邦軍時代からの知り合い。現在のディーヴァクルーで昔のアセムを知る人物の一人。ユノア、オブライト同様アセムの生存を喜んでいた。
ヴェイガン
- ゼハート・ガレット
- 学生時代からの親友にして宿敵。奇妙な友情はキオ編以降も未だ続いており、シド討伐戦では一時共闘した。
- 『BX』で条件を満たして生存した場合は完全に和解、決戦後、バロノークで学生時代にはできなかった酒の酌み交わしを行った。
- デシル・ガレット
- 父フリットに並ぶ因縁の相手。最終的に彼に引導を渡した。
その他
他作品との人間関係
ガンダムシリーズ
- カイ・シデン
- 『BX』では協力者。
- オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)
- 『BX』では彼女の正体を掴むと共に、ブレラを介して彼女の逃亡を助け、自らの意思でビスト財団に囚われた彼女の救出のための情報をカイを介してBXにリークするなど、何かと裏から助ける。
- リディ・マーセナス
- 『BX』ではブライティクスと敵対した末、自らの犯した過ちを悔やみ独り死を選ぼうとした彼を救出し、後に共にBXに合流する。
- アルベルト・ビスト
- 『BX』では良心の呵責に苛まれ改心した彼からビスト財団の悪行の数々の情報とその証拠をリークされる。
その他リアル系
- ジェフリー・ワイルダー
- 『BX』では「アセム君」と呼ばれるなど、少年期のアセムを知る人物。
- ブレラ・スターン
- 『BX』ではマクロス・ギャラクシー船団との決戦で重傷を負った状態で地球圏にフォールドしたブレラを救出し、彼に「ゴースト1」のコードネームを授け、以来ビシディアンの協力者となる。
- アカツキ・ナガレ
- 『BX』では密かに協力関係を結んでおり、ネルガル重工から支援を受けていた。
名台詞
アセム編
- 「やるしかないんだ…。俺がみんなを守んなきゃ! 俺にだって、やれる!」
- 第16話より。アセムの初陣時の台詞。アセムはかつて父フリットが搭乗していたガンダムAGE-1を起動させ、コロニー・トルディアを襲撃してきたヴェイガンのMSドラド2機を迎撃するも、初めての実戦闘故に苦戦する。
- しかし、アセムは曾祖父バルガスの声援によって落ち着きを取り戻し、独自に編み出したビームサーベル二刀流で優勢に立っていく。そして、ドラド2機を撃破するのであった。
- 「だって、友達だろ?」
- 第18話より。高校の卒業式の日、ヴェイガンのスパイ容疑で憲兵達によって逮捕されかけたゼハートが危険を顧みずに庇ってくれたアセムに対して「どうして、俺をそこまで信じられる?」と尋ねられた時の回答。
- アセムにとってゼハートとは、1年半という短い時間ではあったものの共に青春時代を過ごした親友であった。だが…。
- 「どうして? どうして、お前がそんなのに乗ってんだよ!?」
- 同話より。卒業式の日の戦闘においてガンダムAGE-1を追い詰めたゼダスRからコックピットハッチを開けて姿を現したゼハートを目の当たりにして。親友ゼハートが憎むべき敵の出身であるという残酷な事実に、アセムは戸惑う。
- 一方のゼハートもまた、標的であるガンダムAGE-1のパイロットが親友アセムであったという残酷な事実に苦悶する。そして、「お前のような優しい奴は戦うべきじゃない…!」と、捨て台詞を残して戦場を立ち去った。
- 「アセム・アスノ、AGE-2ガンダム行きます!」
- 第19話より。アセム専用機であるガンダムAGE-2での初出撃時に。ガンダムシリーズでお馴染の台詞「○○、××行きます!」である。
- なお、アセムはガンダムAGE-2で戦果を挙げたとはいえ、命令違反があったためにディーヴァ艦長のミレースから自室謹慎を命じられてしまった。
- (Xラウンダー、俺だって…!)
- 第20話より。ゼハートとの戦闘で彼の持つXラウンダーの力で圧倒されて敗北したアセムは、戦闘後悔しさのあまり自室に籠っていた。
- また、第21話においてアセムは「次世代型パイロット特別訓練プログラム」を受けたが、(概ね「A」評価が多かった一方で)Xラウンダーの適正だけは「D」評価であった。こうして、アセムは自身にXラウンダー適正が無い事に焦燥感を募らせていく…。
- 「…父さん、父さんには俺の気持ちなんか!」
- 第22話、戦闘効率がなっていない事をフリットに咎められて。
- 「父フリットはXラウンダー能力を持つのに、自分にはXラウンダー能力が無い」という劣等感、何よりも意見が対立しやすい父子の関係に、アセムは独り苛立つのであった。
- 「…なんだよ、それ…。なんでそんな事するんだよ…!」
- 第24話、再会したゼハートとの問答中にロマリーが乱入し、ゼハートを庇ってしまう。その行動にアセムは怒りを露わにする。
- 「俺は…俺は! スーパーパイロット、アセム・アスノだぁぁぁッ!!」
- 第26話、Xラウンダーの力に拘り翻弄されつつも見つけたアセムの答え。
- この言葉と共に、上官・ウルフの(そしてユリンの)仇敵であるデシルをXラウンダー能力を持ってしても読む事の出来ない動きで容易く葬った。
- 「夕陽…。こんなにも赤い太陽、初めてだ…」
- 第27話。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」を破壊した後、地球へと不時着したアセムは初めて「赤い夕陽を見た」。
- 「ずいぶん迷ったりしたけど、俺、自分が戦う本当の意味をやっと見つけ出せた気がする」
「俺は、大切な誰かのために戦いたい。その気持ちはいつだって変わらない。俺は守り続けるよ、君を…!」 - 第28話より。ヴェイガンの移動要塞「ダウネス」の落下阻止から1年後、特務隊隊長となったアセムはロマリーと再会を果たす。アセムは「学生気分が抜けなかったために、迷惑を掛けてしまった事」を謝ってきたロマリーを許した。
- そして、アセムはロマリーの前で彼女への変わらぬ想いを告白する。こうして、お互いの気持ちを伝え合った二人は後に結婚し、キオを儲けるのであった。
キオ編
- 「せめて、あの子には見せてやりたい。戦争なんか無い世界を」
- 第29話より。キオが生まれた日に軍人としての任務に赴くアセムの独白。そして、アセムは消息を絶った…。
- 「やっと会えたなキオ。力を見せてみろ、この父に!」
- 第34話。ディーヴァと遭遇、自ら出撃して。13年前はキオが戦争と縁のない世界を望んだアセムだが、「戦場に立つ以上は甘やかさない」ということだろうか。
- 「スーパーパイロットをなめるなよ」
- 第34話。キオに倒されたデモンの敵討ちに燃えるファントム3のゴドムとグラット率いるダナジン隊の連携に苦しめられるキオの危機に割って入り、その卓越した技量でグラットを仕留めた際の台詞。余談だが、この時の状況は23年前にウルフが自分を庇って戦死した時の状況に似ている。しかしアッシュの方はウルフを超える実力で返り討ちにした。
三世代編
- 「自分なりの戦い方を見つけたんだろ? だったら、自分を信じて戦いぬけ!」
- 第41話より。ルナベース戦で、キオに助太刀しながら。亡き師の意志はアセムの中に息づいていた。
- 「ゼハート、味方を犠牲にしてまで、お前は何をやっているんだ!」
ゼハート「必ずやり遂げねばならないのだ!! 人の感情など、とうに捨てている!!」
「人である事を捨てててまでやる大義に、何の価値がある!?」
ゼハート「貴様に何がわかる!?」
「人が人である為のエデンじゃなかったのか!?」 - 第48話より。敵に勝つためとはいえ、セカンドムーンの動力機関を利用した宇宙要塞ラ・グラミスのディグマゼノン砲によって味方のパイロットを巻き添えにする事前提の作戦を挙行したゼハートに対するアセムの激昂。
- その後、アセムのダークハウンドはゼハートのレギルスの各部位を的確に捉え、怒涛の勢いで破壊した。
- 「つかめないものだってある。俺達は人間なんだから…。お前は敵である俺を何度も助けてくれた。戦士である前に人間だった」(中略)
「ゼハート、お前がいたからここまでやれたんだ」 - 決着後、敗れたゼハートの「どうして、つかめないんだ…?」という問いへのアセムの返し。
- 運命の悪戯によって敵同士に別れてしまった二人の、学生時代以来再び心を通わせた最後の一時であった…。
- 「ゼハート…! 俺は前に進むぞ…! お前の想いを全て背負って!」
- 最終話より。ゼハートとの最後の語らいの後に爆散したレギルスを見届けて。
- 「ヤツらだって血の通った人間だ。死の恐怖に押し潰されないよう地球を呪い、そして、地球を奪うという『希望』がなければ生きていけなかった」
- 大量破壊兵器「プラズマダイバーミサイル」をセカンドムーンに放ってヴェイガンを殲滅せんとした父・フリットを息子・キオと共に止める際に。
- アセムおよびキオの熱い説得は、「間違った正義」に囚われていたフリットを正道に戻し、「真の救世主」への道を歩ませるに至ったのであった。
MEMORY OF EDEN
- 「この…バカ野郎がーーーッ!!」
- 最終決戦、ゼハートが乗る赤いガンダムレギルスと対峙し、壮絶な格闘戦の末にこの台詞と共にレギルスの顔面にパンチを入れる。
- この際、少年時代のアセムの映像と共に江口拓也氏の声もオーバーラップする。『BX』でもこの台詞が採用された。
- 「ゼハート…。お前はあの日見た、遠い星の光だ…」
- 爆散するレギルスを見て。この言葉と共に、アセムとゼハートの物語は幕を閉じる。
小説版
- 「機体はそのまま! パイロットは死んでもらう! 自爆されてはかなわんからな!」
- キオに襲い掛かったグラットを超高圧電流で葬った際の台詞。
- ちなみに、台詞は『機動戦士Vガンダム』のクワン・リーがケイト・ブッシュを葬った場面のオマージュである。
- 「あんたの存在そのものが、うっとおしいんだよ! 父さん! あんたの怨念は、あんただけが地獄の暗闇に持って行けばいい! キオを巻き込むな!」
- フリットと対峙した時に互いのイデオロギーを論じていたが、ここに来て感情的に言い放ってからは論戦は悪い意味でヒートアップしていく。
- ちなみに、台詞は『機動戦士ガンダムΖΖ』のジュドー・アーシタのオマージュ。
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「見つめなおすキッカケができたと思え」
「どうせ一度死に損ねたんだ。家も、親も、全部取っ払って、自分自身を見つめ直してみるといい」
「そうすれば、戦う理由が見えてくるかもしれんぞ」 - 『BX』第38話「たったひとつの望み」より。ラプラスの箱の真実を語り終えた後、仲間を裏切って過ちを犯し、死ぬこともできなかった自分を恥じるリディを諭す。
- 実際に一度死に損ね、家族の前から姿を消し、全てを捨てて宇宙海賊としての戦いに身を投じたアセムの言葉故に、非常に重みがある台詞である。
- 「安心しろ。お前はもう誰も傷つける事はない」
ゼハート「ザナルド・ベイハート!その妄執と共に、呪縛から解き放ってやる!」 - 『BX』第41話「君の中の英雄」より、ゼハート達の生存フラグが成立した場合。ヴェイガンギアにハッキングされ、望まない形でセカンドムーンを攻撃させられそうになったザナルドに対して攻撃を加えて。そう、「誰も傷つける事は無い」。なぜなら彼は墜とされるのだから。
- 「ああ、俺達の活動は、一般にはあまり知られていない」
「映画化でもされん限り、世論が許すまいな」 - 同じく41話より、ヴェイガンとの決戦終結後、バロノークの処遇を話し合う場で飛び出したジョーク。
- 「ああ…馬鹿正直だが、ただひたすら真っ直ぐな言葉…。そんな生き方をした奴だけに許される内容だ」
- 『BX』第44話「光の騎士」にておいてゼハートが加入している場合に追加される台詞。マーダル軍の襲撃に遭い、抗戦する気力を失いかけていた白い谷の人々を立ち直らせるために演説したジョジョを見て、ゼハートが「俺達にはできない演説だな」と言ったのを受けて。
- かたや死亡認定の後、宇宙海賊として裏から世界の歪みに関わり、かたや若くして多くの民の運命を背負ってコールドスリープを繰り返し、常人の人生とは全く異なる数奇な運命を歩んだ二人。だからこそ、ジョジョの真っ直ぐな言葉が眩しく聞こえるのだろう。
搭乗機体
- ガンダムAGE-2ダークハウンド
- 愛機。シドとの戦いで大破したガンダムAGE-2を修復・改修したもの。
- バロノーク
- ビシディアンの移動拠点たる海賊戦艦。アッシュが鎮座する艦長席には、いかにもな髑髏の装飾が施されている。
- 『BX』ではユニットアイコンのみの登場。
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